謹賀新年
新年を迎えても、めでたいのかどうかわからない世の中、世界になってしまいました。
とりあえず、一年が終わったな、という感じの新年です。
今年の抱負(できないかもですが、一応考えてみました)
日常を取り戻す
昨年は、ほぼ毎日、テレビとインターネットのコロナ報道を見る、読む。
俳句関連の本を読む、インターネットで調べる、お気に入り俳句の収集、真似て作ってみる、俳句雑誌とインターネット句会への投稿、
で終わってしまいました。
今、ふりかえると、ちと、生産的ではない日常だったかなと・・・
令和三年、当方の日常目標
〇昨年秋、俳句結社「鷹」に入会、毎月6句投句、
1句は載せてくれるらしいので。俳句投稿は「鷹」一本にしぼる。
「鷹」1月号の当方の掲載句(投句は11月)
入院の母のいなくて子の花火 今日水 掲載
地鎮祭終えて駅前温め酒 今日水(原句)
地鎮祭終えし駅前酒温む 小川軽舟添削、掲載
理科室の書道部窓へ秋の富士 今日水(没)
世田谷区の学校です。実は、理科室は一階で、富士は三階に上がらないと見えないのです。
理科室の書道部照らす秋夕焼け・・・なども考えましたが・・・
この景色をみたことがない人には、ん・・・でしょうね。
ひぐらしや森に灯の列ともりたり 今日水(没)
家蜘蛛と吾と窺う秋の夜 今日水(没)
庭先の鉢鉢乾き草の花 今日水(没)
隣家が長期不在になっています。時々、当方で水遣りしていますが、
なんで乾いているのか、この句ではわかりませんね。鉢なんだから水切らすな、で終わりですね。
〇手足を使う
字を書く、絵を描く、写真を撮る(ブログ用です。)
囲碁を楽しむ、(勝っても負けてもそれなりに楽しむ。今更、ですが。)
近ごろお気に入りの一句
通勤の一分一秒冬来たる 小川軽舟 千句選68
「一分一秒」駅のホームなのか、改札を通るところでしょうか、季語は冬でなければ、ですね。
くりいむぱん春らんまんのかたちなる 奥坂まや 千句選69
コッペパン、あんぱん、ジャムパン、クリームパン、みんな生き残っているところがすごい。
確かに、俳句に使えるのは、クリームパンです。
おでん煮えさまざまの顔通りけり 波多野爽波 千句選70
屋台のおでん、今はいろいろな規制で姿を消したようです。
遊船にまだまだ人の乗るらしく 波多野爽波 千句選71
遊覧船、こんなに人が乗るのか、という感じですね。
配膳の成りて椿を一と眺め 波多野爽波 千句選72
旅先の宿でしょうか。
手足また鰭に戻りし昼寝かな 藤原暢子 千句選73
おもしろい人です。
なるほどの一句
とある俳人のブログを見て、次の句を発見
タランチュラなめらかに来る夜長かな 津川絵理子 千句選74
以前の当方の句
スルスルと糸おり来たり家の蜘蛛 今日水
家蜘蛛の我をうかがう夜寒かな 今日水
「タランチュラ」、本物は見たことがありませんが、家蜘蛛(アシダカグモ)の比喩でしょう。
「なめらかに来る」、うむ、なるほどです。当方は「スルスル、シュルシュル」しか思い浮かびませんでした。
参考の一句
ふっくらとたたむ書状や十三夜 氣多驚子 千句選75
演台の答辞ふっくら卒業す 今日水
足引の山の朝靄(あさもや)鹿下り来(おりく) 荒木かず枝 千句選76
朝靄の消えて雲海富士遠し 今日水
足引の尾根振り返る初日かな 今日水
思い出し俳句です。
今年は、平日登山、と思っていますが、歩けるかどうか?