ここで言うのも変な話だけど
旧(すでに破産処理が済んでいる)グループ会社の融資を受けていたところの話。
知人(一般サラリーマン)がその経営者と旧知の仲だったからとそのいくつかの融資の連帯保証人になった。
良くある話で、
すでにその知人の会社が破産すると当然のように連帯保証人に支払えと通知が来た。
で、真面目な知人はその融資先金融機関に出向き、払いたい意思はあるが、数千万はとても払えないと生活状況を報告し訴えました。
すると、経営者である友人は会社破産と一緒に自己破産をしているので、支払いは不能とみなし免除、訴追されないとか。
で、残る保証人はその知人だけなので、毎月でも良いから払って欲しい。
との旨説明される。
しかし、その破産した会社からの恩恵を受けたこともなく、サラリーマンとして生きてきた知人は納得がいかない。
自己破産したとは言え、その経営者は自分の生計の計画がたっている事を知っている。
しかし、自分は現在所得でも自分の家のローンや家計費を払うにも困窮している状況下、
やがて来る年金暮らしでも10数万円しかない生活を過ごす予定である。
すると、担当者、
「自己破産されれば、追及は無くなりますし、年金額がそのくらいであれば、それを抑える事はないですけど」
その知人は 以前にも連帯保証人としての請求をされた時、破産債務は五千万もあったが国営金融機関から
「経営に直接タッチしない方だったと判断しますので、少額一括で支払って下されば、それで免除します」と
それで数十万の額を支払って免除されたのだ。
で、今回は
「形だけでも良いですから、月五千円でも毎月払ってくだされば」と。
一年間払っても6万円
10年間払い続けても60万円
100年生きてたとしても600万円、
どっかで区切りがつくのかな?
今この金融機関の融資残高債権額は3千万円を超えているらしい。
これって、何か変だと思わない?
連帯保証人になった責任は確かにある。それをしたのはその本人だからいたしかたないと知人は言う。
でもね。 破産した当人は年金だって月額何10万も貰える可能性の人生を送れるのに、
なんで将来、老人ホームにも入所出来ないほどの生活資金しかないと判っていても
自己破産と言うおカネの掛る作業を終えて無い限り払わそうとするのはおかしいと私は思う。
そもそも、日本の金融体制がおかしいと思う。
なんで、連帯保証人制度、抵当権設定制度が あるのかな。いやそれ自体は判るけど、それに対する権利追及横行してないか。
破産一度でもすると、生活根こそぎ失うように設計された融資そのものもおかしいと思うし
その融資により、何十年間も高額な利息を得てきたはずの
(たとえば10億の融資で3%なら30年間払い続けて9億円の受取利息。それも払わずに貸して置いた場合で、
途中経過の中では元金の返済も受けているはずだし
その分をまた他者へ貸し付けて金利を貰っているはずのが金融機関業じゃないのかな)金融機関が、破綻しそうになると国が支援し守ろうとする。
大手企業が破たんするとそれも支援する。 日航とかね。
なのになんで、中小零細企業の破たんは ねこそぎ?
悪意なき保証人や、ささやかな生活をしているものの最低限な保証はないのか?
って、とてもお気の毒になった案件ですが。
でも、その金融機関によっても、生活状態を見極めて判断する金融機関と、
そこの担当者の仕事義務としての対応を優先する金融機関とはだいぶ対応が違うのも気になりました。
難しい 話を 書いちゃった?