かつては大古、横田、森田を擁してミュンヘンオリンピック(古~っ!)
で金メダルを取ったニッポン男子バレーですが、
バルセロナの6位を最後にオリンピックから遠ざかること14年。
長い低迷期を脱しつつあるのでしょうか。
バルセロナのときのキャプテンだった植田監督で臨んだ世界バレー。
最新のFIVBランキングで日本は10位でしたが、
昨日までで勝った相手はアルゼンチン(7位)、カナダ(12位)、
エジプト(15位)、チュニジア(17位)、プエルトリコ(23位)。
ランキング上位のロシア(3位)、セルビア・モンテネグロ(4位)、
ポーランド(8位)には1セットも取ることができずに惨敗を喫しました。
今大会の植田ジャパン、これまでの最大のポイントとなったのは
3戦目の対プエルトリコの4セット目のジュース以降の展開。
5度のセットポイントを凌ぎ、35対34からの7度目のマッチポイントを
スーパーエースの山本がライトから決めるまでの日本チームの一体感のある粘り。
勝利の瞬間は鳥肌が立つほどの感動を覚えました。
セッター朝長は、時折斉藤と山村のクイックを使いながら、
ひたすらスーパーエースの山本にトスを上げ続けました。
スーパーエースに必要とされる条件には、
「他の選手にはない高さとパワー」
「『全部おれが決めてやる』という強い気持ち」
「常にチームを鼓舞し、必死になってトスを呼ぶ」
「上げてくれたセッターや拾ってくれた選手に感謝する気持ち」
「周りのムードを高められる雰囲気」
「チーム全体からの信頼感」
など、数多くの要素が求められ、山本はスーパーエースに相応しい活躍をしました。
あの第4セットのジュース以降のバレーが常にできるようにすること。
それがランキング上位のチームに一歩でも近づくことなのでしょう。
植田ジャパンになった当初は、スーパーエースは置かず、セッター対角には荻野らの
機動力とレシーブ力のある“いぶし銀”タイプの選手を置く布陣でした。
ミュンヘン当時の嶋岡、全盛期の新日鉄の辻合、富士フィルムの岩島、青山
なんかがそのタイプの選手で、長いこと日本バレーはこのスタイルでした。
植田ジャパンも、機動力のある選手がセッター対角にいることで、
センターとサイドを絡めたコンビのバリエーションを広げることができ、
世界一複雑なコンビバレーを標榜し、昨年のアジア選手権優勝という答えを出しました。
でもそれはアジアでの話であって、ワールドリーグで欧米の強豪相手には通用せず、
強烈なジャンプサーブでレシーブを崩されてコンビバレーを封じられ、
単調なサイド攻撃でブロックの餌食になるというパターンで惨敗を繰り返しました。
そこで今回、植田監督はスーパーエース山本の復活に賭け、
セッター対角“いぶし銀”型からセッター対角“スーパーエース”型の
守備重視の布陣から攻撃重視の布陣への転換の決断をしたわけです。
プエルトリコ戦の第1セットを日本が逆転で取った後、
植田監督は、打てるボールをフェイントで返した山本に対し、
「お前は何も変わってない!今のままで勝てるわけがない。
お前が変わらなきゃ、このチームは変わらないんだ!!」
と激怒したと言います。
練習から試合中、そして試合が終わった後まで常に“熱い”植田監督の
叱咤激励に、表情に、そして伝わってくる情熱に山本は見事に応えました。
カナダ戦、チュニジア戦の逆転勝利の立役者もやっぱりスーパーエース山本でした。
植田ジャパンが目指す方向はハッキリしたはずです。
スーパーエース山本がどっしり構え、サーブレシーブをきっちり返し、
斉藤、山村の2メートル超の両センターのコンビに加えて
22歳の石島、越川がサーブ、アタックと縦横無尽に大爆発すれば、
ランキング上位チームに一泡吹かせるチャンスはあると思っています。
あと2戦。植田ジャパンの意地を見せてくれ!
で金メダルを取ったニッポン男子バレーですが、
バルセロナの6位を最後にオリンピックから遠ざかること14年。
長い低迷期を脱しつつあるのでしょうか。
バルセロナのときのキャプテンだった植田監督で臨んだ世界バレー。
最新のFIVBランキングで日本は10位でしたが、
昨日までで勝った相手はアルゼンチン(7位)、カナダ(12位)、
エジプト(15位)、チュニジア(17位)、プエルトリコ(23位)。
ランキング上位のロシア(3位)、セルビア・モンテネグロ(4位)、
ポーランド(8位)には1セットも取ることができずに惨敗を喫しました。
今大会の植田ジャパン、これまでの最大のポイントとなったのは
3戦目の対プエルトリコの4セット目のジュース以降の展開。
5度のセットポイントを凌ぎ、35対34からの7度目のマッチポイントを
スーパーエースの山本がライトから決めるまでの日本チームの一体感のある粘り。
勝利の瞬間は鳥肌が立つほどの感動を覚えました。
セッター朝長は、時折斉藤と山村のクイックを使いながら、
ひたすらスーパーエースの山本にトスを上げ続けました。
スーパーエースに必要とされる条件には、
「他の選手にはない高さとパワー」
「『全部おれが決めてやる』という強い気持ち」
「常にチームを鼓舞し、必死になってトスを呼ぶ」
「上げてくれたセッターや拾ってくれた選手に感謝する気持ち」
「周りのムードを高められる雰囲気」
「チーム全体からの信頼感」
など、数多くの要素が求められ、山本はスーパーエースに相応しい活躍をしました。
あの第4セットのジュース以降のバレーが常にできるようにすること。
それがランキング上位のチームに一歩でも近づくことなのでしょう。
植田ジャパンになった当初は、スーパーエースは置かず、セッター対角には荻野らの
機動力とレシーブ力のある“いぶし銀”タイプの選手を置く布陣でした。
ミュンヘン当時の嶋岡、全盛期の新日鉄の辻合、富士フィルムの岩島、青山
なんかがそのタイプの選手で、長いこと日本バレーはこのスタイルでした。
植田ジャパンも、機動力のある選手がセッター対角にいることで、
センターとサイドを絡めたコンビのバリエーションを広げることができ、
世界一複雑なコンビバレーを標榜し、昨年のアジア選手権優勝という答えを出しました。
でもそれはアジアでの話であって、ワールドリーグで欧米の強豪相手には通用せず、
強烈なジャンプサーブでレシーブを崩されてコンビバレーを封じられ、
単調なサイド攻撃でブロックの餌食になるというパターンで惨敗を繰り返しました。
そこで今回、植田監督はスーパーエース山本の復活に賭け、
セッター対角“いぶし銀”型からセッター対角“スーパーエース”型の
守備重視の布陣から攻撃重視の布陣への転換の決断をしたわけです。
プエルトリコ戦の第1セットを日本が逆転で取った後、
植田監督は、打てるボールをフェイントで返した山本に対し、
「お前は何も変わってない!今のままで勝てるわけがない。
お前が変わらなきゃ、このチームは変わらないんだ!!」
と激怒したと言います。
練習から試合中、そして試合が終わった後まで常に“熱い”植田監督の
叱咤激励に、表情に、そして伝わってくる情熱に山本は見事に応えました。
カナダ戦、チュニジア戦の逆転勝利の立役者もやっぱりスーパーエース山本でした。
植田ジャパンが目指す方向はハッキリしたはずです。
スーパーエース山本がどっしり構え、サーブレシーブをきっちり返し、
斉藤、山村の2メートル超の両センターのコンビに加えて
22歳の石島、越川がサーブ、アタックと縦横無尽に大爆発すれば、
ランキング上位チームに一泡吹かせるチャンスはあると思っています。
あと2戦。植田ジャパンの意地を見せてくれ!