昨年の大晦日の夜は、NHKの教育TVで放映していた年越しクラッシックを聴きながら
新しい年を迎えました。途中で年越し蕎麦を食べながら、昨年1年間のクラッシックのおさ
らいをしました。
個人的には、昨年は過去最多となるくらい多くの演奏会に足を運んだと思っています。全
演奏会の中で個人的に印象に残った演奏会としては、3つありました。
まず3月中旬に東京オペラシティコンサートホールで開催されたレイフ・オヴェ・アンス
ネス&ノルウェー室内管弦楽団による演奏会です。モーツァルトの音符が全て清楚にかつ喜
びを持ちあたかも踊っているような音が溢れ出ており、ただただ感激の中で満たされた時間
を過ごしました。
次は、6月に来日した南西ドイツ・フィルハーモニー交響楽団による「モーツァルト/ザ
・テン・イヤーズ・シンフォニーズ1778-1788」と称する3夜連続の演奏会です。
全てモーツァルトの交響曲を3夜連続して聴けるのですから、モーツァルト大好き人間の凡
夫にとっては最高のイベントでした。全体的に音色がレトロに聴こえたことと、とても歯切
れの良い演奏スタイルでありモーツァルトの時代にはこのような演奏だったのではないかと
思えました。また、弦楽器の演奏技術が非常に高いオーケストラだと思いました。
最後は、12月の第1688回NHK交響楽団定期演奏会Aプログラムので演奏されたシ
ョパンのピアノ協奏曲第1番ホ短調で、過去に聴いた演奏の中でもっともレベルの高い内容
でした。指揮はシャルル・デュトワ、ピアノは「第16回ショパン国際ピアノコンクール」
優勝者のユリアンナ・アヴデーエワでした。
流石に優勝しただけあり、ピアノの演奏内容は本当に素晴らしいものでした。心の呼吸が
そのまま音に反映されているようで、このような演奏ができるピアニストはあまりいないと
思います。
楽想の流れ、音の拡がりと優しい音の作り方は最高でした。ショパンをこのように弾かれ
てしまうと、ショパンの良さが良く分かります。個人的には、ユリアンナ・アヴデーエワの
モーツァルトを聴いてみたいと素直に思いました。きっと素晴らしい演奏になると思います。
あとは、NHK音楽祭でのアンドレ・プレヴィン指揮によるNHK交響楽団のブラームス
やパーヴォ・ヤルヴィ指揮によるドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団のベートーヴ
ェンなど素晴らしい演奏会がありました。また、東京都交響楽団を聴く機会が数回ありまし
たが、弦楽器の演奏の素晴らしさにはもう吃驚でした。
今年も、時間とお金が続く限り多くの演奏会足を運び、心を軽くしてくれる演奏会に出会
いたいと思っています。
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