遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

李楷固(イ・へゴ)

2009-04-03 18:59:30 | ブログ

テレビを見ないといいながら

見ているテレビドラマがある。

韓国ドラマで

大祚榮テジョヨン)」渤海の建国者の話

この主人公  の敵の

李楷固(イ・へゴ)のことを書きたい。

大祚榮 (テジョヨン)は高句麗の人で 李楷固(イ・へゴ)は契丹の武将

李楷固(イ・へゴ)の奥さんは契丹の姫で

大祚榮 (テジョヨン)が初恋の人なのです。

大祚榮 (テジョヨン)の子をおなかに宿したまま 李楷固(イ・へゴ)と夫婦になり

李楷固(イ・へゴ)はそれと知りつつその息子コムを育てるのです。

李楷固(イ・へゴ)は主人公の敵将でありことごとく対立し

最後は敗れていくのですが

その息子への愛と奥さんへの愛が切ないんだよなあ。

 

私の父も、母の前夫の娘と知ってて私を育てたからね。

 

切ないね。

このドラマでは息子コムの李楷固(イ・へゴ)への慕情は

多分に恩を思う儒教的なものを感じるけれど

 

育てられた子供の目線で考えると

育ての父の愛情というのは

とてもたまらん。

 

私の父は私と血縁関係がないことが私に知られたら・・

という不安で 

気が変だった。

 

私は父に反抗し、逆らいはしたが

それは凄く迷惑なおやじさんだったからで

血縁関係がないからではない。

育てられた恩があるからなんて

反抗の手を緩めるなんてこともしなかった

そういうことが父には分からなかったのよね。

ひたすら

実の親じゃないと知られたらどうしよう・・

と、しつこかったのよ

 

親子って、育てるとそれで愛情が育ってしまう

そういうものだと思う。

私の父だって尋常じゃない可愛がり方だったよ。

だから迷惑だったのよ。

 

子離れができないのは

血縁があるかないかは関係ないな。

育ててるときのあれこれが

一つ一つが子供への執着を形成する。

育てられたほうはそれしか親を知らないのだから

血縁があるかないかは関係ないね

(私の場合、血縁がないと知って

ちょっとホッとした

だって酒乱の血を受け継いでるんだろうなあ

私もやばいかなあ

と思ったもの

そうでなくてホッとした)

 

でも

子供の気持ちへの不安で

いつもいつも半狂乱だった父を

このドラマの

李楷固(イ・へゴ)を見ていると

切ない。

 

武蔵の父も義理の親に育てられたのだけれど

親への恩を感じること

大変なものだったらしい。

 

私は

実は恩なんて感じなかった。

親が

育ててやったと思うとは思わなかったし

実際

私の反抗を

恩知らずとは思わなかったと思う。

 

私が真実幸せになることを

親が望んでると思っていたし

見かけ上

親がわがままでも

それが子供の私をスポイルすることなら

それは無視していいと思っていた。

 

育つ過程で排泄物やら病気やらで面倒を見てくれただけ

愛情がいっぱいだったと思うし

私だって

迷惑なおやじさんだたから

変なところで思い出すと泣いちゃうんだよな。

 

この

私の恩知らずなところ

武蔵は

ちょっといやみたいね

 

私は「恩」なんかいやよ

計算高いわねえと思う。

親子の場合は

面倒をかけた分

面倒を掛けられた分

情が育つのだと思う

 

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4 コメント

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情・・・情の深い人は素敵。 (hisako-baaba)
2009-04-04 05:45:19
深すぎるとはた迷惑にもなるけど・・・
情って自然に湧くもの、それが湧かない人が増えたらコワイ。
↓ ピンクのボケ・・・大好きな花です。
hisako-baaba様 (遊工房)
2009-04-04 07:58:09
私の父は家族なしで育ったので
限度のわからない人で
愛に飢え
いつまでも
幼子のように
自分にまとわりついて欲しかった人で
うるさ~~い
ほっといてくれ~~
って
家出しちゃったの
父母が居なくなった今、父母の良いところだけを思... (kazuyoo60)
2009-04-04 09:01:13
一人の人として見ても、やっぱり私の手本です。もちろん良いところも悪いところもです。
kazuyoo60 様 (遊工房)
2009-04-04 10:05:25
これまで色々伺って
お優しかったご両親様を
思い描いてます

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