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あなたに「ぬくもり」を届けたくてブログをつくっています

時を耐える

2016-05-18 08:44:30 | 日記
 週末に行事をひかえて忙しい。特に病院通いで時間がとられるので思うように仕事が進まない。夜には、はぁーという感じになる。それでもすべてうまくいっている。

 失敗した自分ばかり見て生きていた日があった。なんでも中途半端でやめてしまったこと、なにをやってもダメな自分がいた。(本当はうまくいってたのかもしれないが)聖書の中で

サマリアの女や放蕩息子に出逢った。許せなかったダメな自分を大事にできるようになった。それから私は後ろを見なくなった。過去の不幸のなかに生きるのはやめた。いや、どんないい思い出もそれは過去にすぎないと とも思った。ただ、今あるものを大事に生きた。

 バラは薔薇でしかないとぶろぐに書いたが、美しいばらにであった。慶應病院の庭に咲いていた淡いピンクのばらだ。おそらく、病院に来た人の悲しみや苦しみや喜びも見つめてきたのだろう。

 時を耐える こと。そんなことを学んだ。

 
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叡山香

2016-05-15 22:57:57 | 日記
 紫外線対策が必要な日。実家の母のもとで半日過ごしました。半日でもこちらがおかしくなりそうですが、母の明るい笑い声で気持ちが落ち込まずに済みます。

 帰宅して部屋のドアを開けると、朝焚いた叡山香の匂いがします。ほっとして「おばあちゃん、帰りましたよ」と仏壇に声をかけます。私のもとに古矢家の仏壇があります。昔から、祖母が母がしていたように、朝、お水やお茶やご飯を供え、お線香をあげます。

 比叡に初めて行ったのは、中学3年の修学旅行。あの根本中堂の暗さと香の香りが好きになりました。それから、京都へ行くと比叡に行って、根本中堂で静かな時を過ごしてきます。いつからか家のお香が叡山香になりました。あの根本中堂で座っているようで、心が落ち着きます。比叡に行けない時は、叡山香を届けてくださる方がいます。1日の始まりがその叡山香の香りで満たされます。母や弟、叡山香をお送りくださったかたの健康をお祈りしています。

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明るい部屋で

2016-05-14 20:36:51 | 日記
 今日は夏の服装で調度いいくらい。このまま梅雨がなくて夏になりそうだ。こんな日は部屋が朝から明るい。住んでいるマンションは、不動産の区分ではマンションだが、1階が店舗、2階から4階で9室しかない小さなマンションだ。特に私と隣の部屋は若い人には使えないというバランス釜のお風呂、当然給湯はないので、湯沸かし器がついている。それでも風通しの良さと日当たりの良さは何物にも代えがたい。9戸の内、クラーを入れているのが1戸だけというのだから、夏でも海風が吹いてきて涼しい。ベランダも日当たりと風通しがいいので、草花はよく育つ。駅から5分、郵便局や役所関係も5分以内の立地。貧乏はいいものだとつくづく思う。

 明るい朝の陽ざしの中で、例の二人の食卓は続いている。食事に手を抜かなくなったし、食器もいろいろ使うようになった。この幸せってなんなのだろうなぁ と思う。共に食卓についてくれる神に感謝なのだろうか。

 
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ばらは薔薇でしかない?

2016-05-12 16:48:04 | 日記
 やっと爽やかな日になりました。平塚の街はばらであふれています。華やかです。

昨年までは、薔薇の写真をこの時期によく撮りました。なにか今年はその意欲がありません。確かに、薔薇はうつくしく、鮮やかで、みごとです。でもなにかそれだけしか感じられないのです。健気さがないのか、あわれさがないのか・・・。ただ華やかなだけでは魅力がないのだと感じるのです。美しくて当然というのか・・・。地面に這いつくばるように咲いている小さな花とか、そういう楚々としてものに魅力を感じるようになりました。年を取ったのかな。

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「みっともない」の美学

2016-05-08 18:05:56 | 日記
 母の日を前に実家に帰った。家の前で、母が庭掃除をしている!何回言っても外に出ようとしなかったのに?表に出ていた燃えないゴミもない。日常生活を送る限界かと思われる物忘れ。ヘルパーさんを2日増やした。男のヘルパーさんが来ていると言っていた。確かに、力があるので床がピカピカ、台所もピカピカ。その日は偶然弟も帰ってきて、ヘルパーさんも来てにぎやかになった。ヘルパーさんの話ではデーサービスで使ったタオル等も自分で出して洗濯をして干して取りこんでいるという。(ヘルパーさんに頼んだこと)表に出るので、ご近所の人がごみの日を知らせてくれるらしく、ごみ出しもしてるという。台所のやかんは母が磨いたという。(水回りのお掃除もヘルパーさんに頼んでいた)冷凍庫にご飯やパンを保存してレンジで解凍して食べているらしい。寝巻、起巻もなくなったようだ。

 母は「みっともない」で身を守ってきたような人だった。世間の目を娘のことよりも気にしていた。それは私をずいぶん悲しませた。

 母が身の回りのことを自分でしだしたのは、ヘルパーさんにしてもらうのが恥ずかしかったのかもしれない。そして、このヘルパーさんが母とよく会話をしてくれるらしい。親も親戚もいなくてかわいそうな子なんだよ と母は言っていた。彼女の中に、なにか母性が動いたのか?嫌いだった母の「みっともない」美学。でも、今、母の奇跡的な変化を見ると、今までの寂しさが消えていった。異性の力、会話の力、物忘れには何よりの薬らしい。



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