中国で見つけた珍しい???

中国在住の管理人が、中国で見つけた珍しいものを紹介していきます。

中国の「青春」

2012年03月26日 15時17分11秒 | 日記
 中国語にも「青春」という言葉がありますが、日本語とは意味が少々異なります。

 日本語の青春には、部活や恋愛に熱中する中高生のイメージがあります。甲子園、高校サッカー等の体育競技も、高校生の熱い青春をイメージさせます。一方で中国語の青春は、対象年齢がもう少し広範なようです。例えば大学生程度の若者であれば、青春の時期を過ごしていると言うことができます。

 青春の過ごし方も若干異なります。日本の高校は部活動が盛んで、運動で汗を流すことができます。県大会や全国大会という目標もあります。部活を通じて友だちが増えたり、素敵な異性と巡り合うこともあるでしょう。そして部活と勉強、恋愛と勉強の両立等に悩み、若い男女が意見を衝突させ、さまざまなドラマが生まれます。日本の青春には、こういった豊富なテーマがあります。ライトノベル発展の基盤があるわけです。

 ところが中国の学生は、諸外国と比べて極めて閉鎖的な生活を送っています。多くの学生は中学・高校に進学すると、校内の学生寮で生活を始めます。平日はキャンパス内でカンヅメ、週末は自宅に戻り家族と2~3日間だけ過ごすといった生活を繰り返します。部活というものが、中国の中学・高校にあるかは知りませんが、いずれにせよ勉強の方が中心になります。学習を妨げるもの、例えば恋愛などは、学校側から厳しく取り締まられます。大学進学前の中国人は、不自由な生活を余儀なくされています。

 大学に進学すると、ある程度自由度が高まります。しかし基本的にキャンパス内に引きこもる生活であり、アルバイトをする機会はほぼありません。学生寮の門限さえ守れば、授業以外の時間は自由に使えるはずですが、宿題も多いので大変です。学生寮は5人一部屋等なので、学習は空いている教室や図書館を利用します。余裕のある学生は、サークル活動に参加します。

 私は大学4年生の時、上海で中国文学を1年間学びました。2年生の本科生のクラスに入れてもらったのですが、見た目が私よりはるかに老けている人が多く、びっくりさせられました。メガネ率も高く、近視が多いようです。彼らは勉強の日々を送るだけで、私生活があまり充実していないように見えました。日本語の青春とは程遠い、ガリ勉の生活です。男子全員、女子のほとんどがいい加減な服装をし、異性にモテたいという戦闘意欲が伝わって来ません。

 しかし学校を卒業し社会人になった中国人にとって、大学の暮らしはやはり忘れがたいようです。学校に守られ、勉強さえしていればそれでよかった、そんな甘い時代が懐かしいのでしょう。アルバイトもしたことがない彼らは、キャンパス内でさまざまな夢を膨らませますが、実際に厳しい現実と向き合うと幻滅させられることが多いのです。社会人になるまで夢を見続けることができる、だから中国語の「青春」は、大学生にも適用されるのかもしれません。

 個人的には、中国の勉強ばかりしている学生よりも、アルバイトに明け暮れて勉強をおろそかにしている日本の学生の方が、好感が持てます。お金を稼ぎ、長期休暇を利用して、好きな友人たちと旅行にでも行った方が、よっぽど健全な感じがします。学生時代は内側に引きこもるよりも、思い切って外の世界に出て奮闘し、沢山の思い出を作るべきだと思います。

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中国台湾・台湾地区・台湾省、華人・華僑の使い分け

2012年03月21日 19時40分30秒 | 日記
 中国は台湾に対して、主に3つの呼称を使用しています。表題にも書きましたが、中国台湾・台湾地区・台湾省の3種です。口語では台湾が最も多いです。

 私は上記3種の使い分けに興味を持ち続けていたのですが、その法則をなかなか見つけられませんでした。昨日、上海の自宅でテレビ番組を見ていたら、各国の武器輸出を分析する軍事関連の番組が放送されていました。アナウンサーの他に、やたら早口でまくし立てるマニアな専門家が招かれていました。

 番組の内容をいまいち覚えていないのですが、武器輸出上位5カ国(+地域)の中には、台湾も含まれていました。番組は台湾を、「台湾地区」と表記していました。私は中国人の妻に、「どうした、中国台湾じゃなかったのか!?」と冗談を言いました。そう言ってみてから、なぜ「中国台湾」と呼ばなかったのかを考えました。

 私の推測では、台湾に関する良い報道(台湾の進んだ面、一部企業の好調な業績の紹介等)の場合、「中国台湾」という呼称が好んで使用されます。上述した台湾に関するマイナスイメージが前面に出る場合、「台湾地区」とよそ事のように報道します。「台湾省」については不明です。使用頻度も最も低いです。

 台湾ばかりではありません。中国の報道には、「華人」という用語が頻繁に用いられます。華僑と言えば現地の国籍を持つ中国系の住民を指しますが、華人は比較的あいまいです。海外の中国人留学生や観光客に対しても、ときどき華人という呼称を用います。

 ある中国人が海外旅行の際、搭乗した航空機内で客室乗務員に「シャラップ!」と暴言を吐いたことがありましたが、中国語の報道では「華人」と称されていました。「中国人」と呼ぶよりも、どこか他人ごとのような印象を受けます。

 また中国国籍を持たない中国系○○人に対しても、「華人」がよく用いられます。外国で活躍している中国系の人々(実際には中国人ではない)を、「華人」という言葉で一纏めにしてしまうのです。

 微妙な言葉遊びですが、報道する側の思惑、報道を聞く側にとっての聞こえ易さを察することができます。

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中国人って意外と敏感

2012年03月13日 22時01分56秒 | 日記
 中国に来てしばらく経ってから気づいたことですが、中国人がけっこう色んな事に対して敏感です。私は衛生面と味覚に関しては非常に鈍感な人間なので、中国の生活に適応することができます。私は中国の汚い空気が平気ですが、意外なことに中国人がかなり気にしています。例えば横断歩道を渡る際に、車の排気ガスが嫌なのか、ハンカチ等で口を覆っている女性をよく見かけます。また外の料理店で食事をする時も、汚い野菜が入っていないか、野菜が腐っていないか、食器が汚れていないか等を執拗に疑います。

 私のような鈍感かつ実際に健康的な人間は、そこまで疑ってどうするのか、と思ってしまいます。疑心暗鬼の日々を送る方がよほど不健康だと感じるのです。中国人は他人のことを全く信用せず、これでもかというほど疑います。他人を疑うことが非難されない社会でもあります。一緒に食事をした中国人が、箸で食べ物をいじくり回して念入りにチェックしている時に、「どうしてそんなに疑うんだ?」ときいたとします。その中国人は、こう答えるでしょう。「だって、信用する客観的理由がないんだもん」

 味覚についても、中国人はなかなか敏感です。日本料理店で食事すれば、米が素材から炊き方までこだわっていることに気が付きます。日本人にとって不思議なのは、さまざまなことを敏感に察知する神経を持っているにも関わらず、それを活用して物事を改善しようとしないことです。正常な神経を持っている人間社会であれば、空気は自ずと綺麗になりゴミも減るでしょうし、人々もある程度のマナーを身につけることができそうなものです。米の炊き具合だって、いい加減では済まされないはずです。「カイゼン」の文化が中国にはないのでしょうか。

 鈍感でなければ暮らしていけないような生活環境を作り出している以上、外国人から「中国人は鈍感だ」と思われても、致し方ないような気がします。しかし中国人に言わせれば、決してそのような問題ではありません。例えば、ある都市の空気が汚くて市民が苦しんでいたとしても、お上が利益に目が眩み工業化を急げば、空気はいつまで経っても綺麗にならないでしょう。数万の民衆が何を言っても仕方ない、数人の権力者が言ったことが通るのだ。これが中国の常識と言えます。

 本当に鈍感なのは、民衆の真の利益を考慮できない、一部の権力者たちなのかもしれません。

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中国語の「萌」とは?

2012年03月09日 15時06分19秒 | 日記
 中国語の日本語化には、目に余るものがあります。語尾に「~~化」をつけたがるのは序の口で、日本の流行語の直訳や、影響が感じられる新語が散見します。特に乱用されている言葉は、「萌」です。

 日本語の「萌え」はおそらく、オタク心をくすぐる仕掛けやデザインに対して使用される言葉で、「かわいい」とは異なっています。日本のオタク文化に対する理解が浅いためか、日本語の「萌え」を中国人が正しく理解することは、たいへん困難なようです。例えば最近話題になっているのが、「萌版雷峰」です。



 雷峰とは、中国に実在したと伝わる模範的人物です。今年は彼が亡くなってから50周年にあたり、人民のために尽くした彼の精神をあまねく広めるため、宣伝が強化されています。上の画像は、中国の80年代生まれの女性が作った雷峰の人形で、「萌版雷峰」と呼ばれています。まったくオタク心をくすぐられないのは、私だけでしょうか。

 中国では今、「萌」という言葉がはびこっています。私もネットショップでパンダの新商品を仕入れたところ、「萌版熊猫」が見つかりました。

 携帯ストラップとしても仕える小型のぬいぐるみです。かわいいのですが、別に萌え萌えしません。どうやら乱れた中国語では、ちょっとでもかわいければ何でも「萌版」になるようです。

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中国の病院、プライバシーのなさにア然

2012年03月05日 16時16分14秒 | 日記
 中国で生活していると、ときどき病院のお世話になることがあります。特に会社勤めをしていた頃は、定期的に健康診断を受けさせられました。中国の病院は通常、健康診断は午前中しか受け付けません。採血がある場合、早い人は7時過ぎごろ病院に到着し、一番乗りでさっさと診断を終えてから、ゆっくり朝食を食べます。

 私は最近、嫁が妊娠中である関係上、産婦人科によく足を運びます。



 この病院は中国では環境が整っている方だと言われています。建物が比較的新しく、衛生的な印象を受けます。職員さんたちの働きぶりもなかなかです。病院内には入院患者のためにか、ローソンがあります。ここでおにぎりを買い、嫁が診断を終えるのを待つことが、最近のちょっとした日課になっています。

 さて、妊娠の検査には採血や尿検査が含まれています。採血は院内の通路沿いにある窓口で行われ、3~4人が椅子に腰掛け、一般人に見られる場所で採血されます。日本ならば通常、採血は個室で行われるはずです。見たくない人や見せたくない人に対する気配りは、あまり感じられません。採血はまだ許せるのですが、その隣の窓口には容器に入れた尿を片手に持った妊婦さんたちが、トイレの方から長い行列を作っています。私はよくこの通路の椅子に腰掛けているので、尿を片手にトイレを出てきた妊婦さんたちをよく見かけます。はっきり言って、見て気分の良いものではありません。妊婦さんもあまり他人には見せたくないはずです。

 中国では上述したプライバシーの意識が希薄なようです。中国の報道ではよく、被害者の写真等が堂々と紹介されていたり、交通事故で血まみれになっている人が映されていたりもします。見せるべきでないもの、見たくもないものをテレビでよく見かけ、気持ち悪くなることがよくあります。

 そもそもプライバシーという「個」の意識が、中国では良いこととみなされないのかもしれません。

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