みみのお座敷 続編

芸術関連中心に新たに続編を作りました。
出没地=後楽園、高崎、熊谷、

「ぬけがら」

2014-11-08 20:27:42 | 舞台放映
<キャスト>

鈴木卓也:若松泰弘
鈴木卓二郎(父1   84歳):飯沼慧
       (父2   60代):鵜澤秀行
       (父3   50代):関輝雄
       (父4   40代):高橋克明
       (父5   30代):佐藤淳
       (父6   20代):柳橋朋典 
鈴木美津子(妻):山本郁子
田中久恵:太田志津香

冒頭は最後のシーンから始まる。ええ、李香蘭みたいな感じで最後になって最初と同じシーンが来る芝居です。卵牛乳を作って飲む卓也だけど、飲み方が最初と最後でちょっと違ったような^^;
卓也の母親は心臓病で死んだ設定。キャストでもわかるように、父が6人、というか同一人物なんだけど、年齢によって別の役者が演じています。6日間に分けて、一日ごとに○歳代の父親と会話。最初(第一日目)は84歳の1番歳の父親から始まり、遡って(いわゆる回想)若くなっていく。84歳のこの父親はボケていて、同じことを何度も息子問う。妻が死んだかもわかっていない。息子が「心臓病でいついつ死んだ」と言っても、少し経つと同じ質問をする。 ボケているというのは厄介だが、コントのように会話が繰り広げられてて良い。  60代の父はやや呆けてる。50代の父は胃が悪い。  卓也(息子)は何歳の設定だか知らないが、息子自身はずっとその年齢でいろんな代の父親と語る。だから40代~20代の父親というのは面影がない、もしくは生まれてない状況で実は知らない頃だから困惑している。
最後に6人の父と卓也がそうめんを食べるシーンでは、84の父が20代の父と違った考え方なので、20代が「これが俺の将来か。嫌だな。いつからそうなっちゃうんだろ?」と不満漏らしたら、40代の父が「俺からだな」の会話が凄く面白かった。みんな同一人だから。。でも考え方の違いと言うものは年齢を重ねるうちに変わったりするのはよくありますね。正反対になったりもするから不思議ではない光景。
むしろ容姿が面白い。20代の父はかなりのイケメンなんだけど、30代は少しお笑い系。40代の父は半ヤんキーっぽいし、50代からは本当に別人。60年の差は大きいけど、10年であんな違うものか(笑)。
父親が退場するときは6人が年長順に並び、退場していく演出も面白かった。
この作品、昨年見た舞台放映の中では一番良かったかも。 卓也の妻(愛想つかして出て行った設定)や、女セールスマンが出てきましたが、あまり女性陣のシーンは印象に残っていません。
一人何役をやるのはよく見るけど、一役を複数でというのは又面白くて新鮮でした。こういった系列の芝居あったらまた見たいなあ

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