「左胸、乳がんです」
そう診断されたのは、7月の終わりごろ
昨年、会社の健康診断で「○○腫瘍の疑いあり」みたいな結果で「要検査」と診断され
その時はさずがに頭が真っ白に
慌ててネットで調べたりしてたら怖くて怖くて、再検査の結果で「乳がん」って言われるのが怖くて怖くて・・・
しかし、その時は「大丈夫です、今すぐどうとかの悪い腫瘍ではありません」との診断結果
ホッとひと安心で帰ったのを覚えている
それから近くの乳腺外科で半年ごとに検診を受けていたけど、去年の春「次は3か月後に来ます」となぜか
時期を早めて予約
その3か月後の検診で「悪性腫瘍」との診断
「左胸、乳がんです」
と聞いても、不思議と驚くこともなく「分かりました」と冷静な私
心の中では「あ~やっぱり」という気持ちが強く、がんに対しての動揺も恐怖もその時は感じることもなく
ただただ「取ってしまえばいいんだ」と楽観的
健康診断の時とは大違い(笑)あの動揺ったら大変だったのに、今度はがんと診断されても「あ、そうですか」と
しかし、そうは言っても相手は「がん」
テレビで乳がんの話を見れば不安になるし、手術は簡単に終わったとしてもその後の治療
例えば抗がん剤・・・髪の毛は抜けるんだろうな~とは、放射線治療・・・照射の後は残るのかな~とか
ホルモン治療・・・更年期のような症状が出るらしい
と、不安はだんだん大きくなる
手術が終わって、はい完治!という病気ではなく、その後のがんとの付き合い方が大変なんだ
これは長い戦いになりそうだな~、と思うとやっぱり気がめいる
偶然にも、会社にがんを経験した上司が二人いたり、身近な方で乳がん手術をした方がいたりと
みなさんのお蔭で、かなり力づけられた
その後、あれよあれよと言う間に10月21日手術の日を迎えた
入院なんて、ほぼ初めてに近い
ましてや手術なんて・・・
私は幸いにもステージ1の早期
がんも当初8ミリ程度の小さなもので、担当の先生も「小さいし簡単な手術ですよ」と励ましてくれた
手術を無事に終え、たったの4日というスピード退院
しばらくは休養とそこから1週間会社を休ませてもらった
手術箇所の痛み、手術前からの風邪で発熱に咳、薬の副作用か脱力感、会社休んでいて良かった
意外にしんどい(笑)
左手を上まで上げるリハビリをしなければ放射線治療が受けられない
その為に、怖々そーっと左腕を上げる練習をするも、やっぱり怖い(笑)
手術から約1週間後に傷口を診てもらう為に病院に行くと「うん、順調だね」と先生
「先生、痛くて手があげられないのですが・・・」と弱音を吐くと「2・3年、または7年くらい痛いと言う患者さんもいるからね~」
え!?
痛みってそんなに続くんだ!
また凹む
・・・ゴルフ出来るかな~(苦笑)
そんな事をチラッと考えながらも、改めて長い戦いになりそうだと腹をくくる
再発も怖いし、今後の治療も不安だけど、生きてるってことがありがたい
乳がんは早期発見&早期治療が一番!生存率がかなり高いのだ
私もまた半年後に検診していたらがんはもっと大きくなっていたかもしれない
大切な人達には、しつこいくらいに検診を勧めよう(笑)
これは病室からも眺め
朝も夜もここから景色を見ていた窓
生きているからこそ、見れる景色です