益丸簡易局は1965/9/21に大崎町により開設され、その後個人受託になり商店併設になった。50年間の局開設期間中、なんと23年間も閉鎖されていたというとんでもない簡易局である。というのも大崎町とか隣の志布志市の周辺は簡易局が非常に多く、簡易局を再開させる必要はなかった、とされている。地図中、黒い吹き出し〒が益丸簡易局である。
それでもこの簡易局以外の周辺簡易局は閉鎖してもしばらくして再開されており、別にこの地から移転しても良かった訳で、何故この簡易局だけがずっと閉鎖しっぱなしだったのかは謎である。
益丸簡易局のあった鹿児島県大崎町益丸交差点付近。左斜め前のショッピングセンター大山は現存する商店で、左側に店の駐車場、右の軽トラの所に店の倉庫がある。どうやらその倉庫が益丸簡易局だった、と言う話である。他にも店内にあったとか近隣の住居(オーナーの自宅?)にあったとか諸説は様々である。長期閉鎖簡易局の宿命であろう。
今回は長期閉鎖簡易局を取り上げてみたい。
目安としては今回3/1に廃止される岐阜・美束簡易局(2005-06-01閉鎖)より前に閉鎖された局。
静岡・三島千枚原簡易郵便局 2002-04-01
鳥取・国分寺簡易郵便局 2004-04-01
岡山・青野簡易郵便局 2004-04-24
岡山・大内簡易郵便局 2004-05-25
島根・三谷簡易郵便局 2004-07-01
宮崎・尾八重簡易郵便局 2005-04-01
静岡・沼津江ノ浦簡易郵便局 2005-05-01
上位三つは農協簡易で貯金非扱だった。一番閉鎖期間が長い三島千枚原簡易郵便局と同じ三島市では今回3/1に三島佐野簡易郵便局が廃止されるが、こちらの閉鎖は2007/5/1である。千枚原を差し置いて今回佐野が廃止されたのは他の局との距離ではないかと思われる。千枚原に受託者が見つかり、再開に向けて動いているから、だといいのだが。
大内簡易も2002年まで農協簡易で個人受託になったがわずか2年で閉鎖。
三谷簡易と尾八重簡易は廃止特定局代替局。三谷はバブル時に大量に簡易局化されたもののひとつ。尾八重は40年以上前に簡易局化されているので鉱山or林業関係か?地図を見るとものすごい山の中にあるが・・・
沼津江ノ浦は現・三の浦郵便局の移転代替局。移転と言っても2kmもないので、あまり必要性がないと判断されてしまったのかも知れないが、なんとか再開して欲しいところ。