庭の奥の方に、「イナバ物置?」が数十年も前から置いてあります。
その物置は、亡父が、この家に住むようになり畑や庭仕事をするのに必要で設置したんだと思います。
その物置は、雨曝しで、あちこちサビが出てドアもまともに開かず、
ヨイショと三枚のうち、一枚ドアを外さないと中のものが取れません。
その物置を使えるかどうか見たけど、無理! 壁面の下を見たら錆びた穴がボコボコあり、ドアを外したら
ヤモリが、数匹逃げ惑い、驚いたのなんなのって!
もしかして ヘビも住んでない?あの穴から出入りして・・・・・って、怖いほど。
もう、この物置は使えないでしょうし、撤去するしかないと思いました。
けど、中身は見てからでないと業者へ撤去は頼めない
恐る恐る少しづつ取り出して見ると、魚釣りの道具?釣竿、リール、錘、メバル釣り用の針、スジ
釣り用で胸にポケットのたくさんついたベスト、雨合羽、帽子、等々・・・
果てには、天体望遠鏡初心者用、キャンプグッズ、寝袋からテント、パイプ椅子 屋外焼き肉器セット、 とか・・・
クワやスコップなどの農具、肥料、含めて、父の趣味物てんこ盛りの箱でした。
でも、もう、使えるものってほとんど無い気もして、少しづつ、見てはゴミ袋持ってきて入れてます。
その中から、摩訶不思議なものが出てきたのは
私の子供たちので 「孫の成績表」・・・・・・・・・・
小学校の時に学校で貰ったもの数冊 ? ? ?
畑に来ていったい何を?
そして、竹で出来た昔懐かしい 30センチ定規 発見 裏側を見れば
「2年2組 〇〇〇〇 △◇(息子の鳥名前)」
息子のものでした。
釣った魚でも計ったのでしょうか。
よくまぁ、これだけのものを・・・・・
で、とどめに
一番上の棚に鎮座していた黒塗りの神棚発見
開けてみると、
小さな小さな白い骨壷。
私たち家族が 柴犬「若菜」とこの家に引っ越してきて、飼った犬が ゴールデンレトリバー「仁(ジーン)」
父が『ワシの最後の友だ』と言っていた犬であります。
そのジーンが12年の人生(?)を終えて逝ったのを一番悲しんでいたのも 父 でした。
葬儀をあげて貰ったその遺骨・・・・・・・・でした。
何処にも埋めずに、自分の宝物倉庫の中に置いて、数年間、
そのそばにある庭のテーブルでコーヒーを飲みながら、父はジーンと何を語っていたのでしょうか。
お天気な日は少しずつ父の倉庫から取り出して、私は父への思いにふけります。