夢実現研究会2009

団塊世代の生き方を考えよう。

健康維持:体の健康:免疫力向上

2009-03-16 11:52:49 | 健康維持:体の健康
安保徹:最強の免疫学
要約

アクション
副交感神経が優位になる生活を送る
① 十分な睡眠をとる。
② 免疫向上食品(玄米+豆類)を摂り、体を弱アルカリ性にする。
③ ストレス耐性をつける→笑い+適度な運動+好きなことをする+腹式呼吸+半身浴+音楽+気功+アロマ+マッサージ



第1章体調を崩さないための免疫学
○ ストレスと自律神経を知っておく
① 病気をしたとき、振り返ると、睡眠不足が続いたり、無理せざるをえなかったり、疲れがたまったまま、または、強いプレッシャ、悩み、心配事を長く抱えている場合などです。
② このように、その人の許容範囲を超えたとき、それがストレスになるのです。
③ そしてストレスの中味には個人差がある。
④ ストレスを完全に排除することは不可能、ならば、ストレスを受けても振り回されない方法を知っておくことが大切。
① ストレスに振り回されない生き方をするには、ストレスがかかるときに、体の中で何が起きているかについて事前に十分理解し、その上で自分のストレスに早めに気付くことです。
② ストレスを感じたとき、最初に支障をきたすのは「神経」です。
③ 神経=中枢神経(脳、脊髄)+末梢神経(臓器や器官を結ぶ)
④ 末梢神経=体性神経(体の各部を自分の意志で動かす)+自律神経(自分の意志では動かせない)
⑤ 自律神経がストレスを受けると真っ先にバランスを崩す。
⑥ 自律神経の崩れ=体調不良の正体
⑦ 自律神経を知ること→ストレスを知ること→体調を崩さない最短の方法
⑧ 睡眠をとっても疲れが抜けない、不眠状態が続く、頭痛と肩こり等の体調不良、高血圧や脳梗塞、アレルギー疾患やガンの発症は、強いストレスの攻撃で崩れた自律神経のサインです。

○ 交感神経と副交感神経のアンバランス
① 自律神経は60兆の細胞の働きを調整するために、全身に分布している神経。
② 消化、吸収、体温調整、排泄、生殖といった機能を片時も休まず調節する、働きっぱなしの神経が自律神経。
③ 自律神経=交感神経+副交感神経
④ 交感神経=行動や運動を担当する神経→血管を収縮させ、血圧や心拍を上昇させ、食欲を抑制
⑤ 副交感神経=休息や食事を担当する神経→血管を拡張させ、血圧や心拍を低下させ、胃腸の働きを活発にさせる。
⑥ 健康はこの交感神経と副交感神経のバランスによって成り立っている。
⑦ そのバランスを崩すのがストレス。
⑧ ストレスによって、どちらか一方に極端に傾く。
⑨ 最初にストレスと闘うのは交感神経の役割。ストレスを受ける→交感神経優位→交感神経の緊張→血圧が上がりっぱなし→動悸→食欲低下→長期に続く→疲れやすくなり→粘膜や組織に障害が起き→病気発生
⑩ 病気=交感神経の緊張が持続
⑪ さらに、ストレスを受け交感神経が緊張→このままでは大変だ!なんとかしなくっちゃ→ストレスから自分を守ろうとする反応=副交感神経優位→守りすぎて神経過敏→だるくて終始やる気が起きない状態が続く→ふさぎ込む=副交感神経の過剰反応=アレルギー疾患
⑫ 副交感神経の過剰反応=痛み、腫れ、発熱、咳、下痢、吐き気
⑬ 例:腐敗した物を食べたとき嘔吐→悪いものから体を守ろうとする防衛反応
⑭ ストレス→交感神経に傾き→次いで副交感神経に傾く→傾きが大きくなる→必要なとき必要な自律神経が働かず、体調を崩す。
⑮ 体調を崩したときは、交感神経の緊張か、副交感神経の過剰反応のいずれか→どちらかが分かれば、的確な対処が可能
⑯ 自律神経の調整は、早めの休養

○ 薬依存では健康になれない
① 体調の崩れの原因は薬
② なぜ、薬漬けの医療が主流か?→自分自身で治す力を持たない人間は出来損ないの存在、という視点からスタート+痛みなど体に起きる症状すべてが悪い反応とされ、悪者扱いされてきた。

○ 免疫の舞台は白血球
① 免疫力=リンパ球の状態
② 血液=血漿(液体)+赤血球・白血球・血小板(細胞)
③ 白血球=体を異物から守る→白血球の増多を見れば、出血、感染症、ガン、組織壊死などが分かる。
④ 白血球=マクロファージ(5%:SV的存在)+顆粒球(60%:貪食能を引き継ぐ)+リンパ球(35%:処理能力を引き継ぐ)
⑤ マクロファージ=貪食能(細菌を食べる)+処理能力(食べ損なった異物、体内に侵入してきた異物を排出)
⑥ 子供の時代はリンパ球が多く、加齢とともに顆粒球が増加
⑦ リンパ球がゼロに近くなると死ぬ。

○ リンパ球、顆粒球、マクロファージのモチベーション
① リンパ球=直径6ミクロン→侵入してきたウイルスなどを食い止めて、それらに抵抗するための抵抗体をつくる。
② リンパ球が作る抵抗体が「抗体」で、ウイルスなどの病原体が「抗原」。
③ 抗原抗体反応=抗体を作って抗原をやっつける働き=免疫
④ 免疫機能の主役=リンパ球
⑤ リンパ球を活性化するのが副交感神経
⑥ リンパ球は細胞膜上にアセチルコリン(受容体)を持っていて、これが副交感神経から命令を受ける。
⑦ アセチルコリンは、血管の拡張を行う神経組織に含まれる物質。
⑧ 睡眠をとらない、休養をとらない→副交感神経が働かない→血管拡張の働きが低下→アセチルコリン発生せず→リンパ球減少→免疫力低下→体調を崩す
⑨ 休養→副交感神経が活発化→免疫力向上→健康
⑩ 顆粒球=直径10ミクロン→いきなり侵入してきた異物を食べる。
⑪ 自己防衛システム=顆粒球がまず、大型の細菌を食べ、食べ残した小型の細菌をリンパ球が抗原抗体反応でやっつける。
⑫ 顆粒球が主役になれない理由。体に炎症が起きたときに増えるのが顆粒球→細菌を食べた顆粒球はすぐ死んでしまう(=膿)+臓器や血管粘膜上に活性酸素を撒き散らす→組織や細胞を破壊→病気→ガン、盲腸炎
⑬ 顆粒球を支配するのが交感神経
⑭ 顆粒球の細胞膜上には、アドレナリンと結合する受容体を持っていて、これが交感神経の命令を受ける。
⑮ アドレナリン=心臓の動悸を速めたり、血圧を上昇させる副腎髄質ホルモンの主成分
⑯ 交感神経は脈を速める。
⑰ 自己防衛システムでありながら、活性酸素を発生させ、病気の原因にもなる顆粒球を支配するのが、行動すると働く交感神経=過労が病気に直結する理由
⑱ マクロファージが持つ受容体=アドレナリン受容体+アセチルコリン受容体=休息時も活動時も働く
⑲ マクロファージ=リンパ球の抗原抗体反応に対し、最初に異物を分解し「これが抗原」と免疫にとって重要な指示をする。
⑳ まとめ:リンパ球、顆粒球、マクロファージには自己防衛システムがあり、免疫の高い状態とは、リンパ球が減らない状態で、かつ顆粒球が増えすぎない状態。
21 そのリンパ球と顆粒球をコントロールしているのが、副交感神経と交感神経。ゆえに自律神経のバランスがいいことが免疫力があるということ。また、自律神経のバランスを崩す主犯格がストレス

○ 風邪の発熱は治療に必要な反応
① 勝手に熱を下げたら、ウイルスと戦えない。
② 風邪のウイルスなどの小さなものと戦うのが、リンパ球。
③ リンパ球は戦う相手であるウイルスを選別することから始める。熱が出る前の風邪の潜伏期間。
④ 選別が終了すると、リンパ球はウイルスを抗原と認識し、抗体を作ってウイルスを捕まえる。この捕まえている証としての症状が、発熱、鼻水、のどの炎症、倦怠感、頭痛、腹痛などの風邪の症状。
⑤ リンパ球が最も力を発揮できるのが、体温38~39度のとき。
⑥ 風邪をひいて寒気を感じる段階は、リンパ球がウイルスと戦う準備期間、高熱は戦いの最中、びっしょり汗をかくのは戦いの終息。
⑦ ゆえに、汗をかく前に解熱剤で熱を下げるのは、リンパ球の戦いを妨害する行為。
⑧ 肝心なことは、体を温めて安静にすること=リンパ球の司令塔、副交感神経を優位にすること。
⑨ 幼児や高齢者の場合は解熱剤を用いるケースはありますが、その場合でも一気に下げてしますのではなく、解熱剤で一度程度、体温を下げて、症状の2~3割程度を改善することを目標にすべきです。

○ 風邪のウイルスは変幻自在
① 侵入者のデータはリンパ球が保存
② はしかやおたふく風邪にかかると抗体ができるので、子供のときに一度かかるとその後かかることはありません。白血球の免疫である抗原抗体反応によるものです。それは、それぞれのウイルスをリンパ球が記憶しているためです。
③ リンパ球=T細胞+B細胞+NK細胞+胸腺外分化T細胞
④ 記憶に関係するのが、T細胞とB細胞
⑤ ウイルスである抗原に対して、抗体を作るのがB細胞。そのB細胞に抗体を作るように命じるのがT細胞。
⑥ NK細胞、胸腺外分化T細胞は、体内で発生した異常細胞、主にガン細胞を攻撃する役目を担う。
⑦ 記憶のメカニズム:ウイルス侵入→マクロファージがリンパ球に指令→この際、マクロファージからは抗原によって違ったサインが出される。そのサインがサイトカイン(インターフェロン、インターロイキンなど50種類)と呼ばれる。→このサイトカインをT細胞の表面にある受容体で受け、抗原を認識し、B細胞に抗体を作るよう指令を発する→B細胞は接着分子(免疫グロブリン)で抗体を作る→抗原と戦う→戦うことで、抗原の記憶がリンパ球に残る。
⑧ 風邪のウイルスは膨大な種類があるので、抗原抗体反応は起きない。また、風邪のウイルスは遺伝子が小さく異変を起こしやすい性質がある。抗原変異。
⑨ 風邪にひきやすいメカニズム:ストレス→交感神経緊張→顆粒球増加→リンパ球減少→免疫力低下→感染

○ 副交感神経を優位にしてしまう低気圧
① けだるさはリラックス過剰の現われ
② 晴れの日(高気圧)は顆粒球増加、雨の日(低気圧)はリンパ球増加
③ 晴れの日→高気圧→空気の量が多い→酸素量が多い→交感神経緊張→顆粒球増加→呼吸数・脈拍数上昇→やる気が出る→顆粒球増加→活性酸素増加→粘膜破壊→虫垂炎
④ 雨の日→酸素少ない→副交感神経優位→リラックス→けだるくなる→やる気でない→リンパ球増加→治癒反応としての痛み・こりの不快感(かゆみ・耳鳴り・めまい)→体調優れず
⑤ 雨の日こそ体を動かす→掃除、ストレッチ

○ 自律神経の揺さぶりが激しい、季節の移り変わり目
① 体調は揺れ動きながら保たれる
② 働いている昼間は交感神経優位、休息の夜は副交感神経優位の日内リズム。
③ 四季に対応するのが自律神経の年内リズム→春先や秋口に不調→特に秋は気圧の変動が激しいので自律神経の揺さぶりが大きい。
④ 夏=副交感神経で暑さをかわし、冬は寒さに備えるために交感神経が優位になる。

○ リンパ球の割合の生涯変動
① 人生の節目に病気にかかりやすい
② 進学、就職、結婚、出産、昇進などのときは、いつもより自ずと無理をする→交感神経優位→顆粒球増加→リンパ球減少→免疫力低下→痔、風邪
③ ゆえに厄年には、食べ物に気をつけ、睡眠や休養をとり、体を冷やさない生活をすれば、交感神経緊張状態が副交感神経優位に変わり、大きく体調を崩すこともない。
④ リンパ球の理想的な比率は35~40%
⑤ 健康診断で異常が見つからない人=35~40%、病気の人=30%以下

○ 冷えは病気を作る名人
① 体を冷やすと交感神経に傾く
② 体を冷やす→血管収縮→交感神経優位
③ 冷えが慢性化→痛み・痺れ・赤ぎれの炎症=冷えを改善しようとして起こる副交感神経の反射である炎症→ゆえに治癒反応であるので薬で止めてはいけない。
④ 薬も体を冷やす
⑤ 消炎鎮痛剤、ステロイド、睡眠薬、抗不安剤、血圧降下剤=痛みや上がった血圧などの症状を抑える薬→体を冷やす
⑥ 疲労→血流障害→安静にする→副交感神経優位→血流が改善→血管拡張物質のプロスタグランジンが出る→痛み・赤くはれ上がる熱=膝痛・腰痛
⑦ 膝痛・腰痛→消炎鎮痛薬処方→プロスタグランジン阻害→体を冷やす

○ 細胞を先祖返りする睡眠不足
① 24時間戦うサラリーマンは短命
② 睡眠不足→自律神経の日内リズムである昼間の交感神経から、夜の副交感神経への円滑な移行ができない→交感神経優位のまま→脳細胞の休息ができない
③ 寝ない→重力から解放されない→立って血圧上昇、寝て下がる、この切り替えがうまくできなくなった状態=立ちくらみ、起立性蛋白尿
④ 寝不足・過労・悩み・服薬→交感神経優位→顆粒球増加→活性酸素を放出し死滅→ガン・胃潰瘍・大腸炎・白内障・糖尿病など+副交感神経抑制→臓器の分泌能力低下→代謝低下→便秘・胆石・尿結石など
⑤ 睡眠不足→ストレスの極限→マクロファージが先祖帰り
⑥ マクロファージの先祖帰りとは:マクロファージは全身に分布。マクロファージはその場所によって形が違う。脳に存在するマクロファージはグリア細胞、肝臓にあるときはクッパー細胞。
⑦ グリア細胞、クッパー細胞は共に貪食能で異物をそのまま飲み込んだり、炎症があればそこに駆けつけて処理をし、顆粒球が関わってできた化膿性の炎症はマクロファージが排泄・吸収をします。また、異物が入ってくるとサイトカインを出してリンパ球に活動指令を出す。
⑧ また、マクロファージの守備範囲は実に広く、寿命の終わった赤血球を処理、血小板で作られた血液凝固物も吸収・排泄し、後始末を一手に引き受ける。
⑨ また、赤血球も血小板もすべての血球細胞がマクロファージから進化したもので、マクロファージが血球を流すために管となったのが血管内皮細胞
⑩ 無理な生き方を続けていると、その血管内皮細胞が元のマクロファージに戻り、管であることを止めてしまいます。
⑪ そのために管が破れそうになると動脈瘤ができ、いつかは破裂します。これが先祖返り。
⑫ 働き盛りの脳卒中とリタイヤ世代の脳梗塞
⑬ 脳内出血・蜘蛛膜下出血などは、過労・睡眠不足・心配事のストレスの連続が管を先祖返りさせて血管を破裂して引き起こしたもの。
⑭ ゆえに蜘蛛膜下出血は、寝不足を余儀なくさせる環境にいる働き盛りの40、50代に多く、脳梗塞は老化が主な原因で起こるので、リタイヤ世代の60、70代に多い。


第2章丈夫な体質になるための免疫学
○ 免疫力が有り余っている子供時代
① 沖縄の長寿のお年よりはひ弱な子どもだった。
② アレルギーは長生き体質でもある。
③ 沖縄の子ども→過保護・過干渉は存在しない→リンパ球過剰の症状=しょちゅう熱を出すひ弱な子ども→加齢とともにリンパ球減少→適正なリンパ球数→本来のリンパ球の働きが生かされて免疫力が高まる→長生き
④ アトピーや喘息の子どもは、この沖縄の長寿老人と同じ道をたどる→長生きする。しかし、ステロイドを服薬している場合は、せっかくの長生き体質が奪われてしまう。

○ リンパ球過剰状態を作らない薄着
① 薄着はストレスの予行演習
② 普段からの薄着→いざ寒さに直面→副交感神経から交感神経への移行がスムーズ

○ ニキビや吹き出物は顆粒球増加で起こる
① 対策は洗顔よりもリラックス
② ストレス→交感神経優位→顆粒球増加→血液循環障害→もともと体に持っていた常在菌である可能性細菌に感染→ニキビ・吹き出物
③ 対策:無理しない、悩み事の解決を図る、音楽を聴いたり、マッサージを受けるなど交感神経の緊張をほぐす生活に心がける。
④ 皮脂バリアを必要以上に落とさない。

○ 肉食は顆粒球人間、菜食はリンパ球人間
① 顆粒球人間、それともリンパ球人間
② 食事に必要な消化機能は副交感神経の支配下にあり、食べることで副交感神経が活性化する。だから規則正しい食習慣が免疫力を上げる。
③ 肉食→酸性食品→消化時間短い→すぐ活動に反映→交感神経優位→行動的・活動的→餌をとるのに適した顆粒球が増加=働き者・活動的・怒りっぽい性格=便秘・胃もたれ・胃潰瘍・ガン体質
④ 菜食→アルカリ性→アルカリ性は生体から活性酸素を奪う陽イオン(金属イオン)の働きが強い→組織を沈静化→副交感神経優位=性格温厚・リラックス上手・免疫力高め=アトピー・下痢
⑤ ファーストフードは顆粒球を増やす。
⑥ コンビニ食→調理から食べるまで時間がある→食品が酸化→顆粒球
⑦ 甘いデザート→リンパ球過剰→アレルギー疾患

○ 甘いものの食べすぎがキレる人間をつくる
① 摂り過ぎは倦怠感の原因に
② 疲れたとき→甘いもの摂取→リラックス→もっとリラックスしたい→過剰に摂取→倦怠感→免疫力が過剰に働く→ストレスにも過敏反応=倦怠感と過敏さの同居
③ 切れる瞬間は自律神経の急激な針の振れ
④ 倦怠感と過敏が同居している場合、外部から刺激を受けると副交感神経から交感神経に一気に針が振れるという現象が起きる=突然、切れる
⑤ 切れる原因→食生活全般の乱れ・昼夜逆転生活・過保護・働かず遊んでばかり

○ 遺伝よりもストレスが影響する
① 糖尿病は遺伝するか?
② 緊張の持続がインスリン分泌を抑制
③ 食事→副交感神経優位→膵臓からインスリン分泌
④ ストレス→交感神経緊張→食事→副交感神経への切り替えできず→インスリン分泌抑制→栄養素が細胞に運ばれなくなる→血糖値上昇
⑤ ストレス→交感神経刺激物質のアドレナリン・ノルアドレナリンにはそれ自体、血糖上昇作用→血糖上昇→網膜症・神経障害・心筋梗塞・脳梗塞
⑥ 頑張り=ストレス
⑦ 糖尿病対策→ストレス軽減・入浴体操で血行促進


第3章ストレスに強くなる免疫学
○ メカニズムを知ればストレスに強くなる
① いつも胃が痛くなる理由
② ストレス=外的ストレッサー(外側からの攻撃)+内的ストレッサー(内側から発した感情)
③ 外的ストレッサー物理的・化学的ストレッサー(温度・湿度・騒音)+生理的ストレッサー(過労・外傷・感染)
④ 内的ストレッサー=怒り・悲しみ・不安・恐怖などのマイナス感情
⑤ 内的ストレッサー→脈拍が速くなる→交感神経緊張→顆粒球増加→組織障害→粘膜攻撃→胃が痛くなる→びらん性胃炎→顆粒球の死骸=膿発生→潰瘍→上皮細胞破壊→細胞の再生速度が極端に速くなる→発ガン
⑥ くよくよ悩むと病気になる理由
⑦ 精神的ストレス→交感神経緊張→アドレナリン・ノルアドレナリン・ステロイドホルモン(副腎皮質)が放出→胸腺萎縮→免疫抑制
⑧ 胸腺=抗原抗体反応の抗原を認識するT細胞に対して認識能力を教育する器官。
⑨ 胸腺が萎縮→T細胞の認識不能→免疫抑制
⑩ ストレス→腸管の働き抑制→NK細胞・胸腺外分化T細胞(腸管由来)→抑制→免疫力抑制
⑪ ストレスに弱い=ストレスへの反応のしやすさ
⑫ ストレスに強くなる方法とは?
⑬ ストレスに対してもう少し鈍感になるには→交感神経の緊張をとるのが主眼→睡眠不足・暴飲暴食・働きすぎの是正+すべての面で親に依存していないか

○ 若者に急増のストレス病
① ストレスが引き起こす心の病気→うつ病・パニック障害・脅迫神経症
② ストレスが引き起こす体の病気→ガンをはじめ、すべての病気
③ 若者に急増している過敏性大腸症候群→もともと社会経験が浅くてストレスに弱い人が、ストレスに反応して起きる病気
④ 過敏性大腸症候群=かつて受けたつらいことで恐怖感が呼び起こされる下痢や腹痛などの症状と共に発症する心的外傷後ストレス障害PTSDの一種→つらさから逃れるため副交感神経反射である排泄反射を起こし、ひどい下痢や腹痛を誘発するわけです。

○ リンパ球人間は落ち込み、顆粒球人間は怒りっぽくなる
① 同じ心配事でも、好対照な反応
② 心配事がある場合、2通りの反応=無気力になり、欝になる人+怒りっぽくなり、イライラする人
③ 欝になる人=リンパ球が多い人→心配事というストレスに対して逃避したい→抑欝的に反応→カテコールアミン分泌(交感神経活性化のとき分泌)が低下
④ 心が元気なとき=交感神経優位。交感神経を刺激→カテコールアミン=ドーパミン(脳から)+ノルアドレナリン(交感神経抹消から)+アドレナリン(副腎髄質から)
⑤ 怒りっぽくなる人=顆粒球が多い人→顆粒球人間に至った経緯→過労や仕事上のプレッシャーなどが積み重なったストレスがある。→心理テストやカウンセリングを受けると、効果的なストレス緩和になり、あっさり改善することがある。

○ 驚き反応という免疫の知恵
① ショックを軽減させる大切な反応
② 驚いたり、ショックを受けた直後に排便をしたくなる。
③ 排便が活発になるのは副交感神経優位のとき、びっくりすると交換神経優位に。
④ なぜ、びっくりすると自然のメカニズムに反し、排便したくなるか?
⑤ その謎を解くのが、副交感神経反射の驚き反応。
⑥ 家康が三方が原の戦いで脱糞したのは有名な話。
⑦ 人間には大きなショックを受けたときに体の中でワンクッション置くメカニズムがある。
⑧ この驚き反応は、他に人に嫌なことを言われたとき、吐き気をもようす、というものもあります。
⑨ 排便欲求や吐き気→リンパ球の多い人=免疫力が高い人


○ 笑いは漢方薬や鍼灸と同じ効果が
① 笑いは副交感神経反射
② 心=体、両者は密接につながっており、つないでいるのは自律神経。
③ 憂鬱→体を動かすのも億劫→それでも体を動かすと憂鬱な気分を忘れるのは、交換神経と副交感神経が程よく揺れるから。=バランスを失って極端に傾いていた自律神経が、揺れながらバランスを戻していく。
④ 笑いでも、そんな傾きを是正する揺れが起きる。
⑤ 笑いは、喜びの感情とつながっている副交感神経反射。
⑥ ストレスで交換神経優位になっているとき、笑うことで副交感神経優位になる揺れを起こすことができる。
⑦ 副交感神経は血行を促進、筋肉の緊張を緩めてリラックスさせる神経なので、笑うことで免疫力が上がる。
⑧ 若い者に比べて高齢者があまり笑わない理由→加齢にしたがってリンパ球が減るため、笑いに必要な副交感神経反射が起きにくくなるため。
⑨ 笑えばガンだって治る。
⑩ NK細胞の活性化が笑いによってもたらされ、ガン患者の免疫力向上になる。
⑪ NK細胞は、数がたくさんあっても活性化しないと意味がない。
⑫ 活性化するためには、パーフォリン(細胞の中にある物質)を外に出す分泌が必要。
⑬ 体の分泌現象は副交感神経担当なので副交感神経が優位にならないとNK細胞は活性されません。
⑭ その活性化のために笑うことは有効。
⑮ 笑うことで活性化したNK細胞が本領を発揮して、ガン細胞を攻撃する。
⑯ ユーモア本を読む、落語や漫才を聞く、TVのお笑い番組を見る、酒を飲んでたわいのない話をする、無理してでもニコニコ顔を作ってみる、こうした行為が免疫力を高めます。









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