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空のものがたり

雲の造形、風のいたずら、注がれる光、
そんな空の一角を撮ってみました。
一緒に楽しんで頂けたら、うれしいな♪

竜姫と蛇姫5(対峙)

2008年12月12日 | ちょっとしたお話


 
「姫様 こちらへ!」

使いの者は 二人の間に割って入ろうとしました。

「このままで よい。」

竜宮の姫は、蛇姫の嫉妬に燃える視線を 受け止め言いました。

「そなたが その望みを叶えた後、次に望むものは何であろう?

美しき姿で 人を魅了しようとも それに見合った魂を持たねば、

いずれ 自ずから 滅びの道を進むことになろう。」
 

「ふん、我は全てを手に入れる。

それには お前の美しさが 必要なのじゃ。

我は 決して滅びはせぬ。」
 

「おろかな・・・。なぜ素直になれぬ?

そなたが一匹の蛇の姿で現れし時、その瞳の奥には

深い悲しみと 僅かばかりの希望の光が見えたのだが・・・」
 
 
「ええい! 黙れ!! そちが憎い!

その気高さが憎い

その美しさが憎い

竜王のもとへ向かう そちの全てが憎い!!」

 

 

 


竜姫と蛇姫4(蛇姫2)

2008年12月11日 | ちょっとしたお話


 
蛇は その身をくねらすと 一瞬のうちにその姿を 変えました。

「我は 魔を統べる者、そちが竜宮の姫なら

我は 蛇姫とでも 名乗ろうか。

それにしても そちは噂に違わぬ 美しき者

そちを 食らい 我も 美しき姫となろうぞ」

そう言いながら 竜宮の姫に 襲いかかろうとしました。

そして 間近で竜宮の姫の 姿を見た蛇姫は

竜宮の姫の あまりの美しさに 恐ろしいほどの 妬ましさを感じました。 

 


竜姫と蛇姫3(蛇姫1)

2008年12月11日 | ちょっとしたお話

 

空の随分高いところまできた時、一匹の大きな蛇が現れました。
  
「待て そこなる 魂は 竜宮の姫であろう?」

細い舌をチロチロさせながら 

蛇は 竜宮の姫の前に 立ちはだかりました。

「そなた 何ゆえ私の前にたちはだかる?

その姿 仮の姿に違いなし

用あらば 本当の姿をみせよ」

蛇の頭の中に直接 涼やかな声が響いてきました。

「我の姿を 見たいと? 

そうさなぁ ・・・ 望みどおり見せてやろうぞ」

 
 

 
 
使いの『にょろ』くんじゃないよぉ。
 

まぁったく、なんで私はこんなことを始めてしまったのか、

どうしようかなぁ と思ったら、とりあえず やってみる、

・・・・・やらないほうが いいことだって あるのになぁ。


竜姫と蛇姫2(天界へ)

2008年12月10日 | ちょっとしたお話


 
彼女は 天界に住む竜王のもとへと 召されていきます。

彼女は とても気高く美しい 竜宮の姫でした。

その魂を取り込んだ者は 彼女と同じように美しく輝き

どんな人をも 惹きつけ 魅了すると いいます。

 
天から降りたモノは 彼女の魂を迎えに 行ったのでした。

  
 

 
 
問題は果たして彼女が彼女に見えるか・・・?

見えるように見てね。

いや、頑張って見てね。

・・・というか、私が楽しめれば それで いいかぁ!?


竜姫と蛇姫1(使い)

2008年12月10日 | ちょっとしたお話


 
彼は 使いとして 空より海に向かっています

ある方を 天空へとお迎えするために

 

 
何か「お話」でもつくれるかな と思ったけど、どうなるかなぁ。

え?ただの雲にしか見えない?

じゃあ ちょっと画面から離れて見て

どお? まだ ダメ?

なら もっと離れて もっともっと

あ、行き過ぎです。

まあ、適度なところで 止まって下さい。

少しは『ニョロ』っとした感じに見えたでしょうか?

それにしても、近くで見ると 変な顔だなぁ

あ、勿論 あなたのことじゃありませんよ(笑)