最後は、長崎県対馬の石屋根造りです。高床式平柱小屋とパンフレットにはあります。石屋根葺きで茅葺屋根と比べて屋根材がしっかりしており、この民家村で一番良い状態の建物です。
7年前対馬をたずねました。
実に風光明媚なところである。
民家村では台風や激しい雨風に耐えるように石屋根葺きになっているとの説明でした。
現在の対馬の倉庫群は瓦葺きで、石屋根葺きの倉庫は私の移動した範囲には見あたらず、観光用に建てられた石屋根葺きを見学しただけでした。
石屋根葺きが普及したのは、石屋根の材料が近くに産出したためであると思いますが、頁岩(けつがん)という対馬独特の泥板岩を摂理に沿って割ったもので、今では持ち出し困難になっているということです。
それとともに、石屋根を葺ける職人も減少していることであろう。民家村にある茅葺職人も減少している。
自然素材を加工し、組み上げてゆく技術は、習得に年月を要するが、経験が必要である。体に覚えこませることが大切である。建築世界だけでも、多くのる伝統的工法が減少してゆくなか、技術の伝承が今後の課題であることを強く感じました。
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