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ナイロン生地、芯材、革の順番で縮んでしまう
というところまでお話しましたが、
問題が起こるのが、このあとです。
まず問題を引き起こしたナイロン生地は、
「あれ?何かあったの?」てな具合に
まるで何事もなかったように
縮んだ生地が元に戻っていきます。
革もそれなりに戻っていきます。
大問題なのが芯材です。
芯材だけは
一度シワや折り目がついてしまうと元に戻りません。
直すには芯材を交換して
貼り替えないといけません。
口で言うほど簡単な作業ではなく、
鞄を全部バラさないと直せません。
バラすにしても新品ならまだしも
何年か使用された鞄だとなかなか大変な作業になってきます。
仮にうまくバラせたとしても
革に貼り込んである芯材が、
うまく剥がせない場合があります。
ましてや、
この場合芯材がシワなどにより
折り目がついている状態なのでなおさらです。
現実的には、修理不可の状態になります・・・。
そんなことがあって以来
内装にナイロンの生地を使用するのは一切やめました。
表側にナイロンを使用するのでしたら問題は無いと思います。
多少の収縮は生地の特性として避けられませんが。