サブタイトルに「「ちゅらさん」「ナビィの恋」「モンパチ」から読み解く〈沖縄〉の文化の政治学」
とあるように、近年のポピュラーカルチャーから、メディアで消費される沖縄イメージを読み解くシン
ポジウムの記録。ユニークなのは、学部生が中心となった研究であること、また発表後のセッションでの
沖縄の大学生とのやり取りから浮かび上がってきた、「誰が、どんな立場から沖縄を語るのか」「語って
いるあなたはでは何者か?」といった問題。そして、本土=語り手をマジョリティ、沖縄=語られる対象
をマイノリティと半ば暗黙のうちに規定してしまうことへの問い直しだ。特に後者の二項対立の図式は
語る側の当事者意識の欠如や語られる側のそのポジションに対する一種の安住をもたらしてしまう。
沖縄に頻繁に訪れ、また沖縄に関するホームページを開設する者として、この問題は常に意識していただ
けに、ここでの議論はよい手がかりとなった。
沖縄に立ちすくむ
とあるように、近年のポピュラーカルチャーから、メディアで消費される沖縄イメージを読み解くシン
ポジウムの記録。ユニークなのは、学部生が中心となった研究であること、また発表後のセッションでの
沖縄の大学生とのやり取りから浮かび上がってきた、「誰が、どんな立場から沖縄を語るのか」「語って
いるあなたはでは何者か?」といった問題。そして、本土=語り手をマジョリティ、沖縄=語られる対象
をマイノリティと半ば暗黙のうちに規定してしまうことへの問い直しだ。特に後者の二項対立の図式は
語る側の当事者意識の欠如や語られる側のそのポジションに対する一種の安住をもたらしてしまう。
沖縄に頻繁に訪れ、また沖縄に関するホームページを開設する者として、この問題は常に意識していただ
けに、ここでの議論はよい手がかりとなった。
沖縄に立ちすくむ