UMA君のお部屋

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プチ源流釣り

2010-07-25 23:08:19 | 釣行記
プチ源流釣りに行ってきました

参加者は隊長、A塚さん、ふくちゃん、K藤さん、あまちゃん、O友さん、僕の7人

久々の釣りでチャンスをなかなかモノにできなかったけど

なんとかボウズは回避、久々にお魚の引きと感触を味わいました

ただ残念なことに・・・愛用のパックロッドがポキッと折れてしまいました(一番のショック)

帰り際、皆で隊長お勧めのソースかつ丼のお店へ

おいしい&凄いボリュームのソースかつ丼を頂き感激!!

並サイズでしたが圧倒的おいしさとボリュームに打ちのめされました 

御馳走様!!

結局ローメンは今回も食いっぱぐれました

今度こそ・・・

参加者の皆様お疲れさまでした



甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳へ

2010-07-19 22:26:39 | 山歩き…アルプスの山
3連休、釣り仲間からO川上流部の釣りのお誘いがあったんですが

大雨のためO川は濁流と化しているとのことで中止

で、別の場所で釣りをしようということになったのですが

どこへ行ってもそれほど変わらないのでは?という思いと

来週もまたプチ源流釣りへ行く予定だし…ということで釣りはキャンセル

山なら何とかなるかも…行くなら標高の高い涼しいところがいい…と思いを巡らせ

“山の会”の仲間が計画していた“一泊二日で甲斐駒と仙丈”を思い出して

締め切りはとうに過ぎていましたがなんとか参加させてもらうことが出来ました

一日目は県庁近くでまず集合、しかも午前2時です

ほとんど寝てないです 2・3時間くらい?UMAは7・8時間寝ないと満足できません

で、前日の疲れが抜けてないまま出発

そうそう僕が車出しました 締め切り後に申し込んだから??

普段だったらあり得ないスピードで走って3時間程で仙流荘に到着です

仙流荘からは南ア林道バスに乗り換えて北沢峠へ向かうんですが

仙流荘前の駐車場はとんでもないくらい混んでいます

梅雨明け後の晴れがほぼ確約された3連休だからなだれ込みってやつですね

アホ程重くはないけどパンパンの80Lのザックを膝の上に載せて、北沢峠まで1時間程

ちょっと冷え込む北沢峠に降り立ったら林道を歩いて長衛小屋テン場へ

えーっと、あり得ない数のテントでテン場は埋まっています

カラフルな色のテントで埋め尽くされたテン場はまさにお花畑…は言いすぎですね

6人用1張りと2人用2張りを何とか設営

パッキングしなおして必要なものだけザックに入れて甲斐駒に向け出発

えーっとここでちょっと迷いました 一時間程ロスタイムです

きっと2時発でみんな疲れてたんでしょうね、そういうことにしておきましょう

まずは仙水峠向けて沢沿いを歩いていきます

途中の仙水小屋で小休止、ここの水は冷たくてうまかったです

仙水峠まではあまり高度を上げませんのでまだ楽々です

仙水峠で小休止、ここからは甲斐駒・摩利支天を見上げることが出来きました

仙水峠から駒津岳までは結構な急登、500m弱ですが結構時間掛かったかな?

と思ったけど写真の撮影時間で時間差計算したら1時間強だったので

そんだけ時間掛かったと思っただけでしょうか

計画書の方は30~1時間となってましたが…30分は無理じゃね?

駒津岳は結構な賑わい、僕が普段行く山よりも山ガール率高くてちょっと嬉しい…?

駒津岳から見る甲斐駒ははっきり言って岩山


巻き道と直登コースがありましたが、登りは直登、帰りは巻き道でした

今までこういう、手まで使った登りってやった事ありませんでしたからちょっと苦戦しました

あ、関係ないですが藪こぎの山もある意味手も使った登りですね

3000m級の山で(二日目の仙丈も)ちょっと空気薄いのも苦戦の材料だったですね

頂上に着いたときはパクパクしてました 鯉じゃないのに

甲斐駒は天気が持つのは午前中らしく、昼からは天候悪化するそうです

この日も登ってる最中に下から湧き上がってきた雲(ガス)に時折巻かれました

頂上に居た時はガスはとれてピーカン、風殆どなく…暑ぅ~

下山時にはまたガスが出てきて上は隠れてしまいました

直登ルートに合流する前の岩から染み出た水場はこれまたうまい

さすが、南アルプスの天然水!!梅雨明けのカフェオレ色濁流でも南アルプスの天然水

駒津岳からは二児山を経由して北沢峠に下山

下山中、頭ン中は一にビール、二にオヤスミ~zzz

もうとにかくこの日は早く寝たかった

下山後、テン場に戻ってすぐに夕飯の用意、メニューは焼き肉でした

もうね周りの視線を感じましたね、キャンプ場じゃないんだから

こんなところで焼き肉する人もそういないだろうからね

下山後の焼き肉とビールはサイコー、やっぱ下山後はビールだね!!

なんかビール飲んだら疲れが出ちゃって一番に寝ちゃいました

夜9時半頃かな?トイレに行ったんですよね

で、喉乾いたからジュースでも飲もうかと思って長衛小屋前の自販機の前に立ったら

あれ?販売してない 販売は夜7時までとなってました(山の夜は早いからかな?宴会注意)

とぼとぼ歩いてテントに戻る ふと空を見上げる

満天の星空、と言いたいんだけど、まあ天の川もうっすら見えましたよ

ただ先週の白山・南竜で見た星空には敵わなかったなぁ~

谷底のテン場だから視野が狭いってのもあるけどね

流れ星は見れなかったけど人工衛星が二機、南から北へ移動していくのは見えました

二日目は、仙杖ヶ岳

朝四時、外に出たらちょっと寒かった

起きたらすぐ朝飯、すぐに用意し作ってくださった女性陣に感謝!!

メニューは雑炊とソーセージ入野菜炒め

雑炊なんだけど即席みそ汁にα米入れた物、これがうまい

僕はFD卵スープ使ったら(先週の白山の時に)口に合わなかったけど

味噌雑炊はうまい、今度僕もやってみようと思う

起床後1時間20分後に出発

北沢峠から長衛小屋寄りの登山口から出発、九十九折りの道が続く

やがて小仙丈から北沢峠に延びる尾根上で、北沢峠からの道と合流する

森林限界までは、まあよく行く里山の登山道な感じ

急登もあるが前日の甲斐駒ほどきつくない

森林限界を越えると一気に視界が広がる

小仙丈手前あたりで南に富士山が見えるその右には北岳、日本ナンバー2だ

小仙丈から南西にはカールを抱いた仙丈、もう目と鼻の先である

ここからはそれ程苦になる登りはない

というか前を行く団体さんが永遠に歩き続けても疲れないほどのゆっくりさで歩いてくれるので丁度いい

4時間弱で仙丈頂上に到着、前日よりも天候に恵まれサイコーの眺望だ

記念撮影をし30分ほど休憩したら仙杖小屋の方に下りる

途中、ライチョウを初めて見る

鳩をぷっくりさせた大きさのおいしそうな?(天然記念物なので食えません)鳥

プチ感動…次は真っ白な毛のやつを見てみたい

仙丈小屋へ下りる途中で“山の会”のK女史とすれ違う

日帰りで仙丈に行くとは聞いていたが、まさか一人で本当に来るとは…

さすがですね 僕はもうこれ以上は何も言えません…

K女史は仙丈に登って大仙丈を往復して下山すると言って登って行かれました

僕らが下山後すぐにテント撤収してて北沢峠に着いたら、偶然にも!?K女史が下山してきたのには再度びっくりしましたね

さすがですね 僕はもう…(以下略)

話戻って、仙杖小屋前のベンチで昼食休憩


昼食後はいよいよ下山、藪沢沿いを下って大平山荘へ向かいます

藪沢上部はまだまだ雪渓があります

川に手を突っ込むと冷たーい、タオルを濡らし首に巻くと気持ちいー

目の前に甲斐駒を見ながら沢沿いを下り途中から沢を離れ大平山荘へ下り立ちます

大平山荘からは一旦北沢峠に登り返す

北沢峠の小屋が見えたら、ああやれやれ

今日はもう帰るのでビール飲めないのが残念です 

テン場に戻ってテント撤収です

北沢峠バス停に着いたのが2時過ぎ、すぐに臨時バスが来てくれました

また一時間程バスに揺られ、仙流荘に降り立ちます

降り立つと、あちぃ~

標高900m弱でこれなのですから下界はすんごいんでしょうね

車の乗る前に仙流荘の湯で汗を流しました 気持ちいい

帰りの道は…ええ、三連休の最後ですからね、どっぷり渋滞にはまりました

予定より1時間ほど遅き帰宅となりましたが、この二日間楽しかったです

というかですね、戻りたいです 下界の暑い夏はいやです 高地に住みたいです

疲れた体にビールを流し込んで床に着きましたが…

疲れているからすぐ寝ちゃうだろうと思ったけど暑さでなかなか寝付けませんでした

夜中に何回も寝苦しさに起きる僕

高い所に行きたいです

南縦走路で白山(御前峰)へ

2010-07-10 20:32:51 | 山歩き…その他の山
所属する”山の会”への(感想文という名の)報告書をちょっとだけ修正してUP(コピペ)します

ブログ用に書き直すのは面倒なので・・・

ただかなり長い、B5用紙6枚分

山行日:7月8日(木)~10日(土)

山行者:UMA (単独)

コースタイム:
一日目 石徹白登山口7:10…銚子ヶ峰9:35…三ノ峰避難小屋12:12…
     
     別山14:27…南竜山荘16:33…南竜野営場16:56 (晴れ一時雨)

二日目 南竜野営場5:55…室堂7:11…御前峰7:58…室堂8:22…
   
     南竜野営場9:20 (曇りのち雨)

三日目 南竜野営場6:30…別山8:39…三ノ峰避難小屋9:50…
     
     銚子ヶ峰11:54…石徹白登山口13:30 (霧のち晴れ)


南縦走路は去年も挑んだが天候不良のため母御石で敗退、

苦い思い出となった。今回はそのリベンジといったところ。

梅雨の間だが直前の天気予報では3日程天候が持ちそうなので計画した。

①一日目、朝七時過ぎに石徹白登山口に着く、天気は上々。


登山口をくぐると石徹白大杉までは長い石の階段、いきなりやんなっちゃう。


枯れかかっているように見える大杉からは登山道らしくなる。


おたけり坂が最初の難所?これを過ぎるとザックの重荷にも少し慣れた感じがして楽になる。

神鳩ノ宮避難小屋までもう少しのところで左手に銚子ヶ峰が見えてくる。

まあるい母御石を過ぎると銚子ヶ峰だ。


銚子ヶ峰からは一~三ノ峰とその奥にかっこいい形の別山が見える。


銚子ヶ峰から先、別山までの大きな登ったり下ったりは見るからに大変そうである。

やっぱりというか、銚子ヶ峰から三ノ峰までの大きな登ったり下ったりは納得できないというか、

山がそういう風に連なっているから仕方がないんだけど、

一ノ峰から三ノ峰までは登山者に与えられた試練のような気がした。

三ノ峰避難小屋まであとちょっとのところで雪渓が現れた。

冷凍庫から出したてのかき氷状態で表面が濡れていて滑りやすい、

ステップも作りにくかったので巻くことにした。

三ノ峰避難小屋からだと丘のように見える三ノ峰の頂まで来ると、

(いつかは泊ってみたい!?立派な三ノ峰避難小屋)

真正面に別山、その左側に白山が見える。

白山はまだまだ雪が残っていて山頂付近は雲に覆われていてよく見えない。

そうなってくると、目の前にはっきりと見える別山の方が主役に見えてくるから不思議である。

別山平は天空草原という感じ、まだまだお花畑にはちょっと早く華やかな色のお花はあまり咲いていない、


ニッコウキスゲのような黄色い花が一面だったら顔まで明るくなりそうである。

草原の中にある御手洗池には別山を逆さに写していた。


これぞ逆さ富士ならぬ逆さ別山、綺麗さと物珍しさにしばし見とれた。

石垣で囲まれた別山神社を過ぎると別山山頂。


去年平瀬から登った時に見えた別山、あのかっこいい山に登るぞと

思ってようやく登れた別山、しばし感慨にふけった。

西から雲が勢いよく流れてくるようになった。


完全に雲の中に入っては道が見にくくなると思い写真を撮ったら南竜へと足を進めた。

しばらく歩いてふと後ろを振り返ったら別山頂あたりはすでに雲の中だった。

幾つかの小ピークを越えて2256ピークから一気に下る。

この下りの途中と、沢に下りてから南竜への登り返しに雪渓が一ヶ所ずつ。

下りは200mくらいあったか長めで、沢からの登り返しはクラストしていてステップが付けられなかった。


どちらも安全のためアイゼンを装着して通過した。

(重いけど、持ってきて正解)

南竜手前で天気予報通り?一時雨でぱらぱらとお湿り程度、


南竜山荘で野営場の手続きを済ませ冷え冷えのビールを買って野営場へ。

(南竜山荘の玄関?前の売店)

テントを設営し、ビールを飲みながら夕食を食べそして横になった。

いつもより早い時間に寝ても結局寝つけずに暫く経って起きる。

あたりはもう闇の中、夜9時半頃。

外の様子はどんなもんかテントから顔を出してみた。

空に目を向けると満天の空、目が慣れてくるとどんどん星の数が増えていった。

テントから出て星を眺める、最初は細長い雲かな?と思っていたものは実は天の川だった。


多分生まれて初めて見る天の川、ほんとうに川のように南からやや東寄りに天上を通り北へと続いている。

星の数もホント凄い、プラネタリウムに居るみたいだ。

そんな風にいうと風情がないかもしれないが、

これほどの星も天の川も子供の頃に行ったプラネタリウムでしか見たことがないからだ。

一眼レフと三脚を持ってきていたのでバルブ撮影をしてみる。

天の川にレンズを向け、モニタで撮った写真を確認し天の川が無数の小さい点(星)の集まりであることに歓喜し、

レンズの中心に北極星を定め10分の露出で北極星を中心に星が回っているということをこれまたモニタで確認し歓喜し、


ちょっと冷える中星空と撮影に夢中になった。

星空を見に山へ…そういうのもいいかもしれない。

身体が冷えてきたのでテントの中へ入った。時計を見たら1時間半程も経っていた。

②二日目、本当は御前峰で御来光を見るつもりでいたが、大寝坊。

とっくに夜は明けていた。

テントから出てみると曇りで夜が明ける前に出発して

山頂に立てたとしても御来光が見れたかどうかもよくわからない。

まあ、前日素晴らしい星空を堪能できたので全くガッカリ感はないが。

今日はテント場と御前峰の往復だけ、三ノ峰避難小屋まで戻ろうと思えば戻れるのだが、

午後から天気は下り坂だし、どうせ三日行程なので御前峰からテント場に戻ってきたらのんびりするつもりだ。

南竜からだとエコーラインかトンビ岩コースが最短みたいだが、

ネットでの事前調査で残雪あり軽アイゼン必要とのことだったので、

余計なもの持ってくのも面倒だし装・脱着するのも面倒くさいので、

ちょっと遠回りのような気もするけど砂防新道を通って行った。

南竜山荘から暫く進んだところで登山道上に雪渓があったのだが、

雪渓に階段が作られていてアイゼン無しで行けることが出来た。




しかし溶けかかっていたので、下り(帰り)はツルっと行かないようにかなり慎重に下りた。

黒ボコ岩から五葉坂までは木道を歩いて行く、五葉坂を登りきると室堂、目の前には御前峰。




室堂から御前峰頂までの道は全く雪がなく楽勝?30分程で頂に立てた。


(御前峰から室堂を望む、左は別山)


(大汝峰 今回は行きませんでした)


(剣ヶ峰 今回も行きませんでした)

テント場には九時半前に帰着、午前様だというのに帰りに山荘で買った冷え冷えのビールを飲む。

(ごひゃくえん)

あーうまい。

下界だったら買わない値段、でも山の上ならまだ納得!?

どんなして運びあげているか知っているから。

でも下界の旅館やホテル、観光施設のあの値段はボッタクリだと思う。

室堂で仕入れた天気予報によると午後から雨となりそう、

まだ天気は崩れていないのでテントのフライとシュラフを干した。

天気予報より早く?11時過ぎのぱらぱらっときた。

すぐに止んだが昼からは本降り、風も相まってテントがかなり揺れた。

夜まで降り続くと思ったけれど夕方には止んで日が出て二重の虹まで出た。


③三日目はいよいよ下山、石徹白登山口まで歩く。

テントから顔を出したらびっくり、深い霧で見通しが利かない。

テントから20mほどしか離れていないトイレもうすボンヤリ、不安になる。


昨日の天気予報では降水確率10~30%で回復傾向との予想だったが、ひょっとしたら外れたのかもしれない。

梅雨の真っただ中だし、ここは下界ではなく山の上、天候の変化はありうると思った。

とりあえず朝食を済ませ、テントを撤収、パッキング後南竜山荘に向かう。

提出した計画書は2泊3日予備日無しの予定、

ひょっとしたら今日中に下山できないかも、どうしよう…と不安になり

”山の会”のTさんに電話して相談、朝の早いうちからすまない気持ちでいっぱいになる。

とりあえず予備日を一日設定することを伝え、天候を見ながら石徹白登山口へ向かうと伝えた。

最悪の場合は一番近い下山口である別当か市ノ瀬に下山後、

バスと電車を乗り継いで帰宅、後日石徹白へマイカー回収に向かうこととした。

南竜山荘のスタッフに朝の天気予報を聞いたら曇り一時晴れで回復傾向にあるとのこと。

ただ明日(日曜)からはまた崩れるとのことなので

石徹白へ下山するなら最悪でも今日中に三ノ峰避難小屋あたりまで進めたいと思った。

相変わらず南竜は霧の中だが、天候は回復する、

これ以上は悪くならないと踏んで計画より30分遅れの6時半に南竜を出発した。

道ははっきりしているので慎重に進めば問題はないように思った。

ときおりぱらぱらと雨交じりで西から風が吹いたがそれ以上は悪化しなかった。

(別山の北尾根道を歩いて)

霧の中、誰にも会わず一人で歩いていると不安で心細かった。

こういう経験は初めてなので特にだと思う。

別山を越えて下っていたら前方から人、

別山に日帰りで登りに来たとのこと、”ずーっと霧だったけど涼しくていいです”と言われ

ちょっとだけ緊張がほぐれた。そのあとも別山に向かう単独者とすれ違う。

山に掛かっていた霧というか雲が流されときおり下界が見下ろせるようになった。

三ノ峰に着くと単独者の方が二人、一人は三ノ峰まで、

もう一人は別山まで行こうとしたけど霧が濃いので三ノ峰で引き返すという人。

もうこの時には完全に緊張はほぐれていて、この二人と楽しく山の話をしていた。

寒いので三人そろって避難小屋へ避難、

小腹を満たし30分ほど話をした後外に出てみると、晴れ間が出てきている。


相変わらず別山は雲の中で白山も全く見えないが三ノ峰より南は急速に回復しているようだ。

三ノ峰避難小屋に一人二人と人が上がってくる。

これならなんとか今日中に石徹白へ下山できそうだと思った。

三ノ峰から先は単独、グループ含め十数人とすれ違った。

きっと今日が梅雨の間の最後の?晴れ間になるだろうと登ってきた人達だろう。

こっちは不安の中で南竜を出発したのに、まったく逆の状況下におかれているような気がした。

銚子ヶ峰頂に着くと大賑わい、完全に晴れ間の中で次々と人が上がってくる。

別山の方に目をやると雲がほとんど取れ、山頂付近にわずかに掛かっているぐらいだ。


サウナスーツと化した雨具を脱いでザックにしまう。

あと2時間掛かるか掛からないかくらいで石徹白に下山できそうだ。

雨具を脱いでアンダーウエアだけとなった上着だがとても暑い。

千数百mでこれなのだから下界はもっと暑いのだろう。

ほんの数時間前まで下界が恋しかったくせに、今では山の上が凄く恋しい気分になった。

南竜から丁度7時間ジャストで石徹白登山口に下山。


登山口の駐車場は満車状態、銚子ヶ峰か三ノ峰、もしくは別山の人気ぶりが窺えた。


きっとこの車の中には釣り師も?駐車場からすぐ下の石徹白川には釣り師の姿があった。

三日間、充実した山登りが出来た。

去年のリベンジを成し遂げたことも嬉しかったけど、

石徹白から南竜にかけての変わりゆく景色を堪能できた喜び、

テント場で見た満天の星空、石徹白~南竜間を一日行程で歩いたという達成感。

いいことばっかりじゃなくて悪天候時の撤収、歩行、他にも色々。

いろんなことをひっくるめて経験できたということではとても濃い三日間ではなかったかと思う。

この経験はこれからの山登りに役立つと思う。


(三日間履いた靴、ごくろうさま...)

川浦谷・銚子滝 20m滝

2010-07-05 19:20:25 | 沢登り
旧板取村の川浦谷、銚子滝とその上の20m滝に行ってきました

昨日、”山の会”事務所で沢登り講習がありまして

今日はその実践といったところでしょうか

リッチなバイオトイレがある川浦林道車止めに駐車して

銚子滝までは林道&遊歩道でアプローチです

銚子滝トンネル 明かりが点いてないので真っ暗




ヘッドライト点けていきますが、一人だったら・・・

トンネルを抜けるとこれまた立派な休憩舎付トイレがある広場


ここから先、銚子滝まで遊歩道が伸びています


どうやら観光客を呼び込むためにトンネル先までは観光バスが通れるように整備

そこから銚子滝までは遊歩道が整備されていますが

現在、災害復旧工事で通行止めです

林道は落石で埋まっている所あり、遊歩道も吊り橋が崩壊している所ありです


復旧しても再び災害に見舞われることは目に見えています

整備するほど観光客が見込めるのか、金をつぎ込んでまでやることなのか甚だ疑問です

しょっちゅう復旧工事して通行止め

で、沢ヤのアプローチルートぐらいにしかならないのは目に見えてますね

川浦谷の水は梅雨の真っただ中にあるだけあって増水気味

でも濁りの方はないように見えます

銚子滝は初めて目にしますが明らかに水量増しで


爆音とも感じられる音を立てて水が落下しています

滝壺の横まで来るとしぶきによる風と水で息ができないほど

すぐにびしょ濡れです

銚子滝は左岸を登っていきます

まずはトップでSさんに行ってもらって確保してもらって登っていきます

下半分は掴むものが草しかなくておまけによく滑ります

岩登りは全くやったことないのでどこに足を置いていいやらでやや苦戦

Sさんのところまで登ったところで足を滑らせて宙吊りになった時は肝を冷やしました

上半分は木が生えているので、生きていそうな幹や枝をつかんで比較的容易に登って行けます

滝のちょうど真横あたりまで登ったら、懸垂下降で滝上の岩場へ降下します

(セルフビレイをとってメインロープの準備)

結構な高さに見えますが、懸垂下降やってみると、あら、楽しいです

(ここを下ってきました)

滑りやすい岩を冷や冷やしながら登って行くのとは雲泥の差

銚子滝を超えると20m滝、ここも左岸を登っていきます


トップのSさんはハーケンを打ちながら登っていきを僕は下から確保します

で、Sさんが登りきったらハンマーを使いハーケンを回収しながら確保されつつの登っていきます

実は銚子滝も20m滝も左岸をフリーで登って行けるそうですが

今回は前日の室内講習の実践・復習も兼ねてますので色々やってみました

20m滝を登りきったら、折り返します

(20m滝上から下を見る)

銚子滝を下降する前に滝上から下を覗きこむことに


すごい落差があることがわかります

というか足がプルプル、足が竦むってこういうことですね

銚子滝左岸を途中までフリーで下って最後は懸垂下降で降りました

箱洞出合まで戻って昼食

車止めまで戻った後はゴルジュ帯と海の溝(うのみぞ)出合を見に行きました

ゴルジュ帯突破は別の大変さがありそうです

ヘツリ以外は泳ぎになるでしょうか

メンバーには信頼できる優秀な河童・・・のようなナイスガイが居てほしいですね

よい天気に恵まれ絶好な沢登り(講習会)日和になりました

心配であった蛭も被害ゼロでした

沢登り上達のためには岩登りがよいそうなのでこちらもそのうち