丹沢秘密倶楽部

日々の記録、思いついたこと、昔話など。最近は、俳句のこと。
俳句は読み中心で、なかなか詠めない。

再び、混沌

2020-12-09 08:45:29 | 俳句

千両、赤い実が葉の上についている。葉の下につくのが万両だそうです。

 

また混沌としてきました。

コロナ新型肺炎の年も早や十二月となりました。

一年前は、にっぽん国中ノー天気でしたね。

結果論ですが、海外旅行にどんどん出かけ、帰国した人たちから国中にコロナが広まっていったわけですね。

無症状の感染者が多くいるとは、専門家も思わなかった、ということでしょうか。

来年の今ごろも、そう変わっていないような気がしますが。

 

 

近頃お気に入りの一句

 

暖房の扉をジャズとともに開け               坊城俊樹     千句選35

ジャズは扉の中にあるわけですが、ずいぶんと威勢のいい句です。

 

炉火赫し幼きころを見てをりぬ               坊城俊樹     千句選36

別荘の広い部屋の暖炉でしょうか。

室生犀星の「杏っ子」にこういう場面が出てきます。犀星は軽井沢に疎開していました。

当方の炉火は掘り炬燵の炭火ですが。

夏になると炬燵の掘りにふたをしましたね。

 

水銀灯とどかぬあたり落葉集む(つむ)           坊城俊樹     千句選37

夜の雪のはてに幾千本の杉                 坊城俊樹     千句選38

からまつの透く千本の時雨寒                鷲谷七菜子    千句選39

 

 

藤原暢子、現代若手俳人、これからますます活躍する人でしょう。

菰巻をなでてここらが松の腹                藤原暢子     千句選40

広い庭園でしょう。何人かがいると読めば、俳句です。

一人でなでていたら、川柳です。・・・ん・・変わらないか?

 

明るさが売れてゆくなり酉の市               藤原暢子     千句選41

酉の市、テレビの報道で見るだけですが、

ん万円もする豪華な熊手の売買、「金は天下の回り物」ということですね。

 

星冴ゆる夜道は長くあればいい               藤原暢子     千句選42

嚏する前の記憶の欠けてをり                藤原暢子     千句選43

嚏(くさめ)、くしゃみです。古語ですが、俳句ではよく使うようです。

 

大年の黒き鉄鍋鶏煮ゆる                  藤原暢子     千句選44

大年、大晦日です。

俳人は鶏が好きなようです。

鶏の声も聞こゆる山桜                   凡兆       千句選49

追い追わる鶏白きことが夏                 塩野谷仁     千句選50

永き日のにはとり柵を越えにけり              芝 不器男    千句選51

 

初日浴ぶ石ころひとつ持ちてくる              藤原暢子     千句選52

食堂の皆知り合うて年あらた                藤原暢子     千句選53

どこで初日を浴びたのでしょうか。海、山、川、

当方ならば、「石ころ」だから、山あいの温泉? なかなか行けませんが。

食堂はどこでしょうか。日本ではないかもしれません。作者は外国へよく行くらしいので。

 

人日の山より人の村を見る                 藤原暢子     千句選54

人日(じんじつ)、調べました。

『人日とは文字通り "人の日"という意味です。

古代中国では、元日は鶏、2日は狗(犬)、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人の日としてそれぞれの吉凶を占い大切に扱いました。

7種の若菜を入れた粥を食べ、無病息災や立身出世を願う風習がありました。』

七草、ですね。

この句も、外国かな、ですね。

 

知り合ふて別れてゆける春の山               藤原暢子     千句選55

そう、山の友だちとはそういうものです。下山しての日常生活では互いに「縁なき衆生」なのです。

 

近詠

遼くんもまだ二十代冬ゴルフ           今日水

実は、先月末、二年ぶりにゴルフをしてきました。スコアは、まぁひどいものでしたが。

遼くんは間違いなくスターです。どの世界でもスターが必要です。

そのむかしの、尾崎、中島、青木

ゴルフが上手いだけではなく、言動に華があるスターでしたね。

石川遼くんがアメリカに行っているあいだの、日本男子ゴルフ、言っちゃ悪いが、ゴルフの上手いお兄さんたち、という感じでしたね。

 

銭湯の暖簾を前に冬の月             今日水

銭湯をさがすのがたいへんですが。

 

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