黄山からバスに乗り向かった先は、グリーン・デスティニーなど映画撮影によく使われる「古鎮」でした。途中、数日前から降り始めた雪のため道路が凍結し、検問らしきところでバスが止められてしまいました。これはまずい、と思っていたのですが、運転手らが外に出て、備え付けてあったチェーンをタイヤに巻き始めました。これでなんとか走り続けると、世界遺産の「西逓」と呼ばれる村に到着しました。
ここは古代の建築群が保存された場所で、まるで昔の中国に迷い込んだかのようでした。この日も黄山を登山した時と同じくらいの寒さでしたが、その寒さも吹っ飛ぶほどの神秘的な印象に浸りました。この日は幸い、私の他に観光客はほとんどいなく、のんびりと見て回ることができました。
個人的には、黄山よりもこちらの方がおすすめの観光地です。中国は自然の景観も素晴らしいですが、昔の人が丹精込めて仕上げた芸術品の方が、中国にしかない独特の味わいを感じさせてくれます。たまらない喪失感のため旅に飛び出した私は、この古代建築群に囲まれ、心が洗われました。今までの自分の悩みが、ちっぽけな馬鹿げたことのようで、この芸術を前にした時の感動に圧倒されると、それがいつの間にやらどこかに消え失せてしまいました。この景色を見ることができただけでも、今回の旅は成功だったと言えるでしょう。私は知らぬ間に、うっとうしさを吹き飛ばすという旅の目的を達成していたのです。
西逓の他にも「宏村」という世界遺産の村があるのですが、人から聞いた話では「南屏」という村で、チャン・イーモウ監督の「菊豆」が撮影されたそうなので、こちらに向かいました。この村は映画村としてよく利用されており、チャン・ツィイーも撮影に訪れました。
こちらはグリーン・デスティニーで、チャン・ツィイーとミシェル・ヨーが戦っていた場所です。後で映画を再確認したら、確かにここでした。
こちらは「菊豆」にちなんで、色鮮やかな織物をぶら下げていました。
これにて、私の中国雪山の旅は、一旦終了です。もし今後、再び冬に中国の山を訪れることがあれば、また雪が降り出すことでしょう。次は出発前に現地の天候をよく調べ、暖かい服装を用意することにします。
ここは古代の建築群が保存された場所で、まるで昔の中国に迷い込んだかのようでした。この日も黄山を登山した時と同じくらいの寒さでしたが、その寒さも吹っ飛ぶほどの神秘的な印象に浸りました。この日は幸い、私の他に観光客はほとんどいなく、のんびりと見て回ることができました。
個人的には、黄山よりもこちらの方がおすすめの観光地です。中国は自然の景観も素晴らしいですが、昔の人が丹精込めて仕上げた芸術品の方が、中国にしかない独特の味わいを感じさせてくれます。たまらない喪失感のため旅に飛び出した私は、この古代建築群に囲まれ、心が洗われました。今までの自分の悩みが、ちっぽけな馬鹿げたことのようで、この芸術を前にした時の感動に圧倒されると、それがいつの間にやらどこかに消え失せてしまいました。この景色を見ることができただけでも、今回の旅は成功だったと言えるでしょう。私は知らぬ間に、うっとうしさを吹き飛ばすという旅の目的を達成していたのです。
西逓の他にも「宏村」という世界遺産の村があるのですが、人から聞いた話では「南屏」という村で、チャン・イーモウ監督の「菊豆」が撮影されたそうなので、こちらに向かいました。この村は映画村としてよく利用されており、チャン・ツィイーも撮影に訪れました。
こちらはグリーン・デスティニーで、チャン・ツィイーとミシェル・ヨーが戦っていた場所です。後で映画を再確認したら、確かにここでした。
こちらは「菊豆」にちなんで、色鮮やかな織物をぶら下げていました。
これにて、私の中国雪山の旅は、一旦終了です。もし今後、再び冬に中国の山を訪れることがあれば、また雪が降り出すことでしょう。次は出発前に現地の天候をよく調べ、暖かい服装を用意することにします。