中国で見つけた珍しい???

中国在住の管理人が、中国で見つけた珍しいものを紹介していきます。

山東省の長島を旅して

2012年04月13日 09時55分19秒 | 旅行
 2010年の夏に、山東省の一人旅を決行しました。その一部は、これまでのブログ記事で紹介してきました。今回は長島と呼ばれる島を紹介します。

 長島は煙台市の北にある県で、30余りの島々があります。私は蓬莱から長島に渡りました。初日は快晴で、船の中から長島を撮影することができました。



 現地では有名なリゾート地で、海水浴に訪れる観光客で賑わっています。私は静かな所を想像していたのですが、旅行シーズンの夏だったので、観光客の姿が多く見られました。また夏季は各民宿・ホテルが価格を吊り上げるので、あまりお得感もありませんでした。到着したばかりの頃は天気が良かったのですが、その後はあいにくの曇り空で、あまり泳ぐ気にもなれませんでした。









 海岸では多くの中国人が、浮き輪等の遊具を持って海水浴を楽しんでいました。中国人はカナヅチが多いので、浜から離れて泳ぐ人はいませんでした。浜といっても砂浜ではなく、小さな丸石でごつごつしているので、痛くてまともに立っていられません。ずいぶん期待はずれなリゾート地でした。

 夜は島内の民宿に泊まりました。日本の民宿とは異なり、本当に一般の住居です。私は女将さんに連れられ、とあるアパートにやって来ました。身分証の提示を求められたので、日本のパスポートを見せました。本当は外国人は泊まれないはずなのですが、別に構わないとのことで、泊めてもらえました。一泊の値段は確か100元(150元?)で、夕食と朝食がつきました。

 女将と話したところ、この島を訪れる外国人は非常に稀だそうで、昔は外国人の立ち入りが制限されていたそうです。なぜかと私が聞くと、重要な海洋軍事拠点だからと言われました。急に日本が恋しくなりました。

 夕食は島でとれた貝等の海鮮料理を、味付けもせずそのまま炒めたものでした。特に美味しいとも感じませんでしたが、このあたりの名物ですので残さず食べました。浜辺に行き日没を観察し、ぶらぶら散歩して民宿に戻ってくると、宿泊客が増えていました。武漢から来たおばさんとその娘で、しきりに何かケチをつけています。宿泊料金が高すぎる、メシがまずい、武漢の鴨頚(アヒルの首)の方がうまい等々、だったら旅行に来るなと言いたくなるような物言いです。女将が私に救いを求めるようにして、「うまかったろう、あんたぜんぶ食ったもんな」と言ってきました。私は「ハオチー、ハオチー!」とお愛想を言っておきました。

 夜、私が眠ったばかりのころ、女将が武漢の観光客を案内してきたタクシーの運転手に、大声で電話をかけていました。お前が連れてきた客はごちゃごちゃうるさくてたまらない、といった内容です。例の観光客は夜の散歩中で、部屋にいませんでした。女将を慰めてやりたい気分になりました。

 翌朝の食事はマントウに漬物といった、中国の庶民的な貧相な朝食でした。武漢の観光客は朝食をとらずに、さっさと出かけて行きました。

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中国語の呼称について

2012年04月09日 10時30分06秒 | 日記
 近頃あまりネタがないので、中国語について書きたいと思います。

 中国では人を呼ぶのに、さまざまな呼称を用います。上司と話をする場合は、日本語と同じく相手の姓+役職が最も多用されます。その際、中国語の役職は、日本語より幾分ルーズな使い方をされます。例えば相手が副主任であった場合も、「王副主任」とは呼ばず、「王主任」と呼んだりします。本来ならば「張副総経理」であっても、「張総」と省略し、「副」を取り払ってしまいます。その方が、聞こえが良いのでしょう。このためかは知りませんが、中国には「副主任」、「副書記」など、「副」がつくポストが多くあります。「副総工程師」(副チーフエンジニア)など、和訳すると矛盾が生じる場合もあります。

 「老師」は、本来ならば教師に対して使われる呼称ですが、中国語の場合は教職員まで拡大されます。また相手が教職員でなくても、ある程度の年齢に達しかつインテリであれば、「王老師」と呼んでもおかしくありません。夏目漱石の小説の主人公が、年長者を「先生」と呼んでいる感覚でしょうか。

 本来ならば血縁関係を表す「姐姐」(お姉さん)等も、場合によっては、血のつながりのない年上の女性に用いることができます。年下の従兄弟を、「弟弟」と呼ぶこともあります。日本人的な感覚では、「弟じゃなくて従兄弟だろ」と注意したくなるところです。

 それから「老板」(ラオバン、社長さん)の使い方もルーズです。誰に対しても尊重を表す意味で用いることができます。上海では近頃、店員のことを「服務員」と呼ばず、「老板」と呼ぶ人がいます。本物の老板は、あまりいい気持ちはしないでしょう。

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中国で引きこもり生活

2012年04月05日 10時01分10秒 | 日記
 私のように、中国で引きこもり生活を送っている外国人は、非常に少ないと思います。外国人が中国に長期滞在する場合、通常ならば「労働ビザ」が必要です。これは企業に勤める際に、必ず取得しなければならないビザです。観光目的のビザですと、通常ならば滞在期間が最長で90日間となります。私は妻が中国人のため、1年間の親戚訪問ビザを取得しました。

 一般的な社会人が働いている時間、私は家に引きこもっています。中国語では引きこもりのことを、「宅男」、「宅女」と呼びます。在宅翻訳の仕事や、ネットショップの管理はすべて自宅での作業ですので、外に出る必要がありません。仕事に拘束される時間が短く、自由度が高いのですが、人付き合いは皆無です。友人と呼べる友人は一人もいません。日本人の知り合いも帰国などして、減るばかりです。外に出ても面白いことは起こりませんので、必然的にますます引きこもることになります。まさに悪循環です。

 さて、中国での引きこもり生活は、日本よりも利便性が高い場合があります。例えばこちらでは、さまざまな動画を無料で閲覧することができます(youtubeやニコニコ動画は利用不可ですが)。食費、光熱費、家の賃貸料も日本より安いので、お金があまりかかりません。

 家でごろごろしていると、体力が激減しますので、運動を心がけています。外に出ると、住宅区内には、孫を連れたお年寄りがたくさんいます。おそらくは、孫の世話をするため田舎から出てきた人たちでしょう。私は彼らと同じ時間に同じ場所で生活をしているのだな、と思うと、時に寂しい思いをさせられます。

 私はあまり動画を見るのが好きでないため、日本から持ってきた小説を読んで、時間を潰します。中国でも、日本にいる時と同じくらい、日本語の活字と接しています。ところが、中国での滞在が長くなると、日本語を忘れてしまいます。これは主に、耳で日本語の情報をキャッチしないためだと思われます。昨年の夏、久しぶりに帰国しました。2週間の滞在でしたが、日本語能力がみるみるうちに回復し、驚かされました。テレビをつけ、ニュースやバラエティー番組を流しておくだけでも、面白い日本語表現などを身につけることができるのです。

 この引きこもり生活から何を得られるのかは、正直あまり分かりません。ただ、この生活が自分にとって、最も自然であると感じるだけです。将来に対する不安はありません。無理をして企業で働けば、今を思い通りに過ごせない不満の方がつのるためです。

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西塘古鎮

2012年04月01日 07時27分21秒 | 日記
 昨日は天気が良かったので、西塘古鎮まで日帰り旅行に行ってきました。上海郊外の自宅から車で約40分と近く、気持よく旅することができました。

 さて、中国は4月2日(月)から、清明節の休暇(3日間)に入ります。今年の清明節は4月4日(水)で、3連休を作り出すために土日を振り替え出勤日にして、月曜日と火曜日をお休みにしてしまいます。中国はよく土日を振り替え出勤日にして、このように力技で休日を調整しますが、グローバル化された現代において、あまり効率的とは思えません。例えば私は在宅翻訳をやっていますが、毎日仕事をいただいている会社は、中国に本社があり、日本に子会社があります。本社と子会社が協力して業務を行なっているのですが、この土日は日本側が通常通り休み、月火は中国側が休みとなり、お互いに仕事になりません。私もこの期間中は、まったく仕事が入ってこないので、非常に迷惑です。企業に勤めている人も、さまざまな不都合を感じていることでしょう。

 そういうわけで、昨日は一般人にとって出勤日でしたので、通常よりも観光客が少なく、実に快適でした。西塘古鎮はミッション・インポッシブル3のロケ地だったそうで、トム・クルーズと記念撮影した時の写真が、各商店の門前に飾られていました。チケットは100元と高額でしたので、周囲の横道から中に入りました。



















 古鎮内には、外国人の姿が多く見られました。おおかた、彼らも振り替え休日・出勤日のとばっちりを受けているのでしょう。

 その他の古鎮とは異なり、宿泊できる川沿いの宿がたくさんありました。そのためか、風情あるバーが建ち並ぶエリアが設けられていました。夜もきっとにぎやかなことでしょう。

 日帰りでしたが、久しぶりに旅ができたので良かったです。上海から離れると、一種の開放感があります。マイカーを購入したので、近くの古鎮など観光名所を今後も訪れる予定です。

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