さる4月14日(土)、東京の東急目黒線の武蔵小山駅近くの会場にて、記念すべき第一回『東京スピリチュアリズムサークル』(読書会)に参加してきました。東京は、遠方から多くの人たちが足を運びやすい場所であり、今後多くのスピリチュアリストが集まりその輪を広げていくことになると思います。すでに多くの問い合わせがきているようです。今後は、私も埼玉の読書会に通いながら、東京の皆さんと同じように霊界との繋がりを感じながら学習できることを楽しみにしていきたいと思います。
また、この日はスピリチュアリズム普及会代表の小池さん、健康フレンドからお2人が来られ本当に忘れられない日となりました。小池さんの講話を聞き、改めて『真のスピリチュアリストとして、ぶれることの無い道具意識と強い信念と大きな愛を持って進んでいこう』と思いました。
さて、今回は以前に学んだ『救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像』を改めて学習しました。その中で『スピリチュアリズムの定義』を知ることは、「霊界がなぜ動き出したのか?」「なぜ霊界の高級霊たちが地球人類を救わなければならなくなったのか?」を理解するために必要なことです。それによって、私たち地上人が目指していくところ、また何をすべきなのかが見えてきます。まだまだ日本を含め世界では、多くの人が死者を呼び出すことや、心霊現象、降霊会などに関心を持っているのが現状です。これらはスピリチュアリズム運動として間違っているわけではありませんが、あくまでも本質のほんの一部に過ぎません。本当のスピリチュアリズム運動とは、霊界をあげて行われている遥かに壮大な大事業なのです。今回は、そういう意味で今一度『スピリチュアリズム運動』『スピリチュアリズムの全体像』を確認し直し、しっかり心に留めていこうと思います。
救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像(※1)
(1)スピリチュアリズム運動とは
……霊界主導の地球人類救済計画(スピリチュアリズムの定義)
《定義》
◎スピリチュアリズム運動の主役ーーー霊界の人々(高級霊団・中心はイエス)※2
◎スピリチュアリズム運動の目的ーーー地球人類の救済
◎なぜスピリチュアリズム運動が興(おこ)されたのか?
ーーー地球人類が悲劇の中で苦しみ、不幸に喘(あえ)いでいるから※3
◎スピリチュアリズム運動はどのようにして進められていくのか?
ーーー霊的真理を地上に降ろすことによって人類を救済していく※4
※1)この1年間「読書会」では思想体系〔Ⅰ〕を学んできましたが、その内容は私たちスピリチュアリストにとって最も重要な部分であり、一番広い視野(救済の観点)からスピリチュアリズム運動を見ることができます。
※2)これが地上の宗教と大きく違うところで、地上のスピリチュアリストはあくまでも「道具」に徹することが求められています。
※3)今の地上は、救済を必要とする最悪の状況なのだと言わざるをえません。
※4)今までの宗教(例えば、キリスト教…イエスが人類の罪を救う「しょく罪」や、仏教の「阿弥陀如来」)とは違い、高級霊によって始められた人類救済計画とは、「霊的真理」を地上に降ろすことだったのです。
(2)スピリチュアリズムによる地球人類救済計画の全体像
(救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像)
◎地上を覆(おお)っている6つの悲劇(※)
①戦争・紛争
②貧困・飢餓
③間違った宗教による霊的牢獄化
④精神の堕落・退廃
⑤動物虐待・環境破壊
⑥霊界下層の地獄化
※日本は穏やかな生活を送ることができていますが、世界に目を向けると悲劇しか見えてきません。そのような地上を天国と思っている人は誰もいません。①人類の歴史が始まって以来、戦争がなかった時代はありません。癒しがたい心の傷を残し生きる希望を失う行為です。霊的観点から見て最大の悲劇であり、また命を奪うことは霊的成長のチャンスを失うことにもなります②世界の10憶人以上が今なお飢餓で苦しんでいます。一瞬で死んでしまう戦争・紛争とは違い、長時間に渡りじわじわと苦しめられるこの環境は本当に生き地獄です。この問題も霊的成長のチャンスを奪ってしまう悲劇と言えます④何のために生きてるのかが見えず、むなしさと不安が襲い、ある意味肉体の病気より深刻です。
◎救済の観点から見たスピリチュアリズムの全体像
※すべての悲劇は、唯物主義(神の存在を認めない・死後の世界を信じない)などの「霊的無知」というたった1つの原因から発生しています。自分さえ良ければいいという思いから弱肉強食の世界を作り出し(利己主義)、お金が最も価値があるという金銭第一主義や、“死後の世界は存在しない、あるのはこの世だけ”と思っている一般の人や宗教の考えから、本能的快楽の追求も仕方がないという世界を作り出しています。
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「霊界」はスピリチュアリズム運動によって霊的真理を地上に降ろすことを考えました。それをしなければ、いつまでも人類は救われないという思いから、高級霊界より霊界通信(霊的真理・霊的知識)を降ろすことにしたのです。
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しかし霊界通信を送ってくる霊は、低級霊から高級霊とさまざまです。さらに、地上の霊媒の霊性や人間性、霊能力もそれぞれ異なります。その中で、信頼できる霊界通信として『世界三大霊訓』(※)があげられます。
※世界三大霊訓…アランカルデックの「霊の書」、モーゼスの「霊訓」、シルバーバーチの「霊訓」の3つがあり、特に『シルバーバーチの霊訓』は霊的真理の最高峰であり、人類にとっての真のバイブルです。
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霊界通信によって、「霊的無知」→「霊的知」になった地上人は、少しずつ魂が目覚めていきます。それにより「物質中心主義・利己主義」から、「霊的世界中心」へと見方が変わり、霊的成長という真の喜びを感じるようになっていきます。それが将来的には地球規模で拡大していき、“全人類の救いが成就する”ということがスピリチュアリズムの最終目的なのです。
★「なぜ人間は戦争をするのでしょうか。それについて皆さんはどう思いますか。なぜ悲劇を繰り返すのでしょうか。その原因は何だと思いますか。どうして人間の世界には悲しみが絶えないのでしょうか。その最大の原因は、人間が物質によって霊眼が曇らさせ(霊的無知)、五感という限られた感覚でしか物事を見ることができないために、万物の背後にすべてを一つに結びつけている大霊が存在していることが理解できないからです」(シルバーバーチの教え・上 P31/後4行目~P32/2行目)
※地上の人間の感覚では、(ありとあらゆる言葉・単語を並べてみても)答えられるかどうかという難しい質問の内容ですが、シルバーバーチは端的に答えています。これだけ答えられるのはやはり霊界の高級霊だけです。
★「いつの日か、地上のすべての人類が差別なく混じり合うようになるでしょう。どの人種にも、果たすべき役割があるからです。それぞれが人類に役立つものを持っているために、すべての人々が混じり合うようになるのです。霊眼を持って見れば、すべての人々がそれぞれの人種の長所と、独自の文化と、独自の知恵を持ち寄って調和のとれた生活を送るようになる日が、しだいに近づきつつあることが分かります」(シルバーバーチの教え・上 P34/2~6行目)
※いつの日か地上も必ず、利他愛で溢れかえる日がくるのです。
★「私たち(高級霊)はきっと目的を成就(じょうじゅ)します。自ら犯した過ちから人類を救い出し、もっと気高くて優れた生き方を教え、奉仕の人生を送ることによって魂と霊と精神を豊かにし、この世的な平和や幸福ではなく、崇高で霊的価値のあるもの(※)を得させてあげたいと願っているのです」(シルバーバーチの教え・上 P34/後2行目~P35/2行目)
※物質中心の世界ではなく、霊的宝・霊的成長できることが価値ある生き方であり、そうなることを霊界は願っているのです。
★「私たちは、今度こそは“唯物主義”と“利己主義”の勢力が絶対にはびこらないように努力しています。そのためには人間みずからが、その勢力に負けないようにならなくてはいけません。日常において発生するさまざまな問題に霊的真理を活用することによってのみ、人類の前に迫りつつある恐ろしい破局を防ぐことができるのです」(シルバーバーチの教え・上 P53/後1行目~P54/3行目)
(3)霊的真理から救いに至る自力救済(※1)のプロセス
スピリチュアリストとしての正しい生き方=「霊的人生」
《霊的成長(真の救い)》※2
↑
《神と摂理への絶対信頼》
(正しい信仰心)
↑
《実践》※3
霊的真理の正しい実践…①霊主肉従の努力
②利他愛の実践(周りの人や動植物)
③利他愛の実践(真理の伝道)
↑ ④苦しみの甘受
《真理》※4
霊的真理の正しい理解…①真理の全体を正しく把握
(真理の体系的理解)
②実践内容を正しく把握
※1)1人1人が自分で自分を救うことが大前提となっています。宗教のように誰かをあがめたり、何かにすがったりすることは間違った行為なのです。また、霊的な生き方を人生の指針として歩む人を『スピリチュアリスト』と呼びます。
※2)神の愛として「摂理」が存在し、そこに絶対的な信頼を持ち、忠実に生きることが大切です。それこそが「最高の宝」と言える生き方です。
※3)①正しいものの見方や考え方が霊主肉従になるよう努力すること②周りの人や動植物を正しく愛すること③魂を救う手助けをすることは、スピリチュアリストにしかできない行為④カルマの清算や霊的成長につながること
※4)重要なポイントを集めて真理の全体を理解していくことが大切です。また、①②を正しく把握していくことや、スピリチュアリストとして正しく実践していくことが大切であり、これらが出来て初めて「霊的真理の正しい理解」ができたと言えます。
※自称スピリチュアリストやいい加減な霊能者など、真理の一部分を抜きとって自己流の解釈をしていく行為は、この地上に留まらず、霊界にも多大な迷惑と弊害を及ぼしています。
※参考資料;スピリチュアリズム普及会発行「シルバーバーチの教え(上)」
※なお、これらの引用にあたってはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています。