2月14日(日)が上棟式でした。
朝、五色の旗を掲げ、夕方、上棟式を行い、そのあと鹿島では"ひとき餅"と言いますが餅まきを行いました。おおぜいの子どもたちが来てくれました。
先日、入賞の内定をいただいた木の建築賞
http://www.forum.or.jp/menu2_10.html
の設計趣旨の送付依頼があり以下のように送付致しました。
古民家再生 子どもたちが喜ぶ家
鹿島市の中山間地に位置するこの地区は、里山があり家の前には、小川が流れ、田園風景が望める子どもたちの育つ環境としては最高です。
3世代8人の同居生活のため、築100年余の古民家の再生計画がなされました。
大人たちの生活の場である一階はバリアフリーに、若夫婦と子どもたちの生活空間である二階は、一階の天井の段差や、中央に残る草葺屋根当時の、流梁を乗り越える階段や、ロフト・書斎・スタディルーム等をつなぐ5か所の階段を設けました。また、自然界に直線がないように、古材の梁組をあらわし、丸太の曲線をいかしながら、曲線を多用しました。
近年、山林の荒廃が進んでいます。古民家の建築当時の思想である、山林や家は子や孫たちのために大切に育て、住みついでゆくような思いを込めて、
子どもたちが喜ぶ家を提案しました。
現在、住宅の寿命は30年です。一説には26年とも言われます。ヘルメットをかぶって手伝ってくれた、子どもたちやその子どもたちの代まで暮らせるような住まいを残していかなければいけないとの思いを込めた上棟です。
この子らの将来を思い、この子らに幸多かれと願うこと。これも住まいづくりの楽しみのひとつです。
代表 松尾