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集配局を絡めた特定郵便局リストラの事例

2015-05-27 | 局めぐDB
80年代から90年代初頭において、田舎にある特定局の簡易局化(リストラ)が盛んに行われてきた。

昨今も日本郵政上場の旗印の下にリストラが行われてはいるが、当時と今との違いは田舎でリストラが行われる一方、都会には「大量に」特定局が設置されていた、ということである。おそらく定員が限られている中で、人員を捻出する苦肉の策だったのであろう。事実長距離移転改称だったり、郵便局、廃止と開局のバーターに記したように、廃止同日ないしは数日後に同エリアに新局が誕生していたりする。

1992年から1993年にかけて、四国郵政局管内で集配局を絡めた奇策が行われたのでご紹介する。


★ケース1
1992/3/29まで
・A地点には大井郵便局(集配特定局)
・B地点には安芸入河内郵便局(無集配特定局)
が存在した。
1992/3/30に
大井郵便局がB地点に移転し入河内郵便局に改称した。
同日、安芸入河内郵便局は廃止された。
1992/4/1に
旧大井郵便局舎に大井簡易郵便局が設置された。

結果的に
・A地点には大井簡易郵便局(簡易局)
・B地点には入河内郵便局(集配特定局)
となった。

入河内郵便局

電柱の向こうに見える薄いピンクの建物が旧安芸入河内郵便局舎である。

大井簡易郵便局(旧大井郵便局)





★ケース2
1993/3/30まで
・A地点には椿泊郵便局(集配特定局)
・B地点には阿南椿郵便局(無集配特定局)
が存在した。
1993/3/31に
椿泊郵便局がB地点に移転し椿郵便局に改称した。
同日、阿南椿郵便局は廃止された。
1993/4/1に
旧椿泊郵便局舎に椿泊簡易郵便局が設置された。

結果的に
・A地点には椿泊簡易郵便局(簡易局)
・B地点には椿郵便局(集配特定局)
となった。


利用者視点で見れば
「A地点にあった集配局は集配を辞め、簡易局に格下げされた。」
「B地点にあった無集配局が局舎を新しくし、集配を開始した。」
と言う事なのであるが、おそらく外務員の配置の関係上この様な手続きを取ったのだと思われる。

なお、いずれの局も民営化前の2006年に集配業務を廃止している。

この様な事例が他にもあればご教示願いたい。

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