新潮社のクレストブックスの一つ
この本はちょっと淡々と書かれていて
惹きつづけはしないので
途中で放り出してた
ピアノのことがそうはわからないし
私がその頃読んでた本のけばけばしさに麻痺した感覚だったから
昨日は出かけるのに古典文学全集は重いので
これをかばんに入れて出かけた
お奨めです
二つあります
この本は子供の頃ピアノを習ってた主人公が
またピアノを弾きたいと思いピアノをほしいと思い
セーヌ川左岸の不思議な工房に惹かれて行くのです
一つは
ピアノの話
もう一つは教育の話
深いです
私は楽器が弾けませんし音楽教育を受けたことがありません
でも
結構音楽は好き
ピアノも好き
このあいだフジコ・ヘミングウェイを聞き続けた翌日
ラジオから流れたピアノの音の汚さには唖然としました
音は弾く人が作ると思ってた
そうなんだけれど
ピアノそのものが繊細に違う
その話が
世界を 時代を 縦横に展開していく
音の価値について
目が(耳が)開かれていく感じ
素材として
木って凄いなあと思ったし
技術って繊細
あるとき主人公のピアノがライオンになって弾きやんでも吼えてた
ペダル・ロッドを取り付けるとき
工房のマスターに
「遊びは機械の魂だ」
といわれたのに、きっちり付けすぎた
そのピアノは70歳の老人だと思え
と
言われるのよ
我が家のピアノ 誰もひいてやらないのは犯罪だと思った
もうじき
調律の先生が来るけれど
悲しがるだろうなあ
教育については重大なことがいっぱい示唆されてたので
それはまた別に書く
今朝目覚めたとき
久しぶりに
乾燥してた
寝汗をかかなかったのは
実に久しぶり
いやらしい汗が出るのは
もうこれが普通かなと思いかけてたが
普通はあんなに汗はかかないものだと
改めて認識した
さらさらしている状態がうれしい
眠っていたピアノが生き返るのでしょう。早く調律に来てくださると良いですね。
ちゃんと毎年来てくれてるのですが
ピアノは生き物なので
ほっといては駄目
奏でなきゃ駄目なんだとわかりました