電車の中で
隣に座った若い男が香水をつけてた
もう
死ぬかと思った
むせ返って窒息しそう。
そこは年寄り席だったので
ご老体が乗車してきたので
件の若者は席を立って譲り どこかに行ったので
私は生き返った
剣道の胴着とか面とか強烈に臭い
娘が武蔵に匂い袋を入れておけとくれた
天然の香木のにおいだからよい匂いで私はそれでは死なないけれど
ちょっと異様
でも娘がくれたから
うれしそうに武蔵はお香のにおいと剣道着の臭いにおいを振りまいている
どっちにしてもはた迷惑だ
見たくないものは目をつぶれば逃れられるけれど
においは怖い
私も臭いんだろうなあ
そんなこといってると
自己臭の病に陥るから
気にしない気にしない
犬みたい