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UMA君のお部屋

山遊びのページ

白馬三山・唐松岳と温泉巡り

2016-08-14 08:43:27 | 山歩き…アルプスの山
山行日:2016年8月11日(木)~13日(土)

天気:11、12日晴れ 13日晴れ、午後から稜線上はガス

山行者:単独です。

CT
11日 自宅1:30=岐阜羽島IC=安曇野IC=八方P6:20/八方BT6:35=バス=

猿倉6:59/7:06…白馬𨯯温泉10:05(テント泊)

12日 白馬𨯯温泉4:14…稜線5:55…𨯯ヶ岳6:22…杓子岳7:18…白馬岳8:38…

清水岳直下10:34…不帰山避難小屋11:50…祖母谷温泉16:00(テント泊)

13日 祖母谷温泉4:04…餓鬼山避難小屋7:34…餓鬼山8:33…鉱山跡9:46…

唐松岳13:02…リフト乗り場15:32=ゴンドラ地上駅16:00…八方P16:14=

温泉=安曇野IC=岐阜羽島IC=自宅23:00



≪11日≫
一日目は猿倉から白馬鑓温泉まで。

途中雪渓無く、アイゼン必要なし。

そもそもアイゼン持ってきてないが…。

鑓温泉は標高2000mの山の中腹にへばり付いている感じ。

硫黄の匂いがし、湯気が上がり、温泉が流れ出ている。

壮大な景色の中にあって不思議な感じがする。

湯は結構熱い。

最初下半身慣らして全身浸かったが熱すぎて長く入っていられなかった。

日も落ちてきたころもう一度入ったがこの時は多少長く浸かる事ができた。

この日は10時には到着、早いうちから酒を飲み、昼寝したりとのんびり過ごした。


(猿倉荘)




(露天風呂ののれん)


(𨯯温泉、上から見下ろす)

≪12日≫
この日は初日と違ってロングコース。

白馬三山を縦走し祖母谷温泉まで下るのだ。

白馬三山はアルプスらしいカッコいい山々。

沢山の登山者が訪れるのもわかる気がする。

遠くは富士山、北アも槍穂高から立山の辺りもよく見える。

また行きたくなる山が増えそうだ。

白馬岳からは縦走路を外れて祖母谷へ下る道へ。

縦走路はたくさんの登山者がいたに、こちらは登山者は皆無でとても静かだ。

しかし景色は格別。

むしろ人がいないから山を存分に楽しむ事ができる。

避難小屋までは素晴らしい道。

しかし避難小屋から暫く進むとトラバース気味の道になるがこれが酷い。

山の斜面をただ草刈っただけなんじゃないかという所や崩壊しかけてるところ。

山と高原地図通りきっちりCT4時間歩かされてヘトヘトになった。

白馬岳~避難小屋までがとても素晴らしいだけに

避難小屋~登山口の道の悪さにはちょっと↓。

祖母谷温泉は鑓温泉とはまた違った感じの温泉山小屋。

こちらは欅平から数十分水平に歩いてこられるので観光客も来れる。

お湯は僕には丁度いい感じ、どっちかっていうとぬるめか。

入浴後登山者、元登山者の方と話が盛り上がり楽しいひと時を過ごす事ができた。

就寝前にもう一度入浴し床に就いた。

祖母谷に下りてわかったのだが、右足に大きなマメを作ってしまった。

触るとかなり痛い。

絆創膏、湿布、テーピングで応急処置。

悪ければ明日の登山はやめにして交通機関で八方まで戻る事に決めた。


(𨯯温泉~稜線でご来光)


(朝焼け)


(𨯯ヶ岳から杓子、白馬望む)


(白馬)


(大雪渓を登ってくる人々)


(祖母谷へ下る清水尾根)






(清水岳から三山望む)


(同じくつるぎ方面望む)



≪13日≫
足の方は相変わらず。

しかし厚手の靴下を履き、登山靴を履いて歩いてみると悪い感じはしない。

うーんと悩んだが歩くことにした。

まだ真っ暗な四時過ぎに出発、ヘッドライトの電池が少なく光が弱い。

今日もロングコース、山脈越えて八方へ下る。

登山口から沢沿いをトラバース沿いに登っていく。

テープは付いているが歩きにくかったり、わかりにくい箇所がある。

地図上の滝の高巻きは全然大したことなかった。

沢登りの高巻きと一緒に考えてしまったのがいけない。

前日の疲れが残っていて峠までの登りがキツかった。

避難小屋の位置が地図に載っている池付近よりかなり離れていて1919付近でだいぶ先。

餓鬼山は登った分下る(標高差250m程)という結構無駄な行程だが

かといって名前の通り両脇崖でとても巻き道なんて作れそうにない感じだった。

登りはハシゴ場が何カ所かあり、

登り下りとも落ちたらあの世行き間違いなしの痩せ尾根が何カ所かあった。

しかし地図には危険マークなし、確かにロープは付いていたけどこれは危険でしょう。

鉱山跡へ下り沢に降り立ち水補給して唐松岳へ向かう。

ここからはひたすら登るのみ。

最初は九十九折りだったが、馬鹿下りを過ぎるとトラバース路となり

彼方に唐松岳頂上山荘が見える。

山荘は見えるのになかなか近づいてこない。

トラバース路は鎖場や杭が打ち込んである箇所、

道が斜めになっている所があり注意を要した。

あともう少しで唐松だというのに、予報通り稜線はみるみるガスに覆われてしまった。

這う這うの体で唐松岳頂上に着くがガスで何も見えず。

しかし直下の斜面ではライチョウが出迎えてくれた。

あとは八方尾根を下るのみ。

足の裏が痛むのを我慢して、何度か休憩を入れつつ下った。

楽しみにしていた八方池もガスってただの池と化していた。

木道が現れるとスピードアップ、時間に余裕を持ってリフト駅に着いた。

リフト&ゴンドラの下山は楽チン、2回乗り継いで30分程で地上駅に降り立った。

八方駐車場近くの温泉で汗を流し綺麗な下着と服に着替えて長い長い岐路に就いた。

白馬と温泉、サイコーでした。

ロングルートはかなり堪えましたけど、終わってみれば楽しかったの一言です。






(餓鬼山振り返る)


(唐松と山荘)




荒川三山~赤石岳 椹島から反時計回りで周回

2016-08-01 21:22:52 | 山歩き…アルプスの山
山行日:2016年7月30日(土)~31日(日)

天気:30日晴れ、稜線上は昼前からガス、夕方から一時雨 31日晴れ

山行者:単独です。

CT:
30日 自宅0:20=岐阜羽島IC=新静岡IC=畑薙臨時P5:01/7:40=バス=椹島8:40…

登山口8:51…清水平11:01…千枚小屋13:00…千枚岳13:41…悪沢岳15:00…中岳避難小屋16:02

31日 中岳避難小屋4:03…中岳4:07…前岳4:15…荒川小屋5:00…小赤石岳6:35…

赤石岳7:06…赤石小屋9:00…椹島11:28/13:00=バス=畑薙臨時P14:00/14:10=

新静岡IC=岐阜羽島IC=自宅20:00

二日間とも晴れました。

まだ登っていなかった荒川東岳(悪沢岳)をゲット。

中岳避難小屋の管理人さんのお話も楽しかった。

久々のアルプスは疲れました。

でも楽しかったな。






(富士見平から荒川三山)


(富士見平から赤石岳)






栗代山~風イラズ~大無間山~朝日岳 周回

2016-05-02 08:49:16 | 山歩き…アルプスの山
山行目的:風イラズへ行ってみたい&ぐるっと縦走したい

山行日:2016年4月29日(金)~5月1日(日)

天気:三日間とも晴れ

山行者:単独です。

CT:
29日 自宅6:59=岐阜羽島IC=島田金谷IC=栗代林道入口11:23/11:55…

栗代山13:14…大小屋戸山14:27(テント泊)

30日 大小屋戸山5:30…尾栗峠5:37…抜ヶ谷山7:00…黒枯山?7:29…

風イラズ9:01…1980P10:11…三ツ合10:53…大無間山11:56…三方嶺13:07…

三方窪13:55…鹿の土俵場14:47(テント泊)

1日 鹿の土俵場5:22…朝日岳8:10…朝日岳登山口10:34…

(途中ショートカットに失敗、40分のロス)…栗代林道入口12:33/12:44=

島田金谷IC=岐阜羽島IC=自宅17:35



≪30日≫


まずは林道入口から栗沢山へ登る。

取り付いてすぐに電波塔、振り返えると朝日岳が見えた。

道はしっかりしていて目印もしっかりある。

足元にはこの地域特有の白いイワカガミが見られた。


久々のお泊り山行で荷が重く、足取り重く息が上がった。

道は上の方まで割となだらか~フツーだが

頂上直下100m程は急坂でおまけに崩れやすく、何度かずり落ちそうになった。

頂上は南東が少し開け、眼下にダム湖と対岸に大きな山が見えた。




山頂から西へ少し戻り風イラズへ向かう尾根に入る。

ここからは踏み跡薄く、目印も見当たらない。

GPSを頼りに下降していく、1111の手前のコルまでは結構急な箇所があった。

大小屋戸山との最低コル手前あたりで目印を発見。

その後ちょこちょこと目につくようになる。

比較的なだらかな尾根を詰めると大小屋戸山。


もうちょっと歩けそうな感じがしたけど、

西側が幕営に適した地形、この先尾根は痩せてくるので今日はここまでとした。

平らなところを見つけ適当に掃除して設営した。


割と良いテント場だった。

≪30日≫
今日は目的の一つ風イラズを目指し、大無間の先三方窪が目標だ。

尾栗峠までちょこちょこっと。


ここから最初の小ピークへの登り返しがキツかった。

苦手な痩せ尾根も出てくる出てくる。

両側が切れ落ちてどっちへ転んでもかなり痛そう。

抜ヶ谷山あたりはアカヤシオの木だらけ。




全部満開ではなかったけど、見応えがありました。

この淡い赤がいいんだよな~。

黒枯山を過ぎるといよいよ真打ち登場となる。

最初の痩せ尾根&急登にビビったがこれは序章に過ぎなかった。


サネミ坂とも言われる坂は坂って言うより壁。

岩だけじゃなくて木の根っこなんかも掴んで身体を持ち上げた。

岩だけだったら厳しいけど、木の根っことかもあって思ったより登りやすかったです。

念願の風イラズ山頂は展望は皆無でしたが、そよ風吹いて風ハイリマスという感じだった。


満足感に浸りつつ大無間山へと向かう。

核心部はもう過ぎた、これで安心!と風イラズ山頂では思ってました。

最初こそはなだらかな尾根で、倒木があって南アルプスらしいな~。

とユルユルの気分でいたんですが…ありました急登が、痩せ尾根が。

急登はサネミ坂程ではありませんが両手使いました。

大無間手前のザレ場の脇を通過する所はスリル満点!


おまけに最後はナイフリッジでしめました。

精神的にヘロヘロになりながら大無間山に到着。


これで本当に核心部は終わってホッでした。

大無間山から三方嶺までは勝手知ったる道…と思いきや

結構忘れてて、こんなところに水たまりあったっけ?


三方嶺への登りってこんなに木生えてた?笹野原じゃなかったっけ?

という感じで、3年前の事はすっかり忘れてて新鮮な気持ちで歩けました。

三方嶺の頂上だけは覚えてて、あそこにテント張ったなーとか

崖の縁からの眺めを楽しみました。

(三方嶺から光へ続く尾根)


(笹野原から。左に風イラズ、右奥に朝日岳。)

ここから先は未開拓。

笹野原を下がって三方窪へ下り立つ尾根はGPSでバッチシ確認しながら下りました。

三方窪まであと少しという下りの最中、

黒っぽいものが動くのが見えました。

熊かと思いヤッホーと掛け声、そしたら向こうもヤッホーと返してくれました。

僕とは反対に大無間の方へ行かれるとのこと。

紙の地図を片手にルートを思案されてました。

GPS頼りの僕とは雲泥の差!

これだからI藤兄さんと沢へ行った時とかに

『お前本当にGPSしか持たんのやな~』とかバカにされる言われるんですね。

やっ…やっぱ味を知ってしまうと便利&安心ですもん。

山行中に壊れたら…、と考えるとこれだけに頼るのは恐ろしいですけどね。

三方窪で今日の行程は終了のつもりでしたが、

未だ時間はあるのでもう少し先に進む事に。

ここから鹿の土俵場までは栂の森、笹野原、二重稜線など絶景広がる尾根でした。

鹿の土俵場は絶好のテント適地。


適当に笹がはげている場所もあって、テント設営が楽そうなのでここに決めました。

ホントに絶好の場所だったんですが夜は強風でゴウゴウと風の音。

風自体は周りの木々に遮られテントを揺らす程の風はこなかったんですが、

風の音があまりにもうるさくてほとんど眠れませんでした(涙)

夜中、用を足しに外へ出ると満天の星空。

寒かったのですぐにテントの入りましたが…キレイだったな~。

≪1日≫
寝た気がしないまま4時に起床。

5時半前には出発しました。

夜露で笹が濡れているかと心配していたんですが全然乾いておりました。

ここからずーっと後は楽な道だと思ってましたが、これも予想外れました。

途中まではなだらかな地形、笹野原、で別天地だったんですが、


途中から痩せ尾根に変わりまして、急な下降も出てきましてビビりました。


特に朝日岳への登りがですね、痩せ尾根⇒痩せ尾根の急登でこれまたビビりました。




朝日岳山頂からは普通の登山道、ああこれで楽できると思ってたんですが、

一部崖っぷちの狭いトラバース路とか痩せ尾根とかあって、

こりゃ子供とか連れてくる一般登山道の山ぢゃねーなという感じでした。

登山口に降り立ってまずはやれやれ。


そのまま林道を下って朝日トンネル入口へ。

立派なゲートがありましたので脇をうんしょと乗り越え。


トンネルをくぐって橋を渡り、目星を付けていた所から再び尾根へ。

これでショートカットのつもりでしたが半分くらいまで来たところで

前方が痩せた岩尾根に…引き返して大人しく車道を栗代林道入口まで歩きました。

目印は付いていたので登っている人は居るはず。

ただ無茶はしたくない気分だったので止めときました。


(人丈くらいのマムシ草、初めて見た!こんなの)

40分程ロスしましたが、水が無くなる前になんとか車に到着。

帰りに温泉に寄る予定でしたが寸又峡Pも川根本の温泉も満車だったので

臭い身体で5時間かけて岐路に着きました。

今回は三日間共天気が晴れてくれて山に感謝。

念願の風イラズに登れたし、無事ぐるっと周回も出来ました。

そしてまた登りたくなっちゃった山もちらほら。

これは来年以降の課題ですかね。


(南アルプスの山中によく落ちてる透明な一升瓶)

北ノ俣岳

2015-07-12 09:48:32 | 山歩き…アルプスの山
山行目的:黒部の絶景を見に

山行日:2015年7月11日(土)

天気:晴れ

山行者:単独です。

CT:自宅2:29=岐阜各務原IC=高山IC=飛越トンネル6:34/6:51…

1842ピーク分岐8:24…寺地山9:25…避難小屋分岐10:20…北ノ俣岳12:04~12:38…

避難小屋分岐13:51…寺地山14:29…1842ピーク分岐15:27…飛越トンネル17:06/17:15=

高山IC=岐阜各務原IC=自宅21:00

梅雨の中休みなのか土日とも晴れの予報っだたので

久々に北アルプスへ行ってきました。

飛越トンネルに車を停め計画書を提出して出発。

道は比較的なだらかですがヌタ場続くドロドロードに苦戦。


スパッツ付けなかったので靴はもちろんのことズボンの裾まで泥ベタ。

ドロドロードは避難小屋分岐まで続く、ここまで酷いのは初めてだ。

精神的にも体力的にも消耗した。

しかし寺地山付近、避難小屋の上あたりは池塘や湿原があって癒されます。




お花畑までいきませんがちらほら咲いてました。




寺地山を過ぎると目の前に北ノ俣がドーンと。


左手には薬師岳、ちょこっと剱。右手には笠に乗鞍、御嶽と続きます。

(左手)


(右手)

避難小屋分岐を過ぎるとちょこっと木道。

その脇にある池塘がなんとも言えません…まるで天国。


木道が終わると地道ですがどんどん急になっていきます。

ヒーコラヒーコラ、途中何度か立ち止まりながら尾根上へ。

そこに待っていたのは大絶景。

来た甲斐がありました。

ちょこちょこっと歩いて北ノ俣岳山頂。

雲ほとんどない青空。



(薬師岳、左にちょこっと剱が頭出している。)


(赤牛だと思います。)


(奥に槍。)


(行きたかった黒部五郎岳、遠い。)


計画ではこれから黒部五郎まで行き小舎でテント泊する予定でしたが…。

なんだか自棄に身体がえらい…右足も攣りそうで…。

今週風邪をひいてたのが悪いんでしょうか?

ザックにフル一眼と三脚と缶ビール二本という余計なものが入っているのが悪いのでしょうか?

うん、全部ですね。

何だかこの絶景を見たら、まあここで引き返してもいいかなと思い下山を決意しました。

黒部五郎岳まで行くのも大変でしょうが下山も大変でした。

20kg越えのザックを背負って。

いつもならそんなに重く感じないはずですが、なぜか今日はいつもより重く感じました。

途中左足が攣ってしまい悶絶。

なんどか休憩をはさみ這う這うの体で下山。

さらに4時間近く運転して帰宅しました。

黒法師~山犬段~沢口山 寸又峡から周回

2015-05-04 10:06:45 | 山歩き…アルプスの山
山行目的:テント泊縦走

山行日:2015年5月1日(金)~3日(日)

天気:2日 晴れ 3日 晴れ

山行者:単独です。

CT:
1日 自宅21:00=岐阜羽島IC=遠州森町PA23:05(車中仮眠)

2日 遠州森町PA2:30=島田金谷IC=寸又峡P4:30/5:36…前黒法師岳登山口6:17…

栗の木の段7:44…白ガレの頭8:58…前黒法師岳10:02…ヘリポート11:08…

黒法師岳13:39…黒バラ平14:24(テント泊)

3日 黒バラ平4:43…バラ谷の頭5:23…房小山6:20…鋸山7:42…千石平7:54…三ツ合9:11…

蕎麦粒山10:30…山犬段11:04~11:24…八丁段11:57…板取山12:37…天水13:22…沢口山14:29…

沢口山登山口6:21…寸又峡P16:28・温泉=島田金谷IC=岐阜羽島IC=自宅23:30



≪1日≫
この日は移動のみ。

仕事から帰ったら風呂・夕飯・準備を済ませたら出発。

渋滞情報を事前に入手、

計画よりも早めに出発し渋滞に巻き込まれずに遠州森町PAまで走る。

眠気を感じたので後部座席を倒してベッドメイキングし仮眠をとった。

あれほど入念にチェックし準備したというのに…腕時計を忘れていることに気がついた。

≪2日≫
2時過ぎに起床し2時半に出発、島田金谷IC降りてすぐのコンビニで朝食を買う。

寸又峡には予定より早く着く、小一時間ほど仮眠をし5時36分出発。


朝の温泉街を抜け前黒法師岳登山口へ向かう。

まだ朝早いというのに寸又峡を観光する家族・カップルがいることに驚く。

飛龍橋を渡り左折、未舗装林道を暫く歩くと前黒法師岳登山口が右手に現れる。

(林道から夢の吊り橋を望む。湖面がエメラルドグリーンに見える。)



最初は急斜面の九十九折りで足元を気にしながら登っていく。

尾根が緩やかになってきた所で湯山集落跡。


建物は残っていないがしっかりと組まれた石垣が今も残る。

石臼や一升瓶、カメなどから当時の暮らしぶりを窺う事ができる。


前黒法師東尾根に乗っかり少しで林道。


休憩?小屋があり、展望もよい。北東にはどっしりとした朝日岳が立ちはだかる。




林道をやや左に横断し登山道へ再び入っていく。

やや急な登りをやり過ごし緩やかな尾根になったところが栗の木の段。


三角点はあるが展望がよくない、しかし木漏れ日が気持ちいい場所だ。

腰を下ろして休憩した。

栗の木の段から緩やかな尾根が続く、イワカガミの群落があり目を楽しませてくれる。


ここのイワカガミは全体的に白い。

暫く進むと急登となり、これを登りきった先が白ザレの頭。


急登を登りきったところにイワカガミの群落があるのだがこちらは未だ開花していなかった。

白ザレノ頭の南側は完全に抜けている。

そのうちここも飲みこまれてしまうのだろうか。

この先の小ピークは展望所となっていて北側が少しだけ開けている。

遠くまだ雪が残る南アルプス3000mクラスの山々を望む事が出来た。

前黒法師手前の急登を頑張ると広い頂に出る。

若干残雪はあるが、歩行の邪魔になる程ではない。

チョイチョイで山頂。展望なし。しかしここまで何度か急登をやり過ごし感無量。

前黒法師からは破線ルートとなる。

踏み跡が薄くなり目印も少なくなる。

ヘリポートの前後には笹野原が広がりいい雰囲気を醸し出している。



(ヘリポート。これで水場が近くにあればサイコーのテン場.)


(ヘリポートから黒法師を望む、まだまだ先は長い。)

これを求めてここにやって来たのだ。顔がほころぶのが自分でもよく解る。

ヘリポートで新潟からやって来たという単独男性と出会う。

自分と同じ行程で、足の速さもほぼ同じ。

追い越せ追いつきを繰り返しながら2日間ほぼ行動を共にした。

1812ピーク辺りからは笹藪が濃くなり手間取るようになった。

最初は膝丈より下で“これなら…”と安心していたが次第に深くなり、

最大で胸辺りの高さまでとなった。


黒法師への最後の登りはコルから標高差300m弱、おまけに急登で難儀した。

限りなく尾根筋に歩くと踏み跡らしきものが確認できたが、登行を楽にできる程ではなかった。

数十m進んだら⇒休憩を繰り返しながら息を切らしながらもなんとか登頂。

そこには誰もいないと思っていたら3人の男性がいて拍子抜けした。

お目当ての三角点は残雪の中…ここまできたのに…

と思っていたら、3人の男性が三角点を掘り出してくれました。

写真でしか見た事がないバツ印が刻み込まれた三角点、


ようやくこの目で見て触る事ができ嬉しく思った。掘り出した3人の男性に感謝。

黒法師から黒バラ平へ向かう。

これも登ったらとんでもない苦労だろうな…と思う深い笹に覆われた急坂を下る。

(黒バラ平から黒法師を振り返る。)

黒バラ平は一面笹の別天地。

ヘロヘロになった身体をなんとか支えながらよいテン場を探しながら進む。

笹が低くなっていてテント張りやすそうな場所を見つけ設営。


ベッドメイキングを済ませたら近くの倒木に腰かけビアタイム。

コンビーフをつまみに冷えてないビールを飲む…サイコーです。

ほんと、今ここにこうして自分がいる事がとても幸せ。

山をやっていてよかったなーと思う幸せなひと時です。

テントへ戻り少し仮眠。その後水を補給しに水場へ。

本当はバラ谷の頭への急登が始まる手前に標識があり、

南へ谷を下ると水場らしいのですが、酔っ払っていて一つ手前の谷を下降してしまいました。

しかし水は一向に現れず、結局100m程下降して谷の出合まで降りて水を汲みました。


ビールを飲んでからやるべきことではなかった(反省)

酔った状態で沢の下降&登り、今考えると恐ろしいです。

ちなみに本当の水場も急斜面を下降するようで、

こちらもビアタイムの後にすることではないようです。

テント場に戻って夕食をとったらバタンキューでした。

この日は(前日)仕事⇒(夜)長距離運転⇒(早朝から)9時間程登山でかなり疲れました。

≪3日≫
この日も天候は晴れ、

夜明け前風がビュービュー吹いてましたが明るくなってきた頃には大分収まりました。

今日は山犬段までの予定ですが、

4日は悪天候らしいのでなんとか頑張って寸又峡まで下りる事にしました。

テントはさほど濡れておらず簡単に撤収出来ました。



(黒バラ平を振り返る。)

辺りに笹は濡れていませんでしたが、念のためロングスパッツを着用して出発。

朝一番、バラ谷の頭への急登はかなりキツかったです。

途中で朝日を拝み、黒法師右手に富士山を望む事が出来ました。

(水場への案内板)








山頂には5人パーティ、まさかここにも人がいるなんて…意外でした。

この先でも何人かすれ違い、人気のあるルートなのだと思い知りました。

房小山までは笹野原が続きこれまたサイコーのロケーションですが尾根が広く、


(雲海に浮かぶ麻布山と前黒法師(西側の))





踏み跡皆無、二重稜線になっている所もありGPSを確認しながら進みました。

笹は朝露でビショビショ、ロングスパッツ着用で正解でした。


房小山の池付近も感じのいいところです。



(ブロッケン)

テント適地は千石平までに幾つかあり、

“ここいいなー。あ、ここもいい。”と

まるで物件を物色するような目で見て楽しみました。




(千石平の小屋?右側はトイレですが丸見えです。)

鋸山~千石平の前後は片側か両側が切れ落ちているところがあり、




落ちたらアウトな箇所が何箇所かありました。

ビビリの僕は完全に腰が引けてしまって、

スローペースで時にはお尻をついて先に進みました。

三ツ合で一般登山道と合流、登山者も増え、道もハッキリし歩きやすくなりました。

背丈ほどあっても漕ぐ必要のない笹を両脇に見ながら緩い坂を下り、

下った分登り返すと蕎麦粒山、ここから山犬段へは一気に下った先にあります。

麓から山犬段へはガタガタの未舗装路を延々登ってくる必要がありますが、

駐車場は満車状態で人気ある場所なのだと伺えます。


山小屋は知られた通り立派なものでとても綺麗です。


50人収容可とありますが詰めればもっと泊れそうです。


小屋の脇には水洗ではありませんが男女別れたトイレ。


飲料には適していませんが(煮沸すれば…)天水の手洗い場があります。

本来なら今日の行程はここまでで、この立派な小屋に泊るはずでしたが

明日の天気の事もありますし、予定よりもだいぶ早く到着したこともあり

後ろ髪を掴まれつつ寸又峡まで歩を進める事にします。

一般車両は通行できませんが、暫く綺麗なコンクリート舗装路が続きます。


八丁段へは一旦舗装路とはお別れ、普通の登山道を登っていきます。

展望地へ寄り八丁段山頂へ。



すぐ脇が大きく崩壊しているとのことで迂回路を下ります。

舗装路終点が迂回路が降り立つ所、すぐ隣が崩壊地で地盤改良の工事が進められている模様。


あまりに大きな崩壊地、自分が今居る場所もこうしている間に

飲みこまれてしまうのではないかという恐怖心が襲います。

この先の板取山にて新潟の単独男性と立場逆転、完全に後追いの状況になってしまいます。

このあと沢口山手前分岐で待ってくれていた?所で追い付きましたが、

その後は姿をとらえる事ができませんでした。

北側の展望が優れる天水から下っていき

(天水山頂で見つけたシロヤシオ?)

ウツナシ峠~沢口山への登り返しが始まる辺りまでは

広くなだらかな尾根でとても美しい森が広がっています。

一瞬日本ではないどこかへ来てしまった感覚に襲われました。

沢口山から寸又峡へはあとはもう下るだけ。

富士山の見えない富士見平から日向山コースをとります。

左手に柵のある痩せ尾根を下り、標高750m付近から右手斜面を下っていきます。

30分足らずで登山口に到着、あとは温泉街を通りぬけ駐車場へ。

前日は朝早かったためか閑散とした駐車場でしたが、

GWを満喫する人々の車で満車状態になっていました。

ザックを車に置き、着替えを持って翠紅苑へ。

ここは日帰り入浴ができ、なんといっても駐車場から一番近いです。

お湯は下呂温泉みたいな肌がヌルヌルになる感じ、汗を流して綺麗さっぱりになってから岐路に着きました。

帰りはどっぷり渋滞にはまり三ケ日から豊田辺りまでは断続的にのろのろ運転でした。

自宅には23時半頃に到着。

簡単に片づけをして日付が変わった頃床につきました。

久々の泊りの山行でした。トータルでかなりのアップダウン、距離も歩きました。

朝、身体の節々がイタタタタ。

2泊3日が1泊2日になりかなり強行な山行になってしまいましたが、

2日間とも天気良く久々のテント泊山行を堪能できました。

南アルプス、やはりいい山域です。またひいきにして歩きたい山です。