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エジプト・トルコ旅行2008 全100話 写真1000枚!

エジプトとトルコへの初回訪問(2008年7月)!カルチャーショック満載の旅、すべて見せます、綴ります。全100話!

アンカラ・エクスプレス寝台特急(その2)

2008-12-27 | アンカラエクスプレス寝台特急
アンカラ・エクスプレス寝台特急が、アンカラ駅を出発した。
夜が明ければ、イスタンブールだ!

まずは車内探検。

これは、廊下にあった計器類。



廊下



このドアの中がトイレ。
水は、中に水道があり手桶に自分で汲んで流すようになっていた。




これが1等個室の中。思ったよりゆったりしている。
足の先に見える白いのが冷蔵庫。



冷蔵庫の中には、紙パックのジュース、クラッカー、チョコレート(すべて無料)


各部屋のドアは、鍵がかかる。


個室に入って直ぐ右手に、洗面台とミラー、電源があり、小さなタオルと石鹸があった。
水道は、もちろん飲用不可。




発車してしばらくすると、乗務員さんがベッドメイキングにやってきた。

シートを倒して、上段、下段ともシーツを敷き、枕や毛布を定位置にセットしてくれる。
添乗員さんIさんのアドバイス通り、チップとして1ドル紙幣を渡すと、にっこりして隣の部屋へ。






ハンガーが、2個用意されていた。





上段のベッド。
毛布も清潔で、結構寝ごこちが良かった。

写真左上に見えるのが、エアコンの調節つまみなど。




車内アナウンスはほとんどと言って良いほどなく、走り出して1時間ぐらいして、がたんといって駅でもなさそうな所で20分近く停車したが、寝台ということもあってか何の状況説明もなかった。

外は真っ暗、何も見えなかった。
私たちもカーテンを閉め、室内で洗面を済ませ、いつものようにデジカメと携帯の充電機をコンセントにセットして、シャワーはパスして、12時半ごろには灯を消して眠りについた。



エアコンで室温も適度に調節できたせいか、良く眠れた。


朝、廊下側の窓から太陽が昇るのが見えた。


室内の窓(進行方向左手)には、マルマラ海。
イズミットあたりから、トルコの内海マルマラ海沿いを走るがこのあたりは湾のように海が細長くすぐ向こうに対岸が見える。



イスタンブールまではこのまま、マルマラ海沿岸を走っていく。



車内の窓にはすべて、トルコ国旗の月と星がすりガラスで描かれている。

でも、この月と星、なんかヘン・・・月と星が反対、つまり車外から見た時に正しく見えるようになっている。

ガイドのヌルランさんに、トルコの国の国旗はなぜ月と星なのか聞いてみた。

正確な由来は彼にもわからないらしいが、こう話してくれた。

「トルコはもともと遊牧民が暮らす国だったんです。
日本は農耕民族だから、農耕に適した一定の場所で太陽が昇ったら仕事をし、沈んだら休むという生活で、太陽が全てだからの日の丸でしょ。
でも、トルコの遊牧民は狩をしながら移動しなければならないんです。私達の祖先にとって、月と星は、自分達の進路を知る上でとても大切なものだったのです。

それで、トルコの国旗は月と星なのだと思います。」



どこかの通過駅ホーム。



6時少し過ぎには、ビュッフェの準備が整い、朝食!

チーズ2種、オリーブ2種、ハム、きゅうり、トマト、ゆで卵、パン、ジャム、ハチミツ、コーヒー(トルココーヒーでなく普通のコーヒーだった)または紅茶。







これもどこかの通過駅のホーム。



ハイダルパシャ駅も、特に改札のようなものを通ることもなく、そのまま外へ出た。









イスタンブールには、予定より7~8分早く到着し、ハイダルパシャ駅ホームの時計は
まだ、8時になっていなかった。





これは、ホームに停車していた別の列車。



アンカラ・エクスプレスは、早朝明るくなってからの2時間程しか外の景色をながめられなかったのが残念だが、まあまあ快適に過ごせ、貴重な体験ができた。

このパッケージ旅行は、飛行機、バス、中型クルーズ船、大型フェリー、鉄道といろいろな乗り物を楽しめるところが良い。


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アンカラ・エクスプレス寝台特急(その1)

2008-12-27 | アンカラエクスプレス寝台特急
アンカラからイスタンブールまで(約460Km)は、TCDD(トルコ国有鉄道)「アンカラ・エクスプレス寝台特急」(1等個室)で移動した。

アンカラ駅22:30に出発 → ハイダルパシャ駅翌朝8:00到着(約9時間半)


寝台列車は、学生時代に友人と北海道へ行く時に利用して以来久々。学生時代を思い出し、ちょっとワクワク。


アンカラ駅を外のロータリーから眺めてみると、赤いトルコ国旗が映える石造りの立派な駅舎だった。(上の写真)
電光表示151TILは、設立151年という意味だそうで、オスマン・トルコ時代の建築だ。


アンカラ駅構内は改札前ロビーも天井が高く(下の写真)気持ちが良い。

改札のようなものが特になく、ホームと外を何度出入りしてもチケット提示を求められることもなく、自由だった。



添乗員のIさんより、1等個室の部屋番号の入ったチケットとキーが配布され、個室使用上の注意事項などの説明があった。パッケージツアーは、こんな所が丁寧で、私たちのような不勉強参加者にとっては安心な点。


乗車後しばらくすると、ドアをノックされるが、ベッドメーキングしてくれる乗務員であること。

部屋にいろんなスイッチがあるがエアコンのスイッチなどと間違ってブレーカーを落とさないように。

シャワーを浴びる際は、更衣室が無いのでシャワー室で更衣をすること。

ベッドで眠る時は、カーテンは開けっ放しにすると途中停車駅に停車中に覗かれてしまうので、休む時は窓にある厚地のカーテンを必ず閉めること。

各部屋の中の冷蔵庫に、入っているスナック類は自由に食べて良いこと。

発車に際して、特にベルが鳴らないので乗り遅れないように注意すること。


ホームに入ってびっくり!
新聞の拡大版が、このようにずら~と展示されていた!

トルコ語なので読めない。
「トルコの新聞ってこんなに種類があるんだ~」と私が言うと、Nさんが「違う、ちょっとここ見てよ」と日付を指差す。見ると数10年前の記事だった。

この展示はいつもなのか、それともイベントか何かで期間限定なのかは不明。







朝はビュッフェに朝食が用意されるが、車内販売は廻ってないので、朝まで必要な飲み物などは駅のキオスクで買っておかなければならない。

キヨスクも、天井が高く、店内も足の長い踏み台がないと取れないくらい積み上げられていた。



アンカラ → ハイダルパシャ の車体表示。



ホームに掲げられたトルコ国旗。
それにしてもトルコは、どこに行っても国旗がある。エジプトではほとんど見なかったが、トルコでは毎日必ず目にする。



ホームの保安にあたっていると思われる。



数えなかったが、10両はありそうだった。











発車時刻になると、アンカラ・エクスプレスは発車ベルもなく、私たちを乗せて静かにホームを離れた。
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