ひとりよがり。

日々のことや思い出などを書きます。
個人的な覚え書き、日記のようなブログです。

冷たい空気の日に。

2023-01-25 19:58:00 | 音楽
今日、
はじめての道を歩いていたら
倉庫のような建物の中で
作業している人から
声をかけられました。
その声はとてもよく通る
澄んでいて
力のある美しい声。
彼女と私の間には畑があり、
その距離は
50メートルくらいあったと思います。
彼女はまず
私が何をしているのか大きな声で問い、
そのあとは
彼女自身の歴史について、
年金について、
食生活の工夫について、
などなど。
野菜を食べるかい?と聞かれたので
はい、と私は答えると
「あとで取りに来て」と言うので
私は一度彼女と別れてから
再び、
彼女の家に行きました。

彼女は
肥料などを入れる丈夫なビニールの袋いっぱいに
採れたての野菜を詰めて
私にくれました。

彼女は私を見て
もう30になったのかい?と聞くので
マスクをしているから
勘違いしたのだと思いますが
若く見られるってうれしいものだな、と思いました。
彼女は65歳。
私も早くその歳になりたい。
彼女は
ひどく破けた服を重ね着している。
一番外側に着ている割烹着は
袖口がいくつもあるように
破けている。

彼女は今年の元日に
「友達100人できるかな?」の歌みたいに
たくさん友だちが作ろうと決めたとのこと。
そして
今日は誰か来るかな、とたのしみにしているとのこと。

どんな服でも良いから欲しい、
そして
1ヶ月に一度くらいは
遊びに来てほしい、 
そうしたら
その時にとれた野菜をあげられるから、と言う。

別れ際に
見出しの写真のサボテン?の苗を
くれました。
「あなたに会った記念」として。
15℃以上の部屋に置けば大丈夫とのこと。
うちには
15℃以下の部屋しかないけれど
そのことは言いませんでした。
(今日は特別冷えて私の部屋は5℃。
台所は2℃)

彼女に出会った記念の小さな苗は
小さな植木鉢に植えて
部屋の中に置きました。
この家の寒さに耐えられるかな。

うちの土間台所は今日は2度。
とても冷えるので
音楽をかけて
夕ご飯をつくりました。

いつだったか息子に教えてもらった
スピッツの「ランプ」です。


ランプ
       作詞作曲:草野正宗
ただ信じてたんだ
無邪気に ランプの下で
人は皆もっと自由で
いられるものだと

傷つけられず静かに食べる分だけ
耕すような生活は指で消えた

取り残されるのは望むところなんだけど
それでも立ってる理由があとひとつ

あなたに会いたいから
どれほど遠くまででも
歩いて行くよ
命が灯ってる限り

街にあふれる歌 誰かを探してる
くだらないって言いながら同じだな

あなたに会いたいから
捨てれるそれ以外は
虹が出そうなビル谷を見上げているよ

あなたに会いたいから
どれほど遠くまででも
歩いて行くよ
命が灯ってる限り

ただ信じてたんだ
無邪気に ランプの下で
人は皆もっと自由でいられるものだと