合掌(がっしょう)造り民家です。日本三大秘境の一つ岐阜県飛騨地方から富山県砺波地方にかけての庄川上流地帯に、平家の落人がひっそりと伝えてきたといわれる巨大民家。その屋根の木組が掌(てのひら)を合わせた形のなっているところから合掌造りと呼ばれるようになった。合掌造り民家は、雪深い山村という自然条件と山村僻地の養蚕業、明治中期まで残っていた大家族制度とのかかわりあいによって成立したものである。ここに移築した民家は江戸時代の建物で、荒縄とカズラのみで縛り上げ、いろり火を効果的に用いた建築法は、厳しい山村生活の知恵の結集といえるだろう。と宮地嶽神社からいただいたパンフレットに説明があった。
九州にはない造りである。現代は、北海道から九州まで、均一な建物が数多くみられるが、気候風土に根差した住まいづくりというものを考える時期に来ていると感じました。
2棟の住宅と1棟の納屋が移築されていた。左の写真の家は、比較的保存状態が良かった。
しかし、最後の写真の家は、福岡県西方沖地震で被害を受け、少し傾いていた。屋根の傷みもあり、修復予定であるが、具体的な修復案は出ていないということであった。
室内にはいると、雪の重みに耐えるように骨組みはしっかりとしていた。このような合掌造りの家は、現在、有名な白川郷の他の地域では年々減りつつあるそうです。
是非、修復保存していただきたいと思います。
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