なんでもない毎日。

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輝宗拉致

2009年02月24日 | 読書
「輝宗拉致-二本松城主畠山義継の最後」 高橋秀紀

図書館で借りた本。
タイトルまんま過ぎて、カウンターに出すのがちょっと恥ずかしかった(笑)

内容は伊達政宗に攻め込まれた小浜城主の大内定綱が、会津の蘆名氏の元へ逃亡して、蘆名氏も軍を引き上げてしまい、えらいこっちゃ!な二本松城の中から始まりました。
義継さんは内心どうすべーと冷や汗なんだけど、アワアワしている家臣の手前弱気は見せられないので、何とかしてみせる!と大見得を切るんです。
リーダーには時にはこういう張ったりも必要なんですね。
でもやっぱりどうすっぺ…って事で、側近を集めて相談して伊達家へ降伏する事に決めて使者を立てるんだけど、政宗さんがキビシイ事を言ってくる…どうしよう(涙)な状況。
とりあえず伊達実元さんや遠藤基信さんが親身になって、政宗さんを説得してくれたのでどうにかもうちょっとユルイ条件にしてもらえた。
この事に尽力してくれた輝宗さんにお礼しに行こう!と宮森城へ向かいました。
が、この日丁度鷹狩へ出ていた政宗さん、この行為に疑心暗鬼になっちゃた義継さんは思い余って輝宗さんを拉致っちゃった!

記憶を頼りに内容を書いてみた。
拉致った後は勿論、報告を受けた殿が追いついて、鉄砲を射掛けて輝パパ死亡、義継も切腹して死亡。
殿が小手森の撫で斬りをした直後だったので、二本松の家中はものすごくビビリな感じになっていて。
血縁ばかりな奥羽の家ではここまで苛烈な目に合う事って皆無だったろうから、本当に恐ろしかったんでしょうね…。
でもその恐ろしさに立ち向かって、家中で一致団結するんだけど、最後には悲劇が待っていたという

78ページの薄い本だったので、あっさりと読了。
たまたま高橋克彦の本を見ていたら、間に挟まれてひっそりといたんですこの本。
殿や輝パパは“政宗”“輝宗”なのに、愛姫のパパだけは“田村清顕公”と書いてある辺り、さすが三春町民な作者さんだなと妙な感心をしてみたり。
出版社が歴史春秋社だったので、おぉ暦春さん!とか思ったり。
著者が地元で出版社も地元、題材も地元なので図書館にあってしかるべき本だなと納得。

でもタイトルは…

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