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ゆうなパパのブログ

思ったことの羅列から…
基本的に毎日書くことを自分に課しています
つまらないエントリもありますが流してくださいませ

今年の一冊

2017-12-15 12:30:00 | 読んだ本
今年も60冊余りの本を読みましたが
一番面白かったのは……『赤猫異聞』
やっぱり浅田次郎せんせのお話かなぁ。
明治元年、年も押し詰まった師走の江戸で
起こった大火事で伝馬町牢屋敷に火が迫り
たとえ極悪人と言えども焼き殺すのは不憫と
「鎮火後には必ず戻るべし」と厳命して
“解き放ち”なる囚人の放免が行われました。
その火事で解き放たれた側の三人の罪人と
解き放った側の二人の役人が語る事の真相。
それぞれの立場、交錯する思い、そして義。
最後の意外な顛末への展開の上手さは秀逸。
あの名作『壬生義士伝』を彷彿とさせる
なかなかの感動ものの作品でありました。

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シックス

2017-03-05 13:42:00 | 読んだ本
丁度、読み終わった本のタイトルなのですが
六大学野球にまつわるお話が各校ごとに6つ。
その中の明治の就活生の会話が笑えるのですよ。

「就活で会う人に明治とかいうの、
ちょっと恥ずかしいんだけどね」
「大丈夫、俺も人前で明治って言うの、
ちゃんと恥ずかしいと思ってるから」

「明治は人柱だ、企業戦士だ、ソルジャーだと。
 普通よりもほんのちょっとだけ賢いけど、
 早慶に比べてブランドも、プライドも、
 自信もないんだよね」

「早稲田と明治の塾講師の時給の差を知って
 胸を搔きむしられる思いをしてるよ」

あはは、この感覚。なんとも核心をついてるやね。

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今年一番の

2016-12-14 12:20:00 | 読んだ本
今年読んだ本はざっと数えて60冊余り。
週に1冊のペースで読んでいた計算ですが
その中で一番面白かったなぁと思う本は…?

「恋に焦がれて吉田の上京」~朝倉かすみ

札幌に住んでいる23歳の吉田苑美が
40代のエノマタさんに恋をするお話。
吉田のマニアックなストーカーぶりと
親友前田と繰り広げられるトークが笑える。
漫才をやっているような掛け合いが何とも。
女子同士でホントにあんな会話してるん?

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「永遠の0」 百田尚樹

2014-01-12 16:00:00 | 読んだ本
昨年末から映画が公開されている「永遠の0」
原作者の百田尚樹氏をして、浅田次郎せんせの
「『壬生義士伝』のオマージュ」だというこの作品。
筋立てはその『壬生義士伝』にそっくりでしたが
読み始めたら一気に読んでしまいました。
読んでみると、どちらの作品も主人公の
“家族を大切に想う心”が丁寧に描かれていますね。
時には臆病に、時には無様に、時には異様に映る
主人公の行動や言動、そして生き方なのですが
武士道、サムライの精神……なんでしょうか。
最後は己の命をとるか愛国心、郷土愛を取るかの葛藤。
“潔さ”っていうのがキーワードになるのかな。
『壬生義士伝』に“潔さ”についてこんなくだりがあります。

『潔く生きるてえのは、
 てめえの分を全うするってこってす。
 てめえが今やらにゃあならねえこと、
 てめえがやらにゃあ誰もやらねえ、
 てめえにしかできねえことを、
 きっちりとやりとげなせえ。
 そうすりゃ誰だって立派な男になれる』

男に生まれしは誰しも立派な男になりたいもんですね。

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オリンピックの身代金

2013-11-03 15:26:00 | 読んだ本
奥田英朗原作の「オリンピックの身代金」が
テレ朝で二夜連続のスペシャルドラマとして
11/30、12/1に放送が決定したようで
ぼちぼちTVCMも流されてますね。
竹之内豊主演で、その他の出演者も役者揃い。
唐沢寿明、松山ケンイチ、天海祐希、黒木メイサ、
江角マキコ、柄本明、岸部一徳、笹野高史…

昭和39年夏、オリンピック開催に沸く首都東京で、
秋田の貧しい村出身の東京大学大学院生島崎国男が
国と警察に挑んだ反逆の事件と背景を追いかけるお話。
当時の東京の華やかさと対照的にあまりに貧しい村、
義憤を感じるほどの東京と地方との格差や
支配者階級と労働者階級のあまりに大きな格差、
当時の社会状況や風俗、土木建設作業員の実態、
警察組織の内情、命の尊さ等が見事に描かれています。

どんなドラマになっているか楽しみですが
2020年の東京でのオリンピック開催が決まった
今こそ読むべき傑作、見るべき傑作だと思います。
読んでから見るか、見てから読むか、どちらでも。
私は原作を読んでから見ることをおススメします!

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