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UMA君のお部屋

山遊びのページ

四ツ岳 途中まで

2015-03-16 22:29:04 | 山歩き…アルプスの山
山行目的:山スキー

山行日:2015年3月15日(日)

天気:晴れのち曇り

山行者:T橋夫さん、K瀬さん、O井さん、I川さん、僕の5人。

CT:安八町役場2:00=平湯キャンプ場5:20…大滝川渡渉点7:30…2280m付近11:40~12:20…

平湯キャンプ場15:10…安八町役場19:15



一ヶ月ぶりの山行です。

サイコーの天気に恵まれました。

登頂は叶いませんでしたけど。

絶景あり、楽しい滑りありの満足いく山行となりました。


(薄暗い中出発)


(最終到達点からの絶景)


(滑ってるK瀬さん)

写真はこんだけ。

南アルプスの長い尾根と神秘的な池

2014-08-16 21:20:17 | 山歩き…アルプスの山
山行目的:蝙蝠尾根を歩いてみたい&池ノ沢池に行ってみたい。

山行日:2014年8月12日(火)~8月16日(土)

天気:
13日 晴れ時々曇りまたは雨
14日 雨、夕方から晴れ
15日 朝のうち晴れ、のち曇りまたは雨、稜線上は強風
16日 雨、下界は大体晴れ

山行者:単独です

CT:
12日 自宅21:09=岐阜羽島IC=新清水IC=奈良田P2:49(車中仮眠)
13日 奈良田P5:30…奈良田バス停5:39/6:35=バス=伝付峠入口バス停6:53…
迂回ルート急登の先の乗越8:51…保利沢小屋9:53…二俣10:41…
伝付峠12:28…二軒小屋13:38(テント泊)
14日 二軒小屋4:58…蝙蝠岳登山口5:27…1720東電施設6:19…
徳右衛門岳9:38…蝙蝠岳11:50…2845ピーク直下13:19(テント泊)
15日 2845ピーク直下4:43…北俣岳5:04…分岐5:19…北荒川岳6:10…
新蛇抜尾根下降開始7:00…新蛇抜沢出合8:16…池の沢小屋8:50…
池ノ沢池10:47…広河内岳13:04…大門沢下降点13:25…大門沢小屋15:25(テント泊)
16日 大門沢小屋5:34…奈良田P8:13/8:36=新清水IC=岐阜羽島IC=自宅15:00

≪13日≫

伝付峠入口バス停に降り立ったのは僕一人。

伝付峠入口の広場には家族がキャンプを楽しんでいた。

初めは林道歩き、一時間程で田代第二発電施設に着く。

丁字路を左折し暫く直進、青ペンキの矢印に従って沢へ下りていく。

広い河原に流れる小沢を左岸から右岸側に渡渉する。

連続した堰堤を越えた先で左岸に渡り崩壊地左手の急な尾根を登っていく。


以前は左折した丁字路をそのまま直進して登山道へ至ったが、

その登山道が一部崩壊しう回路としてこの急登尾根越えのコースができた。

ほとんどの箇所でワイヤーやロープが掛けられている。


中には壁みたいなところを登っていく所も。

砂礫の滑りやすい道が続く、落石も発生しやすくとても危ない。

乗越に着くとヤレヤレだ。


乗越には大きな穴ぼこやトタンがあったので昔ここに炭焼き小屋があったのかもしれない。

昔の人はどうやってここ歩いたのだろうか?

少し尾根を歩き、左山を見て下降していく。ここもワイヤーが所々掛けられていた。

沢に下り立つ、ここを渡渉するらしい。


目の前には丸太の簡素な橋、しかし流れの半分程しか掛かっていない。

その先には浅い流れ、靴を濡らしたくないので裸足になって渡渉した。

沢を渡ったところでと旧道と合流する。

崩壊した登山道方面はロープが掛けられ行けないようになっていた。


横着してロープを潜りその先を覗いたら丸太の橋が確かに崩れていて危なそうだった。


左岸を歩いて行く、左手には沢、時々現れる小滝が素晴らしい。


秋に訪れたら紅葉と相まって特にいいのではないだろうか。

二つ目の渡渉点も靴を脱いで渡った。渡渉のために二度も脱いだのは初めてだ。


二俣のところで三度目の渡渉、これはなんとか靴を脱がずに渡渉出来た。


今回の山行前に台風が日本列島を縦断した。ここら辺も影響があったであろう。

水量が多くて渡渉すら困難⇒敗退と最悪な事を考えていたが、

以外にも水量は多くなく渡渉に手間取らず本当に良かった。

二俣からは右俣沿いをちょこっと歩いて尾根に取り付く。

九十九折りの登山道。

人があまり訪れないコースであろうに踏み跡はしっかりしていた。

やがて笹野原が現われ針葉樹の森になるといい雰囲気になった。


去年お世話になった水場で休憩、冷たくておいしい水。

誰もいないことを確認し濡れタオルで体を拭いた。

水場からひと登りで伝付峠、割と綺麗な道を一時間強下れば二軒小屋だ。



(二軒小屋へ下る途中で見つけた。マスタケかな?)


(同じく、ホウキタケの仲間?)



立派なログハウス調の二軒小屋ロッヂ、別邸もありこちらも立派だ。

値段の方も立派で、泊るのにはちょっと勇気がいる。

小屋の前には自販機、350mlの缶ビールが350円、缶ジュースが150円、ペットボトルが200円、

割と良心的な値段だ。缶ビールは担ぎあげてきたが一本だけ買った。

とても冷え冷えでうまかった。

ここのテント場は草地、下はフカフカで寝心地がいい、涸沢より断然こっち!


ケータイが繋がらないのがちょっと残念なぐらいだ。

≪14日≫
今にも降り出しそうな空の下出発する。

二軒小屋から林道を歩き田代池を右に見て歩く。

白濁した水と静粛の森がなんだかメルヘンチックで妖精が現れてきそうだ。


暫く道なりに進み二股を右へ、左へカーブする所が蝙蝠岳登山口だ。


登山届ポストに一枚登山届が入っていた。

どうやら昨日蝙蝠岳を登頂し一泊して今日下山してくるようだ。

途中ですれ違うかもしれない。

道はいきなりの急登で、朝一番にはキツイ登りだ。

翌日朝まで水は汲めない行程なので()プラティパスに水を満タンにしてきたのでザックはずっしりと重い。

登山口から主尾根へと延びる支尾根は等高線が詰まっていて地図からも急登であることが読み取れる。

道は大きな岩や木の根っこが張り出していて昨日歩いた伝付峠までの道とまた違う感じがする。


曇り空で薄暗いため陰険な感じさえもする。

主尾根に上がればこれでやれやれ少しは楽になるかなと思ったが

チョットした岩峰の上り下りがあって慎重にさせられる。

この感じどこかで経験したような…そういえば昨年歩いた奈良田越から

白剥山経て黒河内岳へ至る道にこのような所があった事を思い出した。

地図を見たら今歩いている尾根の東側、

ガスが掛かって上部はよく見えないが懐かしさを感じた…一年前なのに(笑)

暫く歩いて行くとこの山に似つかわしくない東電の施設と思われる構造物が現れた。


コンクリート製のその構造物は全く持ってこの地に似つかわしくないものだ。

登山道は左手に立派な鉄階段がありここを登っていく。

テッペンまで登り振り返ると伝付峠から南へ続く緩やかな尾根が見えた。

この先尾根は比較的緩やかで歩きやすい。

辺りは栂と苔の森で、ガスと雨がつやを与えてとてもいい感じになっている。


足元を見てみれば種類豊富なきのこ。

(ハナビラタケと思われる。)


(タマゴタケかな?)


(サンゴみたいなキノコ)

中には図鑑でしか見た事のないようなものもあった。

見つけてはしゃがんで写真に収めた。

途中で上から三人組が下りてきた。話を聞くとどうやら登山ポストにあった計画書の主らしい。

少し話を交わし別れた。こんな鬱蒼とした森の中で、

しかもあまり人が入らないルートで人に合うと妙に嬉しくなってしまう。

徳右衛門岳までは5時間弱掛かった。


東海パルプの立派な標柱はあったが徳右衛門岳の文字は無かった。

二軒小屋の掲示板にはテント適地と書いてあったが、個人的にはどうかな~という感じ。

徳右衛門岳から蝙蝠岳へは破線ルート扱いだが

樹林帯は踏み跡がハッキリしていて実線ルート扱いでもよいくらいだ。

樹林帯を抜けると辺りはガレていてハイマツぐらいしか生えてない。

左から風雨や風ガス?が吹き付けメガネに細かい水滴となってよく見えない。

メガネの水滴を払ってもガスっていてよく見えない、こういう時GPSは本当にありがたい。

徳右衛門岳から二時間強で蝙蝠岳に登頂。


長い長い尾根を登りようやくたどり着いた頂上だが、この悪天候下では感動はやや↓。

写真を撮って先に進む。

この先テント適地を探しながら先に進む。

蝙蝠岳直下にも適地を発見したが欲を言えば出来ればもう少し進んでおきたい。

再び樹林帯に入ると前から単独男性がやって来た。

『こんなところで人に会うとは』と言われたが、僕も同じ気持ちだった。

少し話して別れたが、出来ればもっと話してみたい相手だった。

男性はこの日、高山裏避難小屋から歩いてきたそうだ。

このまま蝙蝠岳を踏んで二軒小屋まで下るらしい…なんて健脚なんだ!羨ましい。

当初予定していた2845ピーク直下(東側)になんとかソロテントなら張れるスペースを見つけた。

(夕方から晴れたので撮ってみた。別天地です(嬉))

西風を避けられる場所だったのでここに張る事に決めた。

悪天の中歩いたので靴の中もザックの中も雨具の下もびしょびしょになってしまった。

靴の中は下山するまでどうにもならず、

ザックの中のものもビニールやスタッフバックに包んでなかったものは濡れ濡れ、服は寝てなんとか乾いた。

午後から回復するという天気予報は外れ夕方まで雷交じりの雨。

五時くらいから猛烈な風と共にガスが取れ晴れた。

夜中妙に明るいのが気になりテントから出てみると東に赤みがかった綺麗な月が出ていた。

月が出ていると星はあまり見えないはずだが、この夜天の川がうっすらと見えた。

流星群の時期もあり幾つか流れ星を見ることも出来た。

≪15日≫
この日は朝と夕を中心に張れる予報だが…3時に起きた時はガスの中の雨だった。

テントを畳み出発する5時前になって猛烈な西風と共にガスが取れ始める。

北俣岳付近で日の出を迎えた。

富士山も見え、今日は一日いい天気になるかな~と思ってたけど

予報通り!?晴れてたのは日の出1時間程。



(朝のわずかな時間に蝙蝠岳の山容を見ることが出来ました。)

あっという間に稜線はガスに包まれた。

北俣岳付近の危険マークのところはちょっと危険。

悪天候ここを通過するのは危ないと思う。

2845ピーク直下にテントを張ったのは正解だったかも。

危険マークを過ぎるとすぐに一般道と合流する。

滑りやすい急な坂道を下りていくと雪投沢への入口。

ここを下って東俣へ下りた方が早いかもしんないと何度思った事か。

しかし沢の下降は登るより危ないので…縦走路を先に進みます。

さすが南アルプスのメインストリートだけあって登山客多いです。

(マルバダケブキの群生、雪投沢分岐~北荒川岳辺りで見られた。)

この時間帯この場所を北に向かって歩いているのが不思議なのか、

大体“どこを出発してきたのか”と聞かれます。

蝙蝠岳付近と答えると一テンポ遅れて“あ~”と思いだしたような答えが返ってきました。

3年くらい前の僕だったら“え!?”でしょうね(笑)

新蛇抜山は山頂を通らず、左山を見てトラバース気味に通過します。

すぐにあらわれる小ピーク手前あたりから

新蛇抜尾根の旧道は東俣へ下っているふうに地形図には描いてあります。

取り敢えず忠実に下ってみましたが最初はよく解りませんでした。

すぐに幼木帯でちょっとだけ藪漕ぎ、すぐに視界は開けます。

すると、これは道かな?という踏み跡が。



(大岩の脇を通るところもありました。)


(切り株にハート型の穴があるものを見つけました。)

GPSで確認するとどうも正解のようです。

さらに下っていくと比較的新しめのピンクテープが現れ確信が持てました。

倒木で塞がれていたり幼木に隠れていたりしますが現在でも十分歩けます。

というか、知ってる人は結構使っているんじゃないのかな?

途中何回かロストしそうになったけどGPSで確認したり

ピンクテープ探したりしながら歩いて行けました。ピンクテープも結構付いてます。


これならちょこっと手入れするだけで十分実線ルートでも行けるんじゃないかと思われます。

最後は廃林道を横切り、さらに下っていくと崩壊した建物がある所に出た。


辺りはガス缶やら缶詰めが散乱していた。

なんだか遺跡を見ている様な、人間の汚い部分を見ているような変な気分になった。

ここから東俣の川の流れる音がよく聞こえておりチョイチョイで東俣右岸に降り立った。



(新蛇抜沢出合)

新蛇抜沢を靴のまま渡渉する。

このまま右岸を歩いて行ってもいずれ左岸に渡らなければいけないので、

沢靴に履き替えて広浅な場所を選んで渡渉した。


水量は多くなく、深い所でも膝したくらいだった。

30分程左岸を下り、左手の小高い所に廃屋を見つけた。池の沢小屋だ。




トタン張りの山小屋、重い木の戸を開けると噂通りデポされた食糧とかが置いてあった。

計画よりかなり早く着いたが特に一服する間もなく池ノ沢を登り始めた。

最初は沢通しで。情報通り倒木いっぱいで遡行しにくい。


かといって陸も倒木いっぱいで歩きにくい。

たまに右岸へ行ってみて目印や旧道を探しながら歩いたが、歩きにくさから沢へ戻った。

地形図でいう2150~2200m辺りで右岸側から入る枝沢、

そのもう少し下辺りから旧道が解りやすく、比較的歩きやすいのでこちらを歩いた。

たまに枝沢とかで崩壊していたりしてロストしそうになるが沢通しより断然歩きやすい。

沢の方は、出合から暫くはチャラ瀬や段々があった程度だが

5~10m位落差のある滝が現れ遡行は時間がかかりそうだった。


中には直登困難そうな滝もありそういう所は右岸の旧道を使って巻けるのはありがたい。

もしこの旧道が完全に消滅してしまったら池ノ沢池へ至るのはさらに困難になる事だろう。

滝の音や水の流れる音が小さくなり、倒木が流れを堰き止めている様な所のすぐ上に池はあった。


思ったより大きな池でとても澄んでいる。

底が白っぽい砂地だから特に澄んでいるように見えるのかもしれない。

底からは水が湧いているのかポコポコと泡が浮いてくるところがある。

また、倒木が沈んでいていい雰囲気を醸し出している。

ざっと見た感じ魚は住んでいそうにない感じ。

もし大きなイワナが悠々と泳いでいたらそれはそれで感動したかもしれない。

古代魚とか居たら…想像するだけで楽しい。

これは一見の価値ありです。ここまで来るのがちょっと大変ですが。

本当はこの池の畔で一泊して明日下山予定のつもりでしたが、天気予報によると翌日は荒天の予報。

しかも稜線上は風雨となるそうで、下手すると山に閉じ込められるかもしれないので先へ進みます。

という事でこの日は大門沢小屋が目的地。欲を言えば奈良田まで降りたいですが…。

時計回りに畔を歩いて広河内岳へ詰める沢へ向かいます。

地形図では最初右岸を詰めるような描き方ですが、見つけた目印は左岸側にありました。

池から上は目印が少なく踏み跡薄く、解りにくい所が多いです。


(レタスの様なキノコ?)

上部はハイマツとゴーロになっており、ハイマツは何度か漕ぐ羽目になります。



(広河内岳への分岐のケルン。これを見逃すとコルへと詰めてしまう。)


(広河内岳頂への道、ちょこっと進むと解りにくくなりますが…。)


(広河内岳を仰ぎ見る。時折吹く突風で足止めされなかなか進めない。)

ゴーロは意外にも道崩れていなかったり、

歩いたところが擦れて変色していたりして解りやすかったです。

上部に行くほど猛烈な風が吹きなかなか進みませんでした。

もし翌日ここを風雨にさらされながら登っていたら低体温症になっていたかもしれません。

猛烈な風にさらされ、おまけにガスって何も見えない広河内岳は写真を撮ったらスグあとにします。

大門沢下降点までは暫く風から身を守る所のない道を歩かされます。

晴れていて風も穏やかならいい気分でしょうが、この時は違いました。

幾つか小ピークをやり過ごし左山を見て下っていく過程で

ようやく西風は山に遮られ風からのストレスから解放されました。

大門沢下降点までこればヤレヤレ、あとは最大でも3時間程歩けば小屋に到着です。



(大門沢小屋への道端で見つけたラッパ型のキノコ。)

大門沢は初めて歩くのですが、かなりの急坂でした。

何度かやんなっちゃって、心が折れそうになりましたが、

頑張ってなんとか大門沢小屋に到着しました。

受付を済ませテントを設営したら16時をまわっていて夕食を作らなあかんなーと

思いながらもこの日の長い行程に疲れ行動食にしていたフルーツグラノーラだけの簡単な食事を済ませ床に着きました。

≪16日≫

この日は3時間程歩くだけ、奈良田に着けばあとは長い長い運転だけです。

朝からザアザア降りかと思ってましたが、

たまに小雨が降る程度で晴れ間も見えたりすることもあってチョット肩透かしを食らった気分でした。

道はグチョグチョで歩きにくい所は多いですが、難所と言う所は特にありません。

八丁の急坂もちょっと身構えていましたが、実際は九十九折りになっていて簡単に下っていけました。

最後の最後個人的に嫌だったのが吊橋。これが今山行中の最大の核心部だったような気がします。


奈良田に着いた時はホントやれやれでした。

計画通り歩いてこれてよかったです。

途中何度か“大丈夫かな、大丈夫かな”と思うところはありましたが。

また一つ成長したという感じでしょうかね。

早く下山してしまったため、途中立寄った温泉はすべて開店前でした。

しかたなく汚れたちょっと臭う身体で帰りました(笑)

穂高岳縦走

2014-08-06 21:35:54 | 山歩き…アルプスの山
山名:前・奥・北穂高岳

山行目的:穂高岳を縦走する

山行日:2014年8月2日(土)~8月3日(日)

天気:2日晴れのち曇り一時雨 3日曇り一時雨

山行者:単独です

CT:
2日 自宅2:00=岐阜各務原IC=高山IC=あかんだなP4:43/5:10=バス=
上高地BT5:39/5:48…岳沢登山口6:05…岳沢小屋7:50…岳沢パノラマ9:30…
紀美子平…前穂高岳11:06(空身でピストン)…紀美子平11:50…
奥穂高岳13:33…穂高山荘14:12(テント泊)

3日 穂高山荘4:13…涸沢岳4:30~5:00(御来光待ち)…北穂高岳6:46…涸沢9:03…
横尾11:08…上高地BT13:33/13:52=バス=あかんだなP14:23/14:30=温泉=
高山IC=飛騨清見IC=一般道=白鳥IC=岐阜各務原IC=自宅


(岳沢パノラマからの眺望。左手に霞沢、右手に焼岳、奥に乗鞍。)


(念願の前穂にて)


(穂高山荘テント場にて…満天の星空でした。)


(奥穂のモルゲンロート、涸沢岳から。)


(大キレットを登る雲、まるで龍のよう。)


(常念岳の向こうから登る太陽。)


(涸沢岳からの下り、え?こんなところ下るの…。)


(崖みたいなところを降りてきました。最低コルからは楽しい岩稜。)


(涸沢カールを望む。)

目的地の北穂の頂に到着しヤッター。

しかしその後ひたすら下り、横尾からの林道地獄が続くのでした…。

大川入山

2014-01-19 18:52:55 | 山歩き…アルプスの山
山名:大川入山

山行目的:冬の大川入山に訪れる。

山行日:2014年1月19日(日)

天気:晴れ

山行者:単独です。

CT:自宅5:38=岐阜羽島IC=園原IC=治部坂登山口P7:48/8:02…
横岳8:59…大川入山11:07…横岳13:12…治部坂登山口P13:44/14:00=
園原IC=岐阜羽島IC=自宅16:30

一昨年の10月に訪れた山”大川入山”へ一年三ヵ月ぶり

今度は冬に訪れてみました。

登山口は前回と同じ治部坂登山口、ここからピストンしました。

雪はたっぷり、トレースしっかり。

標高1600mを超えた辺りで先行者がワカンを装着したようなので、

自分もつぼ足からスノーシューへチェンジです。

トレース上は殆ど沈みませんが、

吹き溜まりやトレース外は股下までズボッとなってしまうところもありました。

山頂直下は吹きさらしの上、スノーシューではちょっとキツイ斜度、頑張りました。

先行者が見えて頑張れば追いつけるかな~と思ってましたが無理でした。

山頂にはここまでトレースを付けてくれた先行者がみえました。

一応、広い範囲で晴れているようですが、

お隣さんの恵那山や中央・南アルプスの高いところは雲が掛かってました。

寒いので記念撮影&補給したら下山開始します。

登りでスノーシュー装着した辺りで昼休憩、

まったりした後はスノーシュー外します。

横岳まであとちょっとのところで展望地。

中央・南アルプスの雲が取れていたのでパシャパシャしました。

下山してみると前のスキー場は賑やかな声。

今度はスキーでもいいかな~。


(今シーズン初スノーシュー。やっぱワカンよりコレ!)


(ピラミダルな大川入山)


(左から、荒川岳、赤石岳、聖岳…だと思います)


(山頂直下の登り、開けていてテンション上がります)

二度目の山頂、満足です。

仙丈ヶ岳・駒津峰まで

2013-12-31 21:53:24 | 山歩き…アルプスの山
山名:仙丈ヶ岳・甲斐駒ケ岳(駒津峰で撤退)

山行目的:冬の仙丈ヶ岳・甲斐駒ケ岳に登ってみたい。

山行日:2013年12月29日(日)~31日(火)

天気:29日晴れ 30日晴れ 31日雪のち晴れ

山行者:単独です。

29日 自宅6:00=岐阜各務原IC=伊那IC=戸台P9:40/9:57…
丹渓山荘跡12:37…長衛小屋テント場15:18(テント泊)

30日 テント場6:20…大滝頭7:54…小千丈ヶ岳9:14…仙丈ヶ岳10:20~10:50…
小千丈ヶ岳11:36…大滝頭12:03…テント場13:28(テント泊)

31日 テント場6:10…仙水峠7:01…駒津峰(撤退)8:33…
仙水峠9:24…テント場10:09~11:07…丹渓山荘跡12:32…戸台P14:39/
15:00=仙流荘=伊那IC=岐阜羽島IC=自宅19:30

今年の年末もテント背負って南アルプスの山へ行ってきました。

前回の年末年始は白根三山縦走計画…でしたが北岳すら登れず、

八本歯ノ頭の先でビビってしまって泣く泣く敗退でした。

今年は勉強して、南アルプス入門向けとされる仙丈ヶ岳と甲斐駒ケ岳を計画しました。

≪29日≫
戸台Pに着いたのは9時40分頃、計画書を提出し10時頃出発しました。

広い駐車場はすでに満車状態で、

登山口から遠く離れた端っこに停めることとなりました。

もうこれ以上停められないだろうと思っていましたが、

下山後“そんなところにも!?”とビックリするくらいの停め方に

仙丈・甲斐駒が冬でも人気のある山であることを思い知らされました。

登山口で計画書を提出し今日の目的地“長衛小屋”に向けて歩きます。

戸台川に沿って、または縫うようにトレースは付いています。

堰堤の脇を越えたり、幾度と渡渉したり、

伏流してだだっ広い河原をあるいたり…。

戸台川の奥にはごつごつしてカッコいい甲斐駒が鎮座していて、

やる気を出させてくれます。

丹渓山荘跡までは長々と水平歩行でしたが、

ここからはいよいよ登りに入ります。

古びた木造の廃屋を脇から八丁坂を登っていきます。

登りかかってすぐ、ロープが付いている辺りまでは足元悪く、

重い荷を背負って通過するにはバランス崩しやすく注意が必要です。

崖の脇の細い道なので落ちたら真っ逆さま、

この日一番注意を要した所でした。

長衛小屋まではアイゼン必要無いですが、

ここだけは付けた方が無難かもしれません。

八丁坂は名の通り急登でヒイヒイ言わされる坂道なのかな?

と考えておりましたが、実際は緩い勾配の九十九折りが続いていて、

ヒイヒイ言わされる程ではありませんでした。

八丁坂を越えると一旦傾斜の緩い地形に変わります。

太く高い木々が生えるその森は

もののけ姫が出てきそうな雰囲気がありました。

林道を幾つか横切り、大平山荘までこれば北沢峠は目と鼻の先です。

ショートカットの急登をやりすごせばひょこっと北沢峠の林道に出ます。

まだ新しい轍があり、この時期どうして車が?

と首をひねってましたが、

長衛小屋にいて小屋番さんとお話しした時に解決しました。

いつも南アルプス林道を車で上がって、

途中から歩いて小屋入りしているが今年は峠まで上がってこれたとのこと。

雪崩の心配があるので車はすぐに引き返しましたけどね…ともおっしゃっていました。

戸台からここまで結構な道のり、雪崩は怖いけど、

荷台でもいいので乗っけてくれたら嬉しいな。

北沢峠から緩やかに下っていき10分足らずで長衛小屋。

新しくなった長衛小屋はとても綺麗で南アルプスの小屋とは思えない佇まいだ。

受付を済ましテント場へ、すでに十数張り。

翌日には40張りほどのテント村に変貌していました。

すでに整地してある所に設営出来たらいいのだけどそんな所は無く、

少しだけラッセルしてシャベル使って整地しました。

しっかり整地したのは初めて、三畳程を整地したらちょいと疲れました。

今回は持ってきたテントは一年ぶりとなるニーモテンシ。

去年は設営しにくいなーと文句言ってましが、今回は割と早く設営出来ました。

コツをつかんできたかな>自分。

モンベルやダンロップなど有名どころのテントが建ち並ぶ中、

“ニーモ テンシ”はかなり浮いた存在でした。

テント設営した頃にはすっかり薄暗くなっていて、

ベッドメイキングしたらそのまま夕食の準備に取り掛かりました。

今晩のメニューは“きりたんぽ鍋”

材料は鶏肉、白菜、しめじ、マイタケ、きりたんぽ。

あらかじめ自宅で切ってジップロックに入れ冷凍して持ってきました。

冬なので山でも冷凍状態で保存できるのはありがたい。

しかし、冷凍した野菜って解凍すると漬物っぽい触感になるのが残念。

白菜は特に漬物っぽい触感でしたね、仕方がないですね。

鍋の素と水をコッヘルに入れ温めたら具を入れて一煮立ちし出来上がり。

ちなみにこのテント場は冬、脇を流れている川から水を汲みます。

要煮沸ですが、雪を溶かして水を作る事を考えればとてもありがたいです。

焼酎のお湯割りを飲みながら頂くきりたんぽ鍋は絶品でした。体も温まるしね。

ちなみに夕食は二日連続きりたんぽ鍋のメニュー。

毎日違う料理食べたいけど、面倒臭いしね(笑)

食べ終わったら何もすることが無いので、かなり早いですが7時前には就寝しました。

≪30日≫
まだ薄暗い中出発、天気はいいようで期待上々。

朝飯は力ラーメンです。色々試してきましたが、これが一番です。

北沢峠のトイレの脇からトレースが付いており、ラッセル無しで上がっていけました。

急登をやりすごして最初の平坦な所に着いた時には

ヘッドライトは必要ない明るさになっていました。

ヘッドライトを消し登行を続けます。

途中で日の出を迎えました。

オレンジ色に包まれた森は寒さを忘れさせてくれるくらい

温かみのある雰囲気に包まれました。

大滝頭までは休憩なしで一気に登りました。

大荷物はテント場で下ろしましたので身軽になった体で楽に登る事が出来ました。

大滝頭でアイゼンを装着、ピッケルをザックからはずし、ゴーグルを装着します。

ここで出会った単独男性と山頂までほぼ一緒に歩きました。

男性は愛知の方で年も近く、山行歴も同じくらいで話が合いました。

単独って色々な人と出会い話す機会ができるのでパーティよりも断然好きです。

写真撮るのが好きな人みたいで

ちょくちょく立ち止まっては歓喜しながら連写してました。

それもそのはず、森林限界超えたら絶景が出迎えてくれたのだから。

やはりアルプス、スケールが違います。

仙丈ヶ岳は夏に2度訪れているけど、素晴らしさは冬の方が圧倒的だね。

ただ、森林限界超え稜線歩きとなると八ヶ岳と比べても長い歩きとなる。

冷たい風にさらされるので凍傷の危険性もあるし、

冬のアルプスはやっぱ違うなと改めて思い知らされた。

小仙丈ヶ岳の手前にある雪壁、夏道だと直登はしない…はず!?(記憶薄い)

結構高さある、下りはちょっと怖いかも!?

東の斜面で風がひっきりなしに当たらず、巻き風がたまに来るだけ。

雪は意外と柔らかく、ツボ足気味で登った。

雪壁をのっこしてチョイチョイで小仙丈ヶ岳。

ここで仙丈ヶ岳が目の前にドーンと現れた。

自然と口元が緩み、嬉しくなって先へ進む。

道は大方尾根直登ルート、

山頂手前の小ピークは両側切れ落ちていて

ちょっと怖い所がったけど風もなくあおられずになんとか越えられた。

山頂までの少しの登り、満面の笑みで一歩一歩進みそして頂に立った。

厳冬期の初3000m越え、アルプスで、単独で…

もう嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。

念願の冬のアルプスに立った。

天気はとてもいい、北の方の山はガス掛かってるけど、

南アルプス全域は雲一つなく、富士山もくっきり見える。

とてもサイコーの気分だ、僕はこれを待ち望んでいた。

写真を撮り歩いてきた愛知の単独男性が後から登頂して喜びを分かち合う。

30分程山頂に滞在して下山する。

寒くなかったらもっと居たいんだけど、冬山だから寒いし仕方がないよね。

単独男性は寒さに強いみたいで、まだ写真を撮るそう、

こちらは寒いのでお別れを言って先に下山を開始した。

下りも比較的風は穏やか、小仙丈からの急な下りは雪山始めた時、

伊吹山九合目からの下りを思い出した。

あの時は余裕なかったけど、今はゆっくりだけど余裕を持って下った。

樹林帯に入ると風も和らいで大滝頭でホッと一息ついた。

ここで翌日の天気予報メールを受信する。

長衛小屋は谷間なのでドコモと言えども電波状況が良くない。

31日は午前中天気が良くないようだ。

昼は晴れ間が出るそうだが強い風が吹くらしい。

北沢峠まで一気に下って、アイゼン、ピッケル、ゴーグルを仕舞ってテントに戻った。

片付けをし、ハードウエアからダウンウエアに着替えて長衛小屋で。

登頂記念に缶ビールとおでんを注文し一人お祝いをした。

テントに戻りひと眠りしてから夕食、この日も早い時間に床についた。

≪31日≫
朝起きると、前日ほど寒くない。

気になって外を覗いたら雪が舞っていた。

食事を済ませ小屋前でアイゼンを装着し出発する。

まだ暗くヘッドライトを付けて小雪舞うなか歩く。

風は強いが晴れる予報なので、なんとか早めに天気回復して欲しい。

仙水峠手前のロックガーデンでヘッドライトを消した。

甲斐駒ケ岳はガスに覆われている。仙丈ヶ岳も同じくだ。

仙丈ヶ岳は問題ないが甲斐駒ヶ岳は六方岩から上は厳しい、

そう聞いていたので不安になる。

まずは仙水峠から駒津峰を目指して登っていく。

樹林帯はなんともないが、木が生えてない所に出ると風の強さをハッキリわかる。

風速15~20mはありそう、時折来る突風は身体を持ってかれそうになる強い風だ。

駒津峰頂までもう少し、

甲斐駒ケ岳の方に目をやると相変わらず六方岩から上はガスに包まれている。

時折晴れ間が出るが、山にまとわりついたガスまではとれない。

先行している男性二人組は駒津峰を越え先に進んでいったようだった。

駒津峰8時33分登頂、風、ガス、雪は相変わらずだ。

単独、冬山はそれ程経験ない、厳しい状況での冬山なんて経験した事が無い。

しばらく甲斐駒の方を見つめていたが、ふっと力が抜けた。

8時40分撤退を決めた。

現在厳しい状況、この先は地形的にも厳しくなる。

経験乏しい単独の僕にはどうする事も出来ない、冬山は特に安全第一。

“突き進むより、勇気ある撤退”だ、無事に下山してこその登山だ。

下山中、すれ違う人に何度も“もう登頂されたのですか?”聞かれる。

笑って“駒津峰で撤退です”と答えるしかない。

すれ違う人、ほとんどが、すべての人が登頂出来るかも知れない。

しかし、自分と同じ力量とは限らない。悔しいがしかたがない。

下山中風が弱まり、晴れ間が先ほどより多くなってきた気がした。

登り返そうかと思ったが、止めた、

今は良さそうに見えるけどこの先も良いか悪いかなんてわからない。

甲斐駒に登頂出来なかったのでかなり早くテント場に戻った。

計画では元旦に下山だが、これなら今日中に下山は可能だ。

元旦は31日よりも天候が悪くなるみたいなので、今日下山した方が良さそうだ。

一時間程で撤収完了。

食べた分だけ軽くなっているはずだが背負ったザックは重かった。

北沢峠には目と鼻の先だが、着いたころには大分青空が広がっていた。

今なら…後ろ髪引かれる思いだがそのまま下山を続けた。

戸台から続々と登山者が上がってくる、改めて人気の程を知る。

1時間半程で丹渓山荘跡に到着、手前のロープ場はアイゼン装着でもヒヤヒヤした。

できたらここだけ道を付け変えて欲しい。

簡単な昼食を取りアイゼンとピッケルを片づける。

ここから2時間ほどの河原歩きで戸台Pに戻ってきた。

上高地(横尾~上高地)や八ヶ岳(美濃戸~美濃戸口)でも

思うのだが帰りの水平歩行は長く退屈なものに感じる。

行きはあんなにウキウキなのに。

後ろを振り返れば雲がほとんどない空にガスに巻かれていない甲斐駒ケ岳。

今日、何人が登頂したのだろうか。

仙流荘により汗と油を洗い流して岐路についた。

自宅に着いたのが7時半、まだ夕食前で、

家族と一緒に年越しそばを食べながら大晦日を迎える事が出来た。

もし甲斐駒に登頂出来ていたら大晦日中に下山は無理だったろう。

甲斐駒に登頂出来なかった悔しさよりも、

大晦日、暖かい家の中で家族と過ごせる事の方が勝って、

登頂出来なくても良かったかも…と思えるようになっていた。

今回欲張りに二つも登頂は出来なかったが、

念願のアルプス3000m超えの山に登る事が出来て良かった。

登頂だけではなくこの山行そのものも有意義な3日間となった。

これからも元気な体で、安全に登って行こう。

今年一年ありがとうございました。

2014年も色々あると思いますが、

遊びを大切にし楽しく生きていこうと思います。


(戸台川から見える甲斐駒)


(シュカブラと甲斐駒)


(仙丈ヶ岳から伊那谷と中央アルプス望む)


(鋸と甲斐駒、奥に八ツ)


(富士と白根三山(農鳥は見ずらい))