バランスのいい食事が老化の原因だった:幕内秀夫
要約
1章 いま、日本人の老化が急激に早まっている
バランスのいい食事の落とし穴
50年前、日本人の食生活に何が起きたか
① 沖縄=長寿神話の崩壊
② 当時の栄養学者の主張、米ばかり食べていると頭が悪くなる、動物性蛋白質をとらないと強い体にならない、牛乳でカルシウムをとらないと骨が脆くなう、などなど。
③ こういう考えの下、日本人の献立が大きく変わった。
④ 米国占領下の沖縄では、戦後、肉の缶詰が大量に出回り、ハンバーガーやコーラも本土に先駆けて広がった。
⑤ それが沖縄の戦後世代が短命になった理由
糖尿病の子どもが急増する理由
① 小児糖尿病の原因は、Ⅰ型糖尿病(突発的なもの)とⅡ型(生活習慣に起因)があるが、最近、急増しているのがⅡ型。
② 大人なら、その原因は、運動不足、食べすぎ飲みすぎ、ストレス
③ 子どもは代謝が盛んなのに、糖尿病になるのは、理由は一つ。
④ 清涼飲料水のがぶ飲み+スナック菓子+ファーストフード
婦人病の背景にある見逃せない食事情
① 現在、日本で、最も老化の目立つのは若い女性
② 乳がんや婦人科系の病気にかかる時期が、どんどん低年齢化しているのがその証拠
③ 犯人は、油+砂糖のとりすぎ
④ 油の取りすぎ→脂肪分が体内でコレステロールとして蓄積→女性ホルモンの分泌過剰→子宮・卵巣に負担がかかる→病気
隠れ脂肪食に要注意
① てんぷらや揚げ物好きの男性に比べて、女性は油をとっていないような印象を与えている。
② しかし、女性は一目瞭然の油の代わりに、知らないうちに大量の油をとっているのが女性
③ それは、パン、パスタ、ピラフ、グラタン、ドリア、ピザといった洋風の主食。女性が大好きなもの。
④ 一つひとつのものに含まれている脂肪が多いわけではないが、そうした食事が朝昼晩、毎日、年中、続くのが問題。
パン食が油まみれ食になりやすいわけ
① 日本で好まれるパンは、ふかふかで柔らかいものばかり。その中にはたっぷりと油が含まれている。
② しかもパンに塗るものはバターにマーガリンといった油の塊。
③ 間に挟むものは、ハムやツナやフライ、これも油を多く含むもの。
④ また、それにあわせてドレッシングやマヨネーズがたっぷり使われたサラダ。
⑤ さらに脂肪分たっぷりのヨーグルトやカフェオレ。
⑥ これが無自覚の脂肪過多の恐ろしさ。
清涼飲料水に含まれるこれだけの砂糖
① 洋菓子に含まれる大量の砂糖
② しかし、洋菓子は砂糖が一杯入っていると自覚できるからいい。
③ 問題は、パンと清涼飲料水。自覚がないうちに大量の砂糖を摂取する結果に。
④ 一般的な清涼飲料水は、重量の10%の糖分が含まれている。
健康にいい情報の裏側
① 朝はパン食で軽めに→油と砂糖だらけの食事
② 健康のため野菜を→マヨネーズやドレッシングで油たっぷり
③ 体のためにヨーグルトを→乳脂肪分+砂糖
④ 脂肪を燃やす健康飲料水→砂糖たっぷり
⑤ 脂肪がつきにくいサラダ油でパスタ→完璧な油づけ。
⑥ サラダにしても健康飲料水にしても、体にいいことをしているつもりで、実は体に悪いことをしている。
健康情報を信じすぎる害、知らなさ過ぎる害
① 体にいいと思い込むと、徹底してしまうのが女性
② 例えば、弁当の半分が野菜。
③ これにたっぷりのドレッシングでは、油の取りすぎ。
④ このように、健康情報を気にする余り、根本的なところで解釈がずれているように感じられるのが女性。
⑤ 野菜をとるなら、おしたしや和え物にすべき。
エネルギー効率の悪い食事をしている現代人
① 油や砂糖を極力とらない食事法は?
② 和食。ご飯と味噌汁を中心とした食事なら、油も砂糖も殆ど含まれていない。
③ ご飯中心の和食推薦の理由→米の炭水化物は、人間の体にとって一番クリーンなエネルギー源だから。
④ 三大栄養素は炭水化物、脂質、蛋白質
⑤ これを比べると、炭水化物は、空気中で紙を燃やしたようなもの。煙くはなるが臭いわけではない。
⑥ 蛋白質は、髪の毛や爪を燃やしたようなもの。臭い。
⑦ 脂質は、ろうそくを燃やしたようなもの。かなりの煤や黒い煙が出てくる。
⑧ そもそも、人間の体というものは、ものを食べれば何かしらの負担が体にかかります。
⑨ そこで燃料に炭水化物を使えば、臭いも煤もなく、一番クリーンな状態で燃やすことができるのです。
⑩ では、蛋白質や脂質を中心とすると、イヌイットやヒマラヤ高地人のように老け込むのが速く、寿命も短い。
⑪ また、肉や脂を大量に摂取すると、肌に現れる。肌荒れ、シミ、体臭の原因。
いま、食材の種類が驚くほど減っている
① この50年間で、様々な食品が増え、食卓が豊になったような錯覚に襲われる。
② しかし、豊になったように見える食品は、どれも小麦粉と油と砂糖。
③ それが、形を変えて現れてきているだけ。ラーメン、パスタ、ハンバーグ、ホットドッグ、ドーナツ、ピザとして。
④ 食の多様化と言われているが、実は小麦の多様化に過ぎない。
赤ちゃんの離乳食にまず、おかゆを与えるわけ
① 赤ちゃんは、重湯から始まっておかゆになっていき、だんだんと体を慣らしてからご飯になる。
② それは、炭水化物が体にもっとも負担がかからないからです。
③ だからこそ、人工透析をしている人は、脂質や蛋白質を徹底的に排除した蛋白質中心の食事をする。
油と砂糖をやめられない最大の原因
① それなのに、綺麗な燃料でない油や砂糖を、現代人は大量にとってしまうのか?
② それは、飢えた脳が原因。
③ つい最近まで人類の歴史は飢えとの戦い。
④ そのため、私たちの脳には、食べられないことへの恐怖が深く刻み込まれている。
⑤ 現代は、食糧事情も問題がなくなったが、脳の飢餓という記憶は根強い。
⑥ ゆえに、食べ物が溢れている安心な状況でも、とにかく腹いっぱい食べて寝ることで、脳の不安は解消され、最大の幸福を感じるようにできている。
⑦ 私たちは、脂ののったマグロや油で揚げた煎餅は大好きで、食べだしたら止まらない。
⑧ それが、飢餓を生き残る最善の手段だと脳が知っているからです。
2章 体にいいつもりの食生活で、あなたは10歳損していた
いま、食の安全が問題視される本当の理由
① 食品添加物、遺伝子組み換え、農薬、化学肥料など食の安全が問題視されている。
② しかし、食生活にはあきれるほど無関心な人が多い。
③ なぜ、日本では、食品の安全が問題視されるのか?
④ それは、食生活が欧米化されたことにより、カタカナ主食が増えたからにほかならない。
⑤ 欧米型の食生活にしたことで、私たちは食品添加物を使わなくてはならなくなりました。
⑥ 日本の風土は、湿度が高く、食べ物が腐敗しやすい環境にある。
⑦ そこで私たちの祖先は、塩を使って食べ物を保存したり、微生物の力を借りて、佃煮、漬物、味噌、醤油のような発酵食品を考え出した。
⑧ ところが、ハムやチーズのような食品は、欧米の気候風土に基づいて作られたのです。
⑨ それを湿気の多い日本に持ってきたら、すぐ腐敗してしまいます。
⑩ そこで、どうしても保存料が必要となってくる。
⑪ つまり、和食であれば保存料は不要だったのに、洋食にしたばかりに保存料は必須になってしまった。
⑫ 食品の安全性までも脅かされるようになってしまった。
⑬ 安全性を求めるならば、食生活を和食に変えたほうが遥かに簡単です。
⑭ 朝食で比較すると、和食なら、ご飯、味噌汁、漬物、納豆、海苔、小魚の佃煮、これらは殆ど腐りようがない。保存料も殆ど入っていない。食品添加物は必要最小限で済むのです。
⑮ それを洋食にすると、一気に加工品だらけになります。
⑯ パンという加工品、マーガリンという加工品、ハムという加工品などなど。食品添加物がたっぷり。
食品添加物を気にする前に考えるべきこと
① 安全な食品を追求することと、健康な食生活とは別の問題です。
② 食生活を見直すことなしに、食の安全を追及しても仕方のないことです。
ご飯を食べたら太るという誤解
① ご飯を食べただけでは太ることはありません。
② 宮沢賢治の「雨にもまけず」の詩の一節に、一日玄米四合、が出てきます。
③ 四合=茶碗で12杯=1食4杯、それでも太らなかったということ。
④ 肥満で問題になるのは、砂糖と油とアルコールをとること。
⑤ ダイエットを目指す人は、油や砂糖を減らさず、炭水化物を減らすことに熱心。
⑥ 結果、体を悪くした。
あえて玄米より白米のわけ
① 玄米は食べにくいのが欠点
② また、体質に合わない人もいる。
③ ならば、白米でいい。
体に優しいダイエットほど続かない
① サラダで腹いっぱいになろうとする。
② しかし、野菜にはカロリーはない。
③ ゆえに、無意識にドレッシングやマヨネーズをたっぷりかけてカロリーを補給する。
④ 人間は必ずカロリーを摂取しなければならないので、無意識のうちに油、砂糖という形で摂取してしまう。
⑤ ゆえに、クリーンな炭水化物を取るのが正解。
本気で痩せたかったらカロリーを減らしてはいけない
① ご飯中心の食事ならば、油や砂糖はもちろん、食品添加物も少なくて済む。
② それなのに、そんないいご飯をやめて、油や砂糖や食品添加物をとり、わざわざ病気になるのが、ダイエットのパタン。
たくさん野菜を食べなくては、の問題点
野菜でとれる食物繊維の限界
① 便秘を治すには、食物繊維を含む野菜を沢山食べればいいのでしょうか?
② そこに問題があります。
③ 食物繊維をとるには、野菜を食べなくてはならないと思い込んでいる人が多い。
④ 野菜や海草に含まれている食物繊維は、便秘を解消するほどのものではない。
⑤ 便通に有効なのは、穀物、イモ類、豆類
ビタミン信仰の大きな勘違い
① 健康維持には、老化防止対策の大切。
② 中でも肌は、特に気をつけたい部分。
③ それに有効なものは、ビタミンCとE。
④ しかし、それだけで美容や若返り効果を期待するのは無理。
⑤ それには、A、B群、D、Kなど様々なビタミンやミネラルが必要。
⑥ さらに、その人のライフスタイル全体にかかわるもの。
⑦ そこには、食生活はもちろん、ストレスや性格なども関係している。
サプリメントでは決して補えないもの
1日30品目なんて食べる必要ない
ヨーグルトで腸が元気になるか
① ヨーグルトを食べることで、腸内に乳酸菌が届くことがあるかもしれませんが、問題はその先です。
② 生きたまま届いたからといって、そこに善玉菌が住み着いて増えるかどうかは別問題です。
③ では、善玉菌が住み着きやすい腸にするには、どうすればいいか?
④ それは、穀物、イモ類のような綺麗な澱粉質をいかにとるかにかかっている。
水で健康になる、の落とし穴
① 冷え性の人が水を大量に飲むと、ますます冷えてきます。
② 基本的には、体にいい水、健康になる水というのはありえない。
減塩食品は本当に体にいいのか
① 減塩がブームだが、問題がある。
② 減塩をしたため、味付けがぼやけてしまう。そこで化学調味料などの食品添加物や油をたっぷり使って味を調えます。これでは、かえって不健康になります。
③ さらに、保存性の高い塩を減らすことによって、代わりの保存料が必要になることが問題。
純度100%の甘い誘惑
① オリーブ油のほうが、バターなどの動物油より健康にいい、という誤解
② 今、現代日本の食生活で問題になっているのは、油の絶対量が多いこと。
③ 油の成分は脂質が100%であり、他の成分はゼロという極めて珍しい食品。
④ 白砂糖も糖質が100%。
⑤ ゆえに、麻薬のような中毒性があり、癖になって止まらないのです。
本能のおもむくままに、が実は大切
甘いものは別腹、の本当の理由
① 人間の本能を狂わせるもの、それは油と砂糖とアルコール。
② ポテトチップスやスナック菓子を食べると止まらない。これはまさに油に本能を狂わされてしまっている現れです。
③ 洋菓子になると、油、砂糖のダブルパンチなので、食事で腹いっぱいになっても食べられます。まさに甘いものは別腹というわけです。
④ しかも、油も砂糖も純度が高いため、中毒性も高くなります。
⑤ さらに、食品業者はもっと食べてもらおうと、アイデアをひねります。
⑥ それは精神安定効果のあるカカオを追加すると、さらに本能が狂わされます。
⑦ さらに、色、香り、口当たりを変えて本能を狂わします。
⑧ そのため、ウインナーは赤い色をしています。
3章 体のサビをとり、脳を若返らせる食の新常識
主食に気をつけるだけで、問題の80%が解決
① 一日二回、ご飯を食べる。
② そうすれば、エネルギーが十分足りるため、脂肪や蛋白質をとる必要がなくなります。
ポイントは忙しい朝の工夫にあり
① 朝は、油抜きの食事を取りやすい。
② まず、解決すべきは主食で、おかずではありません。
③ それが、老化を防止し、瑞々しい体を保つための第一段階です。
蕎麦、うどんの長所と短所
① 一日二回、ご飯にしたら、もう一回は蕎麦、うどん、そーめんなどにする。
② 蕎麦などの欠点は、粉食という点。
③ 粉食は消化が速いため、お腹が速くすきすぎる。
夜のどか食いを防ぐ簡単な方法
① 理想は、夕方6時に夕食をとること。
② それが無理なら、夕食までにバナナなどをとるのも一つの方法。
こうすれば、午前中のぼんやり、はなくなる
① 内臓への負担を軽くするには、寝るまでに胃袋を空っぽにすること。
② 就寝前、2~3時間前に食事を取る。
③ それをしないと、消化のために胃が動いたまま眠ることになり、熟睡できません。
④ その結果、翌日の午前中、ぼんやりすることになってしまいます。
朝ごはんを食べないという選択肢
漬物、味噌汁が最高の野菜料理
食欲がないときの、酢、水、香
甘い菓子はむしろやめなくていい
砂糖の取りすぎでキレやすくなるわけ
清涼飲料水の飲み時がある
韓国女性の肌が綺麗な理由
なぜ欧米人は年より上に見られるか
便秘に一番効果がある以外なものとは
腸内に悪玉菌を増やさないための速攻法
砂糖の取りすぎが冷え性を招いていた
4章 忙しい人ほど続く!今日からできる楽々粗食法
基本食、副食、間食という考え方
日常茶飯事に秘められた日本人の知恵
白米、玄米、分搗き米、それぞれの利点
安全な味噌の簡単な選び方
漬物は世界に誇る最高のおかず
未熟な緑茶よりも熟成した番茶を
基本食、常備食、食卓にこれだけあればいい
おかずを作ることにこだわらなくてもいい
間食は心の栄養として欠かせない
外食を害食にしないための工夫
外で買う弁当の賢い選び方
子どもの顔を見て食事をつくってはいけない
お菓子の消費額がお米を超えた時代に
要約
1章 いま、日本人の老化が急激に早まっている
バランスのいい食事の落とし穴
50年前、日本人の食生活に何が起きたか
① 沖縄=長寿神話の崩壊
② 当時の栄養学者の主張、米ばかり食べていると頭が悪くなる、動物性蛋白質をとらないと強い体にならない、牛乳でカルシウムをとらないと骨が脆くなう、などなど。
③ こういう考えの下、日本人の献立が大きく変わった。
④ 米国占領下の沖縄では、戦後、肉の缶詰が大量に出回り、ハンバーガーやコーラも本土に先駆けて広がった。
⑤ それが沖縄の戦後世代が短命になった理由
糖尿病の子どもが急増する理由
① 小児糖尿病の原因は、Ⅰ型糖尿病(突発的なもの)とⅡ型(生活習慣に起因)があるが、最近、急増しているのがⅡ型。
② 大人なら、その原因は、運動不足、食べすぎ飲みすぎ、ストレス
③ 子どもは代謝が盛んなのに、糖尿病になるのは、理由は一つ。
④ 清涼飲料水のがぶ飲み+スナック菓子+ファーストフード
婦人病の背景にある見逃せない食事情
① 現在、日本で、最も老化の目立つのは若い女性
② 乳がんや婦人科系の病気にかかる時期が、どんどん低年齢化しているのがその証拠
③ 犯人は、油+砂糖のとりすぎ
④ 油の取りすぎ→脂肪分が体内でコレステロールとして蓄積→女性ホルモンの分泌過剰→子宮・卵巣に負担がかかる→病気
隠れ脂肪食に要注意
① てんぷらや揚げ物好きの男性に比べて、女性は油をとっていないような印象を与えている。
② しかし、女性は一目瞭然の油の代わりに、知らないうちに大量の油をとっているのが女性
③ それは、パン、パスタ、ピラフ、グラタン、ドリア、ピザといった洋風の主食。女性が大好きなもの。
④ 一つひとつのものに含まれている脂肪が多いわけではないが、そうした食事が朝昼晩、毎日、年中、続くのが問題。
パン食が油まみれ食になりやすいわけ
① 日本で好まれるパンは、ふかふかで柔らかいものばかり。その中にはたっぷりと油が含まれている。
② しかもパンに塗るものはバターにマーガリンといった油の塊。
③ 間に挟むものは、ハムやツナやフライ、これも油を多く含むもの。
④ また、それにあわせてドレッシングやマヨネーズがたっぷり使われたサラダ。
⑤ さらに脂肪分たっぷりのヨーグルトやカフェオレ。
⑥ これが無自覚の脂肪過多の恐ろしさ。
清涼飲料水に含まれるこれだけの砂糖
① 洋菓子に含まれる大量の砂糖
② しかし、洋菓子は砂糖が一杯入っていると自覚できるからいい。
③ 問題は、パンと清涼飲料水。自覚がないうちに大量の砂糖を摂取する結果に。
④ 一般的な清涼飲料水は、重量の10%の糖分が含まれている。
健康にいい情報の裏側
① 朝はパン食で軽めに→油と砂糖だらけの食事
② 健康のため野菜を→マヨネーズやドレッシングで油たっぷり
③ 体のためにヨーグルトを→乳脂肪分+砂糖
④ 脂肪を燃やす健康飲料水→砂糖たっぷり
⑤ 脂肪がつきにくいサラダ油でパスタ→完璧な油づけ。
⑥ サラダにしても健康飲料水にしても、体にいいことをしているつもりで、実は体に悪いことをしている。
健康情報を信じすぎる害、知らなさ過ぎる害
① 体にいいと思い込むと、徹底してしまうのが女性
② 例えば、弁当の半分が野菜。
③ これにたっぷりのドレッシングでは、油の取りすぎ。
④ このように、健康情報を気にする余り、根本的なところで解釈がずれているように感じられるのが女性。
⑤ 野菜をとるなら、おしたしや和え物にすべき。
エネルギー効率の悪い食事をしている現代人
① 油や砂糖を極力とらない食事法は?
② 和食。ご飯と味噌汁を中心とした食事なら、油も砂糖も殆ど含まれていない。
③ ご飯中心の和食推薦の理由→米の炭水化物は、人間の体にとって一番クリーンなエネルギー源だから。
④ 三大栄養素は炭水化物、脂質、蛋白質
⑤ これを比べると、炭水化物は、空気中で紙を燃やしたようなもの。煙くはなるが臭いわけではない。
⑥ 蛋白質は、髪の毛や爪を燃やしたようなもの。臭い。
⑦ 脂質は、ろうそくを燃やしたようなもの。かなりの煤や黒い煙が出てくる。
⑧ そもそも、人間の体というものは、ものを食べれば何かしらの負担が体にかかります。
⑨ そこで燃料に炭水化物を使えば、臭いも煤もなく、一番クリーンな状態で燃やすことができるのです。
⑩ では、蛋白質や脂質を中心とすると、イヌイットやヒマラヤ高地人のように老け込むのが速く、寿命も短い。
⑪ また、肉や脂を大量に摂取すると、肌に現れる。肌荒れ、シミ、体臭の原因。
いま、食材の種類が驚くほど減っている
① この50年間で、様々な食品が増え、食卓が豊になったような錯覚に襲われる。
② しかし、豊になったように見える食品は、どれも小麦粉と油と砂糖。
③ それが、形を変えて現れてきているだけ。ラーメン、パスタ、ハンバーグ、ホットドッグ、ドーナツ、ピザとして。
④ 食の多様化と言われているが、実は小麦の多様化に過ぎない。
赤ちゃんの離乳食にまず、おかゆを与えるわけ
① 赤ちゃんは、重湯から始まっておかゆになっていき、だんだんと体を慣らしてからご飯になる。
② それは、炭水化物が体にもっとも負担がかからないからです。
③ だからこそ、人工透析をしている人は、脂質や蛋白質を徹底的に排除した蛋白質中心の食事をする。
油と砂糖をやめられない最大の原因
① それなのに、綺麗な燃料でない油や砂糖を、現代人は大量にとってしまうのか?
② それは、飢えた脳が原因。
③ つい最近まで人類の歴史は飢えとの戦い。
④ そのため、私たちの脳には、食べられないことへの恐怖が深く刻み込まれている。
⑤ 現代は、食糧事情も問題がなくなったが、脳の飢餓という記憶は根強い。
⑥ ゆえに、食べ物が溢れている安心な状況でも、とにかく腹いっぱい食べて寝ることで、脳の不安は解消され、最大の幸福を感じるようにできている。
⑦ 私たちは、脂ののったマグロや油で揚げた煎餅は大好きで、食べだしたら止まらない。
⑧ それが、飢餓を生き残る最善の手段だと脳が知っているからです。
2章 体にいいつもりの食生活で、あなたは10歳損していた
いま、食の安全が問題視される本当の理由
① 食品添加物、遺伝子組み換え、農薬、化学肥料など食の安全が問題視されている。
② しかし、食生活にはあきれるほど無関心な人が多い。
③ なぜ、日本では、食品の安全が問題視されるのか?
④ それは、食生活が欧米化されたことにより、カタカナ主食が増えたからにほかならない。
⑤ 欧米型の食生活にしたことで、私たちは食品添加物を使わなくてはならなくなりました。
⑥ 日本の風土は、湿度が高く、食べ物が腐敗しやすい環境にある。
⑦ そこで私たちの祖先は、塩を使って食べ物を保存したり、微生物の力を借りて、佃煮、漬物、味噌、醤油のような発酵食品を考え出した。
⑧ ところが、ハムやチーズのような食品は、欧米の気候風土に基づいて作られたのです。
⑨ それを湿気の多い日本に持ってきたら、すぐ腐敗してしまいます。
⑩ そこで、どうしても保存料が必要となってくる。
⑪ つまり、和食であれば保存料は不要だったのに、洋食にしたばかりに保存料は必須になってしまった。
⑫ 食品の安全性までも脅かされるようになってしまった。
⑬ 安全性を求めるならば、食生活を和食に変えたほうが遥かに簡単です。
⑭ 朝食で比較すると、和食なら、ご飯、味噌汁、漬物、納豆、海苔、小魚の佃煮、これらは殆ど腐りようがない。保存料も殆ど入っていない。食品添加物は必要最小限で済むのです。
⑮ それを洋食にすると、一気に加工品だらけになります。
⑯ パンという加工品、マーガリンという加工品、ハムという加工品などなど。食品添加物がたっぷり。
食品添加物を気にする前に考えるべきこと
① 安全な食品を追求することと、健康な食生活とは別の問題です。
② 食生活を見直すことなしに、食の安全を追及しても仕方のないことです。
ご飯を食べたら太るという誤解
① ご飯を食べただけでは太ることはありません。
② 宮沢賢治の「雨にもまけず」の詩の一節に、一日玄米四合、が出てきます。
③ 四合=茶碗で12杯=1食4杯、それでも太らなかったということ。
④ 肥満で問題になるのは、砂糖と油とアルコールをとること。
⑤ ダイエットを目指す人は、油や砂糖を減らさず、炭水化物を減らすことに熱心。
⑥ 結果、体を悪くした。
あえて玄米より白米のわけ
① 玄米は食べにくいのが欠点
② また、体質に合わない人もいる。
③ ならば、白米でいい。
体に優しいダイエットほど続かない
① サラダで腹いっぱいになろうとする。
② しかし、野菜にはカロリーはない。
③ ゆえに、無意識にドレッシングやマヨネーズをたっぷりかけてカロリーを補給する。
④ 人間は必ずカロリーを摂取しなければならないので、無意識のうちに油、砂糖という形で摂取してしまう。
⑤ ゆえに、クリーンな炭水化物を取るのが正解。
本気で痩せたかったらカロリーを減らしてはいけない
① ご飯中心の食事ならば、油や砂糖はもちろん、食品添加物も少なくて済む。
② それなのに、そんないいご飯をやめて、油や砂糖や食品添加物をとり、わざわざ病気になるのが、ダイエットのパタン。
たくさん野菜を食べなくては、の問題点
野菜でとれる食物繊維の限界
① 便秘を治すには、食物繊維を含む野菜を沢山食べればいいのでしょうか?
② そこに問題があります。
③ 食物繊維をとるには、野菜を食べなくてはならないと思い込んでいる人が多い。
④ 野菜や海草に含まれている食物繊維は、便秘を解消するほどのものではない。
⑤ 便通に有効なのは、穀物、イモ類、豆類
ビタミン信仰の大きな勘違い
① 健康維持には、老化防止対策の大切。
② 中でも肌は、特に気をつけたい部分。
③ それに有効なものは、ビタミンCとE。
④ しかし、それだけで美容や若返り効果を期待するのは無理。
⑤ それには、A、B群、D、Kなど様々なビタミンやミネラルが必要。
⑥ さらに、その人のライフスタイル全体にかかわるもの。
⑦ そこには、食生活はもちろん、ストレスや性格なども関係している。
サプリメントでは決して補えないもの
1日30品目なんて食べる必要ない
ヨーグルトで腸が元気になるか
① ヨーグルトを食べることで、腸内に乳酸菌が届くことがあるかもしれませんが、問題はその先です。
② 生きたまま届いたからといって、そこに善玉菌が住み着いて増えるかどうかは別問題です。
③ では、善玉菌が住み着きやすい腸にするには、どうすればいいか?
④ それは、穀物、イモ類のような綺麗な澱粉質をいかにとるかにかかっている。
水で健康になる、の落とし穴
① 冷え性の人が水を大量に飲むと、ますます冷えてきます。
② 基本的には、体にいい水、健康になる水というのはありえない。
減塩食品は本当に体にいいのか
① 減塩がブームだが、問題がある。
② 減塩をしたため、味付けがぼやけてしまう。そこで化学調味料などの食品添加物や油をたっぷり使って味を調えます。これでは、かえって不健康になります。
③ さらに、保存性の高い塩を減らすことによって、代わりの保存料が必要になることが問題。
純度100%の甘い誘惑
① オリーブ油のほうが、バターなどの動物油より健康にいい、という誤解
② 今、現代日本の食生活で問題になっているのは、油の絶対量が多いこと。
③ 油の成分は脂質が100%であり、他の成分はゼロという極めて珍しい食品。
④ 白砂糖も糖質が100%。
⑤ ゆえに、麻薬のような中毒性があり、癖になって止まらないのです。
本能のおもむくままに、が実は大切
甘いものは別腹、の本当の理由
① 人間の本能を狂わせるもの、それは油と砂糖とアルコール。
② ポテトチップスやスナック菓子を食べると止まらない。これはまさに油に本能を狂わされてしまっている現れです。
③ 洋菓子になると、油、砂糖のダブルパンチなので、食事で腹いっぱいになっても食べられます。まさに甘いものは別腹というわけです。
④ しかも、油も砂糖も純度が高いため、中毒性も高くなります。
⑤ さらに、食品業者はもっと食べてもらおうと、アイデアをひねります。
⑥ それは精神安定効果のあるカカオを追加すると、さらに本能が狂わされます。
⑦ さらに、色、香り、口当たりを変えて本能を狂わします。
⑧ そのため、ウインナーは赤い色をしています。
3章 体のサビをとり、脳を若返らせる食の新常識
主食に気をつけるだけで、問題の80%が解決
① 一日二回、ご飯を食べる。
② そうすれば、エネルギーが十分足りるため、脂肪や蛋白質をとる必要がなくなります。
ポイントは忙しい朝の工夫にあり
① 朝は、油抜きの食事を取りやすい。
② まず、解決すべきは主食で、おかずではありません。
③ それが、老化を防止し、瑞々しい体を保つための第一段階です。
蕎麦、うどんの長所と短所
① 一日二回、ご飯にしたら、もう一回は蕎麦、うどん、そーめんなどにする。
② 蕎麦などの欠点は、粉食という点。
③ 粉食は消化が速いため、お腹が速くすきすぎる。
夜のどか食いを防ぐ簡単な方法
① 理想は、夕方6時に夕食をとること。
② それが無理なら、夕食までにバナナなどをとるのも一つの方法。
こうすれば、午前中のぼんやり、はなくなる
① 内臓への負担を軽くするには、寝るまでに胃袋を空っぽにすること。
② 就寝前、2~3時間前に食事を取る。
③ それをしないと、消化のために胃が動いたまま眠ることになり、熟睡できません。
④ その結果、翌日の午前中、ぼんやりすることになってしまいます。
朝ごはんを食べないという選択肢
漬物、味噌汁が最高の野菜料理
食欲がないときの、酢、水、香
甘い菓子はむしろやめなくていい
砂糖の取りすぎでキレやすくなるわけ
清涼飲料水の飲み時がある
韓国女性の肌が綺麗な理由
なぜ欧米人は年より上に見られるか
便秘に一番効果がある以外なものとは
腸内に悪玉菌を増やさないための速攻法
砂糖の取りすぎが冷え性を招いていた
4章 忙しい人ほど続く!今日からできる楽々粗食法
基本食、副食、間食という考え方
日常茶飯事に秘められた日本人の知恵
白米、玄米、分搗き米、それぞれの利点
安全な味噌の簡単な選び方
漬物は世界に誇る最高のおかず
未熟な緑茶よりも熟成した番茶を
基本食、常備食、食卓にこれだけあればいい
おかずを作ることにこだわらなくてもいい
間食は心の栄養として欠かせない
外食を害食にしないための工夫
外で買う弁当の賢い選び方
子どもの顔を見て食事をつくってはいけない
お菓子の消費額がお米を超えた時代に