遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

2010-08-05 12:22:06 | 絵画

鼻メガネ先生のところで

鬱の時は網膜の反応が弱ってという記事があって

私は若いころ自分の色彩感覚のなさに

すごくイラついていた

色が見えないんだもん

描いた絵について

もっと豊かな色をと要求されても指示されても

(なんだよ感じないこと  見えないことも 嘘っぱちででっち上げなきゃいけないのか?)

と思った

ものの固有の色がなんでそれ以外の色にも見えるのか

感じないし見えないし表現できないし

なんだよ~~と思い

楽々と色をこなせる友人を見て

もともと私には絵を描くことに向いているDNAがないんだわ

と思って

落ち込んだ。

 

今にして思えば

若者時代はほとんど病気

頭も狂ってたし

だから実際網膜が変だったのかもしれない

 

そういうことだったのかあ

変に納得してしまった

私が絵をかくのには感性が向いてないわけじゃなかったんだ

よし

めげないで頑張ろうってね

Kitayamazaki

 

古い絵を探して見つけた

たぶん20代終わりごろの私の絵だ

こういう色味の乏しい絵だよ

でも、色を使いこなせるようになるために

私がしたことは噴飯ものだ

 

固有色でしか見えないのはそのものにとらわれてるからで

実際は周りにあるものからの反射光が飛び交っている

(と、見えもしないものを頭で考え)

だから

そばに緑のものがある黄土色の物体には

その緑の光の影響が必ずあるはずだって

考えたわけ

それを工夫して描くと

あら不思議

だんだん空間の中で響きあってものがある  ということが描けるようになっていく

絵を習う人ってみんなこんな回りくどいことを考えるんだろうか?

文章にしてみると

本当に噴飯ものだね

でも

感性に響いてくるものだけでは書けない人間のなかには

おんなじような人もいるかもしれない

Yokohama

これも同じような年頃の時の絵

別に海が赤く見えたわけじゃない

こういう色で描いてみたかっただけ

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