遊童子のひとり遊び

日々の生活の中で心を休ませる時間と趣味を独り言の中で話すブログです

上棟

2010年03月09日 | 仕事
雪でがんすな
朝から時ならぬ雪が降ってきた、そして今も降っている
明朝まで降るらしい、当然除雪車の出動といなろう、又寒い朝になる
一昨日の夜上棟式のお拵えを制作した
寺の関係の建物なので本式が良いと思って制作したが、若い世代に教えておくことも必要なので作ってみた、あまりしない事だが、からだに沁み付いている物は自然と出てくる物だ
前日に「木取り」はしておいたので、細かいものばかりが残った
最初は五龍旗と破魔矢である



五龍旗は四方と中央を守る神々を祀るものだ
東方青龍。南方朱雀.西方白虎。北方玄武である、そして中央は、大日大聖不動明王である
夫夫に其の色の旗を建て中央のみ太陽を表す、黄色の旗を建てる
破魔矢は「鏑矢」と言う先端のとがった矢じりをつけるそしてこれは、表鬼門,(丑虎)で
一字では「艮」と書き北東を指す
又、「雁又矢」と言う先端が二股になっている矢じりを用いる、そしてこれは裏鬼門
(未,申)の方向で(坤)と言う字を書き、南西の方向を指す
こうして其の家に来るかもしれない魔を払うわけだ

鏑矢      雁又矢

矢じりは上記のような感じだ、
その次は、祝柱である、施主が職人に感謝をこめて贈呈するもので、これを頂くことは職人としては名誉なことであり、これが頂けるようになって初めて一人前の職人として認められる事で、この柱についている旗を、印半纏の袖裏に使う
そうしてちらりと見える袖裏で誰が、頭や、棟梁なのかが分かる仕組みになっている
今回は二本であるが、大きな上棟式では何本も出す事が有る
此の祝柱を頂くと、「送り」と言うしきたりが有り、それぞれの,頭、と棟梁、は他の職人に送られて家まで行く、その続は何時かの機会に話そう



上棟式にはこれを綺麗に飾り付けてお祝をする、職人たちが最も緊張し、最も輝く時である
次回は式当日の話をしたい

そんじゃあまた話すべえ
遊童子


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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凄い! (チョキ・チョキ)
2010-03-09 16:26:36
凄いですね
色々いわれがあるのですね
職人の心意気を観させてもらいました
次回が楽しみです

東方青龍。南方朱雀.西方白虎。北方玄武
「太王四神記」に出てきた神々だわ
返信する
上棟 (遊童子)
2010-03-09 22:19:51
チョキチョキ様
コメントありがとう
そうですか。大王四神紀、、、、、見た事がないが韓流ドラマらしい事は解ります
古くはそちらから伝来したものでしょうから源流は同じです
それなりに日本流に変化した今に伝わっています、
今年はもう一度もう少し正確に正調でする予定でいます

ではまた


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