郵便局めぐり

郵便局めぐりの記録と雑多な記事

岡山馬屋上郵便局

2019-02-21 | 旧郵便局探訪

http://www.chikipage.net/postoffice/database/data.php?postcode=54316

廃止から25年ほどでありながら跡地がよく分からない岡山馬屋上郵便局(54316/ 1994(H6)-3-21廃止)。
いまから10年前の時点でもよくわからなかった記憶がある。

なにせ廃止翌日に岡山吉宗郵便局(54450/1994(H6)年3月22日開設)が設置されており実質は移転改称に近い。
すぐさま更地にしていることから余程何かあったのだろうか。

住所は岡山県岡山市(現 岡山市北区)富吉2625-3。

ポストマップを見るとそれらしきJA(廃止済)にポストが設置されている。

1970年ごろの地形図にはやはりこの農協近くに〒マークが有る。

最近撮られた空中写真には農協と農業倉庫、それに立派な一軒家がある

十字のところにある茶色いものは近年設置されたポリカーボネートのカーポートである。

しかし、1980年代の同地点にはグレー屋根の建物が建っているのがわかる。
農協の大きさと比較してこれが岡山馬屋上郵便局だった可能性が高い。

かなり道路に迫って建っており、今よりも道幅が狭い。
岡山空港に近く、県道の拡幅が急務とかでその過程で潰されたという可能性も無きにしもあらず。
農協が簡易局を受託してくれなかったけど、せめてポストは置いてくれたんでしょうね。


柳川市中心部郵便局まとめ

2015-06-06 | 旧郵便局探訪

クリークでおなじみ福岡県柳川市は旧柳河藩の城下町であり、JRが通っていないので全国的な印象は薄いが柳川郵便局の局番号は久留米局に続く74002である。

民営化直前に廃止された国鉄の筑後柳河駅は橋本簡易局付近にあり、西鉄柳川駅と共に当時は三橋町(2005(H17)-3-21合併)にあった。鉄道忌避の典型例と思われる。

柳川郵便局は1978/11/27に現在の柳川市坂本町28-10へ移転した。
それまでは柳川市大字京町字瀬高町30にあった。
この住所で検索すると文具店が出てくるが、実際には現在の柳川京町郵便局の2軒西にある大きめの駐車場が局跡地であると思われる。



移転先のすぐそばには1967/5/16設置の柳川本町簡易郵便局があった。
簡易局からすれば商売妨害にしか思えないのだが、それでもやっていける位当時の柳川中心部は栄えていたのであろう。
簡易局が京町に補償移転するという手だってあったわけである。
柳川京町郵便局は柳川局移転から11年経った1989/3/17に設置された。



なおこの簡易局は2005/5/1に閉鎖。
駅近くの農協簡易だった下百町簡易郵便局が移転再開し貯金扱いを開始したので、こちらも、と淡い期待をしたが、
訪問当時近隣局で聞いた際には「あそこは本局に近いからあのまま廃止だよ」と言われ、その後2014/12/1に廃止された。



柳川市には他にも柳川本町簡易郵便局と同じ1967/5/16設置の柳川佃町簡易郵便局が存在した。
1974/4/1廃止。
住所は福岡県柳川市大字佃町1824の1。もう40年も前の話ではあるが代替局は見られない。
更地だが、局舎跡らしきとポストが見られる。

受託者は両簡易局とも柳川市。さすがに本町簡易局の末期は個人受託だとは思うが。


旧・石狩市街の郵便局の移動まとめ

2015-03-12 | 旧郵便局探訪
よくわからないのであるが、1990年代初頭に複雑な局の変遷があったようなのでまとめ。



現在の局配置はこちら
丸の〒印が石狩本町簡易郵便局(a)
市立八幡小の近くにあるのが石狩北郵便局(b)
石狩親船郵便局は記載の通り。(c)




石狩市(1996年まで石狩町)は古くは船運で栄えた町であり、町役場はa地点にあった。集配特定局の石狩郵便局は町役場の隣にあったそうだ。
一方で戦後、石狩市花畔地区(この地図には無い)は札幌のベッドタウンとして大変栄えた。
●1981年11月9日、花畔郵便局が集配普通局に昇格した。
○1993年11月15日、町役場はa地点から花畔地区へと移転した。

その時点で
a地点には石狩郵便局
b地点には無集配特定局の石狩八幡郵便局
が存在した。
c地点に郵政施設は存在しなかった。

●1994/11/21
石狩郵便局がa地点からb地点に移転改称(Aの移動)し、石狩北郵便局となった。
石狩八幡郵便局がb地点からc地点に移転改称(Bの移動)し、石狩親船郵便局となった。

石狩北郵便局と石狩八幡郵便局は同じb地点としているが
石狩北郵便局は国道231号線沿いにある。
石狩八幡郵便局は八幡の集落内にあった。

道道81号線が石狩川でどん詰まりになっているのは、ここに1972年まで八幡(b地点)と親船(a地点)を結ぶ渡船があったためと思われる。
国道に橋が架かったことにより廃止された。



旧石狩八幡郵便局と思われる民家。現在は空き家だそう。
玄関横に営業時間を公示していたと思われる看板跡が見られる。

●1995年1月30日
旧石狩郵便局局舎を用いてa地点に石狩本町簡易郵便局が設置された。受託者は石狩町。

○1996年9月1日
石狩町が単独市制施行した。石狩本町簡易郵便局の受託者名変更。

●1996年9月30日
石狩花川北六条郵便局が石狩市役所前郵便局に移転改称した(この地図には無い)

●1996年12月2日
花畔郵便局が石狩郵便局に改称した。
つまり、現在の石狩郵便局は2代目ということになる。

●2005年1月11日
石狩本町簡易郵便局が旧局舎から向かいに新設された市の施設に移転した。

●2013年2月27日
石狩本町簡易郵便局の受託者が石狩市から石狩市公務サービス株式会社に変更された。



2005年まで石狩本町簡易郵便局があったと思われる更地。
奥の車庫は旧石狩局のバイク置き場か?
そんなに昔の話では無いので、どなたか局舎画像をお持ちでないだろうか?

松尾鉱山郵便局まとめ

2015-01-12 | 旧郵便局探訪
東洋一の硫黄鉱山であった松尾鉱山は雲上の楽園と呼ばれ、1969年の会社倒産を経て1972年の閉山まで1万人以上の労働者が住んでいた。
もちろん今は住人ゼロで、鉱毒水の処理施設のみが稼働している。

労働者住宅の緑ヶ丘アパートは鉄筋作りが功を奏して?今なお存在しており、観光道路からすぐそばに位置している事もあり初心者向けの廃墟として名高いが、ここに1970/9/26まで松尾鉱山郵便局が存在した。



風景印の使用開始



その後図案変更されている
十和田八幡平国立公園切手発行に合わせてのようで。
そういや最近500円の普通切手が同国立公園内の奥入瀬渓流のものに。


★廃止に先だち集配事務が廃止されている

○ 郵政省告示 第八百五十七号

郵政省設置法(昭和二十三年法律第二百四十四号)第十三条第八項の規定に基づき、昭和四十四年十一月九日限り、次の郵便局における郵便物集配事務を廃止した。

  昭和四十四年十一月十一日      郵政大臣 河本 敏夫  

名   称 位         置 引継局
松尾鉱山郵便局 岩手県岩手郡松尾村緑ケ丘二丁目 松尾郵便局

★そして廃止。

○ 郵政省告示 第七百九十二号
 次の郵便局を廃止する。
 昭和四十五年九月十一日      郵政大臣 井出一太郎

名 称 位    置 廃止年月日 事 務 引 継 局
松尾鉱山郵便局 岩手県岩手郡松尾村緑ガ丘 昭和四十五年九月二十六日 電話交換事務 沼宮内電報電話局 その他の事務 松尾郵便局




集配事務廃止の告示を見れば分かるように、ここは住居表示地区だった。
それについてはここが詳しい。
http://blog.map.yahoo.co.jp/archives/20131018_jyukyohyoji.html


鉱山住宅内の郵便局とするならば、緑ヶ丘2-3-1か2-1-1あたりの集会施設の一階あたりにあったのではないかと思うが、どうだろう?


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追記

その後の調査で郵便局は緑ガ丘2-2-5にあったことが判明した。
Yahooの地図が正しければ



この辺りと思われる。全く面影がない。
当時の住宅地図とか見れば一発で分かりそうだが。

局は1970/4/1に柏台に「仮移転」し、その約半年後に廃止になっている。
柏台には柏台局があったので、実際に業務していたのかは不明。もしかしたら電話交換事務のみの郵便局だったのかも?
廃止告示には緑ガ丘の住所が記されている。