出る前から評判となっていた、主に個人サイトの変遷・盛衰から追った「ばるぼら」氏による
日本のインターネット史。90年代半ばの個人サイト黎明期からアンダーグランドサイトの動き、
テキストサイトや日記サイトの発生と拡大、さまざまな掲示板の興亡、そして近年のBlog隆盛
までを追い、更にインターネット前史してパソコン通信の歴史も概観。
行く川の流れのように現れては消えていく無数の個人サイトはそもそも記録に残ること自体が
ほとんど無いわけで、これだけのボリュームでまとまったかたちで記されたのははじめてでは
ないか。「語り部」としての筆者の凄まじさを感じる。
自分が本格的にインターネットをはじめたのが95年の春先、名著「ネット・トラベラーズ95」
を手がかりに回ったさまざまな個性的サイトの名前がいくつも挙がっており、当時の記憶がよみ
がえる。逆に97,8年頃の動きやアンダーグラウンドな側面はあまり知らなかったのでなるほ
どそういう流れだったのかと思うことしきり。
500ページにものぼる膨大な情報量を抱えているので読みにくい部分も多々あるし、またあくまで
筆者自身のネット体験に基く記憶・記録をベースとしたものなのでジャンルによる濃淡差があるが、
この本を記憶の呼び水としレファレンスとして、更にさまざまな個人により本著で記されている、
あるいは触れられていない各論の歴史がこれから語られていくこととなろう。
それにしてもgoogleで書名を検索してみると87,900件も!反響大きいのね。
日本のインターネット史。90年代半ばの個人サイト黎明期からアンダーグランドサイトの動き、
テキストサイトや日記サイトの発生と拡大、さまざまな掲示板の興亡、そして近年のBlog隆盛
までを追い、更にインターネット前史してパソコン通信の歴史も概観。
行く川の流れのように現れては消えていく無数の個人サイトはそもそも記録に残ること自体が
ほとんど無いわけで、これだけのボリュームでまとまったかたちで記されたのははじめてでは
ないか。「語り部」としての筆者の凄まじさを感じる。
自分が本格的にインターネットをはじめたのが95年の春先、名著「ネット・トラベラーズ95」
を手がかりに回ったさまざまな個性的サイトの名前がいくつも挙がっており、当時の記憶がよみ
がえる。逆に97,8年頃の動きやアンダーグラウンドな側面はあまり知らなかったのでなるほ
どそういう流れだったのかと思うことしきり。
500ページにものぼる膨大な情報量を抱えているので読みにくい部分も多々あるし、またあくまで
筆者自身のネット体験に基く記憶・記録をベースとしたものなのでジャンルによる濃淡差があるが、
この本を記憶の呼び水としレファレンスとして、更にさまざまな個人により本著で記されている、
あるいは触れられていない各論の歴史がこれから語られていくこととなろう。
それにしてもgoogleで書名を検索してみると87,900件も!反響大きいのね。