夢木香のブログ

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土壁塗り 仕上塗り編 漆喰塗り 3

2019-06-07 21:29:43 | 土壁
 漆喰塗りの仕上げ乾燥した壁です。
塗った直後は、少しグレーがかった仕上がりですが、
1週間もすると真っ白に仕上がります。
室内の漆喰仕上の壁は、経年変化の色合いはありますが、
100年たっても、しっかりと残っている壁は、
数多くあります。先人の技術の賜物です。

夢木香は、自然素材でつくる住まいづくりに、
取り組んできました。
仕上げは、木材と塗り壁です。

 その中で、珪藻土塗り、シラス壁塗り、
和紙を原料とした壁塗りにも取り組んできました。
しかし、ここ数年漆喰塗りだけを提案しています。

 日本の風土の中で培われた、
伝統的工法の技術が日本の住まいに、
一番あっているように感じます。




土壁塗り 仕上塗り編 漆喰塗り 2

2019-06-06 20:26:40 | 土壁
 漆喰塗りは仕上げに使います。
塗りつけてから、3回から5回コテで押さえます。
このコテ押さえの違いは、塗る環境の違いです。
夏場、冬場、梅雨時、温度、湿度、乾燥の違いなどです。
 
 左官という仕事は、腕一本の仕事です。
動画を見ると簡単に塗っているように見えますが、
壁面を平滑に仕上げる技術は、長い修行の賜物です。
それと、自然の環境にも配慮しながら、
仕事を進めていかなければなりません。

 動画で漆喰を塗っている松井君は、夢木香の社員左官です。
営業から左官に転身した、変わり種ですが、
竹小舞もかけますし、荒壁土づくり、中塗り壁、漆喰壁つくり、
伝統工法の土壁の技術をマスターしています。
自然素材を学ぶことは大変ですが、
深淵な自然素材と向き合う喜びも、
感じてくれているのではないかと感じます。



土壁塗り 仕上塗り編 漆喰塗り 1

2019-06-05 19:25:43 | 土壁
 土壁 仕上塗り 漆喰塗りです。
漆喰も左官がつくります。
漆喰の原料は石灰石を焼成した消石灰と、
貝殻を焼成した貝灰があります。
鹿島市には、貝灰をつくる会社があります。
夢木香は貝灰を原料とした漆喰を、
自社でつくり施工しています。

 つくり方は北海道産の銀杏草を、
大きな羽釜で煮てそれを越し、
貝灰と上スサとを混ぜ合わせて作ります。
その配合はテキトウです。
テキトウと言ったら、
いい加減と思われるかもしれませんが、
自然素材はテキトウなのです。

動画の社員左官を指導していただいた棟梁は、
漆喰や三和土等の配合を、
数値として示してくれませんでした。

 それは、1年間の四季が変化するように
常に日本の環境は変化するのです。
それは、湿度や温度が変化する中で、
常に、仕事の中で環境での変化を
環境に応じて変えてゆくことだと思います。

 それが分かるような気がします。
自然素材を使うということは、
住まう人間も含めて数値では
表せないのではないのではないかと思います。

 高度な技術支えられたテキトウを
先人たちは培ってきたのではないかと感じます。