友を後ろから描く という課題で描いたこの絵のモデルはこのレンガ色のセーターのおじさん
私とは同い年だ
絵の前でポーズとってもらった
この人は地元の友人が多く大勢が鑑賞に訪れた
私が これ Kさんを描いたの
いつも喧嘩ばかりして
酔っぱらうと気に入らないことを言うのでぴしゃぴしゃひっぱたいてるけれど
モデルになってくれた
というと
雰囲気が出てるよと言ってくれた
けんか相手に見えないわよ
愛情を感じるわよ
とおっしゃるので でしょ?でしょ?
私って愛情豊かなのよ といい気になった
それで
その話をこのモデルおじさんに言ったら
もっといい気になって
じゃね!その件は後でゆっくり話そうね!だと!
だから叩くんだ その日は武器もあったし
(ま お客様はほとんどの人はケチは付けない
絵を描いている人が
いろいろ意見を聞かせてくれる)
この左の絵を描いているところを描いたのだ
で
このおじさんはギャラリートーク(自分の絵について一席何か言う)
が回ってきたとき
「大橋さんは ちょろちょろっと短時間でかいてさ 林の雰囲気俺より上手いから
癪に障る!」
と言ったら
すかさず先生が
「そんなことない!Kの絵の林の方がずっといい!」と
どういいかしっかりお教えになった
そうだよ ちょろちょろっと
背景のようにさらっと描いただけのものと比べるのが間違っているが
実にいいお話をしてくれた
わたしは右の山の絵 好きだが
これにはケチつけていた
岩の質感をもっと描けというのだ
なるほど 雰囲気でしか見ない私には
山男なら本来とらえるはずのものが描けてないなんて
気がつきもしなかった