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UMA君のお部屋

山遊びのページ

雪山初め 燕岳

2013-11-17 21:43:44 | 山歩き…アルプスの山
山名:燕岳

山行目的:初冬の燕岳へ行ってみたい。

山行日:2013年11月17日(日)

天気:晴れ

山行者:単独です。

CT:登山口P6:55…中房温泉登山口7:02…合戦小屋9:06~9:25…
燕山荘10:22…燕岳10:55…燕山荘11:28~11:45…合戦小屋12:26…
中房温泉登山口13:57…登山口P14:02

中房温泉に続く道が今月末に冬期通行止めになることを知り

滑りこむように燕岳へ行くことに決めました。

この時期に燕岳は初めて。

盆休みに表銀座縦走した時に登ったことが一度あります。

午前二時に自宅を出発し登山口Pに着いたのは7時前。

翌日が悪天予報とあってか登山者はチラホラ。

合戦小屋辺りから雪が付くと思ってましたが、

第一ベンチより下から雪道でした。

合戦小屋まではアイゼン無しで何とか。

木の階段とか、根っことか、岩場とか滑りやすいですが、

バランスと笹や木の枝掴んでなんとか。

合戦小屋でアイゼン装着しました。

前日は土曜日で天気も良かったことでしょうから、

下山者いっぱいでした。

本日は下り坂予報でしたが日中は良いとの事。

実際、雲ほとんどなく遠くは富士山まで見え、

風も穏やかでそれ程寒くはなく絶好の登山日和。

燕岳へは意外とあっさりと登頂することが出来ました。

この時期のアルプスは初です。

山頂から見える景色は絶景ですね。

北アルプスの山々は雪化粧してとてもキレイです。

夏山と違って簡単に登らせてはくれませんが

魅了させいつかは登りたいという意欲をかきたててくれます。

燕山荘で一泊して…が希望ですが、

翌日は仕事なのでしぶしぶ下山します。

下りは雪もだいぶ緩くなりましたが第三ベンチまでアイゼン装着。

その下は嫌らしいとこちょこちょこありましたが、

なんとか計画より早く下山できました。

帰りの道はあちこちで渋滞。

結局休憩含め6時間程掛かってしまいました。

オツカレデス。

雪化粧した燕岳、いいですねぇ~。

いつかは蝶まで縦走したいですね。


(燕山荘付近から…左から大天井、奥に穂高、トンガリは槍)


(中央奥に槍、とイルカ岩)


糸瀬山

2013-11-03 18:19:27 | 山歩き…アルプスの山
山名:糸瀬山

山行目的:ピークハント

山行日:2013年11月3日(日)

天気:晴れのちくもり

山行者:単独です。

CT:自宅3:30=岐阜各務原IC=中津川IC=須原登山口6:45/6:58…
糸瀬山9:28…早めの昼食9:44~10:11…須原登山口11:25/11:40=
中津川IC=岐阜各務原IC=自宅14:45

久々の晴れの日登山です。

関南アルプスの後に大野アルプス登ってますが雨の日登山でした。

R19の糸瀬山登山口看板から林道へ。

登山口までは舗装路でラクラク入山でした。

登山口から暫くは植林を登ります。

胸突八丁を越えた辺りで完全に広葉樹林。

モミジも見られますが紅葉はしてなく、

シロモジなどが黄葉していて辺りは明るいでした。

ナギ辺りからは中央アルプスを望むことができました。

この夏に縦走した南駒ヶ岳、仙涯嶺、越百山などが確認できました。


糸瀬山の山頂は樹林の中、三角点のある場所からは眺望はナシ。

展望台からは木曽川を眼下に見ることが出来ました。

のろし岩に登れば眺望間違いなしなんでしょうけど、

グラグラの梯子途中まで登ったら怖くなって引き返しました。

上の方は鎖がついてますけど、勢いで登っても下りが怖そうだなぁ。

ナギの上の中央アルプスが望めるところで早めの昼食。

昼前には下山しました。

下り坂の天気でしたが、青空も見え気持ちの良い登山日和でした。

三連休の中日だというのに誰にも会いませんでした。

糸瀬山、いい山でした。

聞いていた以上でしたね。

夏の南アルプス縦走

2013-08-15 07:35:47 | 山歩き…アルプスの山
山名:青薙山~笊ヶ岳~間ノ岳~三峰岳~仙丈ヶ岳

山行目的:白根南嶺から間ノ岳への縦走&仙塩尾根未踏破区間の縦走

山行日:2013年8月10日(土)~14日(水)

天気:10~13日晴れ、夕方頃から朝方にかけ一時雷
    14日朝のうちくもりのちに晴れ

山行者:単独です。

CT:
10日 穂積駅7:25=JR東海道線・東海道新幹線=静岡駅9:17/10:05=
しずてつバス=畑薙第一ダム13:30…青薙山登山口14:44…
池ノ平16:38(テント泊)

11日 池ノ平4:28(湧き水汲む)…青薙山6:44…稲又山8:15…小屋跡9:12…
所ノ沢越9:25(沢へ下り水補給)…布引山12:19…笊ヶ岳13:47…
堰松尾山上部ガレ通過15:47…生木割山16:17(テント泊)

12日 生木割山4:23…天上小屋山5:12…林道終点6:38…
伝付峠7:10(水場へ下り水補給)7:46…奈良田越10:00…白剥山10:57…
笹山(黒河内岳)南峰13:41…北峰13:53…
白河内岳頂上直下15:00(テント泊)

13日 白河内岳頂上直下4:20…白河内岳4:37…大籠岳5:22…広河内岳6:24…
大門沢下降点6:56…農鳥岳7:39…西農鳥岳8:13…農鳥小屋8:51…
間ノ岳10:14…三峰岳11:03…野呂川越13:11…
両俣小屋13:49(テント泊・水補給)

14日 両俣小屋3:38…野呂川越4:36…横川岳5:03…高望池5:52…
伊那荒倉岳6:00…大仙丈ヶ岳8:15…仙丈ヶ岳8:48…小仙丈ヶ岳10:14…
北沢峠12:08/13:30=バス=広河原14:00/14:10=バス=甲府駅16:05/
16:32=JR中央線・東海道線=穂積駅20:41

今年も盆休みを利用して行ってきました。

去年は自然災害で運行されなかった畑薙第一ダムへと向かうバスが

今年は運行されるとの事だったので、

以前から温めていた計画を実行に移しました。

≪10日≫

畑薙第一ダムから暫くは林道歩き。

砂ほこりを巻き上げながら走る東海フォレストのバスに何度も抜かされます。

僕の大嫌いな畑薙大吊橋を過ぎ30分足らずで青薙山登山口です。


九十九折れを登って行きます。

途中、砂礫の急斜面をトラバースするところが3か所ほどあり嫌らしいです。

ロープ代わりに電線?が張られていて心の支えになります。

尾根に乗っかり暫く行くと緩やかになって行きます。

左山を見てトラバース気味に上がって行くと池ノ平までもうすぐです。

池ノ平はなだらかな山肌に突然池が現れます。


池からはこんこんと水が湧いていて、流れとなり滝となって落ちていきます。

僕一人の宿泊かなと思っていらら先客3名。

どうやら青薙山ピストン目的のようです。

時間切れで頂踏まず戻られたとのことでテン泊して翌日下山するようです。

樹林帯の中で薄暗くなっていたので一人宴会し夕飯済ませ寝ます。

静岡駅で買って、ザックに入れられバスの荷物置き場でホットになった缶ビールは

池から流れる冷たい水に20分程浸けておいたら飲み頃冷え冷えビールになりました。


≪11日≫
まだ薄暗い中出発。

水場でプラティパス水筒2.5L×2+1L+プラ水筒600ml満タンで6.6kg増。

朝一で約25kg背負って歩くのはキツイです。

おまけにここから破線ルートとなり踏み跡薄くテープを見つけながら進みます。

辺りはまだ暗くヘッドライト頼りに歩くのはなんとも心許無い。

時折道を外れGPSで確認し、修正します。

徐々に明るくなってきてヘッドライトがいらなくなった頃には

迷いは無くなりました。

木々の切れ目からは対岸の尾根、南アルプス主稜の上河内岳・聖岳が見えました。

一般道を歩いていては見ることのできない角度からの山々、

とても素晴らしい!感動しました。ここに来てほんとうに良かった!

赤崩ノ頭から右山を見て緩やかな道となり息を整えます。

肩からまた角度がつき息を弾ませます。

獣道が何本かあり錯綜していました。

僕も騙されて楽な方へ楽な方へ、

最後は軌道修正してヒイヒイ言いながら正規ルート?に戻るはめになりました。

池ノ平から2時間強で青薙山に到着。

展望はあんまりありません。

とりあえず一つ目のピーク、嬉しいです。

青薙山から稲又山を越え所ノ沢越までは特に解りにくい。

テープは付いているので見落とさない限り大丈夫ですが、

次のテープがなかなか見当たらない時はチョイと焦りました。


稲又山は青薙山と標高差1m未満、無駄に下って登っただけ、

鬱蒼とした南アルプスらしい感じいい森なのですが…なんだかな~。

所ノ沢越から5分程下った沢源頭で再び水筒を満タンにします。

ここから布引山へは標高差500m以上の急登です。

幾つか小ピークを越えると右手には崩壊地。

その脇を付かず離れずで登って行きます。


標高500m里山日帰りなら楽勝ですが、

この標高差500m超キツかったです。

大して展望のない山頂でしたが、頑張って登ったので嬉しかったです。

なだらかな山頂を進み下り、コルから下った分プラスアルファで笊ヶ岳山頂。

こちらは眺望に優れ素晴らしいです。

上河内から聖、赤石、荒川三山が見え大満足です。

東側は残念ながらガスが上がって何も見えず、小笊がすぐそこに見えました。

日を遮るものが無く暑いです。

標高2580m程あるので下界より15度程低いはずですが、

無風状態なので、日の光がジリジリ焼き付けます。

北側に見える稜線から大きく崩壊した山の左山”生木割山”が今日のテン場です。

一気に下ってコルから左へ椹島へと続く道と別れます。

なだらかな小ピークを越えると急登の始まり、標高差150m程でしょうか。

今日も後半、さすがに足が疲れています。

途中で一休みしてあとは一気に上ります。

崩壊地の上部を横切るのですが、笊ヶ岳から見た感じ綱渡りのようなものかな?

と勝手に感じていましたが、

実際には割と横幅に余裕があり安全に通過することが出来ました。

ここからさらに標高差90m程を…もうほんとうに最後のひと踏ん張りです。

途中で一息入れてから登頂を果たしました。

まったくもって展望なし!

CATVのアンテナが設置してありました。

丁度テント張れる平地があり、ソロテントなら数張りはいける感じです。

この日は僕一人だけでした。

缶ビールも水場も近くにないので冷え冷えの缶ビールはこの日はありません。

持参した焼酎を沢水で割って飲みました…ん~うまい。

≪12日≫
この日もまだ暗いうちに出発です。

ヘッドライトを付けてまずは天上小屋山へ。

コルまでの道が解りにくかったです。

目印もそれほど見つけることが出来ず。

それ程広い尾根ではありませんので、

目星を付け北へ向かえば、正規ルートを発見できました。

日が差し込むともう迷うことはありません。

日が差し込むまでは歩くなというお告げですか?力量不足!?

今日の前半戦は急登とかありませんので比較的楽です。

天上小屋山を下ると、暫く右山を見ての細いトラバース路。

ときおり見える西側の山々はモーゲンロートで赤く染まりカッコ良過ぎです!

(聖と赤石)

結構長いトラバースを抜けると廃林道、ツガの幼木が生え藪漕ぎ状態。

やがて林道らしくなりますが、荒れていて使われていないようです。

二軒小屋への分岐の手前で現役で使われていそうな綺麗な林道に合流。

綺麗な林道を歩きます。


まるで(まさに!?)高原道路、気分いいです。

伝付峠から新倉への道を5分程下り水場に到着。

誰も来ないことを確認し半裸になって濡れタオル体をふきふき。

ついでに髪も洗っちゃう。

頭がキンキン冷えますが、綺麗になるのでお構いなしです。

シャンプー無しでも結構気持ちよく洗えるもんだね。

水をいっぱい汲んだら

行動食食って歯を磨いて顔を洗って、あースッキリ。

折角スッキリしたのに、伝付峠に戻ったら汗びっしょりでした(笑)

暫くは道なりに歩きます。

途中で二股、左側は荒れていて右側へ行くという情報を得ていたので右へ。

New林道は荒れた林道を迂回してまた合流しました。

奈良田越までは結構荒れたところがあって、

車の通行は不可能なところもありました。


奈良田越はちょっと解りにくく、

途中ですれ違った単独男性のアドバイス通り目印にしたがって辿りつきました。

奈良田越辺りは林業で使われる機械が錆びた状態で放置されており、

ある種の遺跡のようにも見えました。






ここまで楽して歩いてきましたが、ここからが今日のハイライトです。

白剥山、笹山(南峰・北峰)を経て今日のテン泊予定地の白河内岳直下まで

標高差800m超えの登りとなります。

急なところや痩せたところもありましたが、

何故か前日の布引山急登が印象強く思ったほどキツくはありませんでした。

笹山南峰直下はハイマツ漕ぎで踏み跡はありますが

覆いかぶさったハイマツで解りにくい状態でした。

ハイマツ漕ぎの途中には露地があってそこからは

南アルプス主稜の山々がバーンと迫力満点でこれまた感動!

(笹山南峰を目指して)


(左が蝙蝠岳、右奥が塩見岳)

笹山は双耳峰で南峰は周りが木々に覆われ展望よくありませんが、

北峰は突き出た山頂で360°大展望でした。

小ピークを挟み向こう側に見える白河内岳が今日の宿。

この日も12時間近く行動しており、2日連続の12時間勤務。

疲れてきちゃってもう歩きたくないな~という感じですが、

たらたら歩いて何とか白河内岳頂上より70~80m下のテント適地に到着。

これまたたらたらとテントを張って夕食を取りながら休息を取りました。

辺りが暗くなってきたので外に出てみる。

頂上側と北東の雷雲が邪魔だけど、森林限界を越えたこの地は

星空観察にはピッタリ。

火打山の時程ではないけど、天の川を見ること出来、

教えてもらった星座を思い出し

『あれがイルカ座で、こぐま座があって、その周りをへびつかい座が…』

と星空観察を楽しみました。

流星群の時期であったので流れ星も幾つか見ることが出来ました。

写真に収めることが出来たのは残念ながら一つだけ…難しいね。

(左上の線が流れ星、左下の赤点線は飛行機)

さすがに2800mもある山、フリース着てましたが寒くなってきたので

1時間もたたずにテントの中へ。

いいんです。

星空見れずとも天幕の上には必ず満天な星空があるという贅沢。



≪13日≫
夜のうちにパラパラと雨が降ったようです。

フライが濡れておりました。

そういえば雷鳴っていたね。

森林限界超えた場所にテント一張り…直撃もありですか??

今日は三峰岳から仙塩尾根に入るまでは森林限界を越えた稜線歩き。

これぞアルプスって感じですよね。

広河内岳までは一応破線ルートです。

ケルンを見つけながらそれにしたがって歩を進めます。

東の空は明るくなり御来光を迎えそうです。

地平線の黄色からオレンジ、

深い青色へと変わって行くグラデーションはとても美しいです。

山へ泊りで入って、この時間帯にここで歩いてしか見れない光景。

自然がくれた自分へのご褒美。

大籠山あたりで御来光を迎え感動!やっぱ山はサイコー。


太陽の下は雲海に覆われ富士山が頭を出しています。


縦走中何度か富士山は見ています。

天気が良く空気が澄んでいれば稜線上から富士山はいつでも見れる。

南アルプスのいいところですかね。


(広河内岳へと続く稜線)

広河内岳に登頂し、ここから先は一般道です。

一気に登山者が増えました。

ここまでは多くて一日3人会えばいいところだったのに。

アルプスの山らしいごっつデカイ農鳥、西農鳥を越えて農鳥小屋へ。

(大門沢下降点の鐘)

数日ぶりの冷えたコーラ、一口飲んだらむせました…ナンデカナ?

でもやっぱコーラはウマかった…

500mlで喉を潤せて満腹感も得て200kcal強摂取できるのも良い(笑)

¥500もしたけど・・・。

ちょっと水が不安だったので一本500ml¥500のミネラルウォーターも買った。

下界まで蓋を開けず…勿体無かった…。

農鳥小屋から見えるデッカイ間ノ岳、


苦労させられるなと思ったら1時間で登っちゃった(笑)

途中でいつもは逃げられるライチョウ親子を教えてもらい見る。

逃げないやー、僕一人の時は離れていても逃げるくせに。

人相が悪いからじゃない?と言われた。納得!というかショック!!

多分冗談でしょう…。

間ノ岳で一旦青薙山からのラインが繋がる。

3年前に茶臼岳~北岳をやっているからだ。

白根南嶺を歩いてきたのだから白根三山を歩きとおして王道。

かどうかは知らないけど、

三峰岳から仙丈ヶ岳へ続く仙塩尾根を歩いたことが無いのでそちらへ。

三峰岳に登頂したら引き返して分岐へ。

ここから野呂川越まで一気下り。

途中片側断崖絶壁だったり、結構急なところを下らされたりで、

自分的には青薙山~所ノ沢越とは違った意味で核心部だった。

(三峰岳から急坂となる仙塩尾根の道)

ビビリ的に。

野呂川越からはこれまた急坂を激下り。

今日は行動時間9.5時間程で前日程にないにしても

仙塩尾根に入ってから疲れが出たな~ビビリ的に。

両俣小屋の夕食は美味しいと聞いていたので頼むつもりだったのだが

聞いてみてびっくり、夕食岳というのは頼めないんだと…ガッカリ。

百間洞山の家の夕食”トンカツ”は”のみ”でも頼めたのにな~。

両俣小屋は登山客だけでなく釣り客もやってくる。

この時もフライマンが3人程みえた。

このリベンジは両俣小屋近辺フライフィッシング山行で…いつになることやら。

営業小屋があるところに缶ビールあり。

3日ぶりに冷え冷えの缶ビールにありつけた。

一口目はやっぱり激ウマだった。

二缶買った…酔いがまわり過ぎた、一缶にしておけばよかった。

≪14日≫
今日で最終日。

仙丈ヶ岳に登って北沢峠に降りるだけ。

だけど結構行程長く標準CTで9時間半程。

北沢峠13:30発広河原行きのバスに乗りたいので早立ちしなければならない。

2時半に起きて3時半過ぎに出発。

早い時間からゴソゴソやっていたので隣のテントの人を起こしてしまった(汗)

野呂川越まで結構な急登だが、

その前にかなり下の方で道に迷ってしまった。

倒木や藪がひどくて目印も見つけられなかった。

遭難の文字が頭をよぎった頃正規ルートを見つけることが出来た。

10分程迷ったが標準CTで何とか野呂川越に到着。

そこからは荒倉岳を過ぎた辺りまでかなりの登ったり下ったり。

もう登った分そのまま下ってるんじゃないかってくらいの。

荒倉岳に到着した時点で30分程ほど余裕ができ、ホッ。

(朝霧の中光さしこむ幻想的な栂の森)


(ブロッケン現象)


(人生登ったり下ったり!?)

最終的には仙丈ヶ岳到着時には2時間弱の余裕が出来きた。

今回の山行管理者に”これから下山します”メール。

”気を付けて下山してください”メールを頂いたにもかかわらず、

山頂直下で左足捻挫。

別にどうってことのない石も障害物もないところでグギっと。

両足首とも靱帯損傷やっており、自然治癒したのだが、癖になっている。

疲れが出た時とか捻りやすい。

暫く悶絶しゆっくりゆっくり歩く。

座って休憩できそうなところでシップとテーピングで応急処置。

仙丈ヶ岳の下りは結構ザレているところがおり、

捻挫をした後に慎重に下るには嫌らしすぎる道である。

小千丈を越えてもザレは続く。

せっかく登りに2時間も余裕を作ったのに、ゆっくりゆっくりしか歩けない。

バスの出発時間に焦りながらも慎重に降りる。

ザレが無くなり地道となるところから楽になった。

足首の痛みも楽になりスピードもややUP。

北沢峠にはバス出発時間1時間半前に到着。

(お疲れさまでした)

結局下りは標準CTを若干超える程度で下山できた。

丁度正午を過ぎた辺りに下山できたのに、

ここから帰宅するにはバス2本と電車3本を乗り継いで

自宅に着いたのは20時半。

山での行動時間は8時間半だったが、帰路へ行動時間含めたら

カモシカ山行並でどっと疲れてしまった。

これを書いている15日は盆休最終日で朝から山道具片づけてその後書いている。

朝起きた時若干のだるさと、肩の痛み、足首の痛みはかなり治まった。

5日間歩きとおした割には回復早い身体。

相当山慣れしてきたということだろうか?

個人的に計画している大型山行は年末までは無い。

この夏の大型山行はとても満足のいくものであった。

なんといっても晴れが5日間持ってくれたことが嬉しい。

晴れることより雨が降ることの多い南アルプスに。

破線ルートを自分の力だけで歩き通せたのも嬉しい。

自分に拍手を送りたいが、自然、山にも感謝を言いたい。

越百山~空木岳

2013-07-21 21:24:55 | 山歩き…アルプスの山
山名:越百山~空木岳

山行目的:避難小屋泊りでアルプス縦走

山行日:2013年7月21日(土)~22日(日)

天気:21日晴れのちくもり 22日晴れのちくもり

山行者:M利さん、T藤さん、僕。

CT:
21日 安八町役場3:00=岐阜羽島IC=中津川IC=伊那川ダム登山口5:50/5:57…
福栃橋6:37…越百小屋10:37~11:05…越百山12:03…南駒ケ岳15:57…
摺鉢窪避難小屋16:54

22日摺鉢窪避難小屋5:09…空木岳7:24…木曽殿山荘9:00…吊橋11:28…
林道12:52…伊那川ダム登山口14:46/15:00=温泉=中津川IC=岐阜羽島IC=
安八町役場18:45

今年の夏初めてのお泊り山行となりました。

二日間とも天気に恵まれ充実した山行になりました。
(アルプス特有の昼前からガスに覆われるは相変わらずですが。)


(越百小屋から南駒ケ岳と越百山。この時はまだ天気良いですが…。)

(越百山頂上に着いた時には辺りはガスガス。)


(ガスガスの稜線を歩きます。)


(クロユリ)


(チドリ)


(イワギキョウ)

眺望得られずともお花達がお出迎え。全体的に白色が目立ちました。

南駒ケ岳では伊那谷の町がちょこっと見えましたが…。

今夜の宿”摺鉢窪避難小屋”にヘロヘロになりながら到着。

カールの中にあるロケーション最高の小屋、トイレあり。
                水は勇気さえあれば百間ナギから

M利シェフ{シュフ!?}が夕食&朝食に腕をふるってくれました。


(夕食の”ふわとろ中華丼”)


(朝食の”トマトリゾット”)


(夜9時に小屋を出て星空撮影…月が出て雲が多く断念。)
(しかし幻想的な雰囲気に包まれしばし見とれていました。)


(21日朝、南アルプスをバックにカールを登る。)

赤ナギ岳を越え空木岳へ到着。ガスってない稜線歩きを楽しめました。


(南駒ケ岳から続く稜線。)





摺古木山~安平路山

2013-06-23 20:07:43 | 山歩き…アルプスの山
山名:摺古木山~安平路山

山行目的:ピークハント

山行日:2013年6月23日(日)

天気:晴れ

山行者:M利さんと僕。

CT:県庁3:00=岐阜各務原IC=中津川IC=東沢林道P6:00/6:12…
登山口6:42…(直登コース)…摺古木山8:05…白ビソ山8:58…
安平路山避難小屋9:30…安平路山10:09…安平路山避難小屋(昼食)…
白ビソ山12:02…摺古木山12:42…摺古木山休憩舎13:20…(周遊コース)…
登山口14:30…東沢林道P15:11/15:20=中津川IC=岐阜各務原IC=県庁18:40



東沢林道は初めのうちは舗装路だが、すぐに地道に変わる。

ゲートから先はガタガタの悪路になるが、

結構普通の車で乗り入れている登山者が多いのは驚きである。

自分の車も前輪駆動のワゴン車だが、

10km/hくらいでゆっくり走れば問題なかった。

問題無かったというと嘘で、

一ヶ所だけ林道を横切る溝で

往復2回バンパーの下部を擦った。

まあ、林道走行時はよくある事である。

終点まで行く勇気がなかったので

右手に広い駐車場があるところまでにしておく。

この先駐車ポイントはいくつかあり、何台か停めていた。

途中に大きな落石、直径2mくらい、林道を通せんぼしていた。

終点には離れて小屋とトイレがあり、


落石が無ければ使える駐車場もある。

暫く尾根道だが、右山を見てのトラバース路になる。

左手に笹が生い茂る女性的な山が見え、

あれが摺古木山かなとM利さんと話していたが、

地図を見たらどうやら薊岳のようだ。

摺古木山への道は途中で直登コースと周遊コースに分かれる。

計画では直登コース往復だったが、

余裕があれば周遊コースで下りてきましょうと話した。

直登コースは大きな岩の展望ポイントがある。

岩の上によじ登ってみると、目の前に恵那山がどっしり構える、

座り心地も良く風も気持ち良くて長居してしまいそうだ。

急登をやり過ごし、尾根に乗ると、南アルプスの山並が良く見える。

ぱっと見山座同定では塩見岳、荒川三山、赤石岳、聖岳が確認できた。

尾根に上がると緩やかな登り降りで摺古木山。

ここからは北側の展望を木々の間から望める。

御嶽、乗鞍、穂高に槍が見えた。

まあ、ここら辺は合っていると思う。

小ピークを幾つか乗越し、緩やかな坂を上っていくと白ビソ山。

山頂からの展望は無いが、

名の通り辺りはシラビソ林で下草に笹が広がっている。


癒し系の登山道で、ゆっくり歩を進めるのがちょうどよい。

たまに乾いた涼しい風が吹いてきて気持ちが良い。

白ビソ山からどんどん下っていき、

シラビソ林を抜けると目の前に安平路避難小屋があらわれる。


奥に安平路山、手前には草原の中に建つ避難小屋、抜群のロケーション。

この感じ、何だったかな~と考えていたら、

M利さんの『ハ○ジが居そう』の一言にピーンときた。

確かに、ハ○ジ出てきそうだね!

避難小屋は入口の戸が壊れていているし、ボロイ感じがするが、

一晩過ごすには問題ない感じ。

中は土間と板張りの部屋に別れていて、部屋の裏側は倉庫みたいになっている。

いよいよ安平路山に取り付く、水場の看板を過ぎると膝丈の笹が生い茂る。


踏み跡はしっかりしているので、下をよく見て歩けばさほど苦労はしない。

沢のような道に出るといったん笹は消えるが、再び尾根道となる頃再び現れる。

山頂へ続く道は結構急登で、ツルツルの木の根っこや、泥が滑りやすく嫌らしい。

朝早く出発したのもあってか、シャリバテ、力が出なくなる。

あともう少しあともう少し、お腹をだましてなんとか山頂に辿り着く。

立派な標柱と三角点、しかし辺りは木々に覆われ展望は良くない。

標柱には奥念丈岳へと至ると書いてあるが、

猛烈な藪漕ぎを強いられそうである。

一口ようかんを腹に収めて、一旦避難小屋まで戻る。

下りは特に滑りやすく、何度かコケそうになった。

避難小屋で昼食をとった後、下山を開始した。

ここまで1時間半程の余裕が出て来ていたので

摺古木山からは周遊コースで下った。

途中地図に乗っている摺古木山休憩舎に寄ったが、

それはコースから外れた笹の藪漕ぎの先にひっそりとあった。


道は皆無、赤テープのみが休憩舎へと誘う。

展望は全くなし、ぼろぼろの床と天井、ベンチが備え付けてあった。

わざわざ藪漕ぎをしてこんなところまで

休憩しに来るやつなんて好き者だけだろう。

人知れずに朽ちる運命にあるような気がした。

いや、確信した。

周遊コースへ戻り下っていく、

尾根道から沢伝いの道へ、

そしてトラバース路を進むと直登コースとの分岐点に到着した。

登山口の小屋で小休憩をいれ、あとは駐車場まで頑張って歩いた。

摺古木山~安平路山、良い山でした。

北も南も展望ヨシ、シラビソと野鳥の鳴き声に癒される。

ただ林道が悪路なのを除けば…。

同行してくれたM利さん、お疲れ様でした。