遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

様式

2012-09-23 09:43:53 | 絵画

昨日 アンソールの図録を読んでいたら

記事を書いていた学芸員の方が

ピカソがガールフレンドを変えるたびに様式を変えたとも言われている

と書いていて

あれは様式じゃあないだろう

変なことを言う人だなあと思った

!!!

そうか

物事を様式で考えるというのは

外から規定する考え方

いわば分類するやり方で

全く発展性がない いかん と思った

というのは ゴチック小説のことを考えていたので

ゴチック小説好きって いつの時代にも

どんな社会にもいるでしょう?

そういう風に何となく様式だととらえているのは

性格と言うか タイプと言うか

地域歴史貫いてあるものじゃないかと思った

だから そういう感性が照応して

いつの芸術も いつでも味わえるんじゃないのだろうか

歴史はスパイラル状に展開していって

どういう時代にも別の時代と照応するものがある

と どこかで教わったが そういうことではないかと思った

ところでゴチック小説と言えば 

古い崩れそうな城郭の中でおどろおどろしくも

怪しい 怪奇な 暗黒めいたお話

と言うイメージじゃない?

でも

どうよ

ゴチック建築と言えば 皆は何を思うだろうか

美しい薔薇窓だろうか?

↓プラハ城の薔薇窓

Stained02


私の脳みそにインプットされた

ゴチック建築のイメージは

とんがった尖塔

Bigindex040

これはイタリア ドゥオーモ

この尖塔が天にそびえるように

権力が 天を目指して 上昇意欲の表現

みたいに 習ったんだよなあ

いつだろう?

それで ロマネスクの丸屋根のほうが 

何とも和気藹々というイメージを植え付けられたが

こんなふうに教えた先生 変でないか?

でもさ ゴチック建築の盛んな時期を経て

絶対王政へと突き進んでいったイメージで

子供だった私は 納得しちゃったんだよな

バカな生徒だったから 勝手に自分のイメージをでっち上げたかも分かんない

で 語源は ゴート人の という蔑称なわけだ

バロックもゆがんだ真珠だものね

蔑称なのよね

蔑視するの好きねえ

ゴチックって 結局はルネサンス人が

ギリシャローマを理想化して

そういう理想的な美を ゲルマン民族の野蛮なゴートの奴らがよう

ぶっ壊して アンナ野卑なものを作って

と言うような意味でゴチックって使われたのが最初みたいだ

薔薇窓

なんて ルンルン きれえええ!! って見ている 

乙女チックな私は 心外だわ

このように 美術関係者がゴチックと言うときと

文学関係者が ゴチックと言うときはすっかり意味が駆け離れていく

そうでもないか

ノートルダムのせむし男・・・これが私にゴチック小説に思えるって

原作読んでないな

映画の演出のせいでそう思い込んでいる

Gal4

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2 コメント

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ほんと、そんなふうにかんがえるとゴチックってな... (Unknown)
2012-09-23 22:35:57
ゴチック小説って建築様式のゴチックとかなり違う。
ゴチック小説はイギリス発祥のごてごてした古いお城でおこる恐怖に満ちた
怖気をふるわせる小説だと思ってる。でも、本当はよくは知らない。
ミステリーって怪奇小説も探偵小説も入れるのかしら?よく調べておく。
様式とか・・・イスムという語ほどわけのわからないものはない。これは学問として体系付けるときのひとつの分類の方法ではないかと思いたくなる。
本当は学問ってあほらしいって思う。でも、あったほうがせいりして考えやすいっていうこともある。ああ、わからない。
[E:leo]様 (遊工房)
2012-09-24 04:24:38
学問のことは分からないけれど
分類してわかったようなことを言うことかいな
と思ってしまう
でもそれでは
外から規定しまって
押し入れに 引き出しにしまってしまって
宝物は タンスの肥やしでないかと思う

なかから湧いて出てくる面白いものを
貪欲に味わいたいのが

私みたいな 普通の人なんだよ

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