1970年夏に行われたカナダ各地を貸切列車でまわるライブ・ツアーを追った未公開ドキュメンタリー映画のDVD。The BandやGrateful Dead、Buddy Guyといった当時のミュージシャンたちの貴重なライブ映像や列車内でのセッションが見ものだが、何よりも凄かったのはやはりJanis Joplinだ。生命を削って吐き出すように歌う姿は圧巻で、そして少し痛ましい。この数ヶ月後に死んでしまう予感が漂っているように感じられる。そしてそれはロックが最も輝いていた時代の最後の姿でもあるだろう。
革命家チェ・ゲバラの学生時代の南米大陸放浪記を映画化した作品。さほど期待しないで
観に行ったのだが、主人公があのゲバラだとかいうことは関係なく、一人の若者が旅をする
ことで成長していく姿を追う普遍的なロードムービーとなっており、南米の雄大な風景も
相俟って楽しく切ない佳作であった。前半、バイクで旅をしている間は風景や人物の描写に
距離感が取られているのに対し、後半歩きやヒッチハイクとなった後でぐっと風景や人に近
づいていく描写となっているのが、移動のスピードや旅の質の変化をうまく表現していて
映画の目線にスムーズに同期していくことができた。
公式サイト
観に行ったのだが、主人公があのゲバラだとかいうことは関係なく、一人の若者が旅をする
ことで成長していく姿を追う普遍的なロードムービーとなっており、南米の雄大な風景も
相俟って楽しく切ない佳作であった。前半、バイクで旅をしている間は風景や人物の描写に
距離感が取られているのに対し、後半歩きやヒッチハイクとなった後でぐっと風景や人に近
づいていく描写となっているのが、移動のスピードや旅の質の変化をうまく表現していて
映画の目線にスムーズに同期していくことができた。
公式サイト
ブラックミュージックを代表するレーベル「MOTOWN」。なかでも60年代の数多くのヒット曲は
黒人音楽のみならずロックの発展にも多大なる影響を及ぼしたが、それらの録音の殆どで演奏をして
いたバンド「ファンク・ブラザーズ」にスポットをあてたドキュメンタリー。随所に織り込まれる、
若手シンガーとのライブが素晴らしかった。
amazon.co.jp
黒人音楽のみならずロックの発展にも多大なる影響を及ぼしたが、それらの録音の殆どで演奏をして
いたバンド「ファンク・ブラザーズ」にスポットをあてたドキュメンタリー。随所に織り込まれる、
若手シンガーとのライブが素晴らしかった。
amazon.co.jp
70年代前半、15才にしてロックの批評家として認められあるロックバンドのツアーに同行して
取材することとなった少年の物語を描く。監督の若かりし頃の実体験をもとにしているという。
ほろ苦い恋やバンドのメンバーとの友情、出会いと別れ等、この手の映画には必要な要素が過不足
なくちりばめられており、ロックの黄金期の曲も数多く流れるので音楽好きなら間違いなく楽しめ
る佳作だろう。
取材することとなった少年の物語を描く。監督の若かりし頃の実体験をもとにしているという。
ほろ苦い恋やバンドのメンバーとの友情、出会いと別れ等、この手の映画には必要な要素が過不足
なくちりばめられており、ロックの黄金期の曲も数多く流れるので音楽好きなら間違いなく楽しめ
る佳作だろう。
宮崎作品ならではの緻密で圧倒的な映像は楽しめたのだが、見終わってみるとどうにも消化不良であった。
登場人物の配置やプロットは前作「千と千尋の神隠し」にかなり似ているが、人物像の造形が浅く、登場
人物の行動原理がいずれもよくわからない。また、恋愛、家族、戦争とさまざまなテーマを盛り込みすぎて
どれも中途半端になってしまっている。引っ掛かったのは、主人公が老女に変えられてしまった後の葛藤や、
肉体的な違和感があまり描かれずに、すぐに状況に順応してしまった点。そのような性格設定といわれて
しまえばそれまでなのだけど。。。
登場人物の配置やプロットは前作「千と千尋の神隠し」にかなり似ているが、人物像の造形が浅く、登場
人物の行動原理がいずれもよくわからない。また、恋愛、家族、戦争とさまざまなテーマを盛り込みすぎて
どれも中途半端になってしまっている。引っ掛かったのは、主人公が老女に変えられてしまった後の葛藤や、
肉体的な違和感があまり描かれずに、すぐに状況に順応してしまった点。そのような性格設定といわれて
しまえばそれまでなのだけど。。。
よしもとよしともの原作漫画が大好きだったので期待して観に行ったが、やや肩透かしの観も。
最後の3分の1以外は原作にないストーリーを新たにつくっており、その部分にはあまり違和感
はなかったが、映像が安っぽいVシネマの様な照明、ロケになっている部分が目に付いた。
原作は線が少なく余白を活かした画面構成が作品に通底する空気感を醸し出す大きな要素と
なっていると思うのだが、映画の雑然とした画面が同じような空気を出せているか疑問。
そして、全体的に「学生の自主映画」的な雰囲気も漂う。主役の3人はかなりいい感じだったし、
曽我部恵一の音楽もよかったんだけど。ちなみに監督は「スウィングガールズ」の矢口監督と
同じくPFF(ぴあフィルムフェスティバル)出身。
公式ページ
最後の3分の1以外は原作にないストーリーを新たにつくっており、その部分にはあまり違和感
はなかったが、映像が安っぽいVシネマの様な照明、ロケになっている部分が目に付いた。
原作は線が少なく余白を活かした画面構成が作品に通底する空気感を醸し出す大きな要素と
なっていると思うのだが、映画の雑然とした画面が同じような空気を出せているか疑問。
そして、全体的に「学生の自主映画」的な雰囲気も漂う。主役の3人はかなりいい感じだったし、
曽我部恵一の音楽もよかったんだけど。ちなみに監督は「スウィングガールズ」の矢口監督と
同じくPFF(ぴあフィルムフェスティバル)出身。
公式ページ
ようやくみることが出来た。池袋テアトルダイヤで、楽器と一緒に写った写真を見せると
入場料1000円、というのをやっており、池袋まで行ってきた。楽しく気持ちよく観られて、
終わった後は音楽がやりたくなるような映画だった。主演の上野樹里の豊かな表情も素晴ら
しい。
矢口監督の映画はどれも嘘のつき方や省略の仕方が大胆なのが映画らしい表現となっていて
実に魅力的なのだ。今回もイノシシに追われるシーンや、スーパーの店頭で演奏していると
仲間割れした女の子たちが楽器を買いに走り演奏に加わるという時間軸を全く無視した展開
があって痛快。ハリウッド映画などで、何時の間に何でこの二人が恋愛関係になるのか、音
響や映像、ストーリー的な辻褄合せにごまかされているけど、よく考えるとまったく根拠な
し、みたいのがよくある。それらより矢口作品のような確信犯的ご都合主義を敢えてあから
さまにやって見せる方がよっぽど面白い。
公式ページ
入場料1000円、というのをやっており、池袋まで行ってきた。楽しく気持ちよく観られて、
終わった後は音楽がやりたくなるような映画だった。主演の上野樹里の豊かな表情も素晴ら
しい。
矢口監督の映画はどれも嘘のつき方や省略の仕方が大胆なのが映画らしい表現となっていて
実に魅力的なのだ。今回もイノシシに追われるシーンや、スーパーの店頭で演奏していると
仲間割れした女の子たちが楽器を買いに走り演奏に加わるという時間軸を全く無視した展開
があって痛快。ハリウッド映画などで、何時の間に何でこの二人が恋愛関係になるのか、音
響や映像、ストーリー的な辻褄合せにごまかされているけど、よく考えるとまったく根拠な
し、みたいのがよくある。それらより矢口作品のような確信犯的ご都合主義を敢えてあから
さまにやって見せる方がよっぽど面白い。
公式ページ