ねえ。

今朝と昨日。
二日続けて、地震があった。
一番揺れたところで震度４。うちはその隣なので３強くらいかな。
やっぱり誰もがあの地震を思い出すのでそんなに大きくなくても
とても怖くなる。
どしんと揺れたそのあとにあの揺れがこないか。。

お友達からも大丈夫？ってメールをもらった。
嬉しいわ。ありがとう。

そして。。
もうひとり、いえ、いっぴき。
私たちを心配してくれる子がいたんだよ。

ねえ。信じる？

そう。ゆうくん。
あの揺れで倒れたのはゆうくんの写真だけっていうのは
この前書いたでしょ。
今朝の地震の時。
朝早くて、４時過ぎかな。
ぱぱはいなくて(漁師かよ）、寝室には私とくうとふうちゃん。
どしんと揺れたけど「そんなに揺れてないから大丈夫」って
いうのに、くうはベッドから降りてドアのところで「わんわん」
「だから、大丈夫って」
その時、私のお布団を踏む小さな足を感じた。「ふうちゃん？」
でも、ふうちゃんは私の隣で寝ている。「みうさん？」
ドアは閉まってる。お布団を踏んだのは一度だけ。
もし、猫だったら2,3回はとんとんと踏んでいるはず。

あっ。ゆうくんだ。心配してきてくれてるんだ。
思わずお布団を踏んじゃって、来てるのがばれちゃった。
なんだ。やっぱり、そばにいるんだ。
見えないだけでちゃんといるんだよ。

ねえ。信じる？

こんな話は他の人に話しても「ふうん」だと思う。
さっき、仕事から帰ってきてばあちゃんと「今朝も揺れたねぇ」と
話してた。「ゆうくんが来てたで」とわたしが話すと
ばあちゃんが昨日、地震が来る前にえらく襖ががたがたと音がしたのだと言う。
また、猫が押入れに入って暴れてるのかなと思ったらしい。
開けても猫は出てこない。
変だなぁって思って猫の部屋に行ったら二匹の猫は並んで寝ていたそう。
ばあちゃんは気持ち悪くなって、さっきのがたがたは何だろうって
思ってたら、地震がきたそう。
そのときは地震にびっくりしてその事は忘れてたんだけど
さっき、私と話してて思い出したんだって。

ね。ゆうくんが心配して知らせに来てくれたんだよね。

私はそう思う。だって、ゆうくん、いつも和室に入りたい時は前足で
襖をがたがた揺らしてたんだもの。

ゆうくんがいなくなってから私は夢も見てないし姿も見たことない。
ショウコはテーブルの下にいるゆうくんに会ったそう。
ぱぱは、ゆうくんの体温を背中に感じたそう。
ばあちゃんにも夜中に会いに行ったそう。
じいちゃん。。は、知らない。

たまには会いたいよ。私だって。
もう、空の向こうに行っちゃって帰ってこないのかななんて思ってた。

ちゃんといるじゃん。
なんだ。そうなんだ。
ゆうくんはそんなヤツだったよ。
私に気付いて欲しくてわざと知らない振りしたり聞こえない振りしたり。
夜、ばあちゃんの布団に潜って私が迎えに来るのを待ってるヤツ。
部屋にむかえに行くと「仕方ないなぁ。」って感じで私の部屋に帰ってくる。
私がわざと迎えに行かないと夜中にそーっと「何で来てくれへんの？」と
すねて帰ってくる。そんなヤツ。

なんだ。いたんだ。
やっぱり、ゆうくんはそばに来るんだ。