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失くしたモノの代償は

2007年01月03日 | 我々をさらけ出せ
この世界にあの人が居ないのなら、
すべて壊れて無くなればいい。



何故まともなのか?
何故生きているのか?
何故壊れていないのか?
何故。
何故。
何故。

考えても仕方のない事を延々と、ただ繰り返す。
何故こうも平静で居られるのか?
何故受け入れる事が出来ないのか?
何故世界は何も変わらず今もあるのか?
何故。
何故。
何故。

あるとき、一つの考えに至った。

その時私はすでに。
狂っていたのかもしれない。
壊れていたのかもしれない。
死んでいたのかもしれない。




そして私は、黒衣の男の前に立ち。
最初で最後の望みを告げる。
男の予想を遙かに逸脱した望みに、
男は微かに右の眉を吊り上げた。
「もし俺があんただったら絶対止める」
私は、でしょうね。とありきたりな言葉を呟く。
男は静かに息を吐く。
「・・・鉄砲玉とかもあるけど?」
私は首を横に振る。
全てを語らずともこの男は全てを理解している。
その結末をも理解しているのであろうか?
心の中でだけ、私は男に賞賛を送る。
黙ってしまった男に、頼みましたよ。とだけ告げる。
私がドアノブに手を掛けるその時。
男は呟いた。
「なぁ。・・・それでいいわけ?」
最終確認。
いや、最終警告ともとれるか。
だけど私は変われない。
もう、決めてしまったのだから。
そうする事がいいような気がして、
振り返りもせずに私は答えになっていない答えを、
確りと呟いた。
「この世界にあの人が居ないのなら、
すべて壊れて無くなればいい。」
男は、
「そっか」
と、小さく呟いた。
私にはそれが、
小さな子どもが泣いているように感じた。

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