夢実現研究会2009

団塊世代の生き方を考えよう。

団塊世代のセカンド・ライフプラン:その6

2009-03-23 16:37:58 | 経済的自立:投資
 投資

 株式投資
 株式投資など、現時点で言えば、まったく時代にそぐわない感じを受けると思うし、定年後の人間がやることではない、とも思う。
 専門家の意見では、今後、10年くらいは、株式市場は低迷を続け、場合によっては、日経平均4000円の時代が来るとも言われている。
 しかし、だからと言って、箪笥預金をすればいいというものでもない。
 もし、株式投資をするなら、今後の時代の流れを読んで、投資すべきだ。
 そのキーワードは?
 資源に関連するもの、電力が、石油から太陽発電、原子力発電へ軸足を移す、などなど。


世界の原発建設を手掛ける日本の大手三社
① これからの世界全体の産業活動を鑑みると、その基調がエネルギーの供給拡大に向かうことは間違いない。
② 具体的にいえば、電力の供給能力の急拡大が必須となり、これが実現できなければ産業活動は勿論のこと、社会生活も維持しえないという厳しい事態に直面する。
③ これを打開するには、原発の増設以外にない。
④ しかし、スリーマイル島やチェルノブイリにおける原発事故や反原発運動の影響で、原発建設を手掛けていた企業はどんどん少なくなり、安全性に優れた新規の原発を造ることができる企業は極めて少数になった。
⑤ 原発を建設するには、設計能力、機器の製造能力、現場の組み立て能力、さらに関連施設を含めた建造能力の有無が問われる。
⑥ こうした能力を兼ね備えているのは、日立製作所、東芝、三菱重工業の3社のみ。

世界一の広幅厚板鋼材を提供できるJFE
① 世界経済が今後ますます発展するとすれば、輸送に関わるインフラのすべてを量的・質的に拡充していく必要がある。
② そうした時代の変化に応じて企業戦略を立て、これを実行していかない限り、負け組になってしまう。
③ これから、とりわけ必要となるのが、船舶の建造、道路、鉄道、橋梁やトンネルなど、大規模なインフラ整備に欠くことのできない厚板の鋼材である。
④ その最良の鋼材を提供できる企業がJFE。
⑤ 世界一の5800ミリの広幅厚板を製造している。
⑥ それに次ぐのが新日鉄の5300ミリ。
⑦ 厚板の幅の広さは、重厚産業によって大きな生産性の違いとなって現れる。
⑧ 船舶の建造では、厚板が広幅であればあるほど、溶接に必要な継ぎ目の数が少なくて済み、その分だけ溶接作業が短縮でき、生産性を高めることができる。
⑨ 同時に溶接作業によって発生する加熱箇所の量も少なくなり、船体の強度に大きな差が出る。
⑩ 超広幅厚板の圧延設備の有無によって、ユーザーである造船業者や重機械メーカーからの注文が異なるわけで、超広幅厚板のメーカーは、その製品を高値で販売することができる。
⑪ 世界一の超広幅厚板を供給できるJFEは、現在でも2年分以上という大きな受注量を得ている。

勝ち組・負け組の分岐点
① 製造業に関して言えば、設備と技術水準の二つを兼ね備えている企業は容易に勝ち組に入ることができる。
② こうした意味において、日本ほど企業間競争が激しい国はなく、製造業はどの業種であっても必死になって競争相手の技術水準に強い関心を払い、その格差を埋めるべく努力を続けてきた。そうしたことから、日本全体の製造業の技術水準が世界トップ水準に達した。

世界規模の巨大なインフラ整備計画が進む
① デフレ経済情勢下では必ず経済活動が活発化し、その規模は拡大し続ける。
② デフレは、世界経済が持続的に安定して成長するための前提条件であり、大規模なインフラ整備は、デフレが続く限り構想され、世界中で実現されていくだろう。
③ また、技術力の高さから、インフラ整備に積極的な参加が求められる日本の企業が、確実に業績を伸ばすだろう。
④ 世界規模の巨大なインフラ整備計画が、目白押しだ。
⑤ バルト海海底パイプライン敷設工事、米国の30基もの原発建設計画、中米の第二パナマ運河計画、世界各地の天然ガスの輸出・輸入基地建設計画、欧州とアフリカを結ぶ大規模橋梁などなど。
⑥ これらのなかで、日本企業の協力抜きに実現できないプロジェクトがたくさんある。
⑦ バルト海海底パイプラインの敷設工事は、全長7600キロのうち、1200キロが海底敷設。
⑧ これを手掛けることができる最右翼の鉄鋼メーカーといえば住友金属工業。
⑨ また、2005年の米国議会に提出された法案「エネルギー産業再建基本法」に謳われた、原子力を含めた電力の供給安定、天然ガスの供給安定、原油精製所への設備投資、省エネ奨励策などの政策が、日本企業にとって願ってもない追い風になるのは間違いない。
⑩ 天然ガス基地には、千代田化工建設が貢献するだろう。

世界のインフラ整備に貢献する日本
① 世界経済の見通しが安定したデフレ基調に推移すれば、世界で最も高度な技術を誇る日本企業は、大量の注文を世界中から確保し、業績の大幅な好転が期待できる。
② しかも、こうした状態が、向こう数十年にわたって確約されるとみてよい。
③ これから長く継続する大量受注が、多くの企業に未曽有の高収益をもたらすだろう。
④ なぜなら、世界的なデフレの定着で、世界中が日本から優れた工業製品を購入するしか、厳しい競争時代を生き抜くことができないと判断し、具体的な行動を開始しているからだ。
⑤ たとえば、エアバス社、ボーイング社は、現在、世界中の航空会社から大型旅客機の注文が殺到しているが、翼の素材として最良なのが炭素繊維。
⑥ この素材を加工する技術は、三菱重工業が最も強く、素材は東レと東邦テナックスが提供している。
⑦ 三菱の数年内の主翼生産は1兆円規模に達する。
⑧ さらに、インフラ整備を行おうとすれば、三菱重工業、コマツ、日立建機などの建設機械に頼らざるを得ない。
⑨ 建設車両用のタイヤといえば、現在、ブリジストン、ミシュラン、グッドイヤーなどの5社だけが生産している状態で、ブリジストンは1本、5トンと世界最大の超大型ダンプ用のタイヤを製造し、世界中から注文が殺到し、生産が間に合わないほどの状態。横浜ゴムも直径3mのタイヤを生産予定。
⑩ バルト海海底のパイプラインに使用する大口径(直径1.5m)のパイプを生産できる鉄鋼メーカーは日本にしかない。
⑪ 鉄は海水に弱いので、鋼板の表面に海水に絶対に腐食されない性質のチタンの板を溶接させ、硬質な二層の金属板を大型プレスで加工し曲げていき、その継ぎ目を溶接しパイプにする。

世界のLNG基地・製油所をつくる日本
① 世界で一番天然ガスの輸入基地を持っているのは日本。
② この工事ができるのは世界でも限られており、日本のメーカーでは千代田化工建設と日揮の2社のみ。
③ また、両社は製油所建設も得意。製油所を造る企業は、世界に4社のみ。他には米国のケロック・ブラウン・ルートとロイヤル・ダッチ・シェル。
④ 米国は、中央アフリカから手燃ガスを安定供給するため、合計で22か所の輸出・輸入基地を建設計画、すでに3か所で工事開始。
⑤ 米国の一日の原油消費量は2800万バーレル、うち、1600万バーレルを輸入。製油所の新設は逼迫した課題。

投資アドバイス
京セラ、石川島の軍事関連技術
① 日本で一番たくさん、防衛省に製品を納入している企業は、三菱重工業。
② MDミサイル防衛で一番大きな問題は、相手のミサイルを撃ち落とすためのミサイルの頭(ヘッドコーン)は、1500℃の熱に耐えなければならない。
③ そんな高温に耐えられるヘッドコーンを作れるメーカーは日本にしかなく、京セラのみ。
④ これを作る素材はセラミック。セラミックを成型し、高温に耐えるだけの熱処理を行える設備と能力を持っているのは京セラだけ。
⑤ 自衛隊が使っている最新90式戦車の装甲はコンパウンド・アーマー。
⑥ 一番外側は鉄、次いでセラミック、次は鉄、というふうに、間にセラミックを挟んで五層からなっている。非常に耐熱性が高く、対弾性が強く、非常に軽い。これも京セラの製品。
⑦ 船舶用のガスタービン、これを作っているのは石川島播磨重工。
⑧ これはMDに使える護衛艦に搭載。
⑨ このガスタービンもヘッドコーンも米国に輸出している。

株式投資必勝法
マイクロソフト
① ナスダックに上場したのは、1986年。
② その時点で100万円を投資し、21年間そのまま保有していれば、約8億円になっている。
株式投資の三原則
① 安い時に買い、高くなった時に売る。
② 少数派に徹する。
③ 「元金」「情報」「決断力」の3条件
④ 少数派:買いか売りかを決定する際、冷静な判断と強い意志が要求されます。なぜなら、誰もが先行き一段高と期待している時点で、すでに株価が天井を打っている状態であったり、逆に、先行き一段安と誰もが弱気になっている時点で、実は株価が底値をつけている場合が決して少なくないからです。いつの場合であっても、圧倒的多数の投資家の意向あるいは判断と正反対の結論を導き出して行動するというのがかんようである。
⑤ 元金:投資に必要な元金を持っていること。命ガネに手を出すな、といわれているように、生活を脅かすような資金であってはならない。
⑥ 情報:投資対象とする銘柄を選択する際、その企業、その業界の動向などについて、でいるだけ詳しい情報を持ち合わせることが肝要。
⑦ 決断力:少数派に徹するだけの決断力、冷静な判断力と強い意志力を持ち合わせていることだ。また、経済全体を見据え、先行きが好況か不況かを予測をすることができる直観力を持つこと。

株式投資で勝つための情報入手
① 会社情報、会社四季報を活用する。
② 特に注目する点は、研究開発費、金融収支、平均年齢。
③ 平均2%の研究費より上か、金融収支は黒字か、平均年齢が38歳以下か
④ ロンドンエコノミスト、ビジネスウィーク、USニュースワールドレポート

-12ヶ月移動平均








 RIET
退職金をどう活用するか、一つの選択肢として不動産投資信託REITがある。

株式と同様の売買が可能
① 基本的な仕組み→投資法人がREITを投資家に販売して集めたお金を元手に不動産を購入し、その収益を投資家に還元する。
② 日本で第一号が誕生したのが2001年。
③ 資産額は年々急増しており、2006年度までの類型資産額は6兆3000億円
④ 東京・丸の内の超高層ビルや福岡・博多のキャナルシティ博多など有名なビルをたくさん所有しています。
⑤ REITへの投資で、こうした個人では手の届かない物件を間接的に所有できるのです。
⑥ REITは数十万円程度から購入できるので、比較的少額で不動産への分散投資が可能になるわけです。
⑦ 投資すると、分配金が定期的に支払われます。原資は主に不動産の賃料です。
⑧ 投資法人は法人税がかからないように利益の90%超を投資家に分配します。
⑨ 利益を左右するのは、賃料の高い魅力的な不動産をどれだけ持つかです。
⑩ 基本的には株式と同様に売買でき、41銘柄が上場しています。

リスクと収益ともにミドル
① 収益性→平均で約3%
② 会社の業績次第で配当が変動する株式に比べて、REITの分配金の見通しは比較的安定している、と言われています。
③ REITは一般的にミドルリスク・ミドルリターンの商品といわれています。収益性もリスクも債券より大きいけれど、株式ほどではない。
④ リスクがミドルな訳→「投資法人の業務内容が法律で限定され、破綻リスクが比較的小さい」「投資法人の大半は財務内容のほか投資先物件の一つひとつについて賃貸収支や空室率、鑑定評価額を開示」

利回り重視で長期の保有
① REITは長期保有向きの商品
② 賃貸マンショウンへの投資とどう違うか?→REITの価格は賃貸マンションよりかなり安い。投資家が不動産の管理・修繕などをする必要もない。課税は株式と同じ。分配金は配当所得で、2009年3月までは税率10%。売却益は譲渡所得。さらに、立地がよく頑丈な建物に分散投資するため、空室発生、災害による倒壊などのリスクが比較的少ない。

注意点
① 誕生して歴史が浅いこと→米国のREITは30年以上の歴史があり、過去に暴落もあった。しかし、J―REITはまだ大きな下落を経験していません。
② 実際のところ価格が何を基に変動するのか、きちんとした分析や予測が難しいのです。また、地価と金利の上昇も将来の収益に影響を与える要因として注意が必要。

今は買い時か?
① 不動産はヘッジファンドなど海外マネーが相場を大きく左右するので、個人投資家が売買のタイミングを見極めるのは難しい。
② 利回りは低下しているが、安定的に2%超の利回りが得られるライバル商品は見つからないのが現状。
③ 配当収入を得ることを目的に、中長期的なスタンスで投資するなら、投資の選択肢に加えることができる。

予想利回りの高いものを選べばお得、という判断は危険
① 利回りだけで選ぶことはお勧めできない。
② 財務体質が脆弱であることが理由で、投資口価格が低迷し、その結果利回りが高くなっている銘柄もあるからです。

財務体質はどう調べるか?
① REITは情報公開が進んでいて、比較的透明度が高い商品です。
② 投資法人の決算発表資料やHPで公開している情報を見れば、財務状況だけでなく、具体的にどんな物件に投資しているかもわかります。
③ 具体的には、借入金や投資法人債など有利子負債の状況に注意しましょう。
④ 一般的に、資産総額に対する有利子負債の比率は平均40%程度です。この比率が低いほど安定性が高いといえます。
⑤ 借入金が多いと、今後金利が上昇すると収益にマイナスの影響を与えます。
⑥ 多くのREITが長期の固定金利の借り入れを増やす対策を講じています。金利上昇の対策をどれくらいできているかが問題になります。
⑦ したがって、有利子負債に占める長期固定の割合がどの程度あるかも確認すべきです。
⑧ 収益の見通しを考えるヒント→可能であれば投資しようと考えている物権を実際に見るべき。商業施設なら、客の出入りの状況、オフィスならどんな企業が入居しているかが確認できるからです。

市場規模は世界で96兆円
① 海外REITの状況→2007年3月末時点の世界上場REITの市場規模は約96兆円に達し、2006年3月末に比べ、27兆円の増加。
② 日本のREIT市場のシェアは世界の7%程度。
③ 海外への投資は分散投資の観点からも意味があります。
④ 各国のREITの配当利回り状況→米国=3.7%、豪州=5.7%、ユーロ=4.0%、日本=2.7%
⑤ ただし、日本の個人は外国のREITを買えない。海外REITを組み入れた投信を通じて投資するしか方法はないのが現状です。
⑥ REITファンドの状況→国内外を問わず、REITファンドの残高は急拡大しています。

手持ち資金積み増しの動き
① REITが手持ち現預金の積み増しに動いている。
② 増資資金を物件の取得に使わずに温存する例もある。
③ 資金の借り換えができないなど調達環境が一段と厳しさを増しており、運用資金を安定的に確保する狙いだ。
④ REITは期間利益のほぼ全額を投資家に分配するため、事業会社に比べ内部留保の積み上げが難しいことも背景にある。
⑤ REITは出資者からの資金と銀行借入を組み合わせて物件を購入し、そこから得られる家賃収入を出資者に分配する。借り入れが総資産の5割前後を占めるREITが多い。
⑥ 昨年10月にニューシティ・レジデンス投資法人が破綻し、資金繰り面の脆さを露呈。
⑦ REITは法人税が事実上課されないなど税制優遇があるが、それは利益のほぼ全額を投資家に分配することが条件になっている。黒字であっても外部から資金供給を受けられないと破綻する可能性がある。
⑧ 大和総研によると、国内に上場するREIT41銘柄のローンと投資法人債の残高は3兆5千億円。このうち1兆1千億円は09年中に返済・償還期日を迎える。金融環境は非常に厳しい。

REIT、3割が含み損:2009年3月18日
① 不動産市況の悪化を受け、2008年下期の決算期末で12銘柄が含み損(鑑定評価額が簿価を下回る)を抱えた。
② 上場REIT全41銘柄の約3割に達し、マンションを運用する銘柄が多い。
③ 含み損は将来の損失計上につながりかねず、REIT相場の重しになっている。
④ REITは大半が6ヶ月決算を採用し、外部の不動産鑑定会社に各期末の保有物件の時価を評価してもらう。
⑤ この評価額と簿価の差額が含み損益で、評価額が下げれば損益は悪化する。
⑥ 2008年上期は含み損のREITは8銘柄だったが半年間で5割増加。
⑦ 含み損が増えたのは、景気悪化で空室が増えるなどして、物件の収益力が今後低下する懸念があるため。
⑧ 専門家は、マンションはオフィスビルに比べ、築年数の経過とともに収益力が落ちやすい、と指摘。

















株価指数ヒストリカルグラフ -東証REIT指数-



 ETF
金投資ETF
 この世に確実なものなど、何一つないが、ある程度の推移を予測することができるものもある。その一つが金の価格だ。金融危機などを背景に、今後、金価格が上昇基調にあるのは、高い確率で間違いない。
 ならば、それに乗るのも一つの方法だ。それが、金の上場投資信託(ETF)だ。

金の国際価格、年内1200ドルも
① 英国貴金属調査会社ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシズGFMSのポール・ウオーカーCEOは日経新聞社の取材に応じ、金の国際価格が2009年内に1トロイオンス1200ドルに達する可能性がある、との見通しを示した。
② 1トロイオンス = 31.1034768 グラム
③ 1米ドル = 92.8591327 円
④ 1トロイオンス1200ドル=3582円/グラム

見込みの根拠
① 宝飾品や産業用の需要は弱いが、投資については地金からETFまで、あらゆる分野で強い需要を喚起している。
② 株などの資産が厳しい環境に置かれる中、投資家は金のみに安全性を見出している。
③ 今後18ヶ月から36ヶ月間は、金の強基調が続く、と分析。

現在の状況は?
① 国際価格のNY先物は2月18日、一時、988ドルと11ヶ月ぶりの高値まで上昇。
② 昨年3月17日の過去最高1014ドルに迫っている。
③ GFMSは、6月までに金の国際価格が最高値を更新する、と予測。

メリルリンチ資産運用部門の欧州中東アジア責任者ゲーリー・デガン氏の見方
① 年金基金などが金価格に連動する上場投資信託EFT運用を拡大。
② 富裕層など個人が金を購入する動きも加速。
③ 個人まで投資の裾野が広がっているため、今回の相場高は一過性には止まらないだろう。

日本でも需要旺盛
① 国内で販売された地金(延べ棒)は前年同期比2.6倍に急増。
② 一方で地金を換金売りする投資家は減少し、売却量は54%減少。
③ 不足分を輸入。
④ 10月~12月に日本が輸入した金は前年同月比2.7倍の20.3トン。
⑤ 従来は過去に買った地金を売って換金する投資家が多く、余った地金が商社などを通じて海外に流出していた。

リアルタイムで取引/少額から運用可能
6月30日に金の上場投資信託(ETF)が東京証券取引所に上場しました。これにより東京証券取引所のETFは36本目となります。
このETFとはどういう金融商品なのでしょうか。また、通常の投資信託との違いはどんなところにあるのでしょうか。

  投資信託とは?
投資信託とは多数の投資家が資産運用会社を経由して信託銀行にお金を預け、資産運用会社がそのお金を債券や株式といった金融商品や不動産などに投資するよう指示。その運用で得た株式の値上がり益や配当金などの利益を投資家に分配する仕組みです。

  ETFは「Exchange-Traded Fund」の略で、企業の株式のように東京証券取引所や大阪証券取引所などの証券取引所に上場し、取引所で取引される投資信託のことを指します。

  東証1部に上場している全銘柄の値動きに連動する東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価などの株価指数をはじめ、商品指数などに連動するようつくられています。

  ETFの魅力は株式同様にいつでも証券取引所の価格を見ながら売買できる機動性の高さがあげられます。ETFが登場する前、日経平均株価やTOPIXといった指数に連動した投資信託が運用会社から販売されていました。

  しかし、売買価格は運用会社から1日に1回発表される基準価格でしか、買い付けや解約の申し込みができませんでした。
つまり、投資家が売りたい価格、買いたい価格での売買を行うことができなかったのです。ETFは証券取引所の取引時間中ならば、株式と同様にリアルタイムでの取引ができるのです。また、個別株投資に比べて株式市場全体を反映する株価指数へ投資できることから、リスク分散の効果を得ることもできます。しかも、10万円前後と比較的少額からの投資が可能です。

  一般の個人投資家だけでなく、格安手数料がウリのネット証券を使って1日の間で売り買いを頻繁に繰り返すデイトレーダーもETFを投資対象として注目。日経平均株価やTOPIXに連動するタイプのETFへ投資する投資家の数は増加の一途をたどっています。

  現在(2008年6月18日)のETFの本数は東京証券取引所が35本、大阪証券取引所が6本となっています。TOPIXや日経平均株価といった株式市場全体を反映した株価指数に連動させたものから、電機や金融、情報通信、不動産といった特定業種全体の指数に連動したタイプのETFなどもあります。さらに、今月30日から金のETFもデビューします。ETFへの投資家の注目は一段と高まっていきそうです。

東証で金(ETF)を買う
現物型金ETFが1万円前後から購入できる
株価の変動を見ながら、機動的な売買ができる「株式」。それ自体が価値を持つ実物資産の「金」。
その長所を合わせ持つ新しい資産運用の選択肢が「現物型金ETF]です。
東証に上場しているSPDR(スパイダー)ゴールドETF。
一口=1万円前後から売買が可能です。
現物型金ETFの特徴
金地金現物の裏付けのある有価証券です。
普通株と同様に東証で時価での売買が可能です。
株、債権との同時保有で分散投資が図れます。
信託報酬は0,40%程度です。


1970年代以降の金価格の推移(国内金価格/国際金価格)



今の経済は、どのような状況か?その2

2009-03-16 13:17:47 | 経済的自立:投資
大恐慌入門:朝倉慶 後編
<<要約>>


■資本主義の崩壊がこれから始まる。
〇LTCMがデリバティブ崩壊の先駆けだった。
① 1998年に崩壊したLTCMは、現在起こっていることのすべての問題が網羅されている。
② LTCM(ロングターム・キャピタル・マネージメント)は、ソロモン・ブラザーズの伝説的トレーダーのジョン・メリウェザーによって創設、パートナーはノーベル経済学賞受賞者のマイロン・ショールズ、ハーバード大学のロバート・マートン、元FRBの副議長のデビット・マリンズなど、まさにドリームチーム。
③ 彼らは、投資の世界に物理学や高等数学を導入して市場を定量的に分析し、債券の裁定取引を始めた。
④ LTCMは、割安な債券(ジャンク債)を買い、同時に割高な債券(米国債)を売ることを執行して、鞘を稼いでいた。
⑤ 市場は不特定多数の投資家が存在し、様々な思惑をもって注文が執行されるので、時には割高な値段で買ったり、割安な値段で売ってしまうというミスを日常茶飯事で犯してしまうのです。
⑥ この愚かな投資家のミスを見逃さず、そのロスを瞬時に取って確実に儲けようと、彼らは考えたのです。
⑦ このためには、絶えず投資家の動向をウオッチすること、また、どれくらい乖離が出たら注文を執行すべきか自動判断するプログラムを作る必要がありました。これを実現したのが数学者や物理学者でした。
⑧ ロボットに瞬時に発注させるプログラムを作ったのです。
⑨ このロボットでトレーディングを行なえば、確実に儲かる均衡点を見つけることができました。
⑩ 利益を確実に上げる手法が完成したのですから、後は、いかに多額の資金を投入できるかが課題になりました。
⑪ それを可能にしたのがレバレッジです。
⑫ 投資すれば確実に10%儲かるとすれば、100万円の手持ち資金なら、10万円の儲け、レバレッジ10で1000万円とすれば、100万円の儲け、100万円の資金で100万円儲けられるということ。レバレッジが高ければ高いほど儲けは多くなる。
⑬ そういう手段でLTCMは、発足当時、年率40%という驚異的な利益をあげていた。
⑭ 金融工学とコンピューターをつなぎ合わせた見事な戦略でした。
⑮ しかし、その発想の本質は、愚かな人間のミスをついて、金を儲けるということにしかすぎません。
⑯ 確実に儲けられるということで、レバレッジ率は300倍。運用資金4600億円に対して、想定元本は140兆円にまで膨らませた。
⑰ しかし、どのようなことであれ、真似するものは出てきます。ヘッジファンドの85%がロボット取引だといわれています。
⑱ そして1998年、ロシアのルーブル危機によって、危険を感じた資金が一斉に安全資金に殺到したのです。しかし、そういうことを想定していないロボットは暴走して、LTCMはあっけなく破綻しました。
⑲ ロボットでは、想定外の状況には対応できなかった、ということです。
⑳ このLTCMの破綻の教訓は、金融や相場の世界では、いかに過信が危険であるか、また、金融工学がいかに不完全であるか、そして度を越したレバレッジや巨大すぎるポジションはいかに危険であるか、そしてそのようなものが実体経済を破壊しうる、ということです。
21 その当時、冷や汗をかいたはずの金融機関が、同じ過ちを、スケールアップして犯してしまったのが、今回のスーパーバブル崩壊なのです。

◆裁定取引◆
同じ商品が別の市場で異なる価格で取引されているときに、割安な市場で買い、割高な市場で売って、利ざやを稼ぐこと。また、連動性のある2つの商品の値動きの差が拡大したら収縮したりする動きからサヤを稼ぐことも裁定取引という。

〇LTCMの破綻は今回の大恐慌を予言していた。
① 今回の問題の根底にあるものは、行き過ぎた投資が招いた資本主義のなれの果てです。
② 資本主義的な考え方を徹底的に追求すれば、お金を持った者の勝ち、お金が何でも解決してくれる、ということになります。
③ デリバティブは基本的にゼロサムゲームです。あなたが儲ければ私が損をする、利得の総和はゼロという世界です。
④ しかし、確実に勝つ方法があるのなら、資金をできるだけつぎ込めばいいだけの話です。なにも頑張って仕事などする必要はないのです。
⑤ LTCMは破綻しましたが、この根底にある考え方はますます増殖していったのです。とにかく、お金にお金を増やしてもらうのです。そんな考えを基にした本や書籍が本屋に溢れています。
⑥ 世界中のマーケット、株式や債券、為替、商品市場など、現在、1京5千億円くらいの規模です。でもそんな市場で飽き足らずデリバティブ市場を作ったのです。
⑦ 必ず勝てるのなら、資金を集めるだけ集め、レバレッジを効かせるだけ効かせ投資するのは自然の流れです。
⑧ そんな考えを基に巨額の勝負をしたのは、世界に冠たる金融機関です。ゴールドマン、モルガン、メリルリンチ、リーマンなど。
⑨ 彼らはヘッジファンドや自ら作ったSIVを使って投資しうる限りの資金をまさに全力投球して投資したのです。そのなれの果てがデリバティブ総額6京円の正体です。
⑩ そこに巨大な穴が開いたのですから、何人も対応できません。

〇世界のお金が殺到する商品先物インデックスファンドが相場の撹乱要因に。
① すべての投資方法はインデックス投資(指数投資)を上回ることはできない。
② 2003年頃から、様々な指数連動型の投資信託が上場投資信託ETFとして開発されました。
③ これによって投資方法や相場への劇的な変化がもたらされました。
④ 大型の新規公開株が上場されると、ETFでは当然組み入れなければ指数の連動性が保てないので、こぞって上場時に買うしかありませんし、日経平均の銘柄入れ替え時なども、外される銘柄の大量売りや、採用銘柄の大量買いが自然に起こるわけです。これが相場の撹乱要因です。
⑤ 昨今、指数投資の開発により、様々な投資が可能になりました。その一つが商品インデックスファンド。石油や金に連動するETF。
⑥ これは石油価格や金価格に革命的な変化をもたらしました。
⑦ 従来だと、石油や金の先物取引はあったが、これらは証拠金取引で、期間が区切られた信用取引であったため、年金資金や個人ができる取引ではありませんでした。また、現物を買うとすれば保管に困ってしまいます。ゆえに事実上、これらに投資することは不可能でした。
⑧ しかし、このETFがすべて解決してくれたのです。
⑨ ETFに投資すれば、指数に連動するので、その値上がりがそのまま享受できるし、金または石油に投資するのと同じなので、インフレヘッジになるわけです。
⑩ こんな好機を欧米の投資家が放っておく訳がありません。ヘッジファンドを初め、一斉に投資し始めたわけです。
⑪ 石油価格をWTIウエスト・テキサス・インターミディエートで見てみると、1980年代から1999年までは18ドルで推移、その後147ドルまで急騰。この動きの大きな要因はETFにあります。
⑫ しかし、現在石油価格はWTIが唯一の指標価格とされ、価格の決定権を持っています。しかし、WTIは15兆円の規模に過ぎません。現物市場はこの20倍あります。
⑬ ここに長期資金である世界各国の年金資金が集中してきています。従って、長期的に価格押し上げ要因になります。
⑭ そして、その流れが、より小さな市場である穀物市場に連鎖してきたということです。おれが食糧争奪へとつながっているのです。
⑮ 巨大な金融の力に支配された、とてつもなく高値に世界中の人々がパニックに陥る日が来そうです。

■日本は世界とともに沈むのか?
〇CDO債務担保証券はまさしく紙屑になっていく
① ソフトバンクは2008年10月、CDOに投資していた750億円が全額損失になる可能性があることを明らかにした。
② このCDOはシンセテイクCDO。これはCDSを組み込んでいる。
③ 現在、世界で発行されている300兆円のCDOのうち、170兆円がシンセテイクCDO。
④ CDSは倒産したときの保険。たとえば、リーマンのCDSの引き受け手(CDSの売り方)は、リーマンが破綻すれば、その債券を保証しなければならない。
⑤ そして、シンセテイクCDOとは、その保証額を100億円とすると、100億円を集めてきて、金利の付く債券を買い、さらにCDSの売り方になって、保証料をもらって金利を上乗せする、というもの。
⑥ ですから、同じ100億円の債券でも、CDSの金利が乗っているだけ、利回りがいい。
⑦ ただし、保証すべき会社が倒産してしまうと、保証料の部分だけ減額する。これを回避するため、CDSの組み入れ会社を多くして、リスクを分散する。
⑧ ソフトバンクのCDSの場合は160社。8~20社が倒産したら全額毀損するという内容でした。
⑨ ダブルA格のCDOだったので、販売当初は、ほとんどリスクはないと考えられていた。
⑩ しかし、これらは優先劣後構造といって、倒産会社が出た場合、そのシンセテイクCDOの格付けの低いクラスから、投資額が全額毀損となる。これがダブルAクラスで全損になってきたということは、トリプルAクラスに波及するのは必至です。ソフトバンクのケースは、あと2社で全損ということは、次からの倒産は、いよいよトリプルAのCDOに及ぶということ。
⑪ 日本の機関投資家もシンセテイクCDOを大量に保有しているので、これらが全損となっていくのは時間の問題。
⑫ これらのことから、発行されたすべてのCDOは、ほとんど無価値とみなすべきです。

◆CDO◆
社債や貸出債権(ローン)などから構成される資産を担保として発行される資産担保証券の一種で、証券化商品である。
担保とする商品が債券または債券類似商品の場合にはCBOと呼ばれるが、貸出債権の場合にはCLOと呼ばれる。
CDOは、CBOあるいはCLOのいずれか、またはその双方を包含する商品のことをいう。

〇株価大暴落のさなか、ひとり大儲けをしているヘッジファンドがある。
① 現在、日本の市場で唯ひとり、多額の利益を生み出しているヘッジファンドがある。
② CTAコマーシャル・トレーディング・アドバイザーズ、先物、オプション専門のヘッジファンドです。
③ CTAは、85%までがロボットによるトレーディングで、その手法は相場のトレンドに大きく乗っていく形で、トレンドフォロー型です。
④ 例:日経平均が8000円を割ってくると、数多くの日本の機関投資家は株の含み益が枯渇。それ以上の損失を避けるため、先物でヘッジ売りしておく以外に方法はない。ある一定のライン割れから怒涛の売りが始まる。そのような想定を予めしておき、そこから、どでん買いに回るように作っておく。
⑤ 政府は空売り規制をしていますが、先物には規制しようがなく、何の意味もありません。
⑥ この先物は、資金量のあるところが圧倒的に強い。
⑦ 毎月第2金曜日はSQスペシャル・コーティションといって、オプションの決済日。3、6、9、12月は先物の決済も一緒に行なわれる。
⑧ このSQ日の寄付の値段で決済されるのですが、いくら大量に買っても、売って決済する必要がなく、いくら買い叩いても、買戻し決済する必要もありません。すべてSQの値段での決済なので、CTAだけが価格形成力を持っている状態では、やられ放題なのです。
⑨ ちなみに、2008年10月の安値は10月10日のSQの決済日でした。連日急落しましたが、この日めがけて徹底的に売り叩かれた様子が目に浮かびます。
⑩ ロボットには感情も容赦もありませんから、とことん理詰めで儲けに走ります。多くの投資家が泣いていることなど斟酌しません。

〇急速な景気悪化で失業がこれから爆発的に増えていく。
① 非正規社員の割合は、37.8%。
② 国税庁調査では、年間所得200万円以下の人が1032万人。
③ これらの人の破産ラッシュも考えられます。

■この大恐慌をどう生き抜くか?
〇相場を読む「勘」のない人は、この経済危機で損をするだけ。
① 儲けられる人は感性がいいのです。
② 今は完全に相場が下を向いている。
③ ゆえに、平常時の指標は役に立たない。PER、とか配当利回り、とか割安というものは役立たない。

〇今はまだ、CDO300兆円の問題。これからはCDS5400兆円の問題に突入する。
① 経済評論家やアナリストの意見を聞くべきではありません。なぜなら、いくら優秀でも実戦経験がないからです。
② デリバティブをやったことのある証券関係者、政府日銀、財務省職員はいません。ゆえに6京円というデリバティブの世界には対応できないのです。

〇歴史的な大暴落は実は投資のチャンス
① 古今東西、99%の人が最終的には投資では儲かりません。1、2年、仮に10年間儲け続けたとしても予期せぬ変動やトレンドの変化に対応できず、結局すべて吐き出すのです。
② 投資で儲けられない最大の理由は、投資家が大きなトレンドの変化に対応できないからです。
③ しかし、多くの人が巨大な損失を被っているときが、投資すべき時なのです。
④ 何にか?円高に、です。

〇これから、どう対処すべきか?
① 資本主義というシステム自体が崩壊することを認識する必要があります。
② 何が起こるかわからない状況に突入するということです。
③ そういう状況では、個々の生き方、人間そのものが問われる局面とも言えます。
④ 我々、団塊世代が子どもだった時代は、今に比べてそれは貧しいものでした。その時代に再び帰るのだと思えばいいのです。
⑤ そして、その中から「自分にとって本当の幸せとは何か?」をじっくり考えましょう。
⑥ また、価値観も随分と変わるはずです。そんな中、必要なのは志です。私や我が先に出てきては、今までと変わらないかもしれません。自分を捨てて、公に尽くす、次の新しい素晴らしい世の中を創ろうとする有意の人が今、求められているのです。
⑦ こんな凄まじい時代の変化が見られるなんて楽しいではありませんか?
⑧ それも主役は我々です。この変化を楽しんで、理想のために力を合わせましょう。
⑨ お金とか、つまらない社会的地位より、よっぽど楽しくないですか?
⑩ そんな歴史的変化の真ん中にいて、活躍する、理想を追求するなんて、人生の醍醐味ではないでしょうか?

〇投資家のタイプによって、これからのサバイバルが違ってくる。
① そうは言っても、理想だけでは生きられない。実際、何をするにもお金が必要です。
② この混乱期に、いかに資金をつくるのか?また、資産を守るのか?
③ ピンチはチャンス。このような混乱期こそ一番儲かるのです。
④ 必要なのは発想の転換だけです。
⑤ そして、投資の世界では、自分の適性を知ることが必要。

〇あなたは、どのタイプ?
① 投資経験豊富で、自分は博才がある。
② 投資経験はあるが、損することが多い。
③ 投資下手で、いつも損をしている。
④ 投資するお金もない。

〇タイプ1の人
① このタイプの人にとって、このような流れは史上最大のチャンス。
② 相場で一番難しいのは方向性がはっきりしないときです。
③ 今のように変動が大きいときや、多くの投資家が自信喪失で動けなくなったときは、チャンスなのです。
④ トレンドは、経済は縮小し、ひいてはシステムの崩壊にまでいく可能性がある状況だということです。
⑤ 従って、基本は「売り」です。
⑥ 長期の「空売り」が投資の基本です。
⑦ 買うとしたら、生活必需品やエネルギー、医薬品の銘柄
⑧ 金、穀物などの商品も買い。
⑨ ジャスダック、ヘラクレス、マザーズの中の宝。

〇タイプ2の人
① ジャスダック、ヘラクレス、マザーズの中の宝
② 金、穀物などの商品も買い。

〇タイプ3の人
① 投資など一切せず、現金を持ち、必需品をできるだけ買っておく。

〇タイプ4の人
① 必需品をできるだけ買っておく。
② 信頼できる仲間を作る。
③ 助け合い、共生を目指す。


いまの経済は、どのような状況か?

2009-03-16 13:17:30 | 経済的自立:投資
大恐慌入門:朝倉慶 前編
<<要約>>

まえがき
〇悲劇の幕はまだ、切って落とされたばかり
① 158年の歴史を誇ったリーマン・ブラザーズは、2008年9月15日にあっけなく倒産しました。
② CEOのリチャード・ファルドは、毎年200億円の報酬を受け、世界で最も尊敬されるCEOともてはやされた彼でしたが、今は無謀な投資の推進役として、一斉に世間の非難を受ける立場になったのです。
③ これを契機に、一気に金融の大崩壊が始まりました。AIGの危機、欧州の金融の連鎖危機、各国の公的資金導入と金融機関の国有化、アイスランドの国家破綻、ベラルーシ、ウクライナ、アルゼンチンなどの国家財政の危機。金融どころか国家破綻の問題にまで発展してきました。
④ なぜこんなことに?サブプライムローンとは、それほど大きな爆弾だったのか?
⑤ 実は今、もうすでに世界は金融崩壊しているのです。この1年で世界中の株価の時価総額は3000兆円ほど減少しました。半減したのです。世界のGDPの6割がなくなってしまったのです。日本のGDPは500兆円なので、日本の国が6つ世界から消えたようなものです。
⑥ しかも、これは株式市場だけの話であって、不動産などの他の経済的損失は含まれていません。負債は山のごとく膨らみ、それが全世界同時に発生し、まさに歴史上稀有な状況です。
⑦ これだけのことが起きているのは、それ相応の理由があるはずです。
⑧ どうしたら、あんな厖大な額を損できるのか?
⑨ しかも手に負える領域を遥かに超えてしまっています。一金融機関はもとより、国家でさえ対応できない状況にまで陥ってしまっているのです。

〇デリバティブという金融博打に熱狂したツケをこれから払わされる
① 世界中の大銀行が、全く警戒することなく、いとも簡単に資金を博打につぎ込んで、しかもその博打に負けることなどないと信じこんでいたのです。
② 金融工学の発展で、リスクはなく、確実に収益が取れると信じ込んでいたのです。
③ その博打に、自己資本の30~50倍もの巨額な資金をつぎ込んだのです。
④ 商業銀行には、自己資本比率8%という歯止めがあって、12.5倍までしか投資が出来ないのに、SIV(特定目的会社)というオフバランスの隠れ蓑を使って、証券会社に続けとばかりに、自己資本の30~50倍の投資に走ってしまったのです。
⑤ 自分で投資するノウハウがなければ、そのノウハウを持っていると思われるヘッジファンドに貸し付けたり、ファンドを買ったりしたのです。
⑥ その博打の総額は、6京円という天文学的数字です。
⑦ 普通の日本人なら、このデリバティブ市場の知識もなければ、やったこともない。
⑧ 普通に考えれば、そんな理解できない博打に投資することなどありえないことです。
⑨ 年収500万円の人が、1億円借金して、毎週競馬場へ行っている。最近は大儲けしているらしい。ということで私も10万円ずつ投資をした。そして3ヵ月後、すべてすってしまった。考えてみれば競馬の必勝法などあるわけないよね。夜逃げしたらしい。1億円も借金して、競馬やるなんてイカれている。よく言うよ、自分だって信用して投資したくせに。
⑩ この話と世界の金融機関がやったことは本質的に同じことです。この必勝法に当るのが金融工学です。訳のわからない高等数学を使って説明されると、本当のことのように思ってしまうのです。ちなみに微分方程式は、ある前提を土台に理論を展開する。従って前提が間違っていれば、すべてが間違ってしまう。
⑪ ゴールドマン・サックスがやっているから大丈夫、モルガン・スタンレーがやっているから完璧なはず、というふうに、圧倒的な名前とイメージに妄信した、ということです。
⑫ 財界首脳や政治家、役人は本当の意味での危機感を持っていません。この危機が人間の叡智で克服できると考えています。デリバティブの怖さとスケールの大きさを理解できていないからです。
⑬ これから来るものは、マネー社会の崩壊、デフレ不況の中の必需品だけの悪性インフレ、そして、それに伴う世界中の窮状からくる戦争なのです。

■世界はこれから未曾有の大恐慌に突入する。
〇デリバティブが大量破壊兵器に変わったことに、誰も気づいていない。
① 世界有数の富豪、ウオーレン・バフェットは、「デリバティブは大量破壊兵器である」と。
② マイロン・ショールズは金融工学でノーベル賞を受賞。しかし、1998年、LTCMロング・ターム・キャピタル・マネージメントで巨額な損失を出し、非難された。それほど、金融工学は不完全な理論だということです。
③ 今、世界は巨大なデリバティブ市場の崩れから、実質破綻状態にあります。
④ この状況が、日本の識者には理解できていません。なぜなら、デリバティブが理解できないからです。
⑤ 日本の識者はもちろんのこと、国内の証券会社の役員クラスでもデリバティブ取引などやったことがないはずです。実践がないことは致命的なことです。現場を知らない人の意見がどれほど的外れになるか自明です。
⑥ 今回の混乱の主因は、想定元本が6京円にものぼったデリバティブ市場の崩壊が問題なのですが、これが、経験がないためにまったくわからない。
⑦ 今、専門家と称している人は、6000億円の世界、通常の経済活動であるGDPの世界しか見えません。しかし、今回の経済危機は、従来の経済とは質的に全く異なるのです。
⑧ 専門家とは言っても、自転車が乗れるだけの人が、一度も自動車に乗ったことのない人なのに、車の運転とはこうするものだ、といっているようなものです。なんとも間抜けな話です。
⑨ しかも、そんな彼らの意見を鵜呑みにしているのが我々です。

〇CDSが崩れたら、世界は破滅しかない。
① 世界金融市場の現状:目に見える世界→株式市場、約3000兆円+債券市場、約5000兆円:目に見えない世界→デリバティブ6京円→CDS、5400兆円+住宅ローン、700兆円+債務担保証券、300兆円
② デリバティブの特徴→「金額が桁外れ」「デリバティブ取引がわかる人がいない」「6京円が崩壊」「デリバティブ取引は流動性がない」「デリバティブ取引は相対取引で、市場取引ではない」
③ CDSの想定元本は5400兆円で世界のGDPに匹敵。
④ CDS市場は相対取引。ゆえに保険を引き受けたほうは、損失が出たら保証しなければならない。しかし、保証しうる資金がなかったら?
⑤ 2007年のCDS市場は4400兆円。
⑥ 金融機関は保険を掛けて、どんどん証券化を進め、ヘッジファンドはこの保険の6割を引き受ける。
⑦ ヘッジファンドの運用資産は170兆円。
⑧ デフォルト率が4%になったら、4400兆円×0.6×0.04=105兆円
⑨ これだけ巨額のお金を払える能力があるか?
⑩ 世界最大の保険会社AIGは、このCDS市場のビジネスは危険だと判断し、2005年に撤退。
⑪ その後、このCDSの売り手に(保険の引き受け手)にはモノライン(金融保証専門の保険会社)各社とヘッジファンドが本格的に参入。
⑫ 2005年段階で撤退したAIGが巨額の損失を出しているのですから、後発組の損失は想像もできないほどです。

◆CDSクレジット・デフォルト・スワップ◆
① クレジット・デフォルト・スワップとは貸付債権の信用リスクを保証してもらうオプション取引であり、ある会社に無担保で貸付がある場合や、社債や売掛金などがあるばあい、その貸倒リスクを担保させるための保証契約であり、契約期間は5年が中心である。
② 期間は相対契約のため3年や7年など複数の契約があると考えられている。
③ CDSの代表的なものとしては、2者間(買い手と売り手)の間で結ばれた次のような契約である。
④ 買い手が企業A(参照企業という)への貸付債権や社債を持っている場合などを想定するとわかりやすい。
⑤ プロテクションの買い手は売り手に定期的に(通常は4半期毎、契約時日割り、のち期日日払い)プレミアム(ないし保証料)を支払う。
⑥ 売り手は契約期間(通常は5年)のあいだに参照企業Aがデフォルト(債務不履行)した際に、あらかじめ決められたルールに従いその買い手の損失を補償する。
⑦ 参照企業が現実にデフォルトした場合、買い手が社債などの債券を保持したままCDSの契約者同士で現金のみで決済する場合と、売り手にひきわたして決済する場合があり、後者が主流である。ただし、契約上は現物決済であっても、実際にはISDAにより開かれるオークションによって決定される回収率(最終価格)に従い、カウンターパーティー間のエクスポージャーをネットした上現金にて決済されるケースが多い。参照企業に対して貸付債権などを持っている銀行がCDSを購入することにより、貸倒れのリスクを分散することが可能となる。

〇CDS問題に比べたら、サブプライム問題は、公園の散歩みたいなもの。
① 現状を例えると、年収700万円、預金が1000万円の家庭。お父さんが連帯保証人になって10億円の負債を抱えた。そんなとき、奥さんがパートに出て収入を増やしますか?子どもの塾をやめさせますか?食費も切り詰めますか?3%の利息だったら、年間3000万円の利子です。預金をすべて出しても利息も払えません。打つ手がないのです。
② 今、世の中で議論されていることは、これと同じです。破壊的な借金の額が見えてこないために、通常の解決策しか出てこないのです。
③ 時間はない、解決法もない。せめて現状だけでも認識して覚悟を固める必要がある。

〇企業破産どころか、今や世界各国に国家破産が連鎖し始めた。
① 現在は、市場の混乱から「質の逃避」ということで、米国債は投資の絶好の対象となっていますが、いずれFRBの資産の酷さが白日のもとになり、一気にドル暴落、そして世界の貨幣への信頼崩壊へと続くでしょう。
② 2008年10月、アイスランドが破綻、その後も次々に国家が財政危機に陥ってきた。スイスなども銀行の総資産が自国のGDPの7倍あり、崩壊への途上にあります。
③ アイスランドは、非常事態宣言を発令し、大手銀行を国有化しました。国有化した金融機関3行だけでも、その総資産額はアイスランドのGDPの9倍に達しました。これが国家破綻の姿です。
④ もはや金融危機を通り越して、国家破綻の危機へと局面は移りつつあるのです。
⑤ そして、アメリカのデフォルトまでに発展した段階で、自然に日本も破綻するしかありません。

〇FRBの資産内容の悪化がドル暴落の引き金を引くのはいつか?
① 2007年12月のターム資金貸付、2008年のベアー・スターンズ救済、米国債貸付、ファニーメイ、フレディマック救済、AIGへの9兆円の資金供給、68兆円の不良債権買い取りと、どんどん資金をFRBはつぎ込んできました。しかし、無尽蔵に資金があるわけではなく、いずれ、その歪が発生します。
② このFRBの資産劣化と米国の対応を考えると、いずれ米国債も暴落します。
③ そのように考えていくと、最後の頼りは商品しかありません。金ゴールドはその筆頭でしょうが、それ以上に穀物です。不況で職がなく、お金も使い果たし、そして食べ物も手に入らなくなったら、さらにそれが世界中で起こり始めたら、どうなっていくのでしょうか?

〇時価会計をやめたのは、SIVという巨大な爆弾を隠蔽するため。
① SIVは、実は大きな爆弾です。
② これが設立された経緯は、証券会社と銀行の自己費本比率の違いがもたらした。
③ ゴールドマン・サックスなどの証券会社の自己資本比率は緩かったのです。
④ これら証券会社は実質的に、大きなヘッジファンドで、まさに資金を調達して、レバリッジをかけ、あらゆる投資をすることで利益を生み出してきました。それに対してシティなどの商業銀行は、FRBの管轄下で、8%の自己資本比率の枠をはめられていました。このため証券会社のように多額の投資をすることができないでいたのです。
⑤ これを証券会社並みにする「魔法の杖」がSIVでした。
⑥ SIVは簿外であるのでなんにでも投資できるわけです。
⑦ このSIVにバックアップライン(銀行が保証する形)を作っておいて、CPコマーシャルペーパーで資金調達させたり、他行から借り入れをさせることでごまかしを続けてきたわけです。
⑧ この額は、500兆円あるといわれています。
⑨ こんなものを今、表に出すわけにはいきません。即座に金融崩壊です。
⑩ 山一證券は1997年、4000億円の飛ばしで破綻しましたが、このときと比べて、桁が3つも違うのです。SIVで3桁、CDSは4桁、違います。一体、いつまで隠し覆すことができるのでしょうか?

◆SIV◆
① 投資ビークル(Structured Investment Vehicle)のこと。
② 基本的にはBIS規制に対応して、銀行がリスク資産をバランスシート上から消すために本体と分離させることを狙った仕組み。
③ しかし2007年後半以降の金融危機で自力での資金調達ができなくなると銀行本体に戻さざるをえなくなった。
④ 不動産などを担保にした長期証券である債務担保証券(CDO)、資産担保証券(ABS)などへの投資を専門に行う特別目的会社。
⑤ 通常、証券か商品は資産の半分ほどで、残りの半分は信用力の高い金融機関などへの債権を持つ。
⑥ 銀行やファンドから出資を募り、さらに資産である長期証券を担保に組み入れた資産担保コマーシャルペーパー(ABCP)やミディアム・ターム・ノート(MTN)で負債を調達してレバレッジをかけている。
⑦ ABCPはもともと償還期間が平均半年程度と短いうえ、親会社の大手金融機関が保証を付けているため調達金利が低い。
⑧ SIVはこの短期金利で調達した低コスト資金を利回りのよい長期証券(平均年限3~5年程度)で運用することで利益を上げる構造となっている。つまり、長短金利差と格付けの歪みを収益源とするアービトラージ・ビークルである。
⑨ 常に短期資金を借り換える(ロールオーバー)必要があるが、2007年夏のサブプライム問題によって証券化商品の価格が下落すると、保有証券を担保とするABCPの発行が困難となり破綻の危機に直面した。
⑩ アメリカのシティグループが1988年に本体の財務と切り離した特別目的会社として設立したアルファ・ファイナンス・コーポレーションが最初とされている。その後、流動性の低い証券化商品を簿外で保有し、運用できるメリットから欧米の主要金融機関が相次いで設立し、1990年代末からは数量・資産規模ともに一段と拡大した。2008年8月現在30社前後のSIVが存在するとみられ、その資産規模は約4千億ドルと推定された。

◆CP◆
 優良企業がボーナスや税金の支払いなどで、短期の資金が必要なとき、金融市場を相手に発行する金融商品の一種。

〇時価会計凍結や預金の全額保護などの対応では、もうどうにもならない。

〇日本の金融機関も、これから深刻な事態を迎える。
① 大手行は欧米各国のSIVには多額の資本参加をしている。
② SIVが保有しているのは、ほとんどがCDOを初めとする証券化商品なので、紙くずになるのは必死。
③ デリバティブをやったことのない人ばかりの金融機関担当者も自社の持っている証券化商品を正確に理解できていないのです。

〇シティ・グループへの莫大な政府支援の裏側に何があったのか?
① シティ・グループをはじめ、商業銀行は今回のクレジット・バブルの課程で、SIVをフルに使ってきました。ゴールドマンなどの投資銀行に追いつこうとしたのです。
② この簿外債権が1兆1440億ドルと公表されています。この証券化商品は、いまほとんど値段がつけられない状態です。
③ 日本の投資家が持つCDSは79兆円。ゆえに主要保険会社、地方の金融機関はいよいよ要注意になってきた。

〇GMの状況
① 株価の50円割れは、日本では倒産危険水域。
② アメリカでは、10ドル。GMは現在1ドル70セント。いつ倒産してもおかしくない状況。
③ GMの自前の資金調達は20%の金利が必要。倒産確率95%といわれているので。
④ 債務超過は6兆円。毎月1000億円ずつ現金を失っている。
⑤ 現在GMが発行している社債の残高は280億ドル。これは世界最大。

〇英国はなぜ前例のないほどの低金利にせざるを得なかったのか?
① 企業部門の損失は、米英欧を合わせると半年で3倍にも膨張し、200兆円。
② 半年で膨張した額が、135兆円。
③ サブプライムを超えてきたのです。

■このスーパーバブルの崩壊は誰にも止められない。

〇束の間の解決に終わったファニーメイとフレディマック救済策
① 両社を破綻させれば、140兆円にものぼる、両社を対象としたCDSが一斉に決済不能となり、CDS市場は崩壊し、瞬く間に金融破綻の連鎖が起きたはずです。
② 今、住宅ローン債券を野に放てば、市場に買い手はなく、暴落し、金融恐慌の引き金になるのは明らかです。
③ なので、両社を清算することはできないのです。

〇米政府の政策は、袋小路に入ってもう出られなくなる。
① too big to bail(大きすぎて救えない) が現状です。
② すでに破綻状態のファニーメイとフレディマックですが、保有、保証している住宅ローン関係の債券は500兆円に上り、トリプルAの格付け(日本国債より上)のもと、全世界にばら撒かれています。一番保有額が大きいのは中国、次いで日本。
③ 問題は、その莫大な額です。500兆円の住宅ローンの保有・保証のうち、160兆円の自己保有の債券(この買取資金として社債が発行された)の中には、かなりのサブプライムローンが含まれている。
④ 売れないから、自己保有になっているのだが、現在住宅価格の下落が止まらないので、損失は拡大しているはずです。
⑤ プライムローン(優良ローン)も延滞率が4%に上昇。プライムローンは、サブプライムローンに比べて額が張るので、4%の延滞率であれば、金額ではサブプライムの数倍になります。
⑥ このプライムローンの不良化から推定すると、200兆円規模の損失が発生しているはずです。
⑦ そうであれば、米政府は、保証することは不可能です。

〇リーマン・ショックが金融恐慌の引き金を引いた。
① 2008年3月のベアー・スターンズを救済したのに、なぜ、9月のリーマンは破綻させたのか?
② 鍵になるのは、デリバティブ市場。
③ その最大のものがCDS市場。
④ ベアー・スターンズが破綻した当時、同社のデリバティブ取引総額は、想定元本で1000兆円。しかも同社はこのCDS市場の売り方(保険の引き受け手)であって、保証できないのは明らかで、それが各金融機関の厖大な損失、瞬く間にドミノ倒し、そして金融恐慌になるのは必至でした。
⑤ 従って、救済の道しかなかったのです。
⑥ リーマンの場合は、CDSに絡んではいましたが、その額は、金融連鎖倒産を引き起こすようなものではありませんでした。

〇リーマンは破綻させられたのに、AIGはなぜ救済されたか?
① AIGは総資産額が110兆円の世界最大の保険会社。世界100カ国に展開。日本だけで、契約件数1000万件、従業員26000人。
② 世界中の保険を根底から揺るがすことになること以外にさらに大きい問題は、CDS市場の危機です。
③ AIGは高格付けを利用して、保証業務をかなり行なってきました。その保証残高は50兆円。CDS市場全体からみると、1/140ですが、絶対的な金額は巨大です。
④ サブプライム問題の深刻化を受け、格付け会社はAIG保有の住宅ローン担保証券などの格下げを行なう。
⑤ このため、AIGは保証していた証券化商品の元本返済を確実にするため、現金担保を差し出す必要に迫られ、資金繰りが悪化。
⑥ 50兆円の保証に対して、担保不足ということで9兆円の資金投入。保証額の2割。
⑦ これは、本質的な問題を浮かび上がらせることになりました。
⑧ AIGはCDS市場のメインプレイヤーです。
⑨ AIGですら2割減価しているなら、少なくとも5400兆円のCDS市場の2割から3割は減価していると考えるのが自然です。
⑩ すると、1200兆円規模の損失が発生しているはずです。
⑪ これを保証する側は、保証しきれるのでしょうか?
⑫ このCDSの売り方(保険の引き受け手)の60%はヘッジファンド。運用資産総額で170兆円しかないヘッジファンドが、10倍近くの損失を埋められるはずがありません。
⑬ 核爆弾にも等しいCDS市場の崩壊を防ぐ手立てはなく、米政府はただ、時間稼ぎをして先延ばしする以外にないのです。


経済的自立:投資:金

2009-03-16 13:17:13 | 経済的自立:投資
2009.2.21現在

●金の国際価格、年内1200ドルも
① 英国貴金属調査会社ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシズGFMSのポール・ウオーカーCEOは日経新聞社の取材に応じ、金の国際価格が2009年内に1トロイオンス1200ドルに達する可能性がある、との見通しを示した。
② 1トロイオンス = 31.1034768 グラム
③ 1米ドル = 92.8591327 円
④ 1トロイオンス1200ドル=3582円/グラム

〇見込みの根拠
① 宝飾品や産業用の需要は弱いが、投資については地金からETFまで、あらゆる分野で強い需要を喚起している。
② 株などの資産が厳しい環境に置かれる中、投資家は金のみに安全性を見出している。
③ 今後18ヶ月から36ヶ月間は、金の強基調が続く、と分析。

〇現在の状況は?
① 国際価格のNY先物は2月18日、一時、988ドルと11ヶ月ぶりの高値まで上昇。
② 昨年3月17日の過去最高1014ドルに迫っている。
③ GFMSは、6月までに金の国際価格が最高値を更新する、と予測。

メリルリンチ資産運用部門の欧州中東アジア責任者ゲーリー・デガン氏の見方
① 年金基金などが金価格に連動する上場投資信託EFT運用を拡大。
② 富裕層など個人が金を購入する動きも加速。
③ 個人まで投資の裾野が広がっているため、今回の相場高は一過性には止まらないだろう。

〇日本でも需要旺盛
① 国内で販売された地金(延べ棒)は前年同期比2.6倍に急増。
② 一方で地金を換金売りする投資家は減少し、売却量は54%減少。
③ 不足分を輸入。
④ 10月~12月に日本が輸入した金は前年同月比2.7倍の20.3トン。
⑤ 従来は過去に買った地金を売って換金する投資家が多く、余った地金が商社などを通じて海外に流出していた。


〇プラチナと金、短命の「逆転劇」
①2008年12月にプラチナの国際価格は金を12年ぶりに下回った。
②今は白金が金を若干ながら上回り続けている。
③プラチナと金がともに最高値を更新した2008年3月時点で国際価格は、プラチナが1トロイオンス2000ドル超。金は1000ドル程度。
④その後、プラチナは、世界的な金融・経済危機によって、最大用途である自動車排ガス触媒向けの需要が不振となり、価格が急落。
⑤一方、金は安定資産として底堅く推移。
⑥両者の価格差は急速に縮まり、12月の逆転劇につながった。
⑦しかし、逆転は1日だけだった。
⑧プラチナが金より高いという経験則は、プラチナの希少性による。
⑨鉱山からの年間産出量は、プラチナが200トン、金は2500トン。
⑩中古の宝飾品などの「地上在庫」はプラチナが5000トン、金の16万トン。
⑪生産コストも1トロイオンス当り、プラチナが603ドル、金が496ドル。
⑫今後は、プラチナ価格が金を大幅に下回る可能性も否定できない。
⑬理由は二つ。まず、欧州でも経済が悪化。ドイツなどで自動車の販売が落ち込めば、プラチナ市場は再度下げるだろう。また、金は経済危機で、欧米で投資対象として認知されたため、根強い投資需要が予想される。




経済的自立:投資:日経平均4000円時代がくる

2009-03-16 13:16:58 | 経済的自立:投資
日経平均4000円時代が来る:大竹慎一

要約

〇経済を動かすのはマーケティングである。
① 2012年から15年に「日経平均4000円」となって、日本の大不況は大底を打つ。
② 経済というのは、人為的に操作して決まる世界ではなく、人為を離れた自然なマーケットが決めていく世界である。
③ 日本政府がこれまで行なってきた経済政策は、財政金融政策を掲げて、その指針にしたがって物事を対処し、問題を解決するという、ケインズ経済学を基本にしたものだった。
④ しかし、経済はそれでは改革されない。
⑤ なぜなら、重視すべきは金融だからだ。
⑥ 金融は経済の動向を映す鏡であって、マーケットでこそ、経済活動の自由を阻む様々なことが解決され、経済の不均衡が是正される。
⑦ 問題は、何が不均衡になっているかだ。
⑧ 日本の場合、L労働とK資本の不均衡があり、この二つが均衡化するときこそ、日本が自然のマーケットへ回帰するときだ。
⑨ そのときが、日経平均4000円という時代だ。

●L労働力の不均衡
① 日本人の労働力(賃金)は世界と比べて異常とも言える高さである。それはふさわしい対価か?
② 所得水準の国際的不均衡:今日の平均的名目所得はアメリカ人の2倍、中国人の10倍。実質的な労働対価を外れたこの異常な不均衡は、海外からの安い労働力、安い製品の奔流に近い流入によって、現在の半分くらいのレベルに平準化されるだろう。
③ 所得に対する住居費・教育費の不均衡:マイホームを持ち、子どもに大学教育を受けさせるために、生涯給与のほとんどをつぎ込んでいる。ところが、不動産の資産価値の目減り、リストラの中で生じた学歴価値の下落が、その不均衡を突き崩し始めた。
④ 官庁・公企業・銀行と一般企業の所得の不均衡:日本人の所得を高止まりにしている大きな原因は、官庁・公企業・銀行の世界の実情を無視した高水準と、それを習おうとする私企業にある。それでも前者と後者には2~3倍の格差がある。しかし、不景気がこの不均衡を是正し始めた。
⑤ 失業率と雇用・所得の不均衡:日本は伝統的に終身雇用制を維持してきた。実はこれが異常な不均衡を形成し、雇用促進の足枷となり、所得の高止まりの原因になっている。不況によるリストラ、安価な労働力の流入は、潜在的失業者の顕在化をも促し、日本の失業率を10%に引き上げる。
⑥ 外国人労働者受け入れの不均衡
⑦ 失業率と消費税の不均衡:消費税と失業率は景気を介して、ほぼパラレルな関係があって、消費税を現在の倍にすると、景気も低迷し、失業率も現在の倍の10%程度になるだろう。

〇所得水準の高さは日本人の能力に比例していない。
① 世界的な視点でみれば、日本の平均的な名目所得がいかに高いかがわかる。中国人の10倍だが、日本人は中国人の10倍の付加価値を生み出すだけの能力を持っているか?
② しかし、日本人は自分の給料が高いと言う実感は持っていない。それは物価が高いからだ。
③ 所得の不均衡が、外国品の大量流入という形で現われている。日本の10分の一の労賃で生産された製品は圧倒的に日本製品と比べて安い。
④ 日本の地場産業だったもの、タオルや団扇などが中国製品に駆逐されてしまうのは労賃の不均衡からくる。日本の労賃が下がらない限り、この流れは止まらない。
⑤ こうして、現在の所得の半分くらいに平準化されるまで下がり続けるだろう。

〇官庁・公企業・銀行が日本の所得水準を高止まりさせる。
① 競争に晒されている業界では、人員削減・賞与カットなどによる所得ダウン措置がとられるようになってきている。そうしないと競争力を失ってしまうからだ。
② ところが、国際競争に晒されることがなく、海外の低賃金の会社からの挑戦を受けることもなく、いかも国内に競合することのない業界が日本には存在する。官庁・公企業・銀行・電力・ガスなどだ。
③ これらは政府に規制された業界であることに胡坐をかいて、市場とはかかわりのない独占価格を定め、世界の実状を無視した所得水準を定めていて、日本の所得水準を高止まりにしている大きな原因になっている。

〇低失業率も所得を高止まりにする。
① 失業率が低いということは、簡単に人を雇えないということ。
② 簡単に人を雇えないので、所得を高くして雇用せざるを得ない。
③ つまり、低失業率が所得を高止まりする要因になっている。

〇賃下げか失業かの二者択一を迫られる時代
〇失業率10%のもう一つの目安、消費税10%

●K資本の不均衡
経済大国と言われる日本の資本は市場に流通していない。これは日本の経済活性化を大きく妨げ、デフレを長期化している。その原因は何か?

〇銀行の経営システムの不均衡
① 今までの銀行は、政府の統制・保護の下に守られた存在だった。
② システムはかつての配給制度下の米屋・酒屋と同じだ。
③ 日本は戦時中に、様々な配給制度を作り上げた。
④ 米屋は政府が決めた価格で米を仕入れ、競争相手のいない市場で、右から左に米を回すだけで利潤を上げていた。銀行の仕組みもこれとまったく同じだ。
⑤ 銀行家は特権的な地位を得ているが、それは能力があるからではなく、彼らしか金を配給できないと言う特権を得ているからだ。
⑥ しかし、米屋も酒屋も政府の保護が外れ、自由化された途端、衰亡の危機に立たされた。今やコンビニでも売られる時代だ。競争のない独占市場で高利潤を貪ってきた米屋に太刀打ちできる術などない。
⑦ 銀行も同じだ。企業も銀行からしか資金を調達できない状態がなくなれば、より有利なところから融資を受けるのは当然だ。
⑧ たとえば、イトーヨーカ堂のIYバンクや商工ファンドSFCGなど。
⑨ また、大企業は社債やCPを資本市場で発行して資金を調達。銀行は上得意を失うことになった。
⑩ そこで銀行はミドルマーケット(中小企業や富裕層)に進出を計画した。しかし、相手の信用を計測する能力がない。なにせ不動産を担保に金を貸すことしか能がないのだから。結局、ミドルマーケットにも進出が出来なかった。
⑪ しかし、金融自由化が高コスト体質に劇的な変革を迫り、淘汰・合併の嵐を起こしている。

〇低金利政策の不均衡
① 日本の金融政策は0%という極端な低金利政策を取り続けた。
② 本来、低金利政策は企業が資金を借りやすくするために行なう。
③ ところが、実際には、つぶれそうな銀行や瀕死のゼネコンの延命策にしかなっておらず、デフレ・スパイラルを勢いづかせている。
④ この不均衡は金利暴騰という形で解決せざるを得ない。

〇銀行のバランスシートの不均衡
① 銀行経営の健全性を示す国際指標として自己資本比率が用いられる。
② しかし、日本の銀行のほとんどがバブル後遺症である厖大な不良債権を抱え込み、繰延資産によって自己資本比率を粉飾する、極めて不健全な状態にある。
③ 日銀でさえ、基準値の8%を割り込む、極めて危機的な状態にある。
④ 例:銀行が、不動産物件を200億円と評価し、八掛け担保で160億円を貸し付け。これが下がって、20億円になった場合、140億円の償却のために、必ず金を引き当てなければならない。ゆえに一般企業に貸し出す余裕がない。
⑤ その実態をよく表しているのが、銀行の自己資本率だ。
⑥ 自己資本率=資本金/総資産
⑦ 不良債権を内部資金で処理すれば、資本がその分、比率が減る。
⑧ 国際基準の8%は、内部資金を超えた過大な貸し出しを防ぐ自然な歯止めであって、銀行の健全経営を維持するための必要不可欠のラインなのだが、日本の金融当局は4%と勝手に解釈してきた。
⑨ 日銀も8%を下回っている。これは国レベルのことなので非常に恐ろしい状況だ。日銀の自己資本比率低下の大きな原因は、日銀が本来、中央銀行としてすべきでないことに手を出しているからだ。
⑩ 市中銀行が持っている株式を引き取るようなことだ。
⑪ 日銀が株を持てば、総資産が増える、資本金はそのまま、ゆえに自己資本比率は低下する。
⑫ そもそもアメリカでは株式持合いは禁止されている。なぜなら、それは競争の公正さを阻害し、市場や株主のチェック機能が働かなくなるからだ。
⑬ 市中銀行の保有株が減少することは望ましいが、日銀が保有するのでは意味がない。
⑭ さらに日銀は、市中銀行が抱え込んでいる中小企業の借金を買い取っている。これも日銀の総資産を増やす要因だ。
⑮ いまや、6%くらいに下落。銀行のBIS基準の8%を自ら破って平然としている。
⑯ さらに、日銀は事態によっては国債を買い取るだろう。そもそも日銀法によって国債の買取は禁止されているが、そうなったとき、銀行は軒並みつぶれるだろう。

〇マネタリーベースーとマネーサプライの不均衡
① 日銀が市場に放出する金を増やしているのに、市中に金が回らない状況がずっと続いている。
② 市中銀行が貸し渋りを行い、その先に金が流れていかない。
③ これがいつまでも長続きするはずがない。金利上昇が事態を暴力的に改善する。

〇国債と長期金利の不均衡
① 金融機関は、抱え込んだ不良債権を処理するために、国債を大量に抱え込んでいる。
② 銀行は今、企業への貸付を恐れている。企業の財務を審査し、それでも不良債権になるのではないかと怯えながら貸し付けるより、国債を買う方が安全で手っ取り早いと考えている。
③ 日銀から回ってくる潤沢な金は一部は償却引当金に充当され、残りで国債を買う。0%の金なので、国債の金利がたとえ、1%であっても利ざやを稼げるからだ。
④ バブル崩壊→企業に資金を貸し続ける→ 貸し付け担保価値下落→倒産→不良債権の処理→処理するための資金が必要→結果として、必要なところに資金が流れない。
⑤ これが、貸し渋りの最大の理由だ。
⑥ やがて金利が高騰し、国債が暴落し、金融機関が壊滅的打撃を受けるだろう。

〇長期金利の暴騰で国債は暴落する。
① 仮に、0.4%の金利が1.2%に上がれば、金利が3倍になったことになり、国債は3分の1に下落する。
② なぜなら、価格が3万円で金利が1%、期間10年の国債を購入したとする。ところが、その後、金利が急騰し、3%になったとする。
③ すると、1年の利息金額=3万円×1%=300円
④ 1年の金利が3%になるということは、3%=300円÷市場価格
⑤ ここから、市場価格1万円が導き出される。
⑥ こういう状況の下で、いずれ金利が5%程度になるだろう。すると、銀行や保険業界は大打撃を受けるだろう。なぜなら、大量に国債を保有しているから。
⑦ 国債暴落が金融機関の息の根を止める。

〇金利暴騰、国債暴落で日経平均4000円がセットされる。
① 金利暴騰は、バブル以降だらだらと続いている日本経済の不均衡が均衡化するための不可避的プロセスだ。人為的にどうこうすることもできない。
② 金利水準と株式の水準はパラレルな関係にある。
③ 長期金利が上昇すると、株は下がる。PE(株価収益率)の収縮
④ 金利が下がると、株は上がる。PEの拡大。
⑤ これは国債と株の間に相関関係があるからで、マネーサプライの変動が一定であるとすると、金利が上昇し、国債価格下落する。長期債である国債の魅力が増して、株から国債へ投資対象が移る。そして双方のバランスがとれたとき、値動きが止まる。
⑥ つまり、投資家は株と国債を比較し、予想利回り(配当+予想値上がり益)が優位な方を選択する。国債が半分に暴落すると、株を売って国債買いに殺到し、株価も半分に暴落する。
⑦ 金利暴騰→国債暴落→株を売って国債を購入→株暴落(日経平均が4000円)
⑧ その時期は、失業率が10%以上になっととき、または、所得水準が現在の半分になったとき。

〇実質国民貯蓄からも日経平均4000円が導き出される。
① 日本がいまなお世界経済で力を保持しているのは、豊富な国民貯蓄のおかげだ。
② 政府は無策、銀行は危機的状況、企業は赤字続出、という状況の中で、国民貯蓄が唯一の救いだ。
③ 問題は、その国民貯蓄を実際にどのように有効に使えるかだ。
④ 国・地方自治体の厖大な財政赤字を支えているのが、この国民貯蓄だ。
⑤ しかし、国民貯蓄が額面どおり1400兆円あるとしての話だ。
⑥ 国民貯蓄は原価法で計算されている。郵便貯金は道路公団などが主な融資先で、その収支は原価で計算されている。
⑦ これが問題だ。
⑧ 公団が垂れ流した赤字を考慮すると、貯蓄を時価法で計算しなおすと相当に減るはずだ。公表されている数値の半分くらいに減価しているはずだ。
⑨ 言い換えると、国民貯蓄が1400兆円あるという前提で、日経平均が8000円なら、国民貯蓄が700兆円なら、日経平均も4000円になるはずだ。


〇国民経済のバランスシート
① 政府は、1400兆円の財政赤字を国民貯蓄で相殺しようとしている。
② しかし、国民貯蓄計算は基本的に原価法によっており、時価法では半分にしかならないだろう。
③ この不均衡は当然、日経平均に反映される。
④ したがって、日経平均は現在の半分、4000円程度になるはずだ。

〇日経平均の不均衡
① 株価も無理に無理を重ねて、かろうじて現在の数値を保っているに過ぎない。
② 金利と株価はパラレルな関係にあり、金利が暴騰して、ゼロから5%程度になれば、株価は現在の5分の1程度まで暴落せざるを得ないだろう。
③ ここからも、日経平均4000円程度が見通せる。


●日経平均4000円への道
 2012年から2015年まで、日経平均はじりじりと下がり続ける。
 この流れは、どのような手段を講じても止められない。

〇不動産価格の矛盾が株価を10分の1まで下げる
① 日経平均4000円、という数字は、価格変動サイクルの過去の経験からも割り出すことができる。
② バブルが生じ、それが崩壊して価格が底を打つ、というプロセスの中で、その中心となった商品の価格は、ピーク時のだいたい10分の1程度までに下がるからだ。
③ 現に、東京に中心部は10分の1程度になっている。

〇バブル崩壊後、意外なダメージ
① バブル期は異常だった。ペンシルビルに200億円の値をつけ、10年後に数億円に。
② どう考えても異常であり、経営判断がいい加減としか言いようがない。
③ その主役、日債銀が倒産したのは当然だ。同じように経営を危機に陥れた企業は多数ある。
④ ところが、政府・日銀はそれらの企業を倒産させまい、生き残らせようという方向で対処してきた。
⑤ 経営者はどう考えただろうか?
⑥ 適当に仕事をしていればいいのだ、という認識を持ったに違いない。
⑦ こうなると、まともに日々コツコツと仕事をやることがばかばかしくなる。自分たちはまともなことをしてきたのに、いいかげんなやつらと差がない。むしろ、いい加減な銀行員の方がずっと所得が高い。創意工夫をする、まともな努力は意味がないのではないか?
⑧ こういう状況が、日本の労働現場に蔓延している。無力感が広がっている。やる気が失せた日本は、次第に企業を蝕み、衰退に向かわせるだろう。
⑨ これが、実は一番、大きなダメージではないか?

〇現在のコンドラチェフの波は日本がつくり出している。
① 日本の景気の底に到達するのに20~30年かかる。なぜか?
② 1929年の世界恐慌は、32年に大底を打った。僅か3年という短期間だった。
③ それは、大恐慌の中心商品が金融商品だったからだ。
④ 金融商品は、流動性が高いので、価格の上昇、下落が速い。
⑤ しかし、日本の不況の中心は、不動産。簡単に転売ができない、つまり、流動性が低い、ゆえに、なだらかに景気が下落せざるを得ない。
⑥ いずれにせよ、バブル崩壊以後のデフレ・スパイラルは、コンドラチェフの波の大恐慌サイクルに粛々と従う。
⑦ 今度のコンドラチェフの波の重要なポイントは、その波を動かしている源が、日本の国内経済の不均衡だということだ。
⑧ 株価の今後の動きは、次の通り。
⑨ 8000円が中期的な底。一旦、12000円くらいに戻し、最終地点として4000円に。
⑩ そのときの風景は、失業率=10%、賃金=現在の半分、地価がピーク時の10分の1、長期金利=5%、現在の8割の企業が倒産

〇日経平均4000円のプロセスで「2割の勝ち組」「8割の負け組み」の企業に分かれる。
① 日経平均が下がっても、すべての株が下落するわけではない。
② 下落基調の中で、なお2割の企業が上昇するだろう。それはどんな企業か?
③ 国民も階層化する。2割の金持ち、8割の貧乏人
④ 現在のアメリカ、平均90億円の資産を持つ、1%の家庭が全国民の資産の40%を持つ。低所得層40%の家庭は、全体の0.5%の資産しか持っていない。そのような世界に日本もなるだろう。
⑤ 所得層が二極化すれば、当然、消費も二極化し、今までの中間層が買っていた「ちょっと安い、ちょっと良い」といった商品は売れないだろう。徹底的に安い商品か、贅を尽くした商品かだ。

●デフレ不況を促進する日本の世界の非常識
 戦後の高度経済成長に浮かれた日本人。そのときから出来上がった常識は、世界から見て非常識なものばかりであった。今、何が世界の常識か?
〇なぜ、日本は会社をチェックする機能がないのか?
〇日本の長期デフレ化を企業救済と指摘するアメリカ
〇モノが先でカネが後、という経済音痴の日本の企業
〇債権整理は欧米では常識
〇収益還元法がない日本
〇上場企業とインサイダー情報

●土地担保主義の崩壊-歴史に学べ
 戦後かたの過剰なマネーサプライは、日本の土地神話と相まって、異常な不動産投機を招いた。われわれは何を歴史に学べばいいのか?

〇アメリカの傘の下にあった日本の高度経済成長
① 戦後体制=ブレトンウッズ体制=ドル本位制→アメリカからドルの供与を受ける。
② アメリカは日本にモノを作らせ、それを買い取るという体制を構築し、経済立て直しを図った。
③ アメリカは経常赤字になり、日本はその国債を買う。
④ つまり、アメリカの経常赤字と日本の貯蓄黒字がいつでも交換可能、という体制。
⑤ 作れば、必ずアメリカが買ってくれる。その保証があるから、量産できる。ゆえにコスト削減ができる。値段を安く出来る。規模のメリットが働く。
⑥ しかし、アメリカの経常赤字があまりにも大きくなり、すべての体制の前提が崩壊。
⑦ 売れるか売れないか考えず、生産に邁進してきた企業が、立ち止まって考えるべき時がきた。
⑧ 日本がモノづくりで生きていく時代は終わった。カネづくり、あるいはサービスづくりで生きていくという方向にシフトできなければ生きて行けない。

〇過剰なマネーサプライが銀行・企業を不動産投資に導いた

●新生ニッポン
 現状から脱却するには、考え方そのものを変えなければならない。
〇10年先を見ることが出来る企業は環境の激変に対応できる。
〇これからの経営は人件費・賃貸費の比率を管理すること
 お奨めの企業経営者→サンマルク:片山直之、SFCG:大島健伸、ダヴィンチ・アドバイザー:金子修、エステー化学:鈴木喬、ドットウェルBMS:佐々木秀吉、光彩工芸:深沢栄治、アルビス:本郷俊作、いずれも日経225には入っていない。
〇サービス産業が台頭するとき、女性パワーが生かされる。
① モノづくりでなく、技術を売れ、技術立国になれ、と言われているが、中国の急迫で、必ずしもそういえない状況にある。
② どうすればいいか?第三次産業に着目すべき。サービス産業に。
③ サービス産業で成長著しい企業は、女性の有効活用を行なっている。
④ 一定の情報を正確に伝えて、そのことによって利益を得る仕事、たとえば、ツーリスト・ビューローや銀行では、完全に女性の天下。

〇家も持たない、大学も行かない、で国民の負担は軽くなる。
① 給料が半分になって障害になるのは、住宅ローンと子ども教育費だ。
② 家も持たない、大学も行かない、これができるかどうかが、4000円時代のサバイバルの分かれ道だ。
③ 問題は、家がなく賃貸になった、子どもを大学に行かせられない、好きな仕事にもつけない境遇、これを悲惨と思うかどうかだ。
④ 以前の生活と比べれば、惨めと思うだろう。昔は昔、今の生活も悪くないと考えることもできる。
⑤ 要するに、今までの感覚、考え方をそのまま後生大事に持ち続ければ、これからは悲惨だろう。しかし、感じ方、考え方を変えて、その状況に合うような生活パターンを構築する、ということもできる。


経済的自立:愛されて金持ちになる魔法の言葉

2009-03-16 13:16:38 | 経済的自立:投資
愛されて金持ちになる魔法の言葉
要約

1自分はいい○だ、と信じるだけで、すべてが変わる。
疑問:同じ女として生まれながら、どうして「楽々と幸せになってしまう人」と「どれほど頑張っても幸せになれない人」がいるのだろう?
疑問:何でも手に入れられる人と、そうでない人。その違いを生む原因は何?
① 富める者はさらに富み、奪われる者はさらに奪われる。
疑問:いったい、どうすれば「富める者」へと自分を変えていけるのか?
疑問:富とは、そもそも何?
① 女性が身も心も満たされて本当に幸せになっていくためには、うんと素敵な恋とたくさんのお金が絶対必要です。
② うんと素敵な恋とたくさんのお金、大きな幸せを手に入れるためには、自分の容姿への強い自信があることが絶対条件。自分が自分で「私は魅力的ないい女」と思えればいい。
③ 整形手術で人生が好転する女性の共通点は、「自分の容姿が変わった」と本人が思い込んだ結果生まれた、新しい自己像が人生を好転させた。
結論:女性の人生を好転させていくのは、容姿そのものの美しさではない、それよりも、自分が自分をどう思っているかという「自己像」が成功の鍵を握っています。自分自身が「前より綺麗になった」と思い込めれば、人生は大きく変わっていくのです。
① 一番大切なポイントは、自分が自分を「魅力的ないい女」と思えるかどうか。
② 他人と比べる必要はまったくありません。生まれつき美人かどうかも問題でありません。
③ 要は、その人自身がどう思っているかがすべてです。
④ 私は魅力的ないい女、と思える人は、間違いなく自分のことが好きです。
⑤ 自分を認めているから他人のことも認められる。自分を愛しているから、人を愛することができる。
⑥ 反対に、自分を嫌っている人は、自分に魅力があると信じることができません。
⑦ 自分が持っている長所や魅力に気づかずにいる曇った眼の持ち主は、やはり他人のことも認められません。長所よりも短所ばかりに目がいってしまい、誰と付き合っても不満が残り、より良い恋愛関係に発展させることが困難になります。
⑧ 容姿への自信が女性の幸・不幸を決定する、のはこういう意味です。

疑問:なぜ容姿にこだわるのか?
① 特に女性の場合、容姿が自分に対するイメージをつくる根っ子になっているから。
② たとえば、自分の笑顔に自信があれば、いつもニコニコして周囲から愛されている姿をイメージするのは簡単です。ところが、いくら素敵な人でも、自分の笑顔が嫌いだったら、ニコニコ笑顔をふりまいて愛される自分の姿を想像することができません。

疑問:では、どうすればいい?
① 人間は頭で考えたとおりに行動を起こすので、思い込みが強ければ強いほど、それが行動にも現れます。
② 裏を返せば、思い込みを変えることによって、あらゆる行動や人との接し方が変わっていきます。
③ 女性の場合、容姿への自信が、恋愛だけでなく、勉強、仕事、結婚、人間関係など、すべてにわたって多大な影響を及ぼしていきます。
推奨:
① 毎日時間をかけて鏡の中の自分と向き合うこと。
② 鏡を見続けることで、自分の顔がますます好きになっていきます。
③ すると、表情にも変化が起こり、どんどんいい顔になっていきます。
④ あなたの魅力の最大の理解者は、あなた自身です。
⑤ まず自分自身と仲良くして、好きなところも、気に入らないところも、すべてこれでいい、と肯定して御覧なさい。
⑥ そして、「私はなんてチャーミングないい顔をしているんだろう。これならきっと誰からも好かれる」と口に出していって御覧なさい。
⑦ 遅くても1ヶ月後には、必ず自分が言ったとおりの自分になっているはずです。
⑧ 大事なのは、実際に口に出したり、紙に書くことです。
⑨ 言葉は、音や文字として形に表すことによって力が宿り、不思議と願いが叶うのです。
⑩ 私はすごくいい女。だから、すごくいい男と次々に出会える。能力のある男ほど私に夢中になる、というように、自分が求めているものを言葉にしていくのです。
⑪ 何度も口にすることで、こうなりたいという自分になっていくのです。自己像が更新され、出逢いや恋愛における成功のプログラムが脳に植えつけられるのです。

あなたの人生を邪魔しているコンプレックスの正体
① 自己像というのは、自分の容姿に対する思い込みばかりではありません。
② 性格、好き嫌い、得意なことや苦手なことなど、「自分はこんな自分である」と思っているイメージ全体が自己像を形成していきます。
③ その自己像が現在のあなたの姿を決定していきます。
④ たとえば、顔の表情、姿勢、話し方、歩き方にも、あなたの自己像が反映されています。
⑤ あなたが無意識のうちに、自分にふさわしいものはこれだと選び取っているのです。
⑥ また、あなたが着ているもの、食べているもの、乗っている車、住んでいる家、仕事、収入、人間関係、健康状態さえも、あなたの自己像とぴったり一致しているはずです。
⑦ ゆえに、人生を変えようとするならば、何より自己像を変えていくことが先決です。
⑧ あなたが現在、自分のことを「自分は美人じゃない」「異性から好かれない」「仕事の能力も劣っている」と思っているなら、他人から言われた言葉や、自分で自分を否定するような言葉を何度も口にしてしまった結果です。
⑨ 自分を否定する言葉は思い込みを強め、自分に呪いをかけるようなものです。
⑩ そうした言葉は一切禁句とし、自分を認める口癖にしてみてください。
⑪ そして、たとえ何の根拠がなくとも「自分は豪邸にきっと住む」「理想の人と出会って結婚する」「どんどん幸せになっていける」と言葉にしていける人は、必ずそうなります。
⑫ 肝心なのは「こういう自分になりたい」「こんな生き方がしたい」と、どこまでも具体的に思い描けるかです。
⑬ そのイメージが脳に伝わると、あらゆることがスムーズにいくようになります。私たちの脳の中にある自動目的達成装置が働いて、思い描いている自己像のとおりの自分を現実のものにしていくからです。

愛される理由
本物の恋を見分けるコツ
① あなたが深く愛されて幸せになり、よりよい人生を送っていくためには、心を揺さぶられるような本物の恋と、ただの恋を見分けることが重要です。
② 本物の恋には、「美」「自信」「夢」を引き出す力があります。
③ あなたの恋は「自分はいい女だ」という自信を与えてくれますか?
④ 彼と一緒にこんなことがしたい、将来はこんなふうになっていきたい、という夢を引き出していますか?
⑤ もし、引き出せないなら、本物の恋ではありません。

男が本能的に惹かれる女性の美しさとは?
① 心の内側から輝くものがあるかどうかが男性を惹きつけるうえで重要です。
② 人は反論するでしょう、心の内側は見えるはずがないと。しかし、人間というものは想像以上に、心の内側を見抜くものです。
③ 彼女と話しているととても楽しい、一緒にいるとなぜか安心できる、そう感じさせてくれる女性に思わず男性は近づいていきたくなるものです。
④ 顔やスタイルに関係なく、その人の内側に豊かさに惹き付けられるからです。
⑤ 心の輝きを映し出す笑顔、落ち着いた話し方などから、相手を受け入れる余裕と優しさを敏感に感じ取っているのです。
⑥ ですから、無理に「自分はこれほどいい女だ」とアピールするよりも、自然にゆったりと構えて、心の内側から輝くことが大切です。
⑦ 輝きの第一歩は、他人の評価ばかりを気にせず、自分を信じることからスタートします。
⑧ 自分を信じるは、自分の信念を持つことです。
⑨ 私は自分が大好き。だから自分を大切にして生きる。私に不幸は似合わない、いつも幸せで、もっと幸せになっていく、と本気で考える人は、そのとおりの素晴らしい人生を歩むことができます。

行く先々で素敵な男性と出会う秘訣
① 自分がどんな男性を望んでいるのか、どんな恋愛をしたいのか、自分の欲しいものをはっきりと把握しましょう。
② それがわかると、大脳に備わるRASと言う器官が働いて、あなたが無条件で好きになれる「いい男」を見つけ出します。
③ このRASというのは、自分が見つけ出したいものを見つけ出す高感度アンテナのようなものです。
④ つまり、自分の好むものや関心のあるものはRASの選別機能フィルターを無条件で通過し、好まないものや関心のないものはRASによってはじきだされ、意識の中に入れないという仕組みがあるのです。
⑤ たとえば、一旦、家を買うということになると、それまで意識しなかった不動産情報がまるで洪水のように目に飛び込んできます。
⑥ 理想の男性はこうだと決めてRASのアンテナが立ち上がると、行き先々で素敵な男性に出会えるでしょう。RASは、自分が求めている情報だけをどんどん拾い集め、必要ないものは決して拾おうとしないからです。

お金にも愛される理由
美貌、能力、年収300万円と3000万円を分けるポイント
① お金を引き寄せるコツも、恋を引き寄せるコツと同じ。
② 容姿への自信がすべてを引き寄せるのです。
③ 容姿は、自分に対するイメージをつくる土台になっている。
④ 自己像が自信に溢れていれば、人からも愛される。人生を切り開いていくパワーを生み出す。
⑤ いつでも現状から抜け出せます。
⑥ さあ、頭のスイッチを切り替えて、悪い思い込みをどんどん退治していきましょう。そして、よい思い込みを育てていきましょう。

お金を引き寄せる女性に共通する2つの条件
① 私は、魅力のあるいい女、という自信がある。
② 私は、お金持ちになって当然、と思っている。

お金に関する望みは、数ある望みの中でも特に願望成就しやすいもの。
① お金が貯まらないと嘆いている人は、今日から「私はお金が大好きだ」と自分自身に宣言しましょう。
② お金はお金の好きな人のところに集まり、お金を嫌う人のところからは逃げ出します。

目標1億円、では、お金が貯まらないのはなぜ?
① 1億円というのは、金額の単位に過ぎないからです。
② 単なる数字や単位は脳に感動や興奮を与えません。
③ その1億円をどう使い、どんなふうに楽しみたいのか、脳がイメージできないうちは何も始まらないのです。
④ 二人の会社を作ろう、彼が社長で私が副社長。世界中を飛び回って、大きな取引をいくつも成功させる。そして、年商600億円を目指す、こういう楽しい想像をしているときの脳は、間違いなく「快」のモードになっています。
⑤ 感動や興奮で脳が快になると、その大きな夢がメッセージとして側座核というところに伝わります。すると、自動目的達成装置のスイッチがONになります。
⑥ この自動目的達成装置は、優秀なドライバーが運転するタクシーのようなものです。行き先さえ告げれば、後は黙っていても、確実に目的地まで連れて行ってくれます。
⑦ そこで必要なことは、「絶対に金持ちになる」と強く心に決め、何があってもその決心を崩さないことです。
⑧ どうすればお金を儲けられるかとか、ノウハウとかを知りたがる必要はまったくありません。
⑨ とほうもない財力は、まず脳内で築かれる。お金をごっそり手に入れる人は、実際にお金を手に入れる前から、脳の中でその成功シーンをはっきりイメージしている。
⑩ とほうもない財力をイメージできる人は、脳も心もどんどん豊になり、どんどん豊になっていきます。逆は逆です。

欧米の成功者は、この能力を重視している。
① ビックな成功を収めた人を見て、どういう感想を持ちますか?
② 大きな欲望があったから、大きな成功を収めることができた、が正解。
③ なので、こんな訓練をします。
④ 物事をできるだけ大きく考え、できるだけ大きく表現せよ。常識や習慣に捉われるな。過去の思い込みを突破する方法を探せ。など。

自分を褒めて、褒めまくると?
① 過去に付き合った男性のせいで人生に躓いた。なかなか恋が始まらない。
② 稼いでも稼いでも、貯金ができない。浪費ばかりして、いつも後悔ばかり。
③ もし、こんなふうに悩んでいるとしたら、それはあなたの自己像に原因があります。
④ つまり、恋もお金も、自分に対する思い込みが元になっています。
⑤ その思い込みを良い方向に変えていくと、すべてが変わっていきます。
⑥ これまでの悩みがまるで嘘のように解決します。
⑦ 大切なことはただ、一つ。
⑧ 自分で自分を本気で褒める人が幸せになる。自分を貶す人は不幸になる。
⑨ 自分を褒めるにあたって、どんな褒め方をしても間違いではありません。
⑩ 私は男運がいい。つきあった男性はみんな素敵な人だった。私は幸せになるようにできている。もうすぐ、最高のパートナーに出会う。私はお金と相性がいい。これからもっと、お金と仲良くできる。など。

恋とお金の不思議な関係
恋をすると面白いほどお金がよってくる。
疑問:恋にそれほどの力があるのはなぜ?
① 恋は生命力の起爆剤だから。
② 恋をすると、脳の働きが全開となり、イメージ力が高まるからです。
③ また、恋をすると、それまでの考え方や価値観が変わるから。
④ たとえば、彼女をもっと喜ばせるようなプレゼントを買いたい。できるだけいいレストランへ食事に連れて行きたい。少しでも自分を価値のある男だと思わせたい、など。
⑤ つまり、もっと、たくさんのお金が欲しい、と強烈に願うようになるからです。
⑥ そのとき、脳には新しい思考回路がつくられていきます。
⑦ お金が欲しい、という信号が脳内を駆け巡り、お金を手に入れよう、という配線がなされていきます。
⑧ 思考パターンが変わるのです。
⑨ それにつれて、行動パターンも変化していきます。
⑩ お金がなくても平気と思って、自宅で地味にしていた人も、もっとお金を稼いでデートを楽しもう、そのためなら、何だってやるぞ、というふうに、仕事に対する姿勢ががらりと変わります。
⑪ 恋する以前とは、生活のあらゆること、人生そのもの、質的にまるで違うもになります。

ダイエットより、ときめきを。
① 好きな人を思って気分がうきうきすると、脳内に快楽ホルモン物質が分泌されます。
② これらが毛細血管を広げて血行をよくして、身体の免疫力を高めます。
③ また、緊張やストレス、不安が取り除かれます。
④ こうして心身ともに快になり、心地よくリラックスした状態でありながら、高い高揚感が得られるのです。
⑤ 脳の重さは、体重の2%。しかし、エネルギー消費量は身体全体の20%で、全身の筋肉が使う量とほぼ同じ。
⑥ しかも、脳は使えば使うほど多大なエネルギーを消費します。
⑦ これが心と身体にもたらすシェィクアップ効果が意外と大きいのです。
⑧ ゆえに、脳の消費量を高めると、心も身体も美しく引き締まった状態になります。
⑨ 結論。恋をすると頭がよくなる。健康になれる。心身とも引き締まる。

恋のパワーの正体
① あなたが、気持ちがいい、嬉しい、楽しい、幸せだ、と感じているとき、脳内では快楽ホルモンがつくられ、喜び、満足、歓喜、有頂天といった快感がますます高められていきます。
② その一つ、ドーパミンは、脳を覚醒させ、快感を与え、やる気と創造性を発揮させる重要な物質です。
③ この素晴らしい仕組みをもっと活用しましょう。

なぜ、恋をすると大きな夢を持てるようになるのか?
① 恋をすると、日増しに変化・成長していきます。脳に新しい神経回路が作られていきます。
② その神経回路こそ、成功プログラムです。
③ 成功プログラムが組み込まれた脳は、もっと絶好調を味わいたい、もっと幸福になろう、として、フル回転で活動し続けます。
④ 未来に対して貪欲になり、今ある状態を超えようとするのです。
⑤ このように、より高いレベルの幸福を生きようとすることは、人間にとって基本的な欲求です。

あなたの中にある勝ち組遺伝子が目覚める。
勝ち組遺伝子をONにする方法
① 自分には、生まれたときからすでに、望むことを全部かなえる力が備わっていた、心から納得すると、まるで当たり前のように、思い通りの人生を歩めるようになります。
② 自分の頭だけで考えて望みをかなえようとするのではなく、もっと大きな力が働くようになるからです。
③ 勝ち組遺伝子に任せて生きていくと、人生は面白くてたまらないものなっていくのです。
④ どこでどのような道が開けるか、心配する必要などまるでなくなります。
⑤ 道が開けるのは、ある日突然、思いがけない方向から、答がやってくるのです。
⑥ そんな素晴らしい状態を保つためには、脳と心と身体をいつも快にしておくことです。
⑦ 幸せな気分、爽快な気分、満たされた気分、こうした心地よい感情に満ち溢れた状態が、快の状態。
⑧ あなたが本気で快を求め続け、いつでも快の気分になっていると、勝ち組遺伝子のスイッチがONになります。

勝ち組遺伝子の天敵、ストレスの撃退法
① ストレスは大敵です。
② ストレスがあると、いくら本人が快を求めても、身体を快に保つことができないのです。脳と心の快の状態も、簡単に崩れてしまいます。
③ ストレスをやっつける一番の方法は、楽天主義で行くこと。
④ 楽天主義=自分で自分を元気付ける能力=何があっても、しぶとく頑張れる能力
⑤ 楽天家=常に自分の気持ちをうまく整え、感情の乱れに押し流されません。本来持っている能力や才能を、とことん発揮できます。

落ち込まない人になれる、秘訣
① 自分に起きることは、どんなことでも自分にプラスになることである。
② 自分に起こることは、すべて自分で解決できることである。
③ 自分に起きた問題の解決策は、とほうもない方向からやってくる。

とほうもない夢、大それた夢こそ、実は見込みがある。
① すべての望みをかなえ、大きな幸せを手に入れるためには、自分が本当に満たされた快の状態をイメージできる能力が欠かせません。
② その快のイメージを脳の自動目的達成装置が受け取り、勝ち組遺伝子の情報を使って実現していくからです。
③ 自分にとってものすごくいい男を見つけ、最高の恋愛をしたいと願っているなら、「強く深く愛されて、身も心も満たされた自分の姿」をイメージします。
④ たくさんの収入を得たいなら、「仕事が順調でたっぷりと収入があり、お金の心配など一切しない自分、欲しいものを次々に手に入れている自分」をイメージします。
⑤ そうした快のイメージに、現実にその快を体験していると同じくらいの実感が伴ったら、もう望みがかなったも同然です。
⑥ 自動目的達成装置がしっかりと目標を捕捉し、あなたの欲求に応えようと、フル回転の状態で働いていきます。
⑦ 私たちが思い描ける望みなど、勝ち組遺伝子が持つスケールの大きさに比べれば、実にちっぽけなものです。
⑧ 不可能なことがあるように思えるのは、まず解決策を頭で考えてしまうからです。そうすると、常識ではありえないことや今まで誰もできなかったことは、実現できないこととして、自分の望みからはずしてしまうのです。
⑨ けれども、心を澄み切った快の状態にして生きていると、自分でも驚くほどの、とほうもない夢が飛び出してきます。そして、その夢は勝ち組遺伝子の力で必ず実現できると信じることができます。
⑩ 大それた夢にしか思えないようなものこそ、自分で自分を驚かすようなインパクトがあり、そのインパクトが強い感動となって脳に深く刻み込まれるからです。
⑪ 人は誰でも、極上の自己像とともに極上の人生を歩める。
⑫ 人間の脳には夢を叶える自動目的達成装置があるから。
⑬ そして、頭で考えられることならすべて実現してしまう勝ち組遺伝子が備わっているから。

なぜ、あの人だけが躓かないのか?
① いつも機嫌のいい脳は、不安や心配を寄せ付けません。何かトラブルが持ち上がっても、冷静で的確な対処ができます。
② いつも脳を機嫌よく保てば、決して人に騙されません。そんな人が近づいてきても、相手のペースにはまることがないからです。

人の幸せを願うと、あなたが幸せになる理由
① 機嫌のいい脳は、お金持ちになれる自己像を生み出します。
② 自分はお金持ちになれない、と思うよりも、お金持ちになれる、と思う方が、脳にとっては気持ちが良いからです。
③ 人間は成長していくことが自然だからです。
④ すると、自分ひとりが食べていければいい、と満足してしまうのでなく、大きく稼いで周囲をもっと幸せにしたい、という欲求が自然と湧いてきます。
⑤ 多額の収入を得て、多額の税金を納め、社会に貢献できるようになりたいという大きな願いを持つと、それに見合ったスケールの大きいお金を得ることができます。

すぐに効く、魔法の言葉
世界で一番いい女、に変わる最初の一言
① まず最初になすべきことは、私は世界で一番いい女である、と自分に宣言することです。
② そして、あなたが世界で一番いい女である理由を、具体的な言葉で書き出していくことです。
③ 私は誰よりも自分を大切に思い、愛している。
④ 私は自分の顔が世界一、気に入っている。
⑤ 身体の芯から健康だ。
⑥ 明るい陽気な性格で、いつもたくさんの友達に囲まれている。
⑦ 両親や家族ととても仲がいい。愛情に恵まれて、本当にいい環境で育った。
⑧ 仕事が大好きで、一生懸命に取組んでいる。
⑨ いつもお金に感謝している。だからお金と相性がいい。
⑩ これらのリストを毎日、声を出して読み上げる。

とびっきりの男との出逢いを引き寄せるために。
① あなたは世界一いい女、というイメージを確立しました。
② そのあなたにふさわしい素敵な男性とは、一体どんな人物でしょう。
③ 今度は、あなたにふさわしい、とびきりの男性をイメージする番です。

出会いの前にしておくべきこと。
① 自分には理想の恋人がいる。深く愛し合っている恋人がいる、と言う気持ちになって、すべての行動を起こしていくのです。
② 脳もお金持ちモードに切り替えましょう。すでにお金持ちになっている気分で行動してください。


経済的自立:投資:金融商品

2009-03-16 13:16:18 | 経済的自立:投資
●ミニ日経平均先物

〇ミニ日経平均先物の現状
① ミニ日経平均先物を活用する個人投資家が増えている。
② 小口で取引できるほか、手数料が比較的安いこともあって短期売買の個人に徐々に浸透
③ 金融危機に襲われた2008年も、「ミニ日経」の個人売買高は5710万枚と2007年の約2倍に膨らんだ。
④ ただ、実際の取引に当たっては個別株よりも、損失、利益が大きく振れ易いことに注意が必要。
⑤ 差し入れる証拠金の管理にも気配りが必要

〇ミニ日経平均先物とは
① ミニ日経平均先物は「日経平均先物」を小口化したもので、2006年7月に大阪証券取引所に上場した。
② 取引単位1枚につき、10万円強の証拠金を証券会社に差し入れることにより、日経平均の100倍(約80万円)の投資が可能になる。
③ 買いだけでなく、売りから入ることもできる。
④ 例:先物1枚分を売り建て、日経平均が100円下がれば1万円(100円×100倍)の利益がでる。
⑤ 少額の証拠金で大きな損益につながるレバレッジ(梃子)型の金融商品。
⑥ 2007年9月から始まった夜間取引が投資家の裾野を広げることになった。
⑦ 安価なコストも個人には魅力。
⑧ 現在では、1枚当りの売買手数料が100円を下回る証券会社もある。
⑨ 2006年の上場以降、ミニ日経平均先物は個人の売買が着実に増えており、2008年には日経平均先物とほぼ同水準にまで拡大した。
⑩ ただ、先物には現物株とは異なり、限月と呼ばれる取引期限がある。
⑪ 原則として、3、6、9、12月の第二金曜日の前日に取引最終日を迎える。
⑫ 長期投資目的で先物を保有する場合は、取引期限が近づくたびに、期限が先の限月に持ち高を移し替える作業が必要になる。
⑬ 少ない証拠金で大きな金額を運用するため、相場が思わぬ方向に動いた場合には損失も大きくなりやすい。
⑭ 2008年秋のように相場が乱高下すると、追加保証金(追証)を要求されるほか、強制的に反対売買され決済されることもある。
⑮ 例:証券会社に15万円預け、そのうち11万1千円を証拠金として差し入れ先物を1枚買い建てる。先物の価格が500円下がると5万円の評価損が発生し、当初預け入れた15万円は10万円に目減り。証拠金は11万1千円必要なので、不足分を現金振込みなどで不足分を埋め合わせる必要がでてくる。
⑯ 多くの証券会社では、翌営業日までに追加の差し入れがなければ、反対売買で強制的に持ち高の解消を迫られる。

〇証拠金、相場変動で増減
① ミニ日経平均先物を取引する際に注意が必要なのは証拠金だ。
② 主要ネット証券では、現在1枚の取引につき、11万円~15万円程度が求められている。
③ 相場の変動の大きさによって証拠金の必要額が変動することがある。
④ 当然、証拠金が変われば取引可能な金額も変わるため、予めよく理解することが求められる。
⑤ ミニ日経平均先物の証拠金は、基準となる金額を大阪証券取引所が算出している。
⑥ 算出の基礎になるのは、過去24週間の日経平均の値動き。
⑦ 値動きが激しい場合には損失が大きくなる可能性が大きくなるため、証拠金の要求額も引き上げられる。
⑧ この証拠金は現在(2009年1月)、11万1千円で、証券会社はこの基準額の同額~1.4倍程度の金額を顧客に求めている。
⑨ 米リーマン・ブラザーズの破綻直前の2008年9月上旬には、この証拠金基準額は1枚当り4万8千円だったが、その後の相場の乱高下で証拠金は一時、12万円にまで跳ね上がった。
⑩ 同じ証拠金を差し入れても動かせる金額は、リーマン破綻前の半分以下になった。
⑪ 反面、2008年11月以降は10月のように日経平均が前日比500円以上騰落するような極端な相場は少なくなった。
⑫ 今後も、こうした安定した状況が継続すれば、5月には1枚当りの基準額が5万円台に引き下げられ、将来、証拠金の10倍以上の資金が動かせるようになる。
⑬ 証拠金の変更は証券会社のHPなどで確認できる。
⑭ 相場の値動きが極端になった場合などには、特にこまめにチェックする必要がある。

〇大阪証券取引所の証拠金基準額の算出方法
例:2009年1月26日~30日適用分のケース
 日経平均の前日比騰落幅を以下の2つの期間で高い順にランキングする。
① 適用週2週間前までの4週間(2008年12月22日~2009年1月16日)
② 適用週2週間前までの24週間(2008年8月4日~2009年1月16日
③ 4週間の騰落幅順位
騰落幅 日付
1位 422円89銭 2009年1月13日
2位 415円14銭 2009年1月15日
3位 362円82銭 2009年1月8日
4位 206円84銭 2009年1月16日
5位 206円68銭 2008年12月24日

④ 24週間の騰落幅順位
騰落幅 日付
1位 1171円14銭 2009年1月13日
2位 1089円02銭 2009年1月15日
3位 952円58銭 2009年1月8日
4位 881円06銭 2009年1月16日
5位 817円86銭 2008年12月24日

 上記の4週間の騰落幅順位の1位422円89銭と
24週間の騰落幅順位の2位1089円02銭を比較し、
騰落幅の大きい方、
つまり、1089円02銭を30の整数倍に切り上げる。
30×37=1110
1110円となり、この金額を100倍した11万1千円を証拠金基準額とする。
通常の日経平均先物は、この金額を1000倍し、111万円を証拠金基準額とする。

〇プロの見方
① ミニ日経平均先物は個別株投資と異なり、銘柄選別や企業分析が必要ない。
② 投資判断に纏まった時間を割くことが難しい個人には魅力的な商品と言える。
③ 差し入れた証拠金の6~7倍程度の資金が動かせるため、日経平均が100円動いただけでも十分に利益を出せる。
④ ただ、その分、損失も膨らみやすいため、ある程度資金に余裕を持たせておくべきだ。
⑤ また、予め指定した損失が出た場合に反対売買で損失を確定させる、逆指値を活用させることも手段の一つ。

〇参考:カブドットコム証券
◆先物取引手数料
約定1枚あたり 日経225先物取引 日経225miniミニTOPIX先物東証REIT指数先物TOPIX Core30先物 TOPIX先物取引
新規建て 987円 105円 945円
返済 987円 105円 945円

当初証拠金額 50万円(完全前受制) 日経225mini、ミニTOPIX先物、東証REIT指数先物、TOPIX Core30先物の場合は10万円(完全前受制)



経済的自立:投資:金融商品
●上場投資信託ETF

〇上場投資信託ETFの現状
① 世界的な株価下落や信用不安で金融市場が冷え込む中、上場投資信託ETFへの関心が高まっている。
② 一般の投資信託に比べてコストが低いためだ。
③ 国内の証券取引所に上場されている銘柄に加えて、米国などの取引所に上場する海外ETFの取り扱いも増えた。
④ 株式のほか商品や債券、不動産投資信託REITなどに投資対象も広がり、国際分散投資の手段として個人投資家にも利用しやすくなっている。

〇上場投資信託ETFとは
① 東京証券取引所と大阪証券取引所に上場しているETFは、2008年末時点で68本。
② 1年前の18本から4倍近くに増えた。
③ 増加理由→規制緩和によって国内株に限定していた投資対象が拡大し、海外の株価指数やREIT、金や商品指数に連動するETFなどが相次いで上場したためだ。
④ 2008年10月に東証に上場した「イージーETF S&P GSCI商品指数クラスA米ドル建受益証券:アクサ・ファンズ・マネジメント・エスエイ」は商品指数に連動するETF。
⑤ それまで金価格に連動するETFはあったが、原油や天然ガス、金属、畜産物など複数の商品で構成する指数に連動するタイプは国内初。
⑥ 海外の指数に連動するタイプでは、中国やブラジルなど新興国の株価指数連動型や、インドの通貨ルピーなど通貨に連動するETFもある。
⑦ ただ、先進国など世界市場に広く投資するタイプの商品がなく、国内ETFだけでは国際分散投資には不十分という指摘は多い。
⑧ より幅広い投資対象を求める場合は、米国など海外市場に上場しているETFを日本で売買できる。
⑨ 海外ETFはインターネット証券が取り扱いを増やし、現在は80を超える銘柄が売買可能。
⑩ 国内ETFに比べて売買手数料が高く、為替手数料などのコストがかかるのが難点だが、海外市場に投資する手段としては、一般的な投資信託よりも割安な場合が多い。
⑪ 代表的な海外ETFは、欧米など先進23カ国の株式で構成する「MSCIワールド」や、日本を除いた先進国の株式で構成する「MSCIコクサイ」など。
⑫ 例えば、日本の株価指数連動型と「MSCIコクサイ」を組合せば、先進国に分散投資するポートフォリオができる。新興国株MSCIエマージング・マーケットに連動するETFを加えれば、世界の株式市場に分散投資したのと同じ効果が得られる。
⑬ 市場全体に連動する基本的なETFのほかに、配当利回りの高い企業を集めた商品や、世界の水事業関連企業に投資するなど、特定テーマに基づく指数に連動する海外ETFもある。
⑭ ただ、テーマを絞ったETFしか保有していないと、分散投資効果は薄れる。

〇プロの見方
① ETFの品揃えが増え、投資家の選択肢が広がったことは望ましい。
② まずは基本的な市場平均に連動するタイプを選んだ方が無難だ。
③ ETFの最大のリスクは売買高が減少して上場廃止になることで、損が出ていても強制的に解約しなければならなくなるところ。
④ 従って、上場したての商品よりも、数年間の実績があり、売買高や純資産残高が伸びているETFを選ぶべきだ。
〇プロの見方
① 1~3年の中短期の投資ならば、業種別株価指数や規模別株価指数に連動するETFを購入するといいだろう。
② 最大の利点→市場平均よりも高いリターンが期待できる一方、ETFは個別株のような倒産リスクがない。
③ 財務諸表などの経営指数を細かく分析しなくても、トレンドをみて「この業種は伸びる」と思える業種を購入すればいい。
④ 大型株などは最小売買単位が数十万円するものがあるが、ETFならば1万円前後から売買でき、利用しやすい。

〇主なETF
① 日経平均株価:日経225連動型(野村アセット):信託報酬0.25%
② 東証株価指数:上場インデックスファンドTOPIX(日興アセット):信託報酬0.09%
③ 規模別株価指数:トピックス・コア30上場投信(三菱UFJ):信託報酬0.2%
④ 東証REIT指数:東証REIT指数連動型(野村アセット):信託報酬0.34%


経済的自立:投資:金投資ETF

2009-03-16 13:16:01 | 経済的自立:投資
金投資ETF

☆リアルタイムで取引/少額から運用可能
6月30日に金の上場投資信託(ETF)が東京証券取引所に上場しました。これにより東京証券取引所のETFは36本目となります。
このETFとはどういう金融商品なのでしょうか。また、通常の投資信託との違いはどんなところにあるのでしょうか。

 ETFの前に投資信託についておさらいしてみましょう。
投資信託とは多数の投資家が資産運用会社を経由して信託銀行にお金を預け、資産運用会社がそのお金を債券や株式といった金融商品や不動産などに投資するよう指示。その運用で得た株式の値上がり益や配当金などの利益を投資家に分配する仕組みです。

 ETFは「Exchange-Traded Fund」の略で、企業の株式のように東京証券取引所や大阪証券取引所などの証券取引所に上場し、取引所で取引される投資信託のことを指します。

 東証1部に上場している全銘柄の値動きに連動する東証株価指数(TOPIX)や日経平均株価などの株価指数をはじめ、商品指数などに連動するようつくられています。

 ETFの魅力は株式同様にいつでも証券取引所の価格を見ながら売買できる機動性の高さがあげられます。ETFが登場する前、日経平均株価やTOPIXといった指数に連動した投資信託が運用会社から販売されていました。

 しかし、売買価格は運用会社から1日に1回発表される基準価格でしか、買い付けや解約の申し込みができませんでした。
つまり、投資家が売りたい価格、買いたい価格での売買を行うことができなかったのです。ETFは証券取引所の取引時間中ならば、株式と同様にリアルタイムでの取引ができるのです。また、個別株投資に比べて株式市場全体を反映する株価指数へ投資できることから、リスク分散の効果を得ることもできます。しかも、10万円前後と比較的少額からの投資が可能です。

 一般の個人投資家だけでなく、格安手数料がウリのネット証券を使って1日の間で売り買いを頻繁に繰り返すデイトレーダーもETFを投資対象として注目。日経平均株価やTOPIXに連動するタイプのETFへ投資する投資家の数は増加の一途をたどっています。

 現在(2008年6月18日)のETFの本数は東京証券取引所が35本、大阪証券取引所が6本となっています。TOPIXや日経平均株価といった株式市場全体を反映した株価指数に連動させたものから、電機や金融、情報通信、不動産といった特定業種全体の指数に連動したタイプのETFなどもあります。さらに、今月30日から金のETFもデビューします。ETFへの投資家の注目は一段と高まっていきそうです。

金投資入門
金ETF(金価格連動型投信)
国内の金価格が22年ぶりに2800円を突破!
2007年10月12日、国内の金価格が22年ぶりに2800円を突破しました。

背景にあるのはサブプライム問題です。
サブプライムローンの債権は多様な金融派生商品に組み入れられ世界中に散らばったため、誰にどのくらいリスクがあるのかわかりにくいのです。
投資家はまず安全な米国債へ逃避しましたが、米国の利下げ観測から下げ足を速めると、今度は米国債の下落を恐れて、金など信用力のある商品へ一部資金を移動しています。

創業48年以上を誇る商品先物の老舗で、お客様への誠実な対応による「信頼」を重視する三貴商事は、月々3,000円からの、わずかな積立額ではじめられます。
簡単コモディティ投資。毎日、一定金額分の金を購入し、積み立てていきます。
金価格の変動リスクを分散する購入方法だから、安心して長く続けられます。

日本でもいよいよ金ETFが上場。 需要構造に大変動か。
金ETF(金価格連動型投信)は、2003年にシドニーやロンドン市場に上場され、2004年にはニューヨークでも上場された。欧米などの年金基金が買い手の中心となり、金の投資需要を急増させた要因ともいわれる。この金ETFが、日本でも上場準備段階に入りました。

欧米などの金ETFは、年金基金や保険など、いままで金を買わなかった人たち市場に参入するきっかけになりました。資金規模の大きい年金基金をメインターゲットとする金ETFが日本に入ってくることは、非常に意味が大きいです。需給構造の変革をもたらすような、インパクトのある話といっていいでしょう。
これまで金は、ヘッジファンドなどによる短期売買がメインでした。
先の上海株暴落に端を発する世界同時株安時には、ヘッジで保有し利益の出た金をファンドが売るという場面も見られました。しかし年金は長期保有が基本となります。
長期で買われると受給が締まり、価格を押し上げていく要素になります。
金ETFの基礎知識

本格的な金ETFが登場
最近、ニュースなどで耳にするETFとは取引所で取引される「上場投資信託」のことです。なかでも。6月末には、東京証券取引所(東証)に上場された「金ETF」が大きな注目を集めています。

一般的に、ETFというのは、平均株価に連動して価格が動くように運用する投資信託のことを指します。
金ETFは金の市況価格に連動して動く投信、というわけです。

これまでニューヨーク、ロンドン、シンガポール、などの海外10ヶ所の証券取引所に上場されてきました。
 
日本では、2007年8月に、大坂証券取引所(大証)に、金の円建て価格に連動する債券(金リンク債)を組み込んだ金融商品が上場されています。東証に上場した金ETFは、米国ニューヨークの証券取引所にも上場されているSPDR(スパイダー)・ゴールド・シェアで、米国ではすでに純資産残高1兆8000億円を保有している金融商品なのです。
 つまり海外の市場とおなじ商品概要を持った金ETFがはじめて、日本でも上場されたのです。

金ETFが他の投資信託と違う点は、金ETF設定会社が投資信託の販売額に応じて、運用資金で実際に金地金を購入し、保有するという点です。金ETFが拡大することは、それだけ金の実際の需要に大きな影響を与えるということを意味しています。

このことは、投資する側にとっては投資信託というペーパー資産に投資しているにもかかわらず、金の現物という実物資産の裏付けをもった商品に投資していることになります。
 世界の政治・経済情勢が不安になったとき、インフレが急速に進行するような場合にも「金」のもつ不安情勢に強い特性が生きてくるというわけです。

2002年に金ETFによる金の保有高はわずか年間3トンほどでしたが、2005年には200トンを超え、2006年には400トン、2007年には600トンを突破してきました。金ETFの拡大が一役買っていたのでしょう。

ニューヨーク市場などでは、金ETFの購入層の7割以上は、年金基金などの大口投資家か、ヘッジファンドなどと言われています。
現時点でも、日本の東証の金ETFへの関心度は、機関投資家が中心になっていて、まだ個人投資家への知識やノウハウの浸透度は低いと言われています。
しかし世界的なインフレ進行が大きな焦点になっているだけに、金ETFの動きは注目しておきたいものです。

東証で金(ETF)を買う
現物型金ETFが1万円前後から購入できる
株価の変動を見ながら、機動的な売買ができる「株式」。それ自体が価値を持つ実物資産の「金」。
その長所を合わせ持つ新しい資産運用の選択肢が「現物型金ETF]です。
東証に上場しているSPDR(スパイダー)ゴールドETF。
一口=1万円前後から売買が可能です。
現物型金ETFの特徴
■金地金現物の裏付けのある有価証券です。
■普通株と同様に東証で時価での売買が可能です。
■株、債権との同時保有で分散投資が図れます。
■信託報酬は0,40%程度です。
金ETF購入を迷っている方!
現物型金ETFを購入するタイミングで迷っている方には、一定の金額で少しずつ買っていく方法があります。価格が安い時は多く、高い時は少なく買うことになり、購入価格が平均化されます。


投資にかかるリスク
投資にかかるリスクには、金価格に連動することによる価格変動リスク、信用リスク、流動性リスクなどがあります。これらのリスク要因によりファンドの価格が変動し、その結果、投資元本を損なう可能性があります。なおETFのリスクは上記に限定されるものではありません。

ファンドにかかる手数料・費用について
ファンドを売買する際は、取扱いの金融商品取引業者の定める売買手数料がかかります。
このファンドの信託にかかる費用は年率0,40%程度です。これらの費用には、管理会社・受託銀行に支払う報酬、マーケティング・エージェントに支払う報酬・監査費用等があります。
これらは、運用の状況等によって変動するため、上限を示すことができません。

金価格上昇7つの理由
金価格が上がっている七つの理由
金価格は長期上昇トレンドにありますが、その主たる要因は七つあります。
いずれも構造的問題なので、一過性ではなく持続性があることが特徴です。
1、原油高とインフレ懸念
2、有事の金――イラクに加えイラン情勢
3、ドルからユーロ、金へ-双子の赤字に起因するドル離れ現象
4、オイルマネーと中国、インドマネー
5、中央銀行の金購入――ロシア、中国、中東など
6、信用リスク増大
7、年金基金の参入――金ETFの開発、急成長
さて、長期上昇トレンドにあるとはいえ、金価格も短期的には株やドルと同様に乱高下します。
今年に入ってからでも、世界同時株安直後にヘッジファンドの益出し売りで急落しました。
このような上げ下げを繰り返しつつ、徐々にレンジ下値を切り上げてきているわけです。こうした相場展開の中では、理想的な買いのタイミングをピンポイントで当てるのはプロでも至難の技です。
そこで、金への資産分散を考えている個人投資家へのお奨めは、まず純金積立で毎月買い増ししていく方法です。
たとえば定年後に一番恐いのはインフレです。そのヘッジとしての金購入に当たっては、とにかく、まとめ買いは避け、数回に分けて購入することです。

金の価格の決まり方
Q 金の価格はどうやって決まるの?
金市場は世界中にあり、24時間取引されています。
基本的に需要関係で価格が決まるのは、株と同じです。
海外では1トロイ オンス当たりのドル建て価格で表示されるので,日本の金価格を決めるときは1グラム当たりの円建てに換算。
そして、輸送費や保険料などを加味したものが、店頭の金価格となります。

金の価格について
Q 金の価格はなぜ2本立てに?
個人向けの金価格(店頭価格)は確かに2つの値段が付いています。
一つは私たちが金を買う時の「金小売価格」。
もうひとつは金を売るときの「金買取価格」。
小売価格と買取価格の間には一定の値段の差「値差」があります。
値差は1グラム当たり50~60円ぐらいに設定されている。もちろん買い取り価格のほうが低く設定されています。

このあたりの仕組みは小売店で買ったブランド品を、買取店に売るときをイメージすれば理解しやすい。外貨預金の経験がある人なら、TTSとTTBの関係だと思えばいいでしょう。

金の買取について
Q 他社の金は買い取ってもらえるか?
まず国際的に流通している金地金なら、他社のブランドでも買い取ってもらえます。
ただし、買取価格は自社ブランドの場合とは異なるケースも。
国際的に流通するかどうかの基準は,公式国際ブランドを意味する“グッド・デリバリーバー(ロンドン金市場に登録されたブランドの地金)かどうかによる。
国内で流通するおもなブランドには石福金属興業、住友金属鉱山、田中貴金属工業、徳力本店、日鉱金属三菱マテリアル、UBSなどがあります。

金売買の手数料
Q 金売買するときの手数料ってなに?
金地金を売買するとき、重さによっては手数料がかかります。
たとえば田中貴金属で金を買うとき、1キロと500グラムの地金なら不要だが、300グラム・200グラム・100グラム地金=5250円 50グラム・20グラム=4200円 10グラム・5グラム=2100円かかります。
売るときも500グラム以上は不要だが、500グラム未満は所定の手数料がかかる。手数料は各社で異なるのでホームページなどで確認を。
なお金貨は売買手数料不要です。


金地金と金貨の違い
Q 金地金と金貨は売買の条件が違う?
金地金とメイプルリーフ金貨のような地金型金貨、どちらも金の価値は変わりません。

お好きな方を選べます。
ただし、傷がついた場合、地金なら価格に影響ないが、金貨の場合はマイナス評価になってしまうこともありますので取り扱いには注意しましょう。
上手な買い方は、お金に余裕があるなら、まとめ買いすること。500グラム以上なら手数料がかからない。金貨は1オンス金貨は二分の一オンス以下の金貨よりプレミアム比率が低いので、投資効率がいいようです。

金の売却益と税金
Q 売却益が出たら税金がかかる?
金の売却益は譲渡所得となり総合課税の対象となります。
金の課税で覚えておきたいのは、金を保有していた期間のよって税額が変わってくること。
保有期間が5年以内の場合、売却益から50万円をひいた金額に課税される。一方、保有期間が5年超の場合、売却益から50万円をひいた金額からさらに半分が課税額になります。
課税額からすると、5年以上保有したほうが得です。
もちろん、損失がでた場合には、譲渡所得から差し引くことができます。

鉱山会社のM&A事情
M&Aラッシュで鉱山会社「先売り」の買戻しが進行中。
1990年代、鉱山会社は金価格が下落することを予測し、当時の価格で4,5年先の生産分まで売る「先売り契約」を結びました。その後、予測に反して金価格は上昇。
しかし、先売り契約をしているので、金価格が上昇しても鉱山会社は収益が上がりません。そのことに株主からクレームがつき、2001年以降、鉱山会社が金を買い戻しはじめました。
現在、鉱山会社は業界再編でM&A(企業の合併・買収)ラッシュですが、買収した鉱山会社の先売り契約を解消しての買戻しがかなり入っています。
金を掘って市場に売っている鉱山会社が市場から金を買うという現象が起きているのです。
それが需要になって価格を押し上げる要因にもなっています。
今年は少し減りそうですが、昨年末で先売り契約は1330トンも残っています。
買い余力はまだまだあるといえるでしょう。

中国の動向
1兆ドルの外貨準備が金に向かいつつある。 中国の動向が。
世界の金市場が注目しているのが中国です。1兆ドという巨額の外貨準備高の7割をドルで保有していますが、外貨準備を多様化するためドルをユーロや金に換える動きがあるといいます。
世界経済に与える影響が大きいだけに発言には慎重ですが、中国政府が「金を買う」と意思表示をした時は、マーケットが大きく動くでしょう。
個人の金需要も増大が見込まれます。これまでは規制により、個人では、自由に金を購 入することができませんでしたが、一昨年から解禁に。
販売のインフラがまだ未整備で時間はかかりそうですが、着実に需要は増えるはずです

インドの動向に注目
インドでは経済発展で売りが減り逆に高価でも宝飾の買い。
中国と同様に、昔から金を好む文化をもつインドでも動向に変化がみられます。
これまでは、金価格が上昇すると換金のための売りが入りました。ところが、05-06年にかけては、ルビー建ての金価格が38%も上がったのに売りが減り買いが見られました。
これは経済発展で所得が増え、高価慣れが起きるとともに換金する必要がない人が増えているためです。このインドの動向が受給を締め、価格安定化の要因になっています。
さらに、2007年2月にはムンバイ証券取引所に金ETFが上場しました。
もともと金保有が根付いている国だけに、今後の動向に注目しましょう。




経済的自立:投資:投資がなぜ必要か?

2009-03-16 13:15:44 | 経済的自立:投資
団塊破綻という現実

● 日本では何をやっても儲からない仕組みになっている。
① 日本は多くのリスクを抱えている。:財政の破綻、年金の破綻、健康保険の破綻、国債も危険
② 外貨預金も儲からない。
③ 日本の保険商品はほとんど保険の役割を果たしていない。

●日本の近未来
① 40年後には人口、1億人。うち65歳以上が35%、14歳以下が11%。つまり、誰かに扶養される割合が46%。つまり、一人が一人を扶養する。
② これでは年金制度は維持できない。

●財政破綻の構図
① 財政破綻=国民の個人金融資産の総合計<国・地方自治体の借金合計
② 日本の個人金融資産額=1424兆円=預貯金744兆円+保険年金376兆円+株式・出資金192兆円+債権・その他112兆円:2004年
③ 個人の借入金=385兆円
④ 真水=1040兆円
⑤ 国債発行高=600兆円
⑥ 地方自治体債発行高=?
⑦ 日本財政=国83兆円+地方85兆円=税収55%+国債45%
⑧ 国も地方も個人金融資産をあてに借金をしてきた。06年には公的債務と個人金融資産の額が並ぶ。その先はあてにすべき担保がなくなる。その先は税金のかたち

●資産を失う人
① 日本の金融機関が一番安全だと思っている人
② 日本に不満を感じても、健康上、家庭環境上、性格上、思い切った行動ができない人。
③ 日本政府がなんとかしてくれると思っている人。
④ ある程度、資産はあるので、あえて資産運用をしようとしない人。
⑤ 日本の証券会社や投資信託に投資すれば利益が上がると信じている人。
⑥ 日本の保険会社がインフレに非常に弱いということを知らない人。
⑦ 海外情報に疎い人。

●資産を守れる人
① 外貨預金を日本でやったら、金融機関を喜ばせるだけだと知っている人。
② 日本の証券会社や金融機関は顧客を儲けの対象としてしか考えていることを知っている人。
③ 日本はもう自己責任の時代であり、政府は何の責任も果たさず、逆に収奪する組織だということを知っている人。
④ 海外の経済情報に興味があり、それなりに費用を払ってもいいと考えている人。
⑤ 海外に何らかのコネクションを作ることを希望している人。
⑥ 海外の保険会社と日本の保険会社の根本的な違いがわかっている人。

●資産を増やす人
① 海外の元本保証型、あるいは確実な投資方法を理解できる人。
② 外貨知識を持ち、少なくともドル、ユーロ、アジア通貨などに興味を持ち、その通貨で積極的な運用を考えている人。
③ 外国銀行に預金口座を持っているか、これから開設しようと考えている人。
④ 海外の金融機関の格付けに注意を払う人。
⑤ 海外経済情報に強い人。
⑥ 金融商品の知識と、仲介をする人物の資質を判断する眼力をもつ人。

●激動の時代こそチャンス
① 金に元
② 金利の急激なアップダウン
③ 株式市場、債権市場の急変
④ 素材、穀物の急騰
⑤ 為替の急激な変動

● ●団塊世代の老後、最悪のシナリオ
● 長生きは大きなリスク
① 70歳以上になれば、年金以外の収入のあてはなくなる。
② それ以上、生きると大きなリスクになる。
③ 本格的インフレ到来で、老後設計は5年で崩壊する。
④ 5%程度のインフレで、退職後の必要資金は6000万円から1億円まで跳ね上がる。

●運用法により金融資産を大きく殖やすことが可能
① 定年後に必要な金融資産は6000万円以上。
② 総務省によると、現在50歳代の人々の預貯金は500万円未満が52%、1千万円未満が72%。お先真っ暗状態。
③ チャンスの多い金融商品もある。

●備えあれば、定年は喜び
① 退職金を、どのように運用するかは団塊世代の大きな課題。
② リタイアすればたっぷり時間がある。他人に命令され、自分の主義主張を曲げて妥協を迫られることはない。自由になるのだ。ここに経済的な安定感が加われば、ばら色の人生も夢ではない。
③ リタイアを前にして、早急に第二の人生の青写真を描かなければならない。
④ そのために必要なのは、これまで積み上げてきた常識と、海外の知識、金融資産の運用知識。
⑤ そして何より必要なのは、マクロの経済を見通す目だ。
⑥ 日本が今、どういう財政状態になっているか、社会はどのように変動するか、少なくとも10年先を予測してなければならない。

●海外で資産運用するための投資三原則
① 成長する国を選べ
② 成長の目を摘まない国を選べ
③ 投資家を優遇し、投資を保証する国を選べ

●国内で海外資産運用をするという虫のいい考え方は捨てる。
① 海外で資産運用をしようとするなら、少なくとも一度は現地に足を運び、海外の金融機関に自分で口座を開設しなければならない。
② その上で有利なファンドを購入する。
③ その前に、S&Pやムーディーズの格付け、あるいはファンド運用会社の信用を新聞などで確認するくらいの手間を惜しんではならない。
④ 英語くらいできなくては話しにならない。
⑤ 日本の外国企業で運用しようとしても無理。なぜなら、日本の高コスト体質の土壌では利益が挙げにくい。
⑥ 香港、シンガポールは経済自由度ランキング1位、2位
⑦ 香港のヨーロッパ系銀行、香港上海銀行(英国HSBCグループの旗艦銀行)、スタンダードチャータード銀行、恒生銀行


経済的自立:投資:長谷川慶太郎の株は頭だ

2009-03-16 13:15:25 | 経済的自立:投資
長谷川慶太郎の株は頭だ
要約


プロローグ 世界をリードする日本企業
●長谷川ファンドの運用実績
① 約1年間の運用で、40%の収益
② 選択した銘柄は、トヨタとJIFE

●まもなく世界シェア一位となるトヨタ自動車
① 2008年の収益は1兆6千億円と増加し、大幅増配が期待できる。
② これからの世界全体の自動車産業の流れは、燃費の低さ、環境に優しい車を求める傾向が強まる。

●世界の原発建設を手掛ける日本の大手三社
① これからの世界全体の産業活動を鑑みると、その基調がエネルギーの供給拡大に向かうことは間違いない。
② 具体的にいえば、電力の供給能力の急拡大が必須となり、これが実現できなければ産業活動は勿論のこと、社会生活も維持しえないという厳しい事態に直面する。
③ これを打開するには、原発の増設以外にない。
④ しかし、スリーマイル島やチェルノブイリにおける原発事故や反原発運動の影響で、原発建設を手掛けていた企業はどんどん少なくなり、安全性に優れた新規の原発を造ることができる企業は極めて少数になった。
⑤ 原発を建設するには、設計能力、機器の製造能力、現場の組み立て能力、さらに関連施設を含めた建造能力の有無が問われる。
⑥ こうした能力を兼ね備えているのは、日立製作所、東芝、三菱重工業の3社のみ。

●世界一の広幅厚板鋼材を提供できるJFE
① 世界経済が今後ますます発展するとすれば、輸送に関わるインフラのすべてを量的・質的に拡充していく必要がある。
② そうした時代の変化に応じて企業戦略を立て、これを実行していかない限り、負け組になってしまう。
③ これから、とりわけ必要となるのが、船舶の建造、道路、鉄道、橋梁やトンネルなど、大規模なインフラ整備に欠くことのできない厚板の鋼材である。
④ その最良の鋼材を提供できる企業がJFE。
⑤ 世界一の5800ミリの広幅厚板を製造している。
⑥ それに次ぐのが新日鉄の5300ミリ。
⑦ 厚板の幅の広さは、重厚産業によって大きな生産性の違いとなって現れる。
⑧ 船舶の建造では、厚板が広幅であればあるほど、溶接に必要な継ぎ目の数が少なくて済み、その分だけ溶接作業が短縮でき、生産性を高めることができる。
⑨ 同時に溶接作業によって発生する加熱箇所の量も少なくなり、船体の強度に大きな差が出る。
⑩ 超広幅厚板の圧延設備の有無によって、ユーザーである造船業者や重機械メーカーからの注文が異なるわけで、超広幅厚板のメーカーは、その製品を高値で販売することができる。
⑪ 世界一の超広幅厚板を供給できるJFEは、現在でも2年分以上という大きな受注量を得ている。

●勝ち組・負け組の分岐点
① 製造業に関して言えば、設備と技術水準の二つを兼ね備えている企業は容易に勝ち組に入ることができる。
② こうした意味において、日本ほど企業間競争が激しい国はなく、製造業はどの業種であっても必死になって競争相手の技術水準に強い関心を払い、その格差を埋めるべく努力を続けてきた。そうしたことから、日本全体の製造業の技術水準が世界トップ水準に達した。


第1章変わらぬ世界経済の基調

第2章これからは「重厚長大」の時代

●世界規模の巨大なインフラ整備計画が進む
① デフレ経済情勢下では必ず経済活動が活発化し、その規模は拡大し続ける。
② デフレは、世界経済が持続的に安定して成長するための前提条件であり、大規模なインフラ整備は、デフレが続く限り構想され、世界中で実現されていくだろう。
③ また、技術力の高さから、インフラ整備に積極的な参加が求められる日本の企業が、確実に業績を伸ばすだろう。
④ 世界規模の巨大なインフラ整備計画が、目白押しだ。
⑤ バルト海海底パイプライン敷設工事、米国の30基もの原発建設計画、中米の第二パナマ運河計画、世界各地の天然ガスの輸出・輸入基地建設計画、欧州とアフリカを結ぶ大規模橋梁などなど。
⑥ これらのなかで、日本企業の協力抜きに実現できないプロジェクトがたくさんある。
⑦ バルト海海底パイプラインの敷設工事は、全長7600キロのうち、1200キロが海底敷設。
⑧ これを手掛けることができる最右翼の鉄鋼メーカーといえば住友金属工業。
⑨ また、2005年の米国議会に提出された法案「エネルギー産業再建基本法」に謳われた、原子力を含めた電力の供給安定、天然ガスの供給安定、原油精製所への設備投資、省エネ奨励策などの政策が、日本企業にとって願ってもない追い風になるのは間違いない。
⑩ 天然ガス基地には、千代田化工建設が貢献するだろう。

●世界のインフラ整備に貢献する日本
① 世界経済の見通しが安定したデフレ基調に推移すれば、世界で最も高度な技術を誇る日本企業は、大量の注文を世界中から確保し、業績の大幅な好転が期待できる。
② しかも、こうした状態が、向こう数十年にわたって確約されるとみてよい。
③ これから長く継続する大量受注が、多くの企業に未曽有の高収益をもたらすだろう。
④ なぜなら、世界的なデフレの定着で、世界中が日本から優れた工業製品を購入するしか、厳しい競争時代を生き抜くことができないと判断し、具体的な行動を開始しているからだ。
⑤ たとえば、エアバス社、ボーイング社は、現在、世界中の航空会社から大型旅客機の注文が殺到しているが、翼の素材として最良なのが炭素繊維。
⑥ この素材を加工する技術は、三菱重工業が最も強く、素材は東レと東邦テナックスが提供している。
⑦ 三菱の数年内の主翼生産は1兆円規模に達する。
⑧ さらに、インフラ整備を行おうとすれば、三菱重工業、コマツ、日立建機などの建設機械に頼らざるを得ない。
⑨ 建設車両用のタイヤといえば、現在、ブリジストン、ミシュラン、グッドイヤーなどの5社だけが生産している状態で、ブリジストンは1本、5トンと世界最大の超大型ダンプ用のタイヤを製造し、世界中から注文が殺到し、生産が間に合わないほどの状態。横浜ゴムも直径3mのタイヤを生産予定。
⑩ バルト海海底のパイプラインに使用する大口径(直径1.5m)のパイプを生産できる鉄鋼メーカーは日本にしかない。
⑪ 鉄は海水に弱いので、鋼板の表面に海水に絶対に腐食されない性質のチタンの板を溶接させ、硬質な二層の金属板を大型プレスで加工し曲げていき、その継ぎ目を溶接しパイプにする。

●世界のLNG基地・製油所をつくる日本
① 世界で一番天然ガスの輸入基地を持っているのは日本。
② この工事ができるのは世界でも限られており、日本のメーカーでは千代田化工建設と日揮の2社のみ。
③ また、両社は製油所建設も得意。製油所を造る企業は、世界に4社のみ。他には米国のケロック・ブラウン・ルートとロイヤル・ダッチ・シェル。
④ 米国は、中央アフリカから手燃ガスを安定供給するため、合計で22か所の輸出・輸入基地を建設計画、すでに3か所で工事開始。
⑤ 米国の一日の原油消費量は2800万バーレル、うち、1600万バーレルを輸入。製油所の新設は逼迫した課題。

第3章投資アドバイス
●京セラ、石川島の軍事関連技術
① 日本で一番たくさん、防衛省に製品を納入している企業は、三菱重工業。
② MDミサイル防衛で一番大きな問題は、相手のミサイルを撃ち落とすためのミサイルの頭(ヘッドコーン)は、1500℃の熱に耐えなければならない。
③ そんな高温に耐えられるヘッドコーンを作れるメーカーは日本にしかなく、京セラのみ。
④ これを作る素材はセラミック。セラミックを成型し、高温に耐えるだけの熱処理を行える設備と能力を持っているのは京セラだけ。
⑤ 自衛隊が使っている最新90式戦車の装甲はコンパウンド・アーマー。
⑥ 一番外側は鉄、次いでセラミック、次は鉄、というふうに、間にセラミックを挟んで五層からなっている。非常に耐熱性が高く、対弾性が強く、非常に軽い。これも京セラの製品。
⑦ 船舶用のガスタービン、これを作っているのは石川島播磨重工。
⑧ これはMDに使える護衛艦に搭載。
⑨ このガスタービンもヘッドコーンも米国に輸出している。

第4章株式投資必勝法
マイクロソフト
① ナスダックに上場したのは、1986年。
② その時点で100万円を投資し、21年間そのまま保有していれば、約8億円になっている。
●株式投資の三原則
① 安い時に買い、高くなった時に売る。
② 少数派に徹する。
③ 「元金」「情報」「決断力」の3条件
④ 少数派:買いか売りかを決定する際、冷静な判断と強い意志が要求されます。なぜなら、誰もが先行き一段高と期待している時点で、すでに株価が天井を打っている状態であったり、逆に、先行き一段安と誰もが弱気になっている時点で、実は株価が底値をつけている場合が決して少なくないからです。いつの場合であっても、圧倒的多数の投資家の意向あるいは判断と正反対の結論を導き出して行動するというのがかんようである。
⑤ 元金:投資に必要な元金を持っていること。命ガネに手を出すな、といわれているように、生活を脅かすような資金であってはならない。
⑥ 情報:投資対象とする銘柄を選択する際、その企業、その業界の動向などについて、でいるだけ詳しい情報を持ち合わせることが肝要。
⑦ 決断力:少数派に徹するだけの決断力、冷静な判断力と強い意志力を持ち合わせていることだ。また、経済全体を見据え、先行きが好況か不況かを予測をすることができる直観力を持つこと。

●株式投資で勝つための情報入手
① 会社情報、会社四季報を活用する。
② 特に注目する点は、研究開発費、金融収支、平均年齢。
③ 平均2%の研究費より上か、金融収支は黒字か、平均年齢が38歳以下か
④ ロンドンエコノミスト、ビジネスウィーク、USニュースワールドレポート

●キャッシュフローに注目せよ
① デフレ時代において最も重要なことは、キャッシュフローが黒字であること。


トヨタ自動車(株) 【東証1部:7203】 -

取引値9:21 4,690 前日比-50 (-1.05%) 前日終値4,740 出来高971,900 時価総額16,171,108百万円
始値4,690 高値4,730 安値4,690 売気配--- 買気配--- 発行済株式数3,447,997,492株
配当利回り2.99% 1株配当140.00円 株価収益率(連) 8.67倍 1株利益(連) 540.65円 純資産倍率(連) 1.24倍 1株純資産(連) 3,768.97円
自己資本比率(連) 36.6% 自己資本利益率(連) 14.49% 総資産利益率(連) 5.28% 調整1株益(連) 540.44円 決算年月2008年3月 単元株数100株