中国は台湾に対して、主に3つの呼称を使用しています。表題にも書きましたが、中国台湾・台湾地区・台湾省の3種です。口語では台湾が最も多いです。
私は上記3種の使い分けに興味を持ち続けていたのですが、その法則をなかなか見つけられませんでした。昨日、上海の自宅でテレビ番組を見ていたら、各国の武器輸出を分析する軍事関連の番組が放送されていました。アナウンサーの他に、やたら早口でまくし立てるマニアな専門家が招かれていました。
番組の内容をいまいち覚えていないのですが、武器輸出上位5カ国(+地域)の中には、台湾も含まれていました。番組は台湾を、「台湾地区」と表記していました。私は中国人の妻に、「どうした、中国台湾じゃなかったのか!?」と冗談を言いました。そう言ってみてから、なぜ「中国台湾」と呼ばなかったのかを考えました。
私の推測では、台湾に関する良い報道(台湾の進んだ面、一部企業の好調な業績の紹介等)の場合、「中国台湾」という呼称が好んで使用されます。上述した台湾に関するマイナスイメージが前面に出る場合、「台湾地区」とよそ事のように報道します。「台湾省」については不明です。使用頻度も最も低いです。
台湾ばかりではありません。中国の報道には、「華人」という用語が頻繁に用いられます。華僑と言えば現地の国籍を持つ中国系の住民を指しますが、華人は比較的あいまいです。海外の中国人留学生や観光客に対しても、ときどき華人という呼称を用います。
ある中国人が海外旅行の際、搭乗した航空機内で客室乗務員に「シャラップ!」と暴言を吐いたことがありましたが、中国語の報道では「華人」と称されていました。「中国人」と呼ぶよりも、どこか他人ごとのような印象を受けます。
また中国国籍を持たない中国系○○人に対しても、「華人」がよく用いられます。外国で活躍している中国系の人々(実際には中国人ではない)を、「華人」という言葉で一纏めにしてしまうのです。
微妙な言葉遊びですが、報道する側の思惑、報道を聞く側にとっての聞こえ易さを察することができます。
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台湾ばかりではありません。中国の報道には、「華人」という用語が頻繁に用いられます。華僑と言えば現地の国籍を持つ中国系の住民を指しますが、華人は比較的あいまいです。海外の中国人留学生や観光客に対しても、ときどき華人という呼称を用います。
ある中国人が海外旅行の際、搭乗した航空機内で客室乗務員に「シャラップ!」と暴言を吐いたことがありましたが、中国語の報道では「華人」と称されていました。「中国人」と呼ぶよりも、どこか他人ごとのような印象を受けます。
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