制作好房

初志貫徹 ~志無くして進歩なし

ジャスコミニ置山 説明

2022年07月19日 06時34分05秒 | 土崎港曳山祭り
アクセスいただきありがとうございます!

今回のミニ山車は「土崎らしくない!」と言われそうな山車ですが、
コロナ禍の中、様々な気持ちを詰め込み過ぎてしまいました。
制作は去年の7月からおよそ1年間、
子供が寝静まってからの時間をメインにコソコソ続けました。





この山車の制作にあたって簡単にご紹介します。

【コンセプト】
・子供達が喜ぶ外題(鬼滅の刃のような要素)


・昔の人形の要素を取り込み、更に動きをつける


・コロナ退散!(疫病退散)


【こだわり】
源為朝
昔の良い人形を再現したいと思い、上の写真の人形を元にしていますが、
動きをつけていく中でだいぶ変化しました。
これはこれで良さが出たと思います。


疱瘡神
初の人間以外の人形ということもあって、肌の色に苦戦し何度も塗り直しました。
筋肉の隈取りは青でやることによって
偶然ですが、より鬼滅の刃の鬼(猗窩座?)っぽい色になったかなと。。

顔は土崎の土着の顔を意識して彫ってみました。
今回、人間じゃないので目の縁は赤を入れて違いを出していますが、
結構成功したかなと自画自賛!


為朝の炎
鬼滅の刃に例えると「ヒノカミ神楽」的な感じでしょうか。
糸鋸で切った後のささくれをペーパーで綺麗にする作業が思った以上に大変!


疱瘡神の妖艶なオーラ
疱瘡神の気味悪さを出したく、妖艶なイメージで作りました。
ほぼ某町内の真似です。
一応一言伝えておいたので大丈夫!と思いますw


筋肉
完全に忠実じゃなくても、
「ああ~なんかそんな感じわかる」っていうそれっぽさを狙っています。
(棒のような腕は恥ずかしいので作っちゃダメです)


見返し
土崎の見返しっぽくないですが、
今まで女性を彫ったことがなかったので、
自分なりに美人と思う顔を彫ってみました。

化粧の仕方が分からないので、これが限界でした・・。
肌の張りも表現できず、ファンデーションが濃いおばさんみたいな感じに。
女性は奥が深い。






そしてこの見返し、川柳よりも人形を先に作ったので、
それに合う川柳を後から考えてもらいました。
考えてくれたのは見返しコンクール最優秀賞を取ったこともある彼です。
本当にいつも助けられています。改めてありがとう。
今回の見返しは「カスベ」の「出汁」と「山車」を掛けていますが、
私の中では「山車」が9割。
なので人形にアレを持たせています。
(コロナで祭が中止の間、人形に埃を積もらせるだけでなく
せめて新作を1体でも制作して欲しかったという個人的な思い)

赤色御幣
赤色御幣を背負って戦ったなんて記録はどこにもありませんが、
赤色御幣が嫌いで赤色を厄払いで使うということが書かれていたので派手に取り込んでみました。


武器、刀
疱瘡神が持っている武器は完全に妄想です。
なんか悪魔が持っていそうだよなーっていう武器を作りました。
刀も波紋をつけています。(気付く人いるかな・・)



以上、ざっくりですが今回の山車についてはこんな感じです。

では、良い祭りになりますように!!

曳山回顧(昭和51年新城町)

2016年07月19日 10時05分44秒 | 土崎港曳山祭り
あと1日!
天気が不安定ですが、大きく崩れることはなさそうです。

最後の投稿はいつもお世話になっている新城町。
いつもよそ者の私を優しく受け入れてくれてありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。


外題 「豊家の崩壊 関ヶ原の合戦」

こういうまっすぐなヤラレ人形は当時よく使われてましたが
最近は全然見かけなくなりましたね。
立っている人形を倒しているのでしょうか?

派手さはありませんが昔っぽくていい山車です。
徳川家康に髭がなく小早川秀秋に髭があるということは
おそらく人形屋が間違ったものと思われます。

この家康の顔、昔っぽい細目の顔で私の好きな顔ですが、
おそらく今同じ顔を使ったとしてもこの顔にはならないかと。
今の人形は縁取りが大き過ぎて。。


見返し 「裏金の重さに、やせる肥満体」

またハット!


当方HP↓(写真の人形と関係ございません)


曳山回顧(昭和51年幕洗川二区)

2016年07月18日 06時47分08秒 | 土崎港曳山祭り
やっぱりみんなで意見を出し合いながら人形を付けるのは
他のことでは味わえない高揚感に包まれます。
今まで頑張って山車作りをしてきた町内の方々、いつもおいしい時しか帰って来ずにすみません。


あと2日!

本日のネタは昭和51年幕洗川二区です。


外題 「風雲相撃つ 阪東の対決」

天皇家の激しい同族争い。平将門の乱。
今じゃ考えられないですね。笑

朝廷の言うことを聞かず、領土を拡大しようとする将門を朝廷側の藤原秀郷がやっつける、という話。
この山車では将門が主役ですが、
藤原秀郷、別名「俵藤太」、あの大ムカデをやっつけたあいつです!

この時三条河原にさらされた将門の首が毎晩空を舞い身体を探し続けたというのは有名な話。
いまだに首塚が大切にされていることを考えるとこの人物の執念深さを感じます。

人形は裸なしですが臨場感があっていい山車ですよね。
無表情っぽい将門がまた不気味な。
ヤラレの形もナチュラルでカッコいいっす!
まじまじと山車を見つめる少年達の姿も印象的です。


見返し 「むかし珍品、今ピーナツ、わたし記憶ありません」

この時代よく出てくるピーナツ。
見返し札低過ぎ!笑



当方HP↓(写真の人形と関係ございません)


曳山回顧(昭和51年清水町三区)

2016年07月17日 21時49分48秒 | 土崎港曳山祭り
あと3日!

本日は昭和51年清水町三区です。


外題 「鹿の一突き 尼子の息吹き」

まず、攻撃人形かっこいいっす!
これくらい形を変える勇気も今のレンタル屋には必要かと思います。

外題の文句、七八調でさらに韻も踏む。めっちゃかっこいいです!

場面は16歳の山中鹿之助がその名前を知らしめた戦いらしい。
この戦いについて自分は全然知りませんでしたが、
山中鹿之助といえば尼子再興に自分の人生を掛けた素晴らしい武将。
大河ドラマ「軍師官兵衛」で秀吉に見捨てられたシーンは忘れられません。

再興を願った言葉
「願わくば我に七難八苦を与えたまえ」
なかなか言えることではありません。


見返し 「殿(佐竹)さんドデシタ 港の雄飛」




当方HP↓(写真の人形と関係ございません)


曳山回顧(昭和51年古川町)

2016年07月16日 23時31分42秒 | 土崎港曳山祭り
本日18時に土崎到着しました。
今日は秋田の方が東京より蒸し暑かったです。
でも土崎の街並みはそんな暑さを吹き飛ばすような別の熱さがありました!

本日は昭和51年古川町です。


外題 「千軍叱咜の風雲児 千瓢榮耀天下統一」

中国大返し。
子供を4人抱えた羽柴秀吉が、って違うか。
ヤラレの顔と形がいい。
そして、秀吉があからさまに攻めてるってのがわかりやすい。
個人的には特に突っ込みどころもなく・・
秀吉の兜が印象深く、凄くいい山車ですね。


見返し 「ピーナッツ たらふく食って グロッキー」

この年流行りのハット。
娯笑会さん、揃いの格好が粋ですね!



当方HP↓(写真の人形と関係ございません)