アトムの子のスピリチュアリズム日記/東京スピリチュアリズムサークル(旧 埼玉シルバーバーチ読書会)感想

     
      この地上人生を生きる目的は、『霊界』という本来の世界へ帰るための準備期間です。

3月の読書会に参加して…Vol.2

2017年03月30日 06時17分43秒 | 日記

続き…

        「シルバーバーチの人生観」の抜粋

※2月の読書会で学んだ「シルバーバーチの人生観のポイント」①~⑨のそれぞれの抜粋

①地上人生の正しい位置づけ

「忘れないでいただきたいのは、地上生活は永遠の生命活動の中のホンの一かけらにすぎないということです。ただの影を実在と思い違いをなさらないようにしてください」(道しるべ P99 後3行目~後2行目)

※いつでも、こういう視点(霊的視点)で見ることが大切なのです。

・「物的身体に宿っている皆さんはどうしても地上生活のことだけを念頭におかれます。わたしたち地上を去った者は皆さんの永遠の生命を念頭に置いて、それをホンの一時期のものとして位置づけます」(道しるべ P138 後3行目~後1行目)

②地上人生の目的

・「人生の目的はいたって単純です。霊の世界から物質の世界へ来て、再び霊の世界へ戻った時にあなたを待ち受けている仕事と楽しみを享受(きょうじゅ)する資格を身につけるために、さまざまな体験を積むということです」(潮文社(1)P45 3~5行目)

・「地上という物質の世界での生活を通じて魂を成長させ発達させて、死後に始まる本来の霊の世界における生活に備えているのです」(スピリチュアルメッセージ P172 後3行目~後1行目)

③霊界に持っていけるのは霊的・精神的なものだけ

私たちの世界では名前は何の意味もありません。地上時代の名声は何の価値もありません。魂の価値は地上時代の肩書ではなく、何を為したかによって自らを裁き、それが現在の個性を形成しているのです。霊界の唯一のパスポートは魂の発達程度です」(潮文社(10)P94 後5~後3行目)

・「階級・肩書・職業・肌の色ーーこんなものが大霊を前にして何の意味がありましょう。真に誇れるもの、真の気高さは魂にかかわるもの、霊にかかわるもの、精神にかかわるものです。それこそが永遠の実在なのです」(道しるべ P99 1行目~3行目)

④地上人生における最重要事項は「霊的成長」

・「賢明な人とは、すべての体験を魂の成長にとって有益となるように受け止める人、試練にしりごみせず、誘惑に負けることなく、困難に正面から立ち向かう人です」(道しるべ P93 10行目~12行目)

※賢明なひと = 真理を知って、実践する人のこと。

・「霊の優位性の自覚にもとづく修養的(霊主肉従)生活ーーこれが最高の生き方です。既成のテキストはいりません。魂の成長ということだけを心がければいいのです」(最高の福音 P243 後4行目~後3行目)

※霊的真理普及は最高の利他愛の実践

・「知識というのは自分のものとして取っておくためではなく、他人に分けてあげるために与えられるのです。他人に分けてあげることによって、さらに知識の泉に近づくのです。知識は他人にあげることによって減るものではありません。反対に増えるのです。霊的知識を分け与えれば、それだけ霊性が豊かになるのです」(道しるべ P134 後1行目~P135 3行目)

・「どうかあなたも、地上世界を毒している諸悪の駆逐(くちく)のために、わたしたちの味方になってください。わたしたちの新たな道具として、一命を捧げていただけませんか。あなたの行為によってたった一つの魂でも救うことができれば、それだけであなたの人生は無駄でなかったことになります」(最高の福音 P55 後3行目~P56 1行目)

⑤霊的成長は、「霊主肉従」「利他愛の実践」「さまざまな苦しみの体験」を通してなされる

◆霊主肉従

・「精神的にも霊的にも自己を厳しく修養し、生活のすべての側面を折り目正しく規制し、自分は本来は霊であるという意識をもって、行動のすべてに霊の優位性を反映させなさい、と。霊の優位性の自覚にもとづく修養的生活ーーーこれが最高の生き方です」(最高の福音 P243 7行目~10行目)

※肉を食べなければ、それで良いということではありません。食欲・考え・言動を(霊的に)優位に持っていく、考えるということが大事なのです。

◆利他愛の実践

・「自分を忘れ、人を思いやる生活を送れば、霊性が発達します。そういうように摂理ができ上がっているのであり、そこに例外はありません」(最高の福音 P29 4行目~6行目)

◆さまざまな苦しみの体験

・「人間の生活に過ちはつきものです。その過ちを改めることによって魂が成長するのです。苦難や障害に立ち向かった者が、気楽な人生を送っている者よりも大きく力強く成長していくということは、それこそ真の意味でのご利益(ごりやく)と言わねばなりません」(潮文社(1)P56 後1行目~P57 2行目)

・「私は地上の同志の方に気楽な人生、何の障害もない人生をお約束することは絶対にできません。私から言えることは、障害も困難もその一つ一つが挑戦すべき目標だということです。一つ克服するごとに、あなたは霊的に成長するのです」(潮文社(10)P118 後5行目~後3行目)

・「問題は、人間の多くが、自分が今置かれている境遇に不満をかこつばかりで、過去の生活を冷静に振り返り、不満に思える現在の境遇から一歩離れて冷静に反省すれば、この世はすべて闇だ、イヤなことばかりだと思えたその時期こそ、霊的に最も大きく成長していたことが分かるということを、なかなか悟ってくれないことです」(最高の福音 P51 5行目~8行目)

⑥地上世界は、苦しみや困難の体験を通して霊的成長が促される世界

・「魂は辛い体験、試練、苦難のるつぼの中で真の自我に目覚め、純化(じゅんか)され、強化されて、より大きな人生の目的と意義を理解する素地(そじ)が培(つちか)われるのです」(道しるべ P50 後3行目~後2行目)

・「価値あるものは苦難と悲哀なくしては成就(じょうじゅ)しません。その教訓を地上人は体験という唯一の方法によって学ばなければなりません」(シルバーバーチの教え(上)P44 後6行目~後5行目)

・「痛みも苦しみもない人生、辛苦(しんく)も悲哀もない人生、常に日向(ひなた)を歩き、日陰というものが人生を送る人は、地上には一人もいません。少なくともわたしは、そういう人を知りません」(最高の福音 P49 4行目~6行目)

※苦しいときは、(どうしても)自分だけが苦しいと思ってしまいがちですが、決してそのようなことはありません。

・「苦しむことを知らない人がいるーーーそれはどなたがおっしゃったのでしょうか。苦しみというものは必ずしも第三者の目に見える外面的なものばかりとはかぎりません。心が、精神が、魂が、その内奥(ないおう)で感じるのが本当の苦しみです。人間生活を日常のうわべの現象だけで判断してはなりません。それをどう受け止めていくかは、魂の問題です」(最高の福音 P49 後3行目~P50 2行目)

⑦地上に誕生する前から、自分で自分の人生を選んでいる

・「地上に生を享(う)ける時、地上で何を為すべきかは魂自身はちゃんと自覚しております。何も知らずに誕生してくるのではありません。自分にとって必要な向上進化を促進するにはこういう環境でこういう身体に宿るのが最も効果的であると判断して、魂自らが選ぶのです。ただ、実際に肉体に宿ってしまうと、その肉体の鈍重さのために誕生前の自覚が魂の奥に潜んだまま、通常意識に上がって来ないだけの話です」(潮文社(1)P38 1行目~5行目)

⑧すべての人間に一人の守護霊がついている

・「母体内での受胎の瞬間から、あるいはそれ以前から、その人間の守護の任に当る霊が付きます。そして、その人間の死の瞬間まで、与えられた責任と義務の遂行に最善を尽くします」(潮文社(1)P179 2行目~4行目)

・「いついかなる時も、あなたの身のまわりには見えざる存在がいてあなたを導き、守護し、あなたの存在価値を最大限に発揮させるべく働きかけているということです。一人ぽっちでいることは決してありません。見捨てられることは絶対にありません。いついかなる時も愛のマントに包まれております」(最高の福音 P40 5行目~8行目)

⑨死後、自分の人生を振り返り、自分で地上人生の評価をする

・「自分が犯した過ちは自分で改めないといけません。自分が送った間違った人生の代償を払わないといけないのです。永遠なる公正のもとにおいて、ありとあらゆる勘定が清算させられます。この摂理から逃れられる人は一人もいません」(スピリチュアルメッセージ P65 後4行目~後2行目)

・「そのうちあなたにも、肉体の束縛から解放されて物的な曇りのない目で地上生活を振り返る時がまいります。そうすれば、紆余曲折(うよきょくせつ)した一見とりとめもない出来事の絡み合いの中で、一つ一つがちゃんとした意味をもち、あなたの魂を目覚めさせ、その可能性を引き出させる上で意義があったことを、つぶさに理解なさるはずです」(道しるべ P137 5行目~9行目)

※後悔のない人生を送らないといけません。



※参考資料;スピリチュアリズム普及会発行「スピリチュアリズムによる霊性進化の道しるべ」「地上人類への最高の福音」・他

※なお、これらの引用にあたっては『スピリチュアリズム普及会』の許可を得ています。


3月の読書会に参加して…Vol.1

2017年03月30日 06時14分18秒 | 日記

 18度まで上がると言われていた埼玉の気温でしたが、風が強く終始寒い1日でした。大宮駅では、あふれる人の波をぬって会場へ向かう私ですが、周りの一人ひとりが日々いろいろな葛藤や苦しみの中がんばって生きているんだろうなぁ~と思うと、私たちは皆「霊的兄弟姉妹」なんだという気持ちで胸がいっぱいになります。もっともっと大きな愛を持たなければならないと内省する日々です。

 また、「読書会」に通えることが当たり前になっているこの頃ですが、決して当たり前のことでは無かったと(当時を振り返り)思い出しました。読書会に通い始めた数年前は、さまざまな邪魔が入り苦しめられてきました。特に、幼少の頃からの憑依体質が年齢を追うごとに酷くなっていましたから、人混み・電車が想像以上に辛かったです。しかし、負けたくありませんでした。「憑依体質」「霊媒体質」など目に見えない・精神的なものを言い訳にすることは、自分の体質を容認してしまうようでできませんでした。この体質のせいで、何度も命を奪われるほどの経験をしてきましたから、簡単に言葉にできるほど楽な人生ではありませんでした。それでも、当時の私は「邪魔するなら絶対に許さない!」という強い思いで、読書会に臨んでいました。それが、あるときウソのように憑依体質が消えていたのです。いつから?なのか、気づいた時には消えてしまっていました。

シルバーバーチとの出会いが、そしておそらく私の進むべき道が決まったとき、私の体は(カルマ解消を含め)変わったのだと思います。

 そして、ここに「埼玉シルバーバーチ読書会」のブログを書かせていただくようになって5年半が経ちます。早いものです。最初はブログの文面に試行錯誤しつつも胸をときめかせながら書くことは、次第に生活の一部になっていきました。私のブログは、毎月「読書会」で使用したレジメ・普及会発行の霊訓・HPなどの学習内容をほぼ全文載せています。さらに、よく見かける※印の部分や(カッコ)内の補足は、主催者の言葉ひとつ一つを速記し、出来る限り忠実に載せています。

 読書会の内容を細かく再現することは、主催者の言葉がすべて重要だと思っているからです。実は、どれほど長い間「霊訓」を1人で読んでいても、「霊訓」と真摯に向き合っていても、感動=理解ではないと思っています。確かに1人で読んでいるときは、シルバーバーチの言葉すべてにうなずき、感動し理解できていると思っていました。しかし、読書会に参加して実際に学ぶと、必ずしも文面通りではないことが分かります。頭では理解できていたことでも、補足が加わることで(魂が)シルバーバーチの伝えたかった真の思いや、全体の流れを理解・納得していくのです。霊界の苦労が手に取るように伝わり、自分たち地上人のことを少し上(霊的視点)から見ることができるようになっていきます。実際、私は主催者の言葉で「シルバーバーチ」の見えない思いをくみ取り、自分が何をすべきか少しづつ理解できるようになっていきました。とても大きなことです。なにより「読書会」に通えない人たちに、このブログを通してわずかながらでも「霊界」の思いをお伝えしたいという気持ちがあります。もちろん、自分のための復習にもなっていることは、まぎれもない事実です。

 さて、今回の読書会では「人生観」の続きを学習しました。先月(2月)の読書会では、一般の人(大半の人々)の人生観、唯物論者の人生観、熱心な宗教者の人生観の「特徴」を知ることができ、さらにシルバーバーチ登場以前の”初期”のスピリチュアリズムの人生観、シルバーバーチの人生観の大まかなポイントを学びました。そこから、「地上人生の目的」や「どのように生きることが重要なのか」など知ることができました。そして今回(3月)の読書会では、シルバーバーチが初めて地上に伝えた「人生観=人として地上を生きる上で、最も重な真理」について深く学ぶことができました。



         スピリチュアリズムの思想体系【Ⅰ】
              「人生観」その2

(1)霊的成長至上主義とは
  ・霊的成長が人間にとって最も重要で価値があるという考え方 
  ・シルバーバーチの人生観の土台となる重要な霊的真理
  ・人間に関する3つの霊的真理の一つ

※シルバーバーチは、「霊的成長」という言葉を繰り返し述べています。『霊訓』に、まとまって載っているわけではないのでピンとこないかもしれませんが、シルバーバーチがどんなときでも大切だと訴えているのが「霊的成長至上主義」です。

 *人間に関する(最も大切な)3つの霊的真理(人間観でも学んだ内容)
  ①霊的存在者の真理……人間は大霊の分霊を本質とする霊的存在者である
  ②永遠の存在進化向上の真理
      ……人間の本質である”分霊”は永遠に存在し、しかも永遠に進化し続ける
  ③霊的成長の真理……永遠の進化とは、永遠の霊的成長のこと(=霊的成長至上主義)


(2)シルバーバーチの霊的人生観を貫く「霊的成長至上主義」
 ①「霊的成長」が人間にとって最高に価値あるもの(霊的価値観の絶対基準)(※1)
 ②「霊的成長」が人間の永遠の目的・地上人生の最大の目的
 ③「霊的成長」が人間の価値決定の基準(※2)
   ・霊的成長度(霊格)が霊的存在者である人間の価値を決める
 ④「霊的成長」が地上人生の価値の決定基準
   ・どれだけ霊的成長できたかで、その人の地上人生の価値が決める
   ・霊的成長ができた人生 → 価値ある人生
    霊的成長ができなかった人生 → 価値のない地上人生
 ⑤「霊的成長」が正しい生き方(善悪)の決定基準(※3)
   ・地上人生における”正しい生き方”とは、霊的成長を促(うなが)す生き方(※4)
   ・具体的には、「霊優位の実践」「利他愛の実践」「苦しみの甘受」
    (霊的真理は、霊的成長のための指針・手段にすぎない)
 ⑥「霊的成長」が霊界での階層を決定
   ・霊界は霊性レベルによって界層が形成されている(※5)
    霊的成長レベルに応じて厳密に住み分けがなされている(※6)
   ・地上界は霊的成長している人(霊性の高い人)から霊的成長度の低い人(霊性の低い人・霊的に未熟な人)まで、さまざまな霊的成長レベルの人間が同一平面上で生活している
   ・人間の霊的成長レベルによって、死後の世界(霊界)での界層が決まる

※シルバーバーチの「霊的成長至上主義」は、地上に初めて伝えられた真理でありもっとも大事な内容です。

※1)お金や物が大切なのではありません。それらは、霊的成長をうながすものではないからです。つまり、霊的成長をうながすものか・そうでないものかが善悪の判断基準になります。
※2)人間は皆、「神」からの分霊を宿した価値ある存在です。しかし、その中でも「霊的成長を」をしている人こそ神性がしっかり宿っていると言えるのです。
※3)国レベルでは、法律が善悪を決める基準となっています。ただ、それは国によっても違いますし、時代によっても変化していくものです。真の基準とは、霊的成長をうながすことが「正しい生き方」であり、霊的成長から遠ざかることが「悪」または「間違った生き方」になります。何よりそれは国や時代によって変わったりしません。
※4)いろいろな本を読んでも、そういう内容の講演会を聞いても、決して答えは見つからないものです。
※5)地上は、(人間として初めて誕生した)赤ちゃんの魂から、成熟した大人の魂までさまざまな霊性の人間が「同一平面上」に住むという特殊な空間です。そこでは(人間関係など)多くの葛藤が生まれるため、魂の成長があるのです。
※6)それとは逆に、「霊界」では霊的成長が形になっており、しっかり住み分けされている世界です。住み分けされた世界では、高級霊 → 未熟な魂の霊に愛を与えるのが「利他愛」の形となっています。


続く…


2017年2月の読書会に参加して…Vol.2

2017年03月19日 06時49分22秒 | 日記

続き・・・

『人生観』に関する抜粋

●「もう一つの邪魔者は、崇拝の対象です。かつて”黄金の子牛”(※)と呼ばれていた物的な財産が崇拝の対象とされています。人生の基盤が霊的実在であることを宗教が解き明かすことができなくなったために、圧倒的大多数の人間が、物質こそ存在のすべてであり、五感で感じ取れるもの以外には何も存在しないのだと信じるようになっています。
 そこで彼らは、人生は70か80か90年、どう長生きしてもせいぜい100年だ。存分に快楽を味わうために金を儲け、財産を蓄えようではないかと言います。イザヤ書にある”食べて飲んで陽気にやろうではないか、どうせ明日は死ぬ身よ”と言う一節がそれをうまく表しております」(最後の掲示 P144 後2~P145 7行目)

※お金や物を崇拝の対象としている唯物論者に対して、シルバーバーチがよく使う言葉。

●「あなたが地上の人間にとっての大きな問題点は、やむを得ないことかもしれませんが、人生というものを間違った視点から観ているということです。つまり、あなたにもこの世的・物質的観点からのみ人生を考えている(一般人)ことです。人生には確かに地上的な要素がありますが、同時に霊的なものであり、永遠に続くものなの(霊的視点・スピリチュアリスト)です。その永遠なるものを地上的視野だけで眺めてはいけません。それでは十全な判断はできません」シルバーバーチの霊訓(1)P38 6~8行目)

●「私どもは地上生活を物的視野でなく、価値観も異なれば判断の基準も異なる霊的世界から眺めております。その視野からの判断の方が遥かに真実に近いと信じています」シルバーバーチの霊訓(1)P69 後3~後1行目)

●「この世的な富を蓄積していると、それなりの代価を支払わされます。つまり地上的なものに心を奪われて、その分だけ霊としての義務を怠れば、地上的な富は増えても、こちらの世界へ来てみると、自分がいかにみすぼらしいかを思い知らされます」霊的新時代の到来 P65 後4~後1行目)

※地位・名誉・財産をはぎ取られたとき、なにも残らない人間になってはダメ。

●「あなた方は今この時も霊的世界に生きているのです。物質界での生活は永遠の人生におけるほんの束の間の時にすぎません」シルバーバーチの教え・上 P37 7~8行目)

※このように「霊的視点」から見ることが大切。

●「大切なのは、人間が永遠なる魂であり、地上生活はその永遠の巡礼の旅路のほんの短い、しかし大事な一部なのだという事実を知ることです」シルバーバーチの霊訓(1)P43 後3~後2行目)

●「その地上生活の目的はいたって簡単なことです。死後に待ちうける次の生活にそなえて、本来のあなたであるところの霊性を強固にすることです。身支度を整えるのです。開発するのです」霊的新時代の到来 P196 4~6行目)

●「地上生活のそもそもの目的が、地上を去ったあとに待ちうける次の段階の生活にそなえて、それに必要な霊的成長と才能とを身につけていくことだからです霊的新時代の到来 P253 後2~後1行目)

●「物的なものはそのうち色あせて朽ち果てますが、霊的なものは永遠であり、いつまでも残り続けます。物質の上に築かれたものは永続きしません。物質は殻であり、入れ物にすぎず、実体ではないからです。地上の人間の大半が幻影(まぼろし)を崇拝しております」霊的新時代の到来 P255 4~7行目)

●「死が訪れると、霊はそれまでに身につけたものすべて――あなたを他と異なる存在であらしめている個性的所有物のすべて――をたずさえて、霊界へまいります。意識・能力・特質・習性・性癖、さらには愛する力、愛情と友情と同胞精神を発揮する力、こうしたものはすべて霊的属性であり、霊的であるからこそ存続するのです霊的新時代の到来 P256 6~9行目)

●「地上の価値判断の基準は私どもの世界とは異なります。地上では”物”を有難がり大切にしますが、こちらでは全く価値を認めません。人間が必死に求めようとする地位や財産や権威や権力にも重要性を認めません。そんなものは死とともに消えてなくなるのです」シルバーバーチの霊訓(1)P117 7~9行目)

●「心が豊かになるだけではいけません。個人的満足を得るだけで終わってはいけません。今度はそれを他人と分かち合う義務が生じます。分かち合うことによって霊的に成長していくのです。それが神の摂理です」シルバーバーチの霊訓(1)P118 7~10行目)

●「一個の魂に感動を与えるごとにあなた方は神の創造の目的成就の一翼(いちよく)を担(にな)ったことになります。これはあなたがたにできる仕事の中でも最も重要な仕事です。魂に真の自我を悟らせてあげているのであり、これは他のいかなる人にもできないことです」(シルバーバーチの霊訓(1)P120 2~4行目)

●「価値あるものは苦難と悲哀なくしては成就しません。その教訓を地上人は、体験という唯一の方法によって学ばなければなりません」シルバーバーチの教え・上 P44 後6~後5行目)

●「困難と悲しみを通してはじめて、魂が自我に目覚めていくのです。もちろん、それは容易なことではありません。とても辛いことです。でも、それが霊としての永遠の身支度をすることになるのです。なぜなら、地上生活のそもそもの目的が、地上を去ったあとに待ちうける次の段階の生活にそなえて、それに必要な霊的成長と才能とを身につけていくことだからです」霊的新時代の到来 P253 後5~後1行目)

●「地上に生を享(う)ける時、地上で何を為すべきかは魂自身はちゃんと自覚しております。何も知らずに誕生してくるのではありません。自分にとって必要な向上進化を促進するにはこういう環境でこういう身体に宿るのが最も効果的であると判断して、魂自らが選ぶのです。ただ、実際に肉体に宿ってしまうと、その肉体の鈍重(どんじゅう)さのために誕生前の自覚が魂の奥に潜(ひそ)んだまま、通常意識に上がって来ないだけの話です」シルバーバーチの霊訓(1)P38 1~5行目)

●「困難にグチをこぼしてはいけません。困難こそ魂のこやしです。むろん困難の最中にある時はそれを有難いと思うわけにはいかないでしょう。辛いのですから。しかし、あとでその時を振り返った時、それがあなたの魂の目を開かせるこのうえない肥やしであったことを知って神に感謝するに相違ありません」シルバーバーチの霊訓(1)P57 8~11行目)


※参考資料;スピリチュアリズム普及会発行「霊的新時代の到来」他

※なお、これらの引用にあたっては『スピリチュアリズム普及会』の許可を得ています。


2017年2月の読書会に参加して…Vol.1

2017年03月19日 06時26分28秒 | 日記

 2017年、今年初めての「読書会」がスタートしました。今年もアッというまに月日が過ぎ、時間の早さ・大切さを痛感します。そして2ヶ月ぶりの「読書会」会場は、やはりひと言では伝えきれない穏やかな(霊界と繋がる)空間がそこにありました。霊界は、こちらの気持ち一つでいつでも近くにきてくださいます。そして、一度繋がった霊的絆は切れることがないと思っています。特に、昨年の『公開ヒーリング』以来、私は霊界との絆が一層深まっただけでなく、スピリチュアリズム普及会(ヒーラーグループ、関西シルバーバーチ読書会主催者、埼玉シルバーバーチ読書会主催者)の皆さんとの霊的絆・愛の絆が強く繋がったことを感じています。そして、あの日から一切の迷いが消え、自らの進むべき道に向かって確実に歩き出していっています。

 話が変わりますが、少し前のテレビで江原啓之氏を久々に見ました。なんの抵抗もなく「しゃぶしゃぶ」を注文していたことに驚きました(肉食という意味で…)。「スピリチュアリスト」と名乗る責任の重さをどの程度感じているのでしょうか。霊界の道具を目指すどころか、ともに歩んできた「守護霊」さえも裏切って心が苦しくないのでしょうか。私は「守護霊」を悲しませてまでこの世を生きていく自信はありません。なによりあそこまでの豪邸に住む意味も、テレビ受けするように自身のキャラクターを変える意味も分かりません。スピリチュアリストと名乗るなら、大衆受けを考える必要はなく、ただ一つ「神」と「霊界」を信じ歩いていくだけでいいはずです。さらに、江原氏の説いてきたいい加減なスピリチュアルな世界や言葉を信じ、そのまま霊界に帰っていった(亡くなった)人たちも大勢いるはずです。霊界に帰ってすぐに間違いに気づくわけではありませんから、彼らを受け入れる霊界の人たちのことを思うと本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。『シルバーバーチの霊訓』に出会いながら、身勝手な解釈・自らの欲望のために作ってきた罪はあまりにも大きすぎます。今回の人生では到底取り返しがつかないことだと思いますが、それでもこの先気づくチャンスが必ず訪れると思っています。その時には、勇気を振り絞って最初で最後になるであろう正しい道を選択していって欲しいと強く願っています。

 さて今回の読書会では、『人生観』について学びました。私たちの本来の姿は「霊」であり、「霊」として永遠に生き続けています。しかし、そのうちの何度かは「人間」というかなり小さめの服を全身にまとい地上人生を送らなければなりません。かなり窮屈な(人間という)服を着ているため、なんでも分かっていた「霊」のころの記憶がすべて隠れてしまい表に出てきません。そのため人は悩みます。「なぜ生まれてきたのだろう」「なんのために生きているのだろう」「私って誰なんだろう」「幸せってなに?」「死ぬのが怖い」「死んでしまったら、私は忘れられてしまうのだろう」「どうやって生きていけばいいのだろう」。人は見えない答えを探し続けます。いつか必ず訪れる「死」を考えるからです。探し続けるのをやめて、楽しいことだけ考えて生きていく人もいます。中にはその答えを宗教に求めたり、人の言葉や書物の一文を引っ張り出して答えを見つけては「なるほど」と理解します。ただ、脳と心で折り合いをつけながら「人生の意義」をなんとか見つけても、窮屈な(人間の)服を着たその下で「霊」、「魂」は当然納得していません。納得していないのですが、まだまだ霊性の低い地上人にとってそれ以上の理解は難しいのです。

 しかし、その答えを『シルバーバーチ』が明らかにしてくれました。スピリチュアリズムの長い歴史のなかで、まずは「霊界の高級霊たち」が順を追ってゆっくりと確実に私たち人間は「霊」であることを理解させてくれました。その後も数々の霊界通信を送りながら段階を踏み、最終的に『シルバーバーチ』が、私たちが疑問に思っているすべてのことを明らかにしてくださいました。その答えは、私たちの地上人生・生き方を大きく変える出来事であり、大変な「革命」だと言えます。今回は、一般の人たちや唯物論者の「人生観」を通して、シルバーバーチの「人生観」の内容を詳しく学習・理解することができました。


    スピリチュアリズムの思想(真理)体系【Ⅰ】
         「人生観」

(1)人生観……人生についての見方・考え方
  ・なぜ、何のために、自分は生まれてきたのか?(人生の意味・目的)
  ・どのような生き方をすべきか?(人生の意義)
  ・人生の価値は何によって決められるのか?(価値観)
  ・幸せな人生とはどのようなものか?(幸福感)

※「人生観」=人間…生まれてから死ぬまでの地上人生のこと。
※人生の意義や目的については、誰もが一度は考えてきた。

(2)大半の人々(一般の人)の人生
  ・人生の意味・目的・価値・幸福が分からない → 惰性的・受け身的な人生(※1)
  ・死は、100%確実な運命(宿命) → あれこれ考えても仕方がない(※2)
  ・かぎられた人生をより幸福に過ごしたい → 幸福とは何かが分からない
  ・モノの豊かさだけでなく心の豊かさが大切(※3) → 心の豊かさとは何かが分からない
  ・肉体本能に支配され、本能的快楽を追及

※大半の人々=スピリチュアリズムに出会う前の私たちのことでもある。
※仕事に終われ、たまの休みには食事や旅行に行って、「まぁ~こんな人生でいいか」と思って過ごしていくのが一般の人たちが考える幸せ。
※1)人は人生の目的や幸福の意味が分からないまま「死」を迎えてしまう。また、それらを何かと比較することも判断するよりどころもないため答えが見つからない。日々流されていくことで、仕方がないと受け入れていくしかないのが現状。
※2)「どうせ、死んじゃうんだから…」という結論に至ってしまう。
※3)大半の日本人が思っていることで、それは「霊性の高さ」からきていること。

(3)唯物論者の人生観……唯物主義的な人生観…(※1)
  ・人生とは死を迎えるまでの期間に過ぎない(唯物的世界観)
  ・できるかぎりの快楽を味わわなければ損(快楽主義的人生観)(※2)
  ・物質的利益・富の多さに価値を見出す(物質的価値観)
  ・モノとお金が幸福をもたらす(物質的幸福感)(※3)
  ・自分の命が一番大切・最も価値あるものーーー死は人間にとって最大の悲劇・不幸(※4)

※1)「唯物主義」…物しかない・物がすべてと思っている人、またその考えの人のこと。つまり、死後の世界も、魂も存在しない。多くの科学者がその立場でいる(脳の幻覚)。
※2)1回きりの人生なら、苦しいこと・ツライ人生より、楽しくいたい。
※3)ここの部分では、一般の人(2)の考え方と同じ。
※4)死んだらすべてが終わりであるため、若くして死んだら「気の毒・可哀相」となり、100歳まで生きたら「良かった・いいね」となる。

(4)熱心な宗教者の人生観……宗教的人生観(※1)
  ・教義に忠実な信仰生活を送ることが正しい生き方
  ・人生で最も価値あるものは、忠実な信仰
  ・土台となる宗教の教義自体が間違っている → 空想的な人生観(※2)

※あくまでも「熱心」であることが大前提。「熱心」でないと、(2)一般の人々と同じになるため。ちなみに(3)唯物論者とは対局的である。
※1)・死後の世界の確信が持てない(一般の人の死への恐怖と変わらない)・何をすべきか教えられてない・自分が死んだら、天国に行けるのか心配(さらなる信仰心に繋がる)
※2)スピリチュアリズムも同じでは?と思われるが、そもそも根本的な土台(教義)が違っている(決定的な間違い)。それゆえ、納得できる教義ではないためどこか確信が持てず(死を前に不安になり)、頭の中で考えるだけの「空想的」な人生を送ってしまう。

(5)スピリチュアリズムの人生観(シルバーバーチが登場する前)(※1)
  ・唯物主義的人生観、宗教的(特にキリスト教)人生観を否定
  ・霊的事実(心霊研究)に基ずく「霊的人生観」(霊的人生観の基礎)
  ・霊的人生とは・・・
    ◎霊的視野から見た地上人生(霊界人から見た地上人生)についての見解(※2)
    ◎スピリチュアリズムによってはじめて実現(※3)
   (それまでは物質的視野(地上人の考え)に立った人生観、間違った宗教の教義に基ずく人生観しかなかった)

※1)心霊現象、心霊研究、霊界通信などで、霊界があることを証明した。
※2)(三大霊訓)インペレーター霊など霊界の人から教えてもらった教え


◆スピリチュアリズムの人生観のポイント
 ①死んでも人生は終わらない。死後も人生(生活)は続く(唯物主義的人生観の否定)(※1)
 ②霊界での人生は、地上とは全く異なる(衣食住・睡眠・労働も不要)
 ③この世限りの物質的利益(地位・名声・権力)の追求に人生を費やすことは間違い・ムダである(物質的価値観の否定)(※2)
 ④物質的利益の追求に翻弄(ほんろう)されている人(地上人の言う成功者・物質的豊かな生活)は、霊界では不幸(物質的幸福感の否定)(※3)

※1)シルバーバーチ登場以前のスピリチュアリズムは、(まずは唯物主義の人生観に対する)否定をすることに重点がおかれ、人生観の正しい答えがこの時は語られていない。
※2)初期のスピリチュアリズムでは、「それでは、何をしたら幸せになるの?」「霊界が思う幸せとは?」の答えも出ていなかった。

※ここまでの教えでも、一般の人たちにとっては十分に大きな衝撃。革命。


●唯物論者           〇ーーー(地上人生)ーーー×(死)

●スピリチュアリズム(初期)〇ーーー(地上人生)ーーー×ーーー(霊界人生)→→→  

●シルバーバーチ      〇ーーー(地上人生)ーーー×ーーー(霊界人生・メイン)→→永遠

                                

(6)シルバーバーチの人生観
  ・地上人生の意味や意義を、霊的真理(霊的成長至上主義)に基づいて明らかにした
  ・それ以前の霊的事実に基づく「スピリチュアリズムの人生観」を発展させ、「霊的人生観」を集大成
  ・「霊的人生観」が完成

※「霊的成長」が一番大事(何度も言うが、シルバーバーチ登場以前は、まだこの教え・言葉は無かった)。
※(否定して)間違いであることを伝えるだけでなく、そのことに対する答えを出したのが『シルバーバーチの霊訓』


◆シルバーバーチの人生観のポイント
 ①地上人生の正しい位置づけ
   ・霊界での永遠の人生がメイン。地上人生は(一瞬)一時の仮の人生
    霊界人生 > 地上人生
 ②地上人生の目的
   ・メインである霊界での生活のための準備をすること
   ・霊界人生に備えての訓練場所
 ③霊界に持っていけるのは霊的・精神的なものだけ(※1)
   ・魂の成長内容(霊性)が最も重要 
 ④地上人生(訓練場)における最重要事項は「霊的成長」
   ・地上人生の目的は、基本的な霊的成長を達成すること
   ・地上人生で最も価値あるものは、霊的成長(霊的価値観の確立)(※2)
   ・霊的成長ができた人生は、最高の人生
     ※他人の霊的成長を促(うなが)す仕事は、さらに価値ある地上人生をもたらす(最高の利他愛の実践)。真理普及に携(たずさ)わるスピリチュアリストは、地球人類の中で、最高に価値ある仕事をしていることになる(※3)
 ⑤霊的成長は、「霊主肉従」「利他愛の実践」「さまざまな苦しみの体験(甘受)」を通してなされる
 ⑥地上世界は、苦しみや困難の体験を通して霊的成長が促される世界
   ・苦しみ、困難のない地上人生を歩む人はいない(苦難の摂理・苦難の人生観)(※4)
 ⑦地上に誕生する前から、自分で自分の人生を選んでいる(※5)
   ・苦しみの体験も自分で選んでいる(他の人は身代わりにはならない)
 ⑧すべての人間に一人の守護霊がついている
   ・守護霊の指導のもとで霊的成長の道を歩む
 ⑨死後、自分の人生を振り返り、自分で地上人生の評価をする(※6)

※1)同じような表現であっても、一般の人々の人生(2)の中で「物より心の豊かさが大事」とある意味あいまいな言い回しをしてきた。
※2)成長できたかどうかが全てで、何もできなかった(しなかった)人生は失敗と言える。
※3)スピリチュアリストは、人として一番大切なことに関われるポジションにいる。ただ私たちスピリチュアリストはきっかけを作るだけで、伝えたあとは本人次第。
※4)苦しみや困難の体験は、最も価値があること(摂理)であり、苦しみがないことが幸せであるとか、苦しみを取り除くための宗教などは大間違い。
※5)誕生する前の「決意・決心」のなかに、スピリチュアリズムに出会うことを決めてきただけでなく、必ず「普及しよう」と思って生まれてきているもう1つの強い決意がある
※6)キリスト教では、イエスが最後の審判をするとあるが、自分の人生は自分で振り返る。



続く・・・