鳥、ヘビ、人体、太陽などの絵で表される古代エジプトの象形(聖刻)文字「ヒエログリフ」。
小学生の頃から歴史の教科書や写真集などでパピルスに記載されたものや石碑に刻まれたヒエログリフを見るたびに、古代エジプトの神秘
を感じていた。
これまでも日本や海外の博物館で展示物としての本物は見る機会は何度かあったが、いつかはエジプトで文字が刻まれている古代遺跡そのものを見てみたいと憧れていた。
エジプトに来て、実際に王の石像や壁に刻まれた文字に接し、当時の人々がこの暑い砂漠の中で、堅い石に道具を使いコツコツと太陽や鳥やライオン、へびなどの絵文字を刻んでいるその姿を想像した。
そして、このような絵文字を使い情報を伝達することを5000年も前に人間が考え出したこと、また、このように単に装飾のための柄・デザインとも取れる絵の羅列を、意味を持った文章と気づき、タイムカプセルのベールを剥がすように解読した人間の英知と感性につくづく感心する。
文化とは、考え出したアイデアや感じて産み出したものを人から人へ伝達することなのだと改めて思う。

私にとってロマン溢れるヒエログリフだが、自分の名前をヒエログリフで表すとどうなるかということは、考えたことがなかった。
それが、バスの中でガイドのモハメッドさんのツアー客向けのある宣伝文句に乗ったことがきっかけで調べてみることに・・
モハメッドさん
「エジプトのお土産にエジプト綿のTシャツに、ヒエログリフで自分の名前やご家族の名前を刺繍したものはいかがですか?」 と。
これもガイドの仕事のひとつなのだろう。
ヒエログリフとアルファベットのカラー版の対比表とTシャツ注文書を配りながら、エジプト綿花が上質であること、その綿糸で作られたシャツはいくら洗濯しても型崩れや色落ち、毛羽立ちしないことを力説していた。
そして、ちゃんと自身も自分の名のヒエログリフ刺繍入りTシャツを着用してきている!
紺地にギザの三大ピラミッドも合わせて刺繍されたタイプのもので、似合っていた。もう一人のガイド(レストラン手配や工程管理担当)のモハメッドさんも、白ポロシャツに刺繍が背中に入ったタイプのものをかっこよく着ていた。
注文書を出しておくと、注文書に記載のアルファベットをヒエログリフに変換し刺繍して帰国前までに渡してくれる。刺繍は胸でも背中でもOK!ピラミッド入りやカルトゥーシュ(楕円の枠)刺繍の中に名前を入れることもOK。サイズは6種類、色は18種類から選べる。
値段は、
Tシャツが1枚1500円(または15US$)、
ポロシャツは1枚2000円(または20US$)。
ヒエログリフとアルファベットの対比表を見て、ヒエログリフにした時の絵文字の種類や配列のバランスを考え、刺繍を苗字にするのか名前にするのか、ニックネームにするのか、会社名にするのか、自由に指定できる。
私は苗字にすると「A」が3回入り、Aは鳥で表され「鳥」が一文字おきに3羽入ることになるが、これで1枚頼むことにした。Nさんは娘の名入りで注文していた。
すっかり宣伝に乗ってしまったが、おかげでヒエログリフを構成する絵文字の一つ一つを凝視できた。
ヒエログリフはお札のエジプトポンドにもカルトゥーシュの中に王や王妃の名前が縦書きに印刷されている。
(金製品のお店では、金のカルトゥーシュ板に自分の名前をヒエログリフで入れてくれる)
ヒエログリフは、縦書きも横書きも両方可能で、右からも左からも書ける。
では、鳥やヘビなどの絵が並んでいるだけの文だが、書かれたものを読む時はどっちから読めば良いか?
答えは、鳥や動物の顔が向いている方向から読むのだそうだ。
ヒエログリフは、紀元前3000年頃発明され、紀元400年頃までの実になが~い期間使用されていたという。
1799年ナポレオンのエジプト遠征の際にナイル河畔ロゼッタ村で発見された玄武岩(=ロゼッタ・ストーン)に絵文字刻まれていたのを、フランス人学者シャンポリオンが1822年に解読した。
小学生の頃から歴史の教科書や写真集などでパピルスに記載されたものや石碑に刻まれたヒエログリフを見るたびに、古代エジプトの神秘

これまでも日本や海外の博物館で展示物としての本物は見る機会は何度かあったが、いつかはエジプトで文字が刻まれている古代遺跡そのものを見てみたいと憧れていた。

エジプトに来て、実際に王の石像や壁に刻まれた文字に接し、当時の人々がこの暑い砂漠の中で、堅い石に道具を使いコツコツと太陽や鳥やライオン、へびなどの絵文字を刻んでいるその姿を想像した。
そして、このような絵文字を使い情報を伝達することを5000年も前に人間が考え出したこと、また、このように単に装飾のための柄・デザインとも取れる絵の羅列を、意味を持った文章と気づき、タイムカプセルのベールを剥がすように解読した人間の英知と感性につくづく感心する。

文化とは、考え出したアイデアや感じて産み出したものを人から人へ伝達することなのだと改めて思う。


私にとってロマン溢れるヒエログリフだが、自分の名前をヒエログリフで表すとどうなるかということは、考えたことがなかった。
それが、バスの中でガイドのモハメッドさんのツアー客向けのある宣伝文句に乗ったことがきっかけで調べてみることに・・

「エジプトのお土産にエジプト綿のTシャツに、ヒエログリフで自分の名前やご家族の名前を刺繍したものはいかがですか?」 と。
これもガイドの仕事のひとつなのだろう。
ヒエログリフとアルファベットのカラー版の対比表とTシャツ注文書を配りながら、エジプト綿花が上質であること、その綿糸で作られたシャツはいくら洗濯しても型崩れや色落ち、毛羽立ちしないことを力説していた。

そして、ちゃんと自身も自分の名のヒエログリフ刺繍入りTシャツを着用してきている!
紺地にギザの三大ピラミッドも合わせて刺繍されたタイプのもので、似合っていた。もう一人のガイド(レストラン手配や工程管理担当)のモハメッドさんも、白ポロシャツに刺繍が背中に入ったタイプのものをかっこよく着ていた。
注文書を出しておくと、注文書に記載のアルファベットをヒエログリフに変換し刺繍して帰国前までに渡してくれる。刺繍は胸でも背中でもOK!ピラミッド入りやカルトゥーシュ(楕円の枠)刺繍の中に名前を入れることもOK。サイズは6種類、色は18種類から選べる。
値段は、


ヒエログリフとアルファベットの対比表を見て、ヒエログリフにした時の絵文字の種類や配列のバランスを考え、刺繍を苗字にするのか名前にするのか、ニックネームにするのか、会社名にするのか、自由に指定できる。
私は苗字にすると「A」が3回入り、Aは鳥で表され「鳥」が一文字おきに3羽入ることになるが、これで1枚頼むことにした。Nさんは娘の名入りで注文していた。

すっかり宣伝に乗ってしまったが、おかげでヒエログリフを構成する絵文字の一つ一つを凝視できた。
ヒエログリフはお札のエジプトポンドにもカルトゥーシュの中に王や王妃の名前が縦書きに印刷されている。
(金製品のお店では、金のカルトゥーシュ板に自分の名前をヒエログリフで入れてくれる)
ヒエログリフは、縦書きも横書きも両方可能で、右からも左からも書ける。
では、鳥やヘビなどの絵が並んでいるだけの文だが、書かれたものを読む時はどっちから読めば良いか?
答えは、鳥や動物の顔が向いている方向から読むのだそうだ。
ヒエログリフは、紀元前3000年頃発明され、紀元400年頃までの実になが~い期間使用されていたという。
1799年ナポレオンのエジプト遠征の際にナイル河畔ロゼッタ村で発見された玄武岩(=ロゼッタ・ストーン)に絵文字刻まれていたのを、フランス人学者シャンポリオンが1822年に解読した。