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UMA君のお部屋

山遊びのページ

登り初め 西穂高岳西尾根 標高2500m(第一岩峰付近)撤退

2019-01-05 07:00:23 | 山歩き…アルプスの山
山行日:2019年1月2日(水)~4日(金)

山行者:山の会 (CL)T橋さん、(SCL)K川さん、I藤君、K上さん、僕の5名。

天気:2日曇り 3日曇り 4日快晴

CT:
2日 新穂高7:30…穂高平9:22(ワカン装着)…西尾根末端10:00…1946m標識13:49…

2030mごろごろ岩場14:47…2100m付近15:15(テント泊)

3日 テント6:47…2378m小ピーク9:14(ワカン⇒アイゼンに交換)…第一岩峰右巻き2500m付近撤退10:27…

第一岩峰左巻きルンゼ途中まで偵察11:00…テント11:55(テント泊)

4日 テント7:29…西尾根末端9:22…穂高平10:01…新穂高11:07



山仲間4人と西穂高岳西尾根へ行ってきました。

≪2日≫
新穂高へ向かい東海北陸自動車道を北へ走る車、ガラスには雨粒。

雨の中の登山は嫌だなあと思っていたが新穂高に着くと雪に変わっていた。

地面は真っ白、そして山の上の方はガスで真っ白だ。




歩き始めは真っ白で所々凍りついている林道であったが気が付くと30cm程の積雪。


穂高平まではトレースばっちり、夏道より少し遅いタイムで到着。

ここでワカンを装着する。






西穂高岳西尾根へ向かう方向にトレースは無い。

雪原を思うがままに進む、膝丈から股下まで位のラッセル。

目の前には道(トレース)はない、自分の後ろには道(トレース)がある。

最高の思いだ。

西尾根末端にお先に到着、少し後から仲間が追いついてきた。

ここでK川さんにトップを交代。取り付きはとても急である。


一歩一歩確実に、だがトップのK川さんと二番手はどんどん離されていく。

○0代目前だというのに有り余る体力、羨ましい。

減らず口を叩いていたらトップを交代させられた。

よくこの急斜面をあのスピードで…と思いつつも自分も頑張る、息を切らして。

1550辺りで一旦急登が落ち着き緩やかな坂へと変わる。

ココで一本。

全員そろったら、ラッセル開始。

岩場のある場所は一旦直登し、岩が目前に迫ったところで左から巻いた。

その先の安全地帯で後続を待っていると朝新穂高で出会ったカップル登場。

その先はカップルが先行してラッセルをして行ってくれた。

一旦メンバー揃って再出発したが、今回紅一点のK上さんがどうやら調子があまり良くないらしく暫くして最後尾。

なかなか上がってこないし、呼んでも返事がないので心配して下っていったらゆっくり登って来ていた。

最後尾一人にしておくのは心配なので自分が付いていくことに、残りの三人には先に行ってもらった。

K上さん、普段は自分とはあまり話さないのだけどこの山行に関してはよくお話しした。

内容はともかく彼女に元気がないわけではなさそうなのでひとまず安心した。





15時を目安として行けるとこまで進むとCLが言っていた通り、1900の平坦地を過ぎ2100辺りでテント設営地を整地していた。

尚、カップルは20m程下に設営。

雪がふかふか過ぎて思うように整地出来なかったようだ。

テントを張ったらギリギリで設営後は端やど真ん中が陥没していった。

それでも先に到着しすぐさま設営準備に取り掛かってくれた先行者三人には感謝!

テント設営後、中に入ってゆったり寛ぐ暇もなく水作り。

全員で取り組むので早いは早い。

その後宴会と思いきや皆疲れているようでお酒もそこそこで20時には就寝した。

翌日の天気予報はあまり良くなく、朝までに20cm程の積雪があるようだ。

午後から好天するようだが登頂は難しそうだ。

この夜は珍しくぐっすり眠ることができた。

いつも山ではなかなかぐっすり眠れないというのに。

≪3日≫
翌朝、ヘッドライトが必要ない明るさの時間に出発。

予報よりは少なそうだが若干積雪があった。

(朝までの雪で雪かぶるテント)

この日は皆で交代しながらラッセルをした。

(この日も朝からラッセルヒーコラ)

I藤君は初めて?のようで最初ぎこちなかったが最後は様になっていた。

吸収が早くてセンスもあり頼もしい存在になりそう…というかすぐさま抜かれそうだ(汗)

痩せ尾根になりアップダウンを繰り返しながら登っていく。

最初の一本目でカップルが追いついてきた。

軽く挨拶を交わしてラッセル交代、あとは楽して…と思っていたらすぐ先で痴話喧嘩していた…。

カップルはほっといてその先へ、2378ピークでワカンからアイゼンに交換する。


さすがはアイゼン、浮力が全くなくいきなり腰までラッセル、ヤレヤレ。

大きな岩肌が見えてきたと思ったらそれが第一岩峰だった。


カップル達の助言?を受けて右から巻くためトラバース気味にラッセル。

なんと首まである。

なかなか進まない。


T橋さんと交代するも全然進まない。

そこから一旦岩壁の方へ登り左手にみえる棚へ向かってラッセルすることになった。

フカフカ過ぎて最初は這い上がれなかったがコツを掴んでトップで登っていく。



(後続、斜度は60~70度でヒヤヒヤ)

なんとか棚のところまで上がったがその先のトラバースが厳しい。

打ち切りの時間も迫っているのでココで撤退することになった。

カップル達は「私たちのために…」とお礼?を言って

岩峰を左から丸ごと巻くためにさらにトラバースのラッセルをしていった。

「私たちのために…」って…そんなわけないじゃん!

一旦下ったがI藤君の提案で左巻きの偵察をしたいという事で僕も付いていくことに。

残りの三名は先にテントへ下降開始。

岩峰を左から少し巻き上がった所に赤布発見。

そして上を見上げると細いルンゼが岩峰上部へと続く。

I藤君の情報では右巻きは雪が安定している時期に使うルートでこの時期は左巻きとのこと。

岩峰を左に巻き、目印から上にルンゼ、そしてルンゼを中ほどまで登った所には細引きが垂れていた。

I藤君情報は当たっていた。

I藤君ガンガンモードだったが下っていった三名が心配しているかもしれんので

(ルンゼを行くI藤君)

ルンゼを中程登ったところで引き返すことにした。

2378ピークまで戻ると見覚えのある顔、先へと進んでいったと思われたカップルだった。

どうやら右巻きは厳しいと判断して戻ってきたようだった。

自分とI藤君が左巻きを途中までして目印を見つけたことや岩峰上部へ上がるルンゼの事を話したら

目を輝きだしてその先どうなっているか聞いてきた。

その先は行ってないので解りませんと言ったら納得したようだったが、

翌日もまだ登る気満々だったのできっと先へ行っただろうなぁ…。

自分達は予備日を入れてないために翌日は下山確定。

充実感と次の機会への期待を胸に下った。

テントには12時頃に到着。

何にもすることがないので早々に宴会開始。

自分はなるべく軽量化を図って余計な物はあまり持ってこなかったつもりだったが、

他の四人は意外にも酒やつまみや食料が多くて驚いた。

なんやかんや言ってもお酒やつまみやおかずを頂いたので文句は言えませんが。

この日は飲み過ぎてしまって早々にダウン、

一番に寝床を作ってシュラフへ潜りこんだが、

他の4人も17時過ぎには寝床を作りシュラフに潜ったようだ。

この夜は前日のようにぐっすり眠れず何度か起きた。

≪4日≫
泣いても笑っても下山日。

(下山開始、トレースはほとんど残っていた)

この日は快晴で、T橋さんがこんな日はなかなか無いと言っていた。

初日、2日目は全く見えなかった笠ヶ岳や槍ヶ岳、穂高の山々は雲一つなくクッキリと見えていた。

(木立の間から笠)


(槍様!)




稜線は風が強いらしく雪煙が舞っていた。

あのカップルは西穂高岳を登頂出来たのだろうか…。

お昼には新穂高に下山。

ロープウエイで山上へと目指すお客さんの車の駐車場待ちの長い列ができていた。

下山後は中崎の湯で汗と汚れを落とし、腹を満たしてから帰路に着いた。

帰りの車中も山の話で盛り上がりあっという間に集合場所のT橋宅に着いた。

今回登頂には至らなかったが、充実した三日間だった。

T橋氏の言葉を借りるなら“僕のこだわりとして新雪 深雪にもがいて道を作り高みに登りたいという…”

まさに人生そのものじゃないですか!その気持ち解ります。

だから自分はノートレースの雪原を進み藪を漕ぐのです。

そしてアウトドアの師匠(僕が勝手に思ってるだけ!会ったこと無し!)の一人BOSS氏が言う

“登れそうで登れない山が幾つかあればまだ山は続けられる”

決して登れないわけではなさそうだけど状況によって難しい西穂高岳西尾根。

いつか機会があればリベンジを果たしたいです。

悪沢岳西小石尾根下降、蝙蝠岳ガンカク尾根1920付近で撤退

2018-08-15 07:48:48 | 山歩き…アルプスの山
山行日:2018年8月11日(土)~14日(火)

山行者:単独です。

天気:11日 晴れのち曇り一時雨
   12日 日の出あたりまで晴れ、のちガスに覆われれ雨、
      10時頃から昼前まで雷雨、午後からくもり一時晴れ。
   13日 晴れのち雨、昼頃から雷を伴って激しく降る。
   14日 朝のうちは晴れてました。

CT:
11日 椹島7:00…登山口7:26…清水平9:49…駒鳥池11:29…千枚小屋12:04

12日 千枚小屋4:43…千枚岳5:17…丸山6:04…悪沢岳6:27…西小石岳7:53…
新蛇抜沢源頭ナギ9:24…西俣慣合11:09…右岸台地にてテン泊11:20

13日 テン泊地4:57…ガンカク尾根取り付き点5:13~5:32…1920引き返し地点6:29…
取り付き点6:59…二軒小屋9:05~9:25…椹島11:30(登山小屋泊、小屋泊受け付けは13:00以降)

14日 椹島6:15分発の送迎バスにて下山。



昨年の悪沢岳・西小石尾根のリベンジです。

といっても登りではなく下降なのでリベンジといっていいものか…。

登りでは力及ばず撤退したお化けハイマツ帯でしたが下りはなんとか通過しました。

西小石尾根下降当日は悪沢岳頂上ですでにガスの中、下降するのをためらいましたが、

(日の出前、富士山を拝めました。)


(千枚岳までは良かったのですが…。)


(丸山辺りですでにガスの中。)


(メガネに水滴が。)


(西小石尾根下降点、この先どうなってんのかわかんない~。)

GPSを頼りに下降しました。

急すぎるようなところは無く、岩のギャップがたまにあるのみ。

二重稜線でところどころ可愛いハイマツやお化けハイマツが生えていました。

悪沢岳~西小石岳間はハイライトなのですがガスの中遠くは見渡せず残念でした。

(何が何だか…。)


(西小石岳山頂。三等三角点と小さなケルン。)

西小石岳からいよいよお化けハイマツ帯に突っ込んでいくのですが、

(いよいよ突入。)


(背丈を越えるハイマツ、真横に延びているので幹や枝は3mくらいはありそう。)


(綱渡りならぬハイマツ渡り、失敗すると地面に落ちます。)


(ダケカンバも真横に生えてます。)

楽な方へ楽な方へ進んでいたら尾根を外してしまい右手の方へ。

ダケカンバが現れる辺りで強制的に修正しましたが難儀しました。

尾根に戻りしばらくするとゴロゴロ、まさか雷様と追っかけっこするとは…。

すでに樹林帯なのでそれほど心配ありませんでしたが、

(ナギの源頭、鬱蒼とした尾根の中で外の空気が吸えるところ。)


(幼木、倒木ジャングルへ)


(二重稜線(尾根?)のところ、ちょっとだけ歩きやすい。)


(下部は激下り、巨木の倒木またぎ、たまにスッテンコロリン。)

下の方は巨木の倒木まみれ&急坂で難儀、最後はGPSでドンピシャ昨年と同じ尾根末端に降りました。

(西俣慣合の取水堰堤上のプールの真ん前に辿りつく。プールはチンダル現象で濁ってる。)

翌日13日はガンカク尾根の予定でしたが、前日の予報メールによると朝晴れても昼頃は雷雨の可能性大。

テン泊地は谷底で電波通じず、最新の予報メールも受信できません。

朝一で取り付いて登っても、上部~稜線で雷様とバッティングする可能性大。

しかし好天の朝の空に後ろ髪ひかれ偵察とばかり突っ込みます。



(ガンカク尾根取り付き点辺りの西俣の様子。水量少なく登山靴で簡単渡渉できた。)


(ガンカク尾根取り付き)

最初はなだらかでアレアレ?という感じですがすぐさま超急坂が現れます。


これは西小石尾根の取り付き上より急。

ズルズルでイヤラシイところでは止まらず上を目指します。

1780辺りがチョット緩やかになりまして、左手を見ると尾根へ行けそうな感じ。

トラバース気味に登って1810あたりで尾根に乗っかります。

ガンカク尾根は痩せた岩尾根で急登続く…そんな感じ。




かろうじて木が生えているので掴んでよじ登れるし、恐怖感も和らぎますが、

木が生えてなかったらきっとゾッとするでしょう。

取り付きから1時間余りで250程標高を稼ぎましたがまだまだ急登は続くようで

目の前には尾根を塞ぐように大岩が鎮座しておりました。

左は絶壁で巻きほぼ不可能、右手からはなんとか巻けそう。

気が付いたら右手中指が何かで切れて怪我しておりました。

血は出ず、痛みもないけど絆創膏ですぐに手当て。

このまま登ってもさらに4~5時間はかかる模様、雷様が心配です。

木々の隙間から空を見たら朝と打って変わって雲が広がっている。

うーんと考えて撤退を決意、下山しました。

西俣は林道跡がところどころ崩壊していて、注意が必要。


踏み跡バッチリ、目印も付いていました。

途中へつらないと前に進めない箇所があって、


そこは安全を考慮して右岸⇒左岸、左岸⇒右岸の二回渡渉しました。

登山靴で強行しましたが、ドボン(悲)無理せず沢靴に履き替えておけばよかったです(涙)

林道崩壊箇所がありましたがあとは渡渉なしで二軒小屋まで歩いていけました。

(ここまでこれば後はラクチン(大崩壊箇所が1か所ありますが割と楽に越えて行けます。))

二軒小屋へ着き振り返ると発達中の積乱雲、撤退して正解だった。

まだ時間も早いので、雷様が追いついてこないのを願って早足で椹島へ向かう。

3時間強掛るはずのところを2時間強で到着。

椹島へ着いて間もなく雨が降り出しギリギリサーフでした。

停電、発電機動かしても電気復旧せずというハプニングもありましたが

日が暮れる前には復旧してお風呂にも入れました(嬉)

この日は前日よりヒドイ雷雨、そのまま蝙蝠岳へ登っていたらどうなっていたのやら…。

登山小屋で一泊し、翌日14日朝一番の送迎バスで椹島を後にしました。

西小石尾根、念願の歩きとおし出来ましたが、悪天だったのが残念だったかな。

ガンカク尾根、来年or来年以降に持ち越しですがまた楽しみができました。


おまけ。二軒小屋の良心的価格自販機。なぜか350mlコーラが椹島自販機より50円安い。

大キレットを歩く

2018-08-05 20:59:57 | 山歩き…アルプスの山
山行日:2018年8月4日(土)~5日(日)

山行者:単独です。

天気:4日 晴れ 5日早朝ガス、のち晴れ

CT:
4日 鍋平P4:17…新穂高4:45…白出沢6:06…滝谷避難小屋7:04…槍平小屋7:44~7:59…南岳小屋11:39(テント泊)

5日 南岳小屋4:38…長谷川ピーク5:44…A沢のコル5:58…北穂高岳山荘7:00~7:26…北穂高岳7:27…

涸沢岳9:02…穂高岳山荘9:14…登山口(林道)12:25…新穂高13:35~13:45…鍋平P14:13


夜明け前に新穂高無料Pに着きますが、まさかの満車!鍋平有料Pに回されました。

新穂高までちょこちょこっと下山?して計画書提出したら出発です。

槍平まで約半分の道のり、ここから1000m程標高を稼いで南岳小屋へ。

南岳新道は荒れているとのことでしたが、思ったほどではなく通行に困難はありませんでした。


ただとっても急登、疲れました。

上部には一部雪渓が残っており、ステップに慎重に足を置き歩を進めました。

南岳小屋には昼前に到着。


テント設営して乾杯です。

運びあげた缶ビール、ヌルくてヌルくて…。

ヌルイビールほど不味いものはないです。

冷やすところがなければ小屋で調達した方が値段高くてもいいかな。

ちなみに缶ジュース買ったら冷えてました。

マッタリしてから南岳へ行ったりほっつき歩いたりしながら写真撮りました。

(奥に北穂、真ん中に大キレット。)


(真ん中の雪渓辺りが北穂池、そのすぐ下から落差ある滝が落ちているのが見える。)


(テント場と奥に槍様。夕方には30張ほどに増えるテント。)


(南岳山頂付近から、中岳、大喰岳、槍様。)

翌朝はガスの中出発。


南岳からの下りは思ったより大したことない感じ…といっても油断禁物。


このままガスガスの一日なのかぁ~と思ったらじょじょにガスが取れてくれました。


























しかし長谷川ピークから先のキレキレな尾根とA沢のコルからの超超急登にヒヤっとさせられました。

自分は北穂へ向かうのでがむしゃらに登ればいいわけですが、

この超超急登を下ってくる方もおられ、ふいと後ろを振り返ったら○○○○がヒュっとしました。

北穂山荘に着けばヤレヤレ、スリリングな大キレットの歩行もなんだかイイものに思えちゃうから不思議。


売店で買った冷え冷えの缶コーラはメッチャうまかった!

北穂のピークを踏み穂高岳山荘へ向かう。






この尾根も大キレットに似たようなもんで、場所によってはヒュっとさせられました。

垂直登りで安全地帯へ、チョイチョイ歩きで涸沢岳山頂へ。




あとは延々と下るのみ、穂高岳山荘を横目にガレ場の九十九折れを下っていく。


途中まではハッキリしてたんだけど、気が付いたら道なき道へ??

テキトーに歩きやすいところ選んで歩きますが石が浮いてて困るのよねー。

荷継小屋跡からはハッキリした登山道、激下りのち絶壁歩道、またヒュっとしましたよ。

川を渡ってフツーの登山道らしくなって1時間もかからず林道へ。

槍ヶ岳から下山してきた単独男性とお喋りしながら歩いたらあっという間の新穂高でした。

自販機で炭酸補給してから鍋平へのひと頑張り、汗タラタラ…キツかった。

二日間好天に恵まれ大キレットを満喫、楽しいアルプス登山となりました。

翌月曜日、激筋肉痛でした(涙)

京丸山~高塚山~竜馬ヶ岳~岩岳山

2018-05-07 19:50:16 | 山歩き…アルプスの山
山行日:2018年4月29日(日)~30日(月)

山行目的:京丸のシロヤシオを見に&なめくじ小屋へ行ってみたい

山行者:単独です。

天気:5日、6日共に晴れ

CT:
5日 みやま会館5:55…ゲート6:33…当初の予定取り付き点7:16…

京丸山登山口7:55…京丸山10:18…高塚山12:43…高塚山と竜馬ヶ岳のコル13:25…

なめくじ小屋13:39…ナギの縁14:50(テント泊)

6日 ナギの縁4:46…竜馬ヶ岳5:37…岩岳神社6:12…分岐6:18…岩岳山6:31~6:41…

分岐6:57…荷小屋峠7:19…992.4△風巻8:05…道路9:15…みやま会館9:26

  

GW後半は毎年恒例になりつつある南アルプス深南部の山へ登りにいった。

しかし朝からミス4連発。

一つ目は下りるはずの浜松浜北ICを通り過ぎてしまい次の遠州森町SICで下りる羽目になってしまった!

高速料金プラス100円と数十分のロス。

二つ目は林道で落石を踏んづけてしまい右前輪のバースト。

テンパータイヤに交換したが以降ヒヤヒヤもので、

帰路の高速ではスピード出せず後続車の邪魔だったであろう(テンパータイヤは80km/hまでしか出せない)。

三つ目はテンパータイヤに変えひと安心も最後の集落から先はガタガタのダート道で

テンパータイヤを履いての走行は怖い…という事で林道ゲートまで乗り入れできず最終集落の公民館広場に停めさせてもらった。

という事でゲートまでは歩かなければならず1時間程のロス。

そして最後に目星にしていた破線ルートの橋がない事実が現地釣り人により発覚。

破線ルートが消滅はよくある話だが橋がなければ渓谷を渡れない…

という事で登山計画まで破たんしてしまい気を取り直して反対回りで歩くことにした(使えない破線ルートの事は後回しにした)。

反対回りなので京丸山登山口から登る。

最初から尾根通しの急登で息があがる。

途中で後から登ってきた70代単独男性と共にする。

このかた結構健脚で、お先どうぞと言われながら後ろにぴったりでかなり疲れてしまった。

道は途中林道歩きのところもあり楽なのだがやっぱり最後は急登で息が上がる。

途中南アルプス深南部特有のキレキレの痩せ尾根を2,3箇所通過した。

この辺りはシロヤシオ、アカヤシオの群生地でこの時はシロヤシオがちらほら。

ミヤマツツジもちらほら咲いていた。

この方から高塚山から竜馬ヶ岳のコル辺りがシロヤシオの群生地で特に綺麗らしいという情報を頂く。

一応計画では通過するルート。

しかし朝のごたごた+ロス分で疲れ果ててしまったが行けるのだろうか。

京丸山の山頂へ上がると強い風がビュンビュンと吹き荒れる。



ご一緒した男性はここまでで、休憩後お別れした。

京丸山から高塚山までは広い二重稜線が続く。



時折現れる巨木と、膝丈もない草と枯笹でとても歩きやすい。


(肉体美な下半身の木)


(↑の上半身)


(エイリアンっぽい)


(お化けの口?縦長のハート?)

印はあるが道は踏み跡程度。

それもハッキリしたものから薄いものまで、そもそも人間が付けた踏み跡なのかも紛らわしい。

道を探しながら歩くと疲れるが無いと思えばこれほど楽なルートは無い。

それでも朝の件で疲れが出て思ったより時間が掛かってしまった。

高塚山山頂はコバイケイソウに覆われていた。




辺りは木々に囲まれ展望はあまりよろしくなかった。

一旦京丸山方向へ戻り、竜馬ヶ岳への尾根に乗る。

最初は急であるが広い尾根でいったいどこを下ったらいいものかと悩んでしまう。

おまけに尾根を直で下るととても急すぎて下れない箇所もあるものだから

歩きやすいルートを選びつつGPSで方向を見失わないように修正しつつ先へ進んだ。

ナギの縁までくると尾根が痩せてきて進むべき方向がハッキリしてきた。


(ガレの縁から竜馬ヶ岳望む)

ここまでは印もなく道もハッキリしなかったがナギの縁を越えると印も道もハッキリしてきた。

できたらハッキリしない所に解りやすい印だけでも欲しいものだ。

コルまで下り、なめくじ小屋へと向かう。

なめくじ小屋へと導く古い印があるようなのだが…よくわからない。

仕方がないのでGPSを見つつ、獣道も利用しながら小屋のある場所へと下っていった。

杉林の尾根から下の方を見ると青い屋根のようなものが見えた。

ずんずんと下って行って目の前に現れたのはトタンの小屋、まさしく“なめくじ小屋”だった。



なめくじ小屋の扉の横には縦長の看板、“なめくじ小屋”の横に“国鉄浜松工場山岳部”と書かれている。



中にはあの“塩かけるなとける”の文字も。



小屋の内部には目新しいお酒のパックや瓶、

小屋の辺りはストーブで薪を燃やしたような臭いプンプンしていたので最近利用した人でもいるのだろうか?

トイレの鍵とかピカピカなので誰か手入れしているのだろうか?

小屋横に流れる小沢はわさび田跡があり石垣がそのまま残っている。



しかしこんな変なところに小屋が…つくづく不思議である。

昔はハッキリしている道がこの小屋へと続いていたのだろうか?

尾根へと戻るのは来た道をと考えていたのだが、

地形図で見ると緩やかな等高線が続くわさび田跡がある小沢を詰めるほうがなんだか楽そうに思い詰め上がることにした。

小沢は滝もなく緩やかな流れが続いている。



しかし登り詰めるのは思ったほど楽ではなかった。

170m程標高を上げると源頭となり流れは無くなった。


(ワサビ田の小沢の最初の?ひと流れ)

ふと左手を見るとそれ程急でない枯沢が低く見える尾根へと続いているのでこれを登った。

尾根に這い上がった頃には這う這うの体。

近くはガレの縁であり広くはないが台地状でテント適地だったためここにテントを張り今夜の宿とした。



テントを張った場所は尾根から風下へ少し下ったところで風の影響は少なく、

おまけにふかふかの地面で寝心地が良かった。

しかしいつもながら深く眠る事は出来ず夜中に何度か起きることになる。

2日目は使えないかもしれない破線ルートのことを考えるとガレの縁で引き返した方が安全ではないかと考えたが、

地形図を改めて見直なおすと南へ伸びる尾根をそのまま下っていけば石切の集落へダイレクトに下りられそうだ。

すこし楽観的な考えだったが竜馬ヶ岳、岩岳山へは行ってみたいのでそれに賭けて先に進むことにした。

コルから竜馬ヶ岳への登りは情報通りシロヤシオが群生していた。


まだ蕾のものもあったがこれからが見頃でミツバツツジの共演もあり綺麗だった。



3回程偽ピークに騙されて竜馬ヶ岳山頂へ到着。



ここは藪薄い広い台地が広がっていていい所だった。

テント張り放題だ。

この先もシロヤシオはあるのだがまだ蕾だったり散発的で高塚~竜馬のコル程ではなかった。

岩岳神社までは思ったより広い尾根が続いていてテント張れそうな箇所が何箇所かあった。



岩岳神社から岩岳山まではホントの痩せ尾根続きでロープが張られている箇所や木の橋が掛けられている箇所もあった。



岩岳山の山頂はベンチが幾つかあるのどかなところ。





腰かけて一息入れた。

岩岳山から先へと道は続いているが引き返して途中の分岐から支尾根へと下っていく。

この下って行く途中にもシロヤシオがちらほら咲いており綺麗だ。

しかしシロヤシオは見たが結局アカヤシオは一株も見ることはなかった。

当初尾根を破線ルートが横切るところが荷小屋峠だと思っていたが全然違う所だった。

荷小屋峠は支尾根を下って行って最初の小ピークとのコルにあった。



ハッキリした道は右山を見ながらトラバース気味に左へと下っていく。

僕は尾根をそのまままっすぐ歩いて行った。

とたん道は消え植林帯の薄暗いがスッキリとした藪尾根となった。

しかし小ピークを越えたあたりから道がハッキリしだし印もちらほら見られるようになった。

破線ルートが尾根を横切る所は破線ルートらしき踏み跡も目印らしいものも見当たらなかった。

という事で当初の計画の反対回りは破綻し、山行中に考えたルートを実行することにした。

考えていた通りこの尾根は植林帯に覆われており、薄暗いが下草は無く歩きやすい。




(992.4△風巻の三角点)

おまけに踏み跡、印もばっちり。

さらに10m前後で目新しい境界線標識も打ちこんであった。

一部わかりにくい所もあったがそこはGPSで確認しながら進んだ。

最後の最後で道なき斜面を標高差数十m程下って思い通りの箇所(道路)にでた。

あとは道路をそのまま下って集落に出て駐車地まで戻ってくることが出来た。

いきなりのミス4連発や、思い通りいかなかった部分もあったが何とかやり抜けることが出来た。

なんといっても以前から行ってみたいと思っていた“なめくじ小屋”へ行けたし、

これから見頃の京丸のシロヤシオも見ることが出来た。

まだまだ自分の知らない南アルプスの山やルートは幾つもある、来年もきっとこの地域へ来るであろう。

北岳リベンジ成功 夜叉神~池山尾根~北岳ピストン

2018-01-05 19:49:40 | 山歩き…アルプスの山
山行日:2018年1月3日(水)~5日(金)

天気:3日晴れ 4日快晴 5日くもり

山行者:単独ですが4日森林限界から単独男性と山頂往復ご一緒しました。

CT:
3日 自宅0:00⇒岐阜羽島IC⇒韮崎IC⇒夜叉神ゲートP5:20/5:36…鷲住山入口6:43…

野呂川隧道(県道)8:32…池山尾根登山口9:00…小屋12:23…2440m付近14:00(テント泊)

4日 テント6:22…ボーコン沢ノ頭7:37…八本歯ノ頭8:39…北岳山頂10:36…ボーコン沢ノ頭12:35…テント13:26(テント泊)

5日 テント6:04…小屋6:43…池山尾根登山口8:26…野呂川隧道9:04…鷲住山入口10:50…

夜叉神ゲートP12:10/12:30⇒韮崎IC⇒岐阜羽島IC⇒自宅17:05

≪3日≫
0時を回った頃自宅を出発、夜叉神ゲート駐車場には5時過ぎに到着。

目的の山は北岳か鳳凰三山か知らないがすでに10数台が駐車、あとから2台やってくる。

真っ暗の中ヘッドライトを点け出発。道に雪がうっすら、少し吹雪いている。

辺りが明るくなってくる頃には吹雪は止み青空が広がる。

1時間強の歩きで鷲住山入口に到着、登山道へ入っていく。

いきなりの痩せ尾根、短いが身が引き締まる思い。

どこが山頂なのかよく解らないまま下降開始、野呂川へと下っていく。

上部は結構急坂。薄ら雪だが地面は凍っており滑る。

適当なところでアイゼン装着し下る。

中間は緩やか、最後は九十九折りだがやや急になる。

発電所の上流に掛かる吊橋を渡り対岸へ。

アイゼン装着したまま渡ったら途中で引っ掛かって少しの間身動きが出来ず焦る。

対岸へ渡り県道へやや登る。

これもまた短いが断崖絶壁の九十九折り。

心が少し折れそうになった。

県道へ出てアイゼンを外し少しばかりの歩きで池山尾根登山口に到着。

5年前を思い出しちょっと感傷に浸った。

雪はうっすらで殆ど夏道が出ているが地面は凍結しておりここで再びアイゼン装着した。

雪は思ったより少なく殆どがビブラム底のラッセル、吹き溜まりでも膝丈すらなかった。

小屋を越え5年前にテントを張った標高2440m辺りまで頑張って歩いた。

ここも驚くほど雪は少なく吹きだまっている所で30~50cm程、

テントを張った箇所は10cmも積もって無く竹ペグを持ってきたが

埋設出来ず結局張り縄を周りの木の枝に括りつけて固定した。

設営後は昼寝をし、その後雪をかき集めて水作り、600ml程作った。

水は下界から2.8L持ち上げた。800mlは魔法瓶、1Lが2つプラティパス水筒。

プラティパス水筒は凍ると思ったので就寝前にコッヘルに入れてバーナーで加熱。

プラティパス水筒に戻しシュラフに入れ湯たんぽ代わりにした。

これが思いのほか暖かく幸せな気分になった。

翌朝プラティパスの水を再加熱し山頂に持って行かない分はシュラフの中へ。

下山後シュラフから取り出したら凍ってはおらず、

冷たい程でもなく下界でいう常温といった感じだった。

雪山でテント定着なら使えるテクニックかもしれない。

魔法瓶を幾つも持つ必要がない。

日が落ち5時頃には就寝、風が強くなかなか寝付けなかったが気が付いたら熟睡、

夜中に2度起きたが、いつも山で寝れない割にはぐっすりと寝た方だと思う。

≪4日≫
5時にスマホに起こされ食事を済まし6時半前には出発。

少し上に張っていた登山者に前日登った状況を聞き先に進む。

森林限界を過ぎたあたりで単独男性に出会った。

折角なので一緒に行きましょうってことで同行することに。

トップを交代しながら進む。

砂払は殆ど積雪無し、その先も吹き溜まりみたいなところは

膝丈ラッセルだったがそれも長くは続かず苦労はしなかった。

八本歯ノ頭からはいよいよ核心部へ入っていく。

最初先行したが、一番難儀と思われた箇所はなかなか足が進まず、

先に同行者が下降することに。

安全確認しつつロープを使い確実に下っていく同行者。

最初怖気づいていた僕だったがそれを見て決心して下っていく。

上から見るとヤバい感じだが取り付いてみると

意外と掴むところあり足も置けて安全に下れた。

その先もほんの少しだがリッジやトラバース等あり緊張したがなんとか通過できた。

コルからは雪に埋もれた木の階段を登る。

その先は殆ど夏道が出ており安心して歩行できた。

吊り尾根分岐から先は尾根通しで。

一部緩い雪壁を登ったがアイゼン効きよく安心して登って行けた。

チョイチョイで念願の山頂に到着。

同行者と握手をし登頂を喜び合った。

写真を沢山撮り、景色を堪能したら長居はせず下ることにした。

下りはほぼ夏道通しで。

一部緩い雪壁をトラバースした以外は夏道通しだった。

分岐を過ぎ稜線の東側へ下って行くと風は弱まった。

核心部の登りはまたもや同行者に先行してもらったが

一度通っただけあって登りの時よりは気持ち楽に通過できた。

ボーコン沢ノ頭を過ぎ森林限界で同行者とお別れ。

最後に固い握手をし再会できることを願った。

僕はさらに40分程下り自分のテントに到着。

ひと休憩した後テントに入り着替えて水作り。

今日は1L程作った。

15時位に同行した男性がテント撤収し下って来て最後の挨拶に来てくれた。

ホント嬉しい。

彼は翌日の行程を短縮するため御池小屋付近までテントを下げるらしい。

僕はというと疲れてしまってそんな気にはなれなかった。

日が落ちたら就寝。

この夜は風が殆ど無かったが熟睡できず前日より何度か目が覚めた。

≪5日≫
今日は下山するのみ。朝の気温は前日までと違って暖かい気がした。

テント設営時は手が痛くて痛くて仕方がなかったのに

撤収時は薄手袋で指が痛くならない程だった。

6時過ぎに出発、40分程で御池小屋。

前日会った男性のテントは見当たらなかった。

さらに2時間弱で登山口に到着した。

下の方は雪が解けていてアイゼン無しでも大丈夫そうだった。

登山口付近で単独男性、登山口で3人男性パーティと出会った。

鷲住山は下部と山頂付近がクラスト気味、

他は雪無しであったが念のためアイゼン装着した。

鷲住山を越え再び道路に出た時はやれやれ難所はもう無いぞという気持ちでホッとした。

少し歩いたところで東京から3度目の挑戦という男性二人組に出会った。

長い長い夜叉神トンネルを抜けすこしで夜叉神ゲートに到着。

もう歩かなくて嬉しい気持ちと念願叶ったことに嬉しい気持ちになった。

今回の登山の要所は八本歯ノ頭からの下降だった。

予想外の単独男性との出会いが無事通過できたことに繋がったと思う。

もし一人だったらまた引き返していたかもしれない。

それとコンディション。予想外の積雪の少なさ、天候、強くなかった風も味方になった。

どれも僕に味方してくれそれが結果として登頂に繋がった。

単独で出掛けたが自分一人の力では登頂に至らなかったような気がする。

今回はとてもいい経験になった。

この経験をもとにし計画を練り直し、いつか冬期白峰三山縦走を成功させたいと願った。


(富士山をバックに日の出)


(農鳥岳、間ノ岳のモルゲンロート)


(ボーコン沢ノ頭付近から北岳望む)


(核心部を下る同行者)


(念願の北岳山頂にて)